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今日は、仕事を早めに切り上げ、定時ダッシュでサントリーホールへ。オーケストラ・アンサンブル金沢の東京定期公演。曲目は、・宮成道雄(池辺晋一郎編曲)「春の海」・ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番・ブラームス 交響曲第1番というプログラム。指揮は、巨匠・岩城宏之氏。「春の海」は、30名近い筝楽奏者が、オーケストラの前面で、まるで協奏曲のような隊形で、一斉に「春の海」を奏でる。それに相呼応するように西洋の楽壇が相槌を打つ。まさに東洋と西洋のコラボレーション。今日の席は、前から2列目のほぼ中央ということもあり、箏の迫力たるや、これまでに感じたこともないようなステレオ効果の際立った演奏だった。日本の音楽は、目配せや、呼吸で合わせるということをこれほど嫌っていたのかというほど、各奏者が、一切、他人の呼吸を感じないまま、或いは、敢えて感じないように、我が心の音律を表現しているようでもあった。オケにも筝楽にもそれぞれに若干の課題を残しつつではあったが、新しい可能性に満ち溢れた演奏であった。興味深かったのは、恐らく、筝楽は2パートあったのだが、まるでオケの1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンのごとく、パート分けがしてあり、それぞれトップ奏者のような方が、リーダーシップを取っていたことである。目配せするわけでもなく、アウフタクトで大きく息をするわけでもなく、身体を揺するわけでもなく、それぞれのリーダーの方が、ある意味、存在感というか、呼吸というか、何か西洋音楽では言い知れぬ何かでリーダーシップを取り、ひとつの音楽を奏でているのが印象的だった。と、ここまでは西洋音楽をやっている日本人の感覚。その後は、凄かった。「春の海」なのに、西洋のオケ側は、西洋のまま。トライアングルは、リズムを刻むは、打楽器も大活躍。本来ならば、尺八が登場する場面も、オーボエやクラが、遠慮がちな節回しで応酬していた。日本人が演奏しているのだから、もっと大袈裟に拳を回して演奏してもらったも良かったのだが、そこまではさすがに無かった。が、それはそれで印象的な演奏であった。続いての曲目は、ブルッフのヴァイオリン協奏曲。ソリストは、アン・アキコ・マイヤース。彼女らしい、芸術的な、また情熱的な演奏だった。何と言えば良いのでしょう。彼女の独特な音楽観というか、世界観というか。常に前向きで、ちょっと攻撃的とも言える演奏。僕は、かなり好感が持てました。細かい音符や、アウフタクトが弱すぎる!?というほど、繊細な表現をしていましたが、前から2列目だったので、彼女の息遣い、足音、体重の移動さえも目の当たりにする距離で、全てに満足いく演奏だったと思います。テンポは、一般的な速さ。ただ、音楽の幹の部分は、これでもかというほど、強調して演奏されており、かなりの名演だったと思います。彼女の演奏中の移動範囲というか、それだけ力が入っているのだと思うけど、1stヴァイオリンの1プルト目の譜面台にブツカルのではないかと思うほど、力いっぱい動き回っての演奏だった。正直言って、そのパワーには何とも言えない力強さや、熱さを感じた。ここだけの話。一瞬にして彼女に惚れた。彼女からのプレゼント。ソロのアンコールは、何と!「荒城の月」しかも日本語で紹介をしてくれた。日本の心である「荒城の月」が、彼女の手に掛かるとこんなにも(西洋流の)芸術的に、そして、技巧的になるのが不思議なほど、素晴らしいアレンジで圧巻。ちょっと日本人の心からは、離れ過ぎている観も否めないが、彼女なりに日本の独特な心理というか、心を感じながら演奏してくれたんだと思う。ずっと彼女の演奏を聴いていたかったのだが、なかなかそうはいかず、休憩を挟んで後半は、ブラームス。対向配置を取る体型で、変形8型という、ブラームスを演奏するには、少し小さめの編成でした。今日のコンサートは、実は、6月にMフィルでブラームスの1番を演奏するために、その仲間と、勉強のために行ったのですが、丁度我々も対向配置で演奏する予定となっているため、とても参考になりました。演奏自体は、全体的にテンポは、速め。岩城氏といえば、大巨匠と言われるほどのマエストロ。