さて、本日は偐万葉シリーズ第108弾、木の花桜篇(その13)であります。
<参考>過去の偐万葉・木の花桜篇は コチラ
からどうぞ。
木の花桜さんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が木花桜姫に贈りて詠める歌19首 併せ 木花桜姫の返せる歌3首ほか
七
いつつ そろひめでたき
吉備の地の 姫がブログに 桜花咲く
思ひやる こころしみみに
浜笄
春たけ今し 日の本に咲く (陸奥支援麻呂)
(注)しみみ=ぎっしり、みっしり、隙間なく一杯に
ハマカンザシ=アルメリア(イソマツ科アルメリア属の多年草)の別名
木花桜姫の返せる歌
笄 に 似たる花あり 砂浜の 果ての海見る 青き空見る
招かぬに むべ
烏
なり
野豌豆
我がもの顔に 庭にぞ咲ける (
烏野家持
)
赤人も 摘み惑ふらむ 妹が庭
菫群れ咲く 野辺と見ゆれば (川部白人)
虞美人の 花にしあれり わが庭に
いづかた知れず 来たりける花 (鄙芥子麻呂)
コクリコと 咲きたるからは フランスの
野辺にぞ遊ぶ
八十少女
らし (偐虞美人草)
桃色に 咲くタンポポは クレピスと
気取れる名にし あるもをかしき (偐蒲公英)
木花桜姫の送り来れる歌1首
たぐひなき 花の姿を ヒゲ面の おやぢとみるや 露のこぼるる
偐家持の返せる歌1首
ヒゲづらの 花と見しより パンジーの
花に睨まれ 困るこの頃 (
パン爺麻呂
)
<替え歌>
「上海帰りのリル」 「フランス帰りのリラ」
船を見つめていた 空を見つめて咲く
ハマのキャバレーにいた 花はうすむらさき
風の噂はリル 風にゆれてるリラ
上海帰りのリル リル フランス帰りのリラ リラ
あまい切ない 思い出だけを あまい切ない 五月の風に
胸にたぐって 探して歩く 一枝 手折
リル リル 何処に居るのかリル リラ リラ 何処に咲くのかリラ
だれかリルを 知らないか だれかリラを 知らないか
富士山も 11日は 雲隠れ
泣けとごとくに 雨は降るらむ (海部泣人)
去年 の種 芽吹くや吉備に この秋は 見まくの欲しき 葛 の風船
五月野
の
烏野豌豆
はびこりて
いづれレンゲと ひきぞわづらふ (眩三位家持)
桜桃の 色あざやかに 五月雨の 道を黄色き 傘みっつ行く
咲きか散る 卯の花
腐
し 降る雨の
いやしくしくに 妹し思はゆ (偐宅守)
(注)宅守= 中臣宅守
(万葉集巻15-3723~3785参照)
木花桜姫の返せる歌
卯の花に 雨降りやまず ほととぎす 声しもなくて、五月去りゆく
花蘇芳
花はよかれど 繁き葉に
枯れて
豆
莢
垂
るさまわろし (偐少納言)
吾 も亦 くれなゐ匂ふ 花なりと 吉備の秋風 待つとやあらむ
百日紅 千日紅 の さにあれば われもくれなゐ 吾亦紅 咲く
水清み 映せる空の 青や恋ひ
白き
空木
の 花は咲くらむ (楽麻呂)
松浪の 影なす堀の 水鏡 映し見むとや 空木 の咲ける
小百合花 今し咲けども 酒ならず
召せと言へるは 一茶にあらむ (酒田山頭茶)
(注)掲載の写真は全て木の花桜さんのブログからの転載です。
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