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すみだトリフォニーホール 15:00~ 3階中央 R・シュトラウス:楽劇「薔薇の騎士」 元帥夫人:ナンシー・グスタフソン オクタヴィアン:藤村実穂子 ゾフィー:ヒェン・ライス オックス男爵:ビャーニ・トール・クリスティンソン ファーニナル:ユルゲン・リン テノール歌手:佐野成宏 栗友会合唱団 東京少年少女合唱隊 新日本フィルハーモニー管弦楽団 指揮:クリスティアン・アルミンク 演出:飯塚励生 新日フィルトリフォニーシリーズ、毎シーズンの開幕恒例、ホールオペラ公演。今年は「薔薇の騎士」であります。 結論から言うと、70点といった所でしょうか。 ここ最近、かなり舞台演出に凝っていたのですが、今年は財政難か、はたまた演目的な必要性が薄いからか、舞台設定はかなりシンプル。普通のホールの舞台前側3分の1を演技用に使って(両サイドは半分以上奥まで使って)、その後ろ側にオケがやや窮屈気味に入っている感じ。舞台背後、パイプオルガンのあるバルコニーなどはほぼ使わず。 まぁ、それでも第1幕はちゃんとベッドも置かれてたし、それで取り立てて問題はないというか、不満はないというか。一応「コンサート・オペラ」ですからね。 トリフォニーは、やはり基本響き過ぎなので、フルオーケストラが入って歌手が歌うと、ちょっとよく聞こえ過ぎというか、まぁそれを考慮してどう演奏するかが課題な訳ですが..... 新日フィルとアルミンクの出来映えは、決して悪くはありません。ただ、第1幕から、どうもフレージングが....短い。息が短いというか保たないというか。第3幕の3重唱のあたりは、それでも流石に綺麗にまとめてきていたのだけれど、やはりフレージングの取り方、というよりフレージングの意識の仕方がもうちょっと大きく取って欲しいなぁ、というか。 一つ一つのフレージングが短過ぎる、とは言わないんですよ。ただ、R・シュトラウス、特に薔薇の騎士あたりだと、レガートで通す訳ではないにせよ、次のフレーズを意識して、どう繋いで行くかを念頭に置きながら演奏して欲しい訳です。それが、あの終幕に向けての3重唱のうねるようなクライマックスを作っていくし、その後の2重唱も映える。 それと、やはり、ピアニッシモが欲しい。無いとは言わないけれど、やはりピアニッシモで思い切りよく絞る、というのがもう一つ弱い。 この辺は、やはり新日フィルとアルミンクの限界なのでしょう。まだアルミンクも若いし、新日フィルも幾らアルミンクと練って来たとはいえ、日本のオーケストラの特質は出てしまうよね、というところでしょうか。 このレベル、他のオケと指揮者では無理ではないかな?しかも定期公演でとなると..... 去年の新国での東フィルに比べれば、こちらの方が魅力的。東響では太刀打ちすら出来ないでしょう。定期公演ということもあって、アルミンクへの拍手が他の歌手陣に比して一際大きかったのもむべなるかな。 トリフォニーホールの舞台前面で歌っているので、歌唱の方は十二分に聞こえます。今回はキャストも取り立ててのダメは無いです。まぁ、もうちょっと柔らかく歌って欲しい、とか思う事はあったけれど。 元帥夫人のナンシー・グスタフソンは「さすが」の一語に尽きます。この人の元帥夫人が聞けるだけでも十分。声量で言えば、オクタヴィアンの藤村実穂子やゾフィーのヒェン・ライスに比してかすかに控え目ですが、何と言っても歌が上手い。3重唱での歌唱は涙物。 一方、オクタヴィアンの藤村は、悪くないけど、言えば歌い過ぎというか....声はよく出てるし、その点では不満はないけれど、3幕の3重唱から2重唱は、もうちょっと合わせて欲しい。確かにオクタヴィアンは「男役」だし、主役級だし、オーケストラも音はでかいし、こういう歌い方はありだけど、ここで一番大事なのはアンサンブルではないかなぁ。正直、私は、この人あんまり好きではないのです。海外でも評価が高いのは知ってるし、実際聞いていい声だなと思うのだけれど、こういう所で抑えてでも合わせるくらいのことをやって欲しいと思うのです。 ゾフィーのライスは急遽の代役だったようで、まぁ、それにしてはよく出来てました。