( 承前 )
昼食を済ませて、湾(内浦)を廻るようにして館山寺へと向かう。タイトルは見落としましたがこんな少女の像もありました。
そして、こんな歌碑も。歌手の三沢あけみの名は記憶にあるが「誘われて浜松」という歌は知らない。と言うか、三沢あけみの歌で思い出すものは何もないのであるから、何も浜松に限ったことではないのである。浜松の歌、と言えば「磐代の浜松が枝を引き結び・・」の有間皇子の歌が思い浮かぶばかりとあっては「お粗末」と言う他ない。
遊園地の方に向かうと浮見堂が目に入る。遊園地を左に見つつ浮見堂に向かう。遊園地は休業日なのか人影が皆無である。頭上をロープウェイのゴンドラがゆっくりと通り過ぎて行く。
浮見堂には、中国蘇州から贈られたという寒山寺の鐘のレプリカが展示されている。 <参考>
「楓橋夜泊」 張継
月落烏啼霜満天
月落ち烏啼きて
霜
天に満つ
江楓漁火対愁眠
江楓漁火
愁眠に対す
姑蘇城外寒山寺
姑蘇
城外の寒山寺
夜半鐘聲到客船
夜半
の鐘声
客船
に到る
さ夜更けて 鐘の 音 仮寐 に かすむ 漁火 (偐家持)
寒山寺ならぬ館山寺が見えている。本堂の上の木立から突き出て見えているのは観音様か。水辺伝いに銀輪を走らせる。
参道の正面に見えて来るのは愛宕神社の鳥居。右隣に館山寺の参道があるが、境内は繋がっていて一体なので、どちらから上っても同じである。
本堂前には、寒山寺境内に建っている張継の「楓橋夜泊」の詩碑を復刻したものがある。当館山寺と蘇州寒山寺との友好記念に建てられたものだそうな。
愛宕神社の社殿の脇の石段を登って行くと「穴大師」なるものがある。横穴式古墳の玄室を利用したもの。奥に祀られているのは、弘法大師自作の石仏だそうだが、よくは分らない。
更に登ると丘のほぼ頂上のような場所に小さな池がある。水は殆ど枯れているが、雨が降れば池らしくなるのであろう。
更に少し行くと北西の岩肌に展望デッキが設けられている。眺望が素晴らしい。東名高速の浜名湖橋が指呼の間に見える。やって来た道がこのように見えるというのは感慨のあるもの。正面が東名浜名湖SA。写真左からやって来て、SAの向こう側の道を浜名湖橋手前奥の寸座ビラマリーナまで進み、そこから奥の引佐細江をぐるり廻って・・と行程を返り見ているのでありましたが、それはこの後、再び走らなければならないコースなのでもありました。
浮見堂の辺りから頭部だけ見えていた観音様にもご挨拶をして行くことに。館山の 巌の松の 苔筵 都なりせば 君も来て見む(西行)館山寺 松山隠し 湖を来て ここは小春の 入江さざなみ(北原白秋)
下山して、いよいよ帰途に。県道320号を行く。来た道である。この県道は動物園の前で左折し、そこから300m程先の分岐で右にカーブしている。来た道は右にカーブするこの県道ではなく直進する方の道であったのだが、うっかり道なりに進んでしまう。ややあって、間違いに気付いたが、引佐細江へと至る道であることを示す標識もあったので、道に任せて進むことに。東名高速を潜る前後からかなりの坂にて結構足に来る。後で地図を見ると「天神山」の横の峠越えの道であったよう。道理でそれを過ぎた後の急坂の下りは軽快爽快。
伊奈集会所の先で、見覚えのある自転車道への入口に出て、後は来た道をなぞるだけとなりました。( つづく
)
飛鳥川銀輪散歩(下) 2024.11.11 コメント(4)
飛鳥川銀輪散歩(上) 2024.11.10 コメント(2)
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