偐万葉・ビッグジョン篇(その23)
本日は久々に偐万葉とします。シリーズ第208弾となる今回はビッグジョン篇(その23)であります。
<参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇は
コチラ
からどうぞ。
ビッグジョン氏のブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が交野歩麻呂に贈りて詠める歌18首
道の辺に ダビデの星と 咲く花は めでつや風も さやに吹くらし
(ハナニラ)
思はぬに 水尾ゆ来れば 米買ひの 道に咲きたる つつじ花 香少女 (にほえをとめ) と われに寄す すがたかたちは 桜花 盛少女 (さかえをとめ) も 今日こそは 汝 (な) にはまさらじ この道を われも汝に寄せ つばらにも 見つつ行かむや 汝が咲くを 見ればうれしみ 汝が下を 行けばたのしみ をちこちの 思ひも深き 保津川の谷(愛宕家持)
(ミツバツツジ)
(本歌)物思 (も)
はず 路 (みち)
行くゆくも 青山を ふりさけ見れば つつ
じ花 香少女 (にほえをとめ)
桜花 盛少女 (さかえをとめ)
汝 (な)
を
もぞ 吾に寄すとふ 吾をぞも 汝 (な)
に寄すとふ 汝 (な)
はいかに
思 (おも)
ふ 思へこそ 歳の八年 (やとせ)
を 切る髪の よちこを過
ぐり たちばなの 末枝 (ほつえ)
を過ぐり この川の 下にも長く
汝 (な)
は心待て(柿本人麻呂歌集 万葉集巻13-3309)
かぐはしく 美しき花 樒
(しきみ)
われ などてあしきと 人言ふらむか
(志貴美皇子)
指宿
(いぶすき)
の 人にはなけれ 燻すこと
好きにあるらし 庭の燻人
(いぶひと)
(偐山部赤人)
われ歩く ゆゑにわれあり 君いふや
ほひとえるごすむ 歩人エルゴスム (デアルクト)
(注)コギトエルゴスム=Cogito ergo sum(我思うゆえに我あり)
(デカルト「方法序説」)
薄墨の 桜になけれ 黒椿 などてやまとふ 墨染の衣
(きぬ)
黒椿 道ゆく人も 憩ふかな 君植う庭の 墨染の花 (歩円大僧正)
(本歌)おほけなく うき世の民を おほふかな
わがたつ杣に すみぞめの袖
(慈円 千載集1134 小倉百人一首95)
(黒椿)
藤の花 今か咲くらむ 大空に 青き波立ち 風渡る見ゆ
ほととぎす 来
(き)
鳴き響
(とよも)
せ 藤の花
穂谷の川に 今しも咲けば
(穂谷川の藤)
相見るを いつとや待たむ むらさきに にほへるはなな いやその花を
(ムラサキハナナ)
母が植ゑし ライラックの花 咲きにけり
ともに見し母 今はあらなくに
ライラックの 花咲きたれど 植ゑし母は
往きてかへらぬ 旅に立ちける
ライラックの 花も泣けとや 咲くならむ
今日晴れわたり 母旅立ちぬ
(本歌)妹が見し あふちの花は ちりぬべし
わが泣く涙 いまだ干なくに
(山上憶良 万葉集巻5-798)
(注)あふち=楝、センダンのこと。
(ライラック)
(センダン) (センダンの実)
柞葉 (ははそは)
の 母の命 (みこと)
の やすらけく
眠れと午後の 雨しめやかに
(注)ははそ=コナラのこと。
母栗の 咲かなくあれど 変らじの うちにぞなほし すめる月影
(注)母栗=「ははくり」、アミガサユリの古名。別名「貝母(バイモ)」。
笹百合の 花咲きぬれば 率川
(いさがは)
の
三枝
(さいくさ)
祭 足向かむとす
(本歌)佐韋河 (さゐがは)
よ 雲立ち渡り 畝火山
木の葉さやぎぬ 風吹かむとす
(伊須気余理比売 <いすけよりひめ>
古事記・神武記)
(ササユリ)
芋
(うも)
といふに 芋さて置きて 花をこそ
いかにと君は まこと風流士
(みやびを)
(偐芋持)
(キクイモ)
ななほしは よけどこれなる 天道を
騙す不届き むしもならざり(レディバード
)
(注)ななほし=ナナホシテントウムシ
むし=虫と無視。
(テントウムシダマシ)
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