今年最初の偐万葉はビッグジョン篇であります。
<参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇は コチラ からどうぞ。 ビッグジョン氏のブログは コチラ からどうぞ。
偐家持が交野歩麻呂に贈りて詠める歌23首 並びに歩麻呂が返せる歌3首
敷島の 大和心も 秋なれば
夕日に匂ふ もみぢ葉の色 (横槍家持)
(本歌)敷島の 大和ごころを 人とはば
朝日ににほふ 山桜花 (本居宣長)
我妹子 と 逢ひし日の笑み 思はゆる ネリネの花の 咲くをし見れば
山崎の もみちふみわけ のむ酒の
よしと聞くとき 下戸は悲しき (下戸家持)
(本歌)おく山に もみぢふみわけ なく鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき
(猿丸大夫 古今集215 小倉百人一首5)
竜胆
の 花咲くごとに 飽かずもや
撮りてブログに 今年も載せつ (偐歩麻呂)
赤みよし 穂谷の川の ななみの実
今日
九実
に みのりぬるかな (
伊勢老
)
(本歌)いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ 九重
に にほひぬるかな
(伊勢大輔 小倉百人一首61)
あをによし 寧楽
の 京師
は 咲く花の にほふがごとく 今さかりなり
( 小野老
万葉集巻3-328)
七実の木 実を見し日より むらさきの
夏に咲くとふ 花も見が欲し (
穂谷老
)
歩麻呂が返せる歌1首
コメントに 歌次々と 湧き出して
汲めども尽きぬ 泉のごとく (汲み人知らず)
白髪の 山ゆめぐれば まつ尾 道 は 杉うち 並 みて 行き過ぎがたき
玉くしげ 白髪岳に 出で立ちて 見ばや遠山 八重垣なすを
素通りも また来む時の 楽しみを
あとにぞのこす 通のわざなれ (素通法師)
道の隈 熊に注意と ある見つつ 懲りずや君は 山路行くらむ
いと高き 塔にしあれば 足元は 見えぬものとぞ 知るべきものを
い
まはもや の
ぶるいひわけ せ
んなきに
なほ
ゐすわると き
みいふらむか (万葉都民)
(今はもや 述ぶる言い訳 詮なきに なほ居座ると 君言ふらむか)
(注)猪瀬直樹(東京都知事)の名を折り込んだ歌。正確には「猪」は
旧仮名遣いでは「ゐ」で「い」ではないので、修正した歌は次の通り。
ゐ
なほりて の
ぶるあれこれ せ
んなくば
なほ
ひゃくじやうで き
みをたたさむ (万葉都議会)
(居直りて 述ぶるあれこれ 詮なくば なほ百条で 君を糾さむ)
歩麻呂が追和せる歌1首
い
ろあせた の
らりくらりの 説
明に なお
ややこしき 疑
問が残る
散るときは 是非に及ばず かく言ひて
見事散るこそ をのこなりけれ (偐信長)
ゐ
なほりも の
がれもならじ せ
っちんづめ
なほ
うらめしき き
みにあらずや (都知事番記者)
(居直りも 逃れもならじ 雪隠詰め なほ恨めしき 君にあらずや)
今みれば 知事の姿も かなしけれ
その身ひとつが 悪しくもなきに (大江戸万里)
(本歌)月みれば ちぢにものこそ かなしけれ
わが身ひとつの 秋にはあらねど
(大江千里 古今集193 小倉百人一首23)
是非もなし
獲
るには獲れど 芯喰ひの
虫に食はれて 大根おろし (畑麻呂)
虫喰ひに 負けず
生
りたる 大根は
すっておろして しかとや食はむ (畑麻呂)
歩麻呂が追和せる歌1首
ネキリムシ シンクイアオムシ イモムシも
わが菜園は 生命豊かに (虫愛ずるオッチャン)
なつきにし なにはのたこやき ふるまひつ
ともにしくへば うれしきまさる (偐歩人)
なつきにし なつき来ぬれば うれしみと
いそいそわれも 出で立ちにける (偐歩人)
(本歌)なつきにし 奈良の都の 荒れゆけば
出で立つごとに 嘆きしまさる
(万葉集巻6-1049)
やることの 忙しければ 見るひまも
なけれ息つぐ ひまもなからむ (長の息麻呂)
門松も 飾りも済めば 正月を
迎へか行かむ 待ちにか待たむ (歩人皇后)
(本歌)君が 行 日 長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ (磐媛皇后 万葉集巻2-85)
のんびりと 年も明くらし 元旦の 老いたる母と 二人居る午後
(注)掲載の写真は全てビッグジョン氏のブログから転載しました。
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