ちょっと藤村に引っ張られ過ぎかなと思うけど、代役という事を差し引かなくてもいい歌唱でした。そう、この人の声は結構華があって、それが却ってグスタフソンの声との対比が微妙に出来ていて、そういうところもよく出来てたかな。 オックス男爵は、まぁ、可も無く不可も無く、かな?細かい所を言い出すと色々無いこともないですが、男爵は、このオペラ、音楽的には主役ではないですからね。むしろ調和を乱す者なんだし。存在感のある男爵を演じておりました。まぁ、強いて言えばもうちょっと色気があってもいいかな? 後はまぁ宜しかったのでは。1幕での歌手役の佐野成宏がおまけでいい声聞かせてくれました。 結論は、70点。但し、「薔薇の騎士」というオペラとして、という話でありまして。これが海外からの引っ越し公演であったとしても、このくらいだったら70点と付けるかな、ということであって。これを定期公演として、数千円で観てしまっている訳で、コストパフォーマンス高過ぎます。まぁ、これがあるから定期会員になってるんですけどね。 今年聞いた中でもトップレベルの公演の一つかなぁ。
2008年09月27日
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私はアトレ会員なので、毎月会員誌が届きます。 で、今月号が届いたんですが、中に、財団法人新国立劇場運営財団名で、「新国立劇場における芸術監督とその役割」という書面が。既に新国立劇場のホームページで開示されている内容ですが。 芸術監督の仕事だとか、任期だとか、芸術性と採算性だとか、色々書いてますが、一番肝心なのは、「芸術監督の選任」。 簡単に要約すると、こういうことです。 - 財団理事または評議員から、理事長が選んだ10名以内の選考委員会で審議 - 審議結果を理事会に諮り、議決を経て、芸術参与(芸術監督内定者)に任命 - 選考委員会や理事会での議事は人事に関することなので公表しない 理由は、個人名やその資質、評価を自由闊達に議論するため 問題の有り所が違っていると思います。 「新国立劇場」は、国立と言いつつ、実は国は直接関与していません。 文科省の管轄下で、独立行政法人である日本芸術文化振興会が請け負っているのですが、それを委託という形で、財団法人新国立劇場運営財団が実際に運営しています。 ええとですね、これ、新国立劇場のサイトで見ると分かるのですが、この財団法人は、民間団体の形態なのです。独立行政法人は一応行政の管理下にあるのですが、委託先は一般の財団法人。その理事長が、独自判断で選考委員を決定し、そこで審議されて、その内容は非公開である。 「国立」を冠する割には、不透明でないかい? ちなみに、国立劇場は、件の独立行政法人が直営しています。独立行政法人だから透明性が高い、とは言えないとしても、ねぇ。 もう一つの問題は、「芸術監督は何を為すべきか?」について。これは、上のリンクから直接読んで頂ければ分かりますが、極端にいえば芸術監督の仕事は「シーズン毎のラインナップを決定すること」と「各公演の責任を負うこと」としか書いてないのです。 かつ、次期芸術監督は、2年間、参与として参画する。つまり、理屈を言えば、現芸術監督の1年目に、次期芸術監督をもう決めてしまう、ということになります。 これで、芸術監督に、長期的な運営を見通した政策を考えることが可能なんでしょうか? 問題は、採算性とか、芸術性とかではないのです。重要な物事の決められ方に透明性が不十分と思われるということ、外形的に見た時、「新国立劇場」というものをどう育てていくのか、という長期的思想が見えないことが問題なのだと思いますが。 一消費者としては、まぁどうだっていいんですけどね。 ただ、一応この劇場がそれなりに某かを担う組織であると自負するというのなら、もうちょっと運営方法を考えるべきだと思います。少なくとも、今回起きたような、当事者が寝耳に水みたいな話になっているのはおかしいだろ、という感覚は持ってもらわないといけないと思います。新国立劇場が、公、パブリックなものであるというのなら、それはどうしても必要なことだと思います。
2008年09月24日