それなりにお歳も召されている。しかし、演奏そのものは、その高齢から言われるネガティブな部分は、全く感じさせない前向きな演奏だった。彼ほどの年代なら、ともするとテンポもゆっくり、ただただ熱いだけのブラームスかと思いきや、まるで30代の指揮者が体力任せに、早いタクトを振り回しているかのごとく、しかし、さすがはマエストロ。早いテンポの中でも、歌うべき所は歌い、鳴らすべきところは鳴らし、とても好感の持てる演奏だった。我々アマチュア奏者としては、気になるボーイングの課題もある程度、克服。(っつーか、盗んだだけ!?)ブラームスの交響曲第1番については、これまで複数のビデオ等で、弓の運びを勉強してきたが、残念ながら答えは導き出せて居ません。だって、見るボーイングがすべて異なるから。いったい、何が正しくて、何が間違っているのか。その答えは、出せないまま、今日のコンサートは終わった。いずれにしても大きな収穫のあった演奏会だった。今後は、ボーイングの見直しを含めて、より良い演奏をするために、様々な意見交換をしていきたいと思う。まだ誰にも言ってませんが、もしMフィルでこの日記を見ている人が居たら、意見交換をしませう。では、そろそろ4時になるので、この辺で。
2005年03月22日
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今日は、訃報が相次ぐ。元ジュディマリのYUKIの長男が急死というニュースが入ってきた。実は、ヴィオラもさることながら、YUKIの大ファンのViolistとしては、何とも言えない、(ここだけの話ですが、ジュディマリ時代から含めてすべてのアルバムを持っています。)さぞ、悲しみが深いことであろう。あれだけ愛してやまない息子が、ある日、突然、息をしなくなったのだから。死因は、乳幼児突然死症候群という。僕には、子供は居ません。しかし、この悲しみは、きっと底知れる悲しみであろう。報道によれば、来週からのライブツアーは、予定通り開催されるという。それも彼女らしい、選択であろう。悲しみに負けず、強く、生きていくことが彼女にとって、亡き息子への恩返しなのだから。僕も負けずに強く生きていきたい。いや、生き抜いていきたい。
2005年03月18日
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今日は、通院のため少し早めに会社を出て、そのまま東京オペラシティ・コンサートホールへ。オークションで落札したチケットを片手に、久々のタケミツ・メモリアル。実は、今晩の演奏会。チケットを落札した時から乗り気では無かった。だったら、落札するな!と思われるかも知れませんが、落札額が約1000円。かなりお安い感があって落札してみたものの、後から分かったのですが、落札したチケットの定価は、何と!500円。X席とか言う訳の分からないチケットだったのです。仕事的にも山場だし、今晩は、サントリーホールでも興味のある演奏会やってるし。でも、しょうがないから言ってきました。初台まで。シティ・フィルは数年ぶり。学生時代にやってたオケの大先輩がプレイヤーとしている。今晩も、前髪を振り乱しながら、熱く、必死に弾いてました。曲目は、マーラーの交響曲第5番。生演奏を聴くのは、初めてです。指揮は、巨匠・飯守泰次郎氏。彼のタクトも、初めて。コンサート開始前に、30分以上も指揮者自身によるプレ・トークがあり、マーラーの5番の主要なパートを、自身でピアノを弾きながら、解説してくれました。予定の30分を超える力説で、この曲にかける思いというか、今晩の意気込みがとっても感じられるお話で、とても楽しみに本番を迎えることが出来ました。が、、、、、、、今日のトランペットの1番さんは、退場ものだったと思いますよー。僕の耳がおかしいのなら申し訳ないですが、ドアタマのみならず、ところどころ、パフッってやってませんでした!?!?やはり出だしの最初の一音は、演奏者にとっても聴衆にとってもとっても大事だということを痛感いたしました。それ以外は、とっても良かったです。とにかく熱狂的な、情熱的な、熱い演奏でした。個人的には、4楽章の有名な弦のメロディーがやはり気に入りました。ホルンのソロ奏者、ハーピスト。最高!!肝心のヴィオラは、席の都合で、全く見えず、音はバンバン聴こえてたんですが・・・・。