( 承前 )
まだ朝が早いので裏口の従業員通用口から外へ。葡萄畑の横の急坂を下ってサンヒル柏原の下の道路に出る。高井田駅から大和川べりに出て暫し川べりを銀輪散歩。帰りに天湯川田神社が目に入ったので、久しぶりに立ち寄ってみる。
天湯川田神社は以前当ブログで記事にしていますので、一部は重複するかと存じますが、ご容赦を。
<参考> 昨日のおまけ
2008.6.9.
富田林寺内町
2008.7.9.
天湯川田神社に着いたのは6時を少し回ったばかり。しっとりという感じの朝の境内は人影もなく静寂。勿論、蝉の声もしない。
閑さや岩にしみ入る声もなし (蝉尾芭蕉)
狭い石の階段をかなり上って拝殿前の広場に到着。お伴のトレンクル君も写真に写っています。
拝殿の裏に回ると春日造りの本殿。横顔しか撮影できませぬ。
祭神は日本書紀垂仁天皇23年9月の条の物言はぬ皇子こと譽津別皇子 (ほむつわけの
みこ)
(古事記では本牟智和気または品牟都和気ノ御子
)の逸話に出て来る天湯河板挙 (あ
めのゆかはたな)
(古事記では山辺之大鷹 (やまべのおほたか)
<注>「鷹」は帝ヘンに鳥と書く字であるがブログでは使えない字なので鷹と表記
)である。この逸話は上の<参考>の「昨日のおまけ」の記事に記載していますので、省略します。下の「物言はぬ皇子」の写真でも読むことが出来ます。
この神社の地は聖武天皇の時代には、河内六寺の一つ・鳥坂寺のあった場所で、塔心礎石が発掘されている。
(注)河内六寺=智識寺、鳥坂寺、三宅寺、大里寺、山下寺、家原寺
拝殿の前には「物言はぬ皇子」の逸話を記した紙片と坂本龍馬の言葉を記した紙片が押しピンで貼り付けられていました。
物事を見る時には、時には高くから、時には目線を下げて、右左の横から或は後ろからと多角的に見ることが大事。されど、いつもそうとは限らず一面的に見て、必要以上に悲観的になったり、偏った断定や評価をしたり、ということに陥り勝ちなのが我々凡人というものである。そして、一面的評価を大声で断定的に叫ばれ、世の中の空気がそちらに靡くと、ついそれに流されてしまうという弱さを持っているのも我々なのであってみれば、そのことをよく心得た上で、何事にも対処すべきということになりますかな(笑)。
拝殿の左側には戦没者の慰霊塔もありました。「忠霊」とあるから兵隊さんだけを英霊として祀っているのですかね。
境内の木々にはアブラゼミがそこかしこに。近付くと声も立てずに飛び去り別の木に移動する。なかなか接近しての撮影を許してはくれない。
境内からの帰りは横の急坂道をトレンクルで走り下り、石段の登り口前に戻る。石段前の神社の看板には藤原兼仲の歌が記されていました。兼仲さんは存じ上げぬ人。下の参考をご参照下さい。
<参考>
広橋兼仲
・Wikipedia
春日の日 糸けき空を 今朝見れば 河田の森は 霞幾にけり(藤原兼仲)
サンヒルゆ 朝開きして 吾が来れば 河田の森は
閑
なりけり
(柏原兼仲)
6時半頃にサンヒル柏原の部屋に戻ると、祥麻呂さんも起きて顔を洗って居られました。暫し祥麻呂さんと部屋で寛いでいるうちに7時となり、1階レストランへ朝食に。たっぷり朝食を食べ、珈琲もゆっくりと楽しみ、と贅沢な朝。
朝食後は、安福寺見学ツアー。それも3人のボランティアガイドさんが同行というもの。安福寺も既に記事にしていますので重複する部分は省略です。
<参考> 安福寺から錦織公園まで
2009.11.1.
安福寺は一の門から二の門までが結構な坂。三の門の前は石段にて車椅子では無理。ということで、小生と智麻呂氏とは二の門の傍らの伯太彦神社で暫し時間を潰し、偐山頭火氏が車に戻るのに合わせて、一の門の前に待機の同氏の車まで智麻呂氏をエスコート、乗車戴いて偐山頭火氏に後はお任せ。本堂の皆を追いかける。
本堂でのご住職のお話が終わる前に滑り込み。後半の一部を拝聴仕りました。仏像の撮影もOKとのことなので撮影させて戴きました。仏像の知識はありませんが、この寺は浄土宗知恩院派であるから、本尊は阿弥陀如来でなくてはなるまい。
可億上人の墓と変相殿の前で左に石段を登ると尾張公・徳川光友の墓がある。
(尾張公・ 徳川光友
公墓)
安福寺から玉手山公園に入り、大坂の陣戦没者供養塔、後藤又兵衛顕彰碑などを見学の後、駐車場に戻り、ホテルのバスで再びサンヒルに帰り「合戦弁当」で昼食。
昼食後売店で友人の深〇氏と利〇氏のことを思い出し柏原の名産品ということで河内ワインを買って送って置きました。東出雲の名産品と泉州の水茄子のお礼でした。
午後2時にチェックアウト帰途に。帰途も往路と同じメンバーで智麻呂邸まで。小生は智麻呂邸で暫く涼ませていただいてから、トレンクルで自宅へ。
以上で若草読書会夏之陣完結。最後までお付き合い賜り多謝。
<参考>
玉手山周辺銀輪散歩
2013.5.13.
故智麻呂没後三年の墓参 2025.02.25 コメント(8)
若草読書会新年会・新年、初春の万葉歌など 2025.01.26 コメント(11)
若草読書会・もみぢの万葉歌 2024.11.18 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着