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2006年02月19日
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カテゴリ: クラシック音楽
 ラトルの新譜、シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を大変面白く聴いた。


 正直言って(何度も書いてきたが)私はシューベルトの交響曲が何故か苦手。クラシックの代名詞ともいえる「未完成」も昔から好きではなかった。「名曲だ」と言われて聴いてみても、なんだか暗くてはっきりしない、長ったらしい音楽だなという感想は、これだけクラシックを聴くようになった今でもあんまり変わっていない。

 だから当然、同じシューベルトの「ザ・グレート」も好きではない。なんといっても両端楽章におけるあの単調な旋律の繰り返しに辟易とさせられて、あれだけ有名なのに実演にも接したことがないのだ。

 そんな「シューベルト嫌い」が今回聴いてみようと思ったのは、単純に指揮がラトルだから。手垢にまみれきったこの長大な曲を、どう料理してくれるかに興味があった。

 ラトル自身が「この曲は音楽の頂点を極めた楽曲の一つ」と語り、「この曲があったからこそ、ブルックナーがあった」とまで言い切っている。アプローチは、BPO全員を使うのではなく、わりと人数を減らして初演時の雰囲気に近づけようとしているようだ。

 これにラトルが最近よくやっている、モダン楽器による古楽器的な響きとが相乗効果となって、非常にきびきびとしてリズミカルな演奏になっている。私が嫌っていたあの執拗な反復も、この演奏で聴くとそんなに気にならない。

 人数を絞ってもそこはBPO、音の豊穣さは変わらない。冒頭ホルンの余裕ある響き、両端楽章で刻まれるリズムの合奏能力の高さには本当に脱帽するほどだ。私は初めてこの曲を違和感なく最初から最後まで聴き通すことが出来た。

 今回も聴いて思ったが、終楽章第二主題部の執拗なまでの反復はやはり異常な音楽だ。ブルックナーも同じような旋律を繰り返し多用するが、それは金管と弦合奏の二本柱で奏でられるから気にならない。しかしシューベルトはひたすら弦合奏による反復がメインなので、本当に同じ旋律の繰り返しに聞こえてしまう。それを敢えてやってのけた彼の狙いは何にあったのか?







こちらです
Schubert9Rattle
ラトル/ザ・グレイト
<東芝EMI TOCE 55790>





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最終更新日  2006年02月19日 18時58分40秒
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