ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2010.11.19
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カテゴリ: 国際政治
尖閣問題を考える…(9)

1996年当時の尖閣問題と、今回との大きな違いは、中国政府の対応にありました。96年における中国政府の対応は、今回と違い大変抑制の効いたものでした。中国政府は、大陸における反日デモの発生は、100%抑え込みました。中国がしたことは、2艘の海洋調査船を尖閣諸島周辺に派遣しただけでした。

この行動は、尖閣諸島の主権を日本に対して主張してみせると共に、国内の強硬派をなだめるためでした。この行動に日本は、海上保安庁の2艘の巡視船を派遣して、中国の2艘の船を監視させています。

より熱くなっていたのは、日本の政界でした。右翼が「灯台」を建てた7月には、香港や台湾の行動派が、尖閣諸島にやってきた時は、逮捕はせずに領海外に追い払うことが行動指針でした。それが、国会での質疑のなかで、与野党共に対中強硬派の声が通り、10月に入ると、「逮捕、拿捕も辞さず」という方針に、変化したのです。

では、誰が逮捕したり、拿捕したりするのか? 自衛隊を動かすのかという議論になりました。海上自衛隊の艦船を動員するのか否か。ここに至って、あまりにも中国を刺激しすぎるのはどうかという議論が生まれ、艦船の派遣は、あまりにも刺激的過ぎるだろうと避けられ、領海警備は海上保安庁が受け持つことになったのです。

一方、不審船を追いかけるためには、空の監視体制を強めたほうが良いという違憲は通り、海上自衛隊の対潜哨戒機と、航空自衛隊の早期警戒機が、日に何度か、尖閣諸島の上空をパトロールする態勢が取られたのです。

今回の事件で脚光を浴びた海上保安庁とは、どのような存在なのか、見ておきたいと思います。
                                続く





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最終更新日  2010.11.19 20:57:23
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