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こないだのプラハ室内歌劇場。とても満席とは言い難い状態で、某所では値引き券が出ていた。3階の両サイドなど、ガラガラ状態だし。一階中央は満席に近かったけど、恐らく値引き券のお陰なんじゃないかな? これからのソフィア国立歌劇場も、キエフ・オペラも、やはり値引き券が出ているし、ウィーン国立歌劇場のロベルト・デヴリューですら、平日公演はプレミアム・エコノミー券なるものが出ているし。 まぁ、こういう状況は今に始まったことではなくて、ここ数年この傾向は続いてるけど、いつまで続くのかしらん......公演の質にも影響してくるだろうし。
2008年09月22日
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NHKホール 15:00~ 3階後方 バッハ/ウェーベルン編:リチェルカータ エトヴェシュ:「セヴン」(コロンビア宇宙飛行士への追悼)- ヴァイオリンとオーケストラの為の バルトーク:管弦楽の為の協奏曲 ヴァイオリン:諏訪内晶子 指揮:ペーテル・エトヴェシュ こないだに続いて、N響を聞きに行って来ました。プラハ室内歌劇場は夜で、朝から出掛けて、時間が空いてしまったので、ふらふらと。またしても自由席。うーん、やっぱりNHKホールの客席は狭い....... 今日のプログラム、ある意味メインは2曲目の、指揮者エトヴェシュの作品「セヴン」。こちらはN響とルツェルン音楽祭との共同委嘱による作品で、今回日本初演とのこと。まぁ、金曜日に一回やっているので初演ではありませんが。 何故これがメインかというと、勿論委嘱作にして初演、ということもありますが、非常に独特な楽器配置をしており、それが為にこの曲の準備が大変で......まぁそんな理由。 2003年のスペースシャトル「コロンビア」号の事故にショックを受け、この曲を捧げた、ということですが、うーん、よく分からない曲だ(笑)まぁ、元々現代音楽は聞かないわけではないけれど、それほど親和性があるわけではない私ですが、この曲はちょっとわからなかったし、あまり感じる所がなかった。 広いNHKホールの前面には殆どオーケストラはおらず、7グループに分けられたオーケストラは殆どが舞台後方の雛壇の方に配置されている。指揮者は通常の指揮台の位置にいて、独奏ヴァイオリンはその近くにぽつんといる。通常は照明やTVカメラがいるバルコニーと、見えないけれど2階席に、N響のヴァイオリンが計6名配されている、という配置。確かに音響的に広がりというかバランスはあるけれど........曲想自体が、どうもよく分からなかった。 こういう曲は、人によって感じ方は異なるんだと思いますが、ちょっと私には。面白いとかつまらないとかいう以前に、だからなんなんだ?という思いが先に立ってしまうというか。ブーイングするほどでもなし、なんなんだろう、という..... ウェーベルン編曲のリチェルカータは、生で聞いたのは初めてかも知れません。耳に親しい分、こちらの方が面白かったかな。バッハらしからぬ音色というか音響なんだけれど、バッハの音楽の枠の中に入っている、というような。ピカソが抽象画に入って行く前、普通の人物画なんだけれど、何処か危なげな雰囲気を漂わせている、そんな絵を描いたりしていますが(横浜美術館の曲芸師だかの絵とかね)、ああいう感じでしょうか。 バルトークは、すっきりした演奏。でも、もうちょっとバルトークはアクがあってもいいんじゃないかな?この曲、晩年の作品ですしね。20世紀半ばの作品、と考えると、ちょっとね。 まぁ、そんな感じで、何となく冷静にホールを後にしたのでした。 今シーズンは、ちょっとロースタートだなぁ。火曜日のトリスタンは仕事で行けなくなるし。しかもまだはけてないし<チケット
2008年09月21日
