新
しき 年の
始
の 初春の 今日降る雪の いや 重
け 吉事
(大伴家持4516)
新 しき 年のはじめに 豊の年 しるすとならし 雪の降れるは ( 葛井諸会 3925)
新 しき 年のはじめは いや年に 雪踏み 平 し 常かくにもが (大伴家持4229)
あしひきの 山の
木末
の 寄生
取りて 插頭
しつらくは 千歳
寿
ぐとぞ
(大伴家持4136)
霞立つ 春のはじめを 今日のごと 見むと思へば 楽しとぞ思ふ (大伴池主4300)
山の 際 に 雪はふりつつ しかすがに この 河楊 は 萌えにけるかも (1848)
時は今 春になりぬと み雪降る 遠山のべに 霞たなびく ( 中臣武良自 1439)
睦月立つ 春の始めに かくしつつ あひし笑みてば ときじけめやも
(大伴家持4137)
うちなびく 春来たるらし 山のまの 遠き 木末 の 咲き行く見れば ( 尾張連 1422)
梅の花 いまさかりなり 百鳥の 声の 恋 しき 春 来 るらし ( 田氏肥人 834)
浅緑 染 めかけたりと 見るまでに 春の楊は もえにけるかも (1847)
うちなびく 春さり来らし 山の 際 の 遠き 木末 の 咲き行く見れば (1865)
正月 立ち 春の来らば かくしこそ 梅を 招 きつつ 楽しき 竟 へめ (大弐 紀卿 815)
山の 際 の 雪は 消 ざるを みなぎらふ 川の 楊 は もえにけるかも (1849)
昨日 こそ 年は 極 てしか 春霞 春日の山に はや立ちにけり (1843)
ふゆ過ぎて はる 来 るらし 朝日さす かすがの山に 霞たなびく (1844)
巨勢 山の つらつら椿 つらつらに 見つつ 思 はな 巨勢 の春野を ( 坂門人足 54)
川上 の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢 の春野は ( 春日老 56)
石 走る 垂水 の 上 の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも (志貴皇子1418)
うち 上 る 佐保の河原の 青柳は 今は春べと なりにけるかも (坂上郎女1433)
(犬養万葉歌碑 2009.5.3. 奈良青葉散歩 掲載写真の再掲です。)
うち 霧 し 雪は降りつつ しかすがに 吾家 の苑に うぐひす鳴くも (大伴家持1441)
霞立つ 野の
上
の 方
に 行きしかば うぐひす鳴きつ 春になるらし
( 丹比乙麻呂
1443)
ひさかたの 天の香具山 この夕べ 霞たなびく 春立つらしも (1812)
古 の 人の植ゑけむ 杉が枝に かすみたなびく 春は来ぬらし (1814)
うちなびく 春立ちぬらし わが門の 柳の 末 に 鶯なきつ (1819)
春霞 流るるなへに 青柳の 枝くひ持ちて 鶯鳴くも (1820)
冬ごもり 春さり来らし あしひきの 山にも野にも 鶯鳴くも (1824)
うちなびく 春さり来れば しかすがに 天雲 霧 ひ 雪はふりつつ (1832)
風まじり 雪は降りつつ しかすがに 霞たなびき 春さりにけり (1836)
梅が枝に 鳴きて移ろふ うぐひすの 羽 しろたへに 沫雪 ぞ降る (1840)
ももしきの 大宮人の かづらける しだり柳は 見れど飽かぬかも (1852)
春がすみ 立つ春日野を 往き返り 吾は相見む いや年のはに (1881)
新 しき 年の 始 に 思ふどち い群れてをれば 嬉しくもあるか ( 道祖 王4284)
梅の花ひとり見つつや 2024.01.13 コメント(6)
梅一輪の春咲きにける 2023.01.14 コメント(8)
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