あと、セカンド・ヴァイオリンのトップの方が、ノリノリで弾いているのがとっても気に入りました。ヴィオラ裏切って、弟子入りしようかと思ったくらい。(謎)東京シティ・フィルは、普段どんな活動をしているのか、分かりませんが、今晩の定期演奏会のために、かなり準備がしてあったというか、時間をかけて創りこんできたということが感じられる演奏でした。最近のプロ・オケって、忙しさにかまけて、数時間のリハーサルで本番を迎えたりすることが多いじゃないですが。なんか、やっつけ仕事みたいな。今晩の演奏には、そんなことは全く感じられませんでしたよー。何よりも、ステージに居る楽員の皆さん、そして、指揮者が一体となって、演奏していたと思います。個々の問題は、さておき、そういう部分で、今日のコンサートは行って良かったと思いました。この日記。「コンサート・レビュー」と言いながら、演奏のことについては、あまり具体的に言及されないのが、気になりますが、そんなところです。さて、今日は、もうひとつ話題を。最近、コンサートと言えば、殆どサントリーホールが多かったのですが、機会があって続けてタケミツ・メモリアルに行きました。これまでは1階席にしか座ったことが無かったのですが、今日の席。X席とか言って、3階の一番奥の方に、壁際に一列に並んでいる席なのですが、座席がステージの方向を向いていない事を除いては、音響的にも良く聴こえました。大概、どのホールに言っても、管と弦のバランスが悪く聴こえたり、場合によっては、席によって聴こえて来る音が大きく違ったりすることが多いのですが、今日の席は、よくミックスされて聴こえて、満足でした。きっと3階席の正面なんかは、見た目もバッチリでかなり良い環境なんだろうなーと想像します。あと、今日は、ひとつ疑問が。プログラムの最後の方にあるメンバー表を見たところ、1stヴァイオリンの楽員数は、9名。今晩の弦の編成は、16型。ということは、半分近くがエキストラだったのでしょうか。それにしては、よくまとまった演奏でした。プロにも常トラみたいな人が居るのかな!?この楽団は、弦の人数は、本当に絞って居るみたいですが、エキストラ交じりで良くここまで完成度の高い音楽が出来るなーと感心しました。まー、団員が大勢居て、何でも自前で出来れば良いということではないと思うんですけどねー。現実、どこかのプロオケさんでは、かなりの人数を抱えてるからか、弦の後ろの方で弾いている人なんか、弾く気があるのかないのか分からないような方が結構居る場合もあるので、今日のシティ・フィルの演奏では、そのような方が、一人も見受けられず、本当に感心していたんです。逆に、人数が少ない分、アシキリラインが明確になるので、緊張感があって、積極的な活動が出来ているのかも知れませんね。ちょっと長くなりました。連休は、本番が立て続けに予定されています。ガンバロー!!っと。
2005年03月18日
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読売新聞等の報道によると、指揮者のガリー・ベルティーニさん(77歳)が17日、イスラエルのテルアビブで逝去した。 旧ソ連モルドバで生まれ、幼少時にイスラエル移住し育った。ミラノのベルディ音楽院、パリ音楽院などで学び、メシアン、ブーランジェらに師事した。1958年、イスラエル・フィルを指揮して楽壇デビューし、65年にはイスラエル室内管弦楽団を創設。その後、世界各地の著名オーケストラや歌劇場で活躍を続けた。デトロイト交響楽団音楽顧問などを歴任。マーラーの演奏の世界的権威で、緻密な音楽づくりに定評があった。演奏はエネルギッシュで評価が高く、90、91年にケルン放送交響楽団を率いて行った交響曲全曲公演で、日本にマーラー・ブームを起こした。 98年に都響の第4代音楽監督に就任。マーラーの交響曲全曲演奏会を行うなど活発な活動を続けた。今月で退任し、桂冠(けいかん)指揮者に就任する予定だった。昨年5月にマーラーの交響曲第8番などを、同響で指揮したのが最後の来日となった。 ---------------------------------------------- 私個人としても、彼が指揮した都響のブラームスを聴いたことがある。かなりの熱演で、大感動の演奏会だったことを記憶している。ご冥福をお祈りいたします。
2005年03月18日