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東京文化会館 18:30~ 5F左翼 アルマヴィーヴァ伯爵:イルジー・クビーク 伯爵夫人:イヴェタ・イルジーコヴァー スザンナ:クセニーナ・ポドルコーヴァー フィガロ:パヴェル・クレチュカ ケルビーノ:ヤナ・ドヴォルジャーコヴァー プラハ室内歌劇場管弦楽団、合唱団 指揮:マルティン・マージク 演出:マルティン・オタヴァ 今シーズン初のオペラですが...... プラハ室内歌劇場。常設の小屋を持っているわけではないようです。まぁ、それはいいんですが。 オケ二流、歌手二・五流。 東欧系引っ越し公演の楽しみは、歌手がさして良くなくてもアンサンブルの良さで聞かせてくれるところにあるのだけど、そのレベルに達していない歌手が多くて、だからアンサンブルなんて出来てない。これではねぇ.... オケは、弦五部が6-5-4-4-2、管10人強にティンパニとチェンバロと、30人そこそこ。にも関わらず、やや力み気味ながら、文化会館でも十分な音量。この点は歌唱陣も同様で、声量不足と感じることは、皆無では無かったけど、概ね問題無かったと言っていいと思います。 ただ、オケの話に戻ると、相応に揃ってはいるし、悪くはないんだけど、もう一つ色艶が足りないんですね。 この色艶の不足は、歌唱陣についても言えるのでして。それなりに歌えてる人もいるのだけど、アンサンブルとしての良さは感じられない。まぁ、強いて言えば、それをカバーするようにある種の活気でもって聞かせる、というような感じではあるんだけれど。でも、それはちょっと違うよなぁ..... 歌唱陣では、まぁ、敢えて挙げればスザンナが割合に良かったかなと。フィガロは、どうも役に合ってないな、という感じが拭い切れませんでした。冒頭かなり怪しかったのもあるのだけど、やはり声質的に、フィガロとはちょっと....... 伯爵夫人はやや声が堅いかな。伯爵も、そう悪くはないけれど、やはり物足りない。ケルビーノも然り。やはり、食い足りない感が強いのです。音楽的に、「歌える」と「歌う」との間には、やはり歴とした差があるのを感じてしまうのであります。それでは、やはりアンサンブルの完成度、みたいなレベルまではいかないですよね。 演奏全体として、悪いとは、まぁ言いませんが、正直期待値には満たないなぁ。もうちょっとアンサンブルの整った演奏、歌の充実した演奏が聞きたかったですね。 演出は、格別期待もしていなかったけど、まぁ、一応OKというか.... 衣装は現代風、というより20世紀の洋服がチャンポン。あまり大道具・小道具も多くない、ありがちのタイプ。ただ、正直、美的感覚としては趣味は良くないと思います。演出自体には、多少工夫や何かはありそうだけど、基本的に、あまり深い意味は無い、という感じ。ただ、やたら思わせぶりなことを見せながら落とし前を付けられないような中途半端なのに比べれば、悪い気はしない、かな。
2008年09月20日
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いや、あのね。今しがた、教育TVをつけたら、「テレビ・イタリア語講座」をやっていて、トゥーランドットを取り上げていたのでそのまま見てたんですよ。 そしたら、新国立劇場のトゥーランドットを扱っておりまして。で、演出のヘニング・ブロックハウスが演出意図を説明していてですね。 ブロックハウスの解釈によると、キーワードは「詩」。リューの死を悼んで、最後に「リューは詩だった」という台詞があるのだけれど、ここからブロックハウスは、プッチーニは病気で書き続けられなくなったのではなく、ここで文字通り「詩」を失ってしまった、ドラマツルギーを失ってしまい、どうすることも出来なくなってしまった、だからこれ以上書けなくなったのだ、と解釈しているのだとか。(ちなみに、ここまで書き進めたのはプッチーニの死の2年前だとか、本当かどうか、調べてみようっと) で、それに則ってブロックハウスの案出した演出は.....というところまで放送してくれちゃったわけですよNHK教育。うう、知って見に行くのではインパクトが薄れるではないか..... ま、いいけどさ。結構アレな演出みたいですよ。
2008年09月15日
