恩智神社への坂道を上る。
国道170号(旧道)脇にある一の鳥居から恩智神社までは500mほどであるが、途中200m位の処にある煙草屋さんの前で右に入ると恩智城趾がある。更に200m位上ると二の鳥居である。その先から兎龍門までが急勾配になっている。
恩智川沿いの道や国道170号などのルートを取らず、山沿いを上り下りしながら細道をやって来ると、この坂道の中程、恩智城趾への入口道路の少し上の位置に出る。
今回は恩智城趾から近鉄恩智駅前まで下ってからの上りであるので、約1kmを上ることとなる。
徒歩であれば、この石段の道を上って行くこととなるが、自転車(MTB)なので、左側の坂道を上る。
この坂道をずっと行くと高安山霊園、信貴山のどか村キャンプ場を経て信貴山(朝護孫子寺)へと行くことができる。
二の鳥居前から階段を行かず坂道を100mほど行くと神社への北側入口の兎龍門の前に出る。この神社の神の使いが兎と龍であるところから兎龍門と命名されたのでしょう。鯉が龍になることに因んでの立身出世のための狭き門である登龍門を真似た訳ではないでしょう。こちらは狭き門ではない(笑)。石灯籠が左右にあるだけ、出入りご自由に、の広き門である。
当神社の卯辰祭供饌行事が八尾市無形文化財第1号に指定されたことを記念して平成16年に駐車場の門として整備したものだそうな。
兎龍門から入って先ず出会うのが社務所の手前にある「閼伽井戸」である。
空海が、恩智神社参詣の折に、峡谷の岩に錫杖を突き立てたら霊水が湧き出した、それがこの閼伽井戸だというのである。まあ、弘法大師の霊力を宣伝するのは神社としては方向違い、恩智神社のホームページでは「弘法大師に縁ある 閼伽井戸 (清明水)は古くより天候を予知する清水として知られ、雨の降る前になると赤茶の濁水が流れ出るという不思議な井戸です。」と言うにとどめている。
恩智神社は雄略天皇の時代(470年頃)に創建された古社で河内国二の宮である(一の宮は枚岡神社)。元は物部氏の神社であったとする説もあるようだが、恩智神社の由緒書によると、奈良時代に藤原氏によって再興され、香取神宮から天児屋根命が勧請されたとのこと。天児屋根命はその後枚岡神社に遷座し、春日大社へと繋がることから、枚岡神社と同様に恩智神社も「元春日」と呼ばれるそうな。
天児屋根命の枚岡遷座後はその五世の孫である大御食津彦命と大御食津姫命を主祭神とする。大御食津姫命は伊勢神宮外宮の豊受姫大神と同一神とされる。
<参考> 恩智神社公式ホームページ
本殿の裏に回ると横穴式古墳がありました。
本殿の前と拝殿の両サイドには、撫で兎、撫で龍が置かれていて何やらユーモラスでもある。
拝殿の横には天児屋根命を祀る摂社・春日神社もある。
(恩智神社由緒書き)<参考> 恩智神社 ・Wikipedia
参道の階段脇には神宮寺感應院がある。
ご覧のように、恩智左近の恩智城築城によって、随分と高い場所に移転させられたので、境内からの見晴らしはよい。
兎龍門の近くに駐輪していたMTBの場所に戻り、坂道を下ろうとしたら、ザックの男性が坂道を上って行かれました。信貴山に行かれるのでしょうか。
以前、竜田越えの道から信貴山までMTBで行ったことがあるが、こちらの道の方が近いのだろうか、などと思いつつ、恩智川まで一気に下る。川辺に出て右に少し行くと馴染みの喫茶店nanaであるが、今日はお休みでシャッターが下りていました。珈琲は諦めて帰途に。(完)
<参考>
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