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今日の1枚は、今井信子さんのヴィオラ・ブーケ。発売はかなり前で、2000年4月。録音は、1994年。世界の第一線で活躍する女流ソロ・ヴィオラ奏者としてその名を挙げた彼女のアルバム。ヴィオラによる小品の花束=ヴィオラ・ブーケというタイトル。ヴァイオリンやチェロで同じ曲を聴くよりも、ヴィオラの音色の方が、何となく心に沁みてくるような素晴らしい選曲をされている。本当に1曲、1曲に彼女のハートというか、温かい何かを感じられる演奏。僕もあんな音色が出せる演奏者になりたい。どれだけの道のりがあって、この世界のノブコ・イマイに辿りついたのか。このCDから溢れでる音律は、人の心を揺り動かすパワーを持って、時には力強く、時には華やかに、そして、何よりも美しく迫ってくる。しかし、きっとそこに至る道は、決して、華々しいものでもなかっただろう。地道な、そして、弛みない努力があったに違いない。僕も、技術的には遠く及ばないが、人に音楽を聴かせる立場として、一生懸命精進していきたい。そして、何でも良いから、人の心に熱いものが残る演奏がしたい。収められている曲は以下。メロディ~なつかしい土地の思い出より(チャイコフスキー)、夢のあとに(フォーレ)、愛のあいさつ作品12(エルガー)、ラプソディ~ヘブライ組曲より(ブロッホ)、愛の喜び(クライスラー)、美しきロスマリン(クライスラー)、愛の悲しみ(クライスラー)、アダージョ~アダージョとアレグロ作品70より(シューマン)、スケルツォ~F.A.E.ソナタより(ブラームス)、パントマイム~恋は魔術師より(ファリャ)、浜辺の歌(成田為三/編曲:毛利蔵人)、G線上のアリア~管弦楽組曲第3番:アリア(J.S.バッハ)、アダージョ(コダーイ)、半音階的幻想曲(J.S.バッハ/編曲:コダーイ)、ラルゴ~ヴァイオリン・ソナタト短調より(エックレス)、アダージョ~ヴァイオリン・ソナタ 第3番より(ブラームス)共演者は、ピアノのローランド・ポンティネン因みに、中でも一番のお気に入りの曲は、「浜辺の歌」「愛のあいさつ」は他の楽器で演奏するより断然ヴィオラがお勧めです!
2005年03月09日
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今日は、所属するMフィルの管分奏の日でした。久々に何も予定のない日でしたが、会場の使用承諾書を自分で持っていたため、開始時間に練習会場へ。エキストラさんに渡すパート譜の製本をしながら、しばし見学。管分奏を後ろから見学させてもらうのは、実は初体験。いつもは一緒に弾いていて気付かないことが沢山あった。(良い意味でも、悪い意味でも。)一番衝撃的だったのが、管楽器は思いのほか、体力使って演奏してるなーと感じた瞬間。8小節くらいかけてpからfへクレッシェンドするはずところが、途中、半分くらいのところからクレッシェンドしなくなっているように聞こえた。どうやら途中でバテテいたようだ。そうれもそうだろう。同じアマチュアの演奏者。毎日楽器の練習をすることなど到底不可能だ。吹き続けなければ、肺活量も減ってしまうだろう。弦は、練習をしなくても維持できるというわけではないが、管の方が、切実だと感じた出来事だった。因みに、弦の場合。練習を欠くと、必要な筋肉を動かさなくなるため、例えば使える弓の幅が狭くなるなどの現象が発生します。これは、カーボン弓に変えてから感じたことですが、日々のボーイングの練習。かなり大切です。動かさないとそれだけ、筋肉が衰えるんですね。軽いカーボン弓に変わって、楽に運弓が出来るようになってからは、弓の使える幅が各段に広がったと思います。今まで運動不足であまり使われなかった筋肉が動くようになると、今度は、重い木の弓に戻っても、その筋肉は動くわけです。ウェイトトレーニングも軽いところから徐々に重くしていきますが、こうした積み重ねって、意外と、楽器でも同じなんだなーと感じました。管で言えば、ロングトーン。弦で言えば、ボーイングの日々の積み重ねが、上達への近道なのだと改めて思いました。さぁ、練習しーよぉっと。
2005年03月06日
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