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いや、行ってないっすよ、勿論。夕べNHKホールにいた人間がPROMSに間に合うのは、コンコルドか戦闘機チャーターしないと無理だし。 今日は家で仕事です。二期会のオネーギンが明日仕事で流れたので、今日はさぼって見に行くか、とも少し思ったのだけど、起きたら風邪気味、というか疲れが出た?ので、大人しくしつつ仕事することにして、家で停滞中。 で、BBCのサイトから、昨晩(今朝)のLastnight of the Promsのライブ録音を聞いています。一週間は下記のサイトから辿れば聞けます。右の "Listen again" から探して下さい。http://www.bbc.co.uk/radio3/programmes/a-z/player 定番ものは相変わらず楽しいであります。前半はブリン・ターフェルも出てたり、声楽系充実。 今年は指揮がサー・ロジャー・ノリントンなんですねぇ。
2008年09月14日
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NHKホール 18:00~ 3階右手 バッハ:組曲第3番 BWV1068 より アリア デニソフ:絵画 マーラー:交響曲第5番 指揮:ハンス・ドレヴァンツ N響の定期演奏会は5月以来の4ヶ月振り。久々にいつものように3階自由席の一番上へ.........あれ?補助席が無い?! はい。NHKホールの一番上、折り畳み椅子式の補助席があったのが、普通の座席に変わってしまっておりました。ううう。NHKホールの席は狭いからいやなんだよぉ....だから一番後ろが好きだったのに........ 一番後ろの通路も狭くなっちゃって、あまりいい気はしないです。 というわけで、空いてる席を求めて脇の方へ。 指揮のハンス・ドレヴァンツは、聞いたことがあったかどうか。以前、「サロメ」もやってるらしいので、その時に聞いてるかもしれないけれど、どうだったかなぁ。 今日は予定のプログラムの前に、バッハの管弦楽組曲第3番から「アリア」。これは、7月に亡くなったホルスト・シュタインへの献奏。そうでした。あの独特の、というよりはっきりE.T.のような風貌のシュタインが亡くなったのはこの夏のことでした。 弦五部だけで、コントラバス8本の重厚な編成で、演奏はあくまで落ち着いて、静かに。E.T.氏に暫し想いを馳せるひととき...... 前半は、旧ソビエト、ロシアを生きた作曲家、デニソフの「絵画」。1970年の作品。 うーん......現代曲にアレルギーがあるつもりはないし、特に生演奏ではわりと平気で聞いてますが、それでも面白いもの、面白くないものはそれぞれにあるし。デニソフのこの曲は........うーん。音響的に面白くはあるんでしょうが.....やはり絵は見るものであって聞くものではないのかも(笑)現代曲の難しさは、作曲家にとって表現の選択肢の自由度は上がったけれど、それが受け取る側にとって不足なく受け取れるものであるかどうかは別の話、というところにあるのでしょう。そんな気がします。 後半は、マーラーの交響曲第5番。 私はマーラーはCDでは時々聞くけれど、正直に言うと、生で聞くと時々閉口することがあります。というのは、CDだと無意識に聞き逃しているような細かいところを生演奏だと逃げられないのですよね。そうすると、あのマーラーの下世話な小技の連続が鬱陶しく思えて来るのです。同時代にマーラーを嫌った人達が少なからずいたのも分かるような気がします。 今日もそんな感じで。5番はCDでも聞くのだけど、改めて生で聞くと、ちょっとねぇ。演奏は悪くないと思いますが、結局マーラーのいびつさも過不足なく描き出しているので、演奏はいいんだけど、終楽章なんてちょっと.....流石に閉口してしまいます。 終演後、ブラヴォーも聞こえたけれど、うーん。演奏としては悪くない。音楽として面白くないとも言わない。でも、こういう音楽聞いてブラヴォーと思う人って、うーん...........不思議だ(笑) まぁ、私には難しい音楽なんだ、ということにしておきましょう。 しかし、そう考えると、如何に普段CDでアバウトに聞いてるかが分かっちゃうなぁ(苦笑)
2008年09月13日
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すみだトリフォニーホール 15:00~ 3階中央 ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲第6番 P.137 ボッテシーニ:カプリッチョ・ディ・ブラヴーラ J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 BWV1042 ブラームス:交響曲第4番 <アンコール> モーツァルト:ディヴェルティメントK251 第3楽章 ファゴット:河村幹子 コントラバス:渡辺玲雄 ヴァイオリン:崔文洙 指揮:クリスティアン・アルミンク 暑いですが、一応夏は終わりました。シーズン開幕。8月は、一件予定はあったけど、結局忙しくて取り止めたので、今日が久しぶりのコンサートです。本当はコンサート行ってる場合ではないという話もあるのですが.... 新日本フィルがシーズンの初めにオリックスと協賛で実施しているコンサート。去年も確か同様の構成で、前半は新日フィルのメンバーによる協奏曲で、弾き振りの形。後半はアルミンク指揮でフルオーケストラのコンサートで。ベートーヴェンの7番だったんですね、去年は。そういえば、なんだか去年も似たような感想を書いてますね、私..... 前半は、何れの曲も20人足らずの小編成での協奏曲で、指揮者は無し。バッハのみ弦を増強しているけど、それでも30人も居ない。 基本的に、演奏は恐る恐る探るような安全運転。ヴィヴァルディもバッハもバロックだし、ボッテシーニという人の曲は1851年の作曲による1楽章のみのコントラバス協奏曲みたいなものですが、これもそう派手にオーケストラをならす曲ではないし。こんなところかな?と思いつつ聞いておりました。本当に、去年もよく似た感想なんですね、私。やっぱり指揮者いなかったし、その上でならこんな感じじゃない?てな調子で。 オーケストラメンバーの独奏で弾き振り、となると、やっぱりちょっと苦しいところはあるのでしょうね。まぁ、この公演、一種の開幕ご挨拶みたいなものですから、こんな感じにあるのは仕方無いのかも。 後半はアルミンク指揮の下、ブラームスの4番。今回のお目当てはこれ。4番、好きなんですよね。 これが、ええっ?!と思うくらいの久々の大爆発。個人的なイメージでは、ブラームスの4番は終楽章にクライマックスを置いて、そこまでは比較的古典的な造りの音楽で、オーケストラも抑えめで.....と思っているのですが、第1楽章から大爆発。音も大きいし、かなり激しく煽るような演奏。ちょっとコントロール出来てないんじゃないの?と思わなくもないけれど、少なくとも弦は一応ある程度コントロール下にあるような。そうでした。最近、割とコントロールの利いた演奏が多かったけれど、新日フィルは邪道を走り、それを極めんとしつつあるあるオケでした、確かに。 まぁ、否定はしないんだけど、ちょっと苦笑ものかな。決して好きな行き方ではありませんが。 第3楽章など、これが終楽章かと思うくらいの勢い。確かこれはスケルツォ楽章だったような気が.....そりゃ、Allegro giocosoとはありますけどね。むしろ第4楽章に入ると、落ち着いてるなと思ってしまうくらい。 そんなわけで、全体としては緩徐楽章の第2楽章も含めて、随分と勢いのある演奏でした。今日はアルミンクも抑える気なし、という感じでかなり煽ってましたから、そのつもりでの結果なんでしょうね。 オーケストラとしては、弦はある程度統制が取れてるけど、やっぱりちょっと怪しいし、管の方は更に厳しい。まぁ、とんでもないずっこけは無かったけど。まぁ、今日はこんなところ、という感じでしょうか。お祭りコンサートとは言わないけれど、定期公演ではないしね。 アンコールのディヴェルティメントは、クールダウンという感じ。あの爆走ブラームスの後には少々合わない感じもあるにはあるけど、まぁ、宜しいんではないでしょうか。 さて、今シーズンはどんな演奏が聴けるんでしょうね。楽しみです。その前に仕事どうにかしないと.....
2008年09月06日
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