富良野のジャガイモ。なかなか面白い絵になりました。furano-craftさんも何れブログでご紹介下さることと存じます。
 ロウバイと椿も、ひろみちゃん氏に気に入って貰え、めでたしめでたしであります。
 凡鬼さんの野菜もこの絵画展の常連ですが、いつも素敵な絵になっていますね。
 ロバから頂いたおまけの20年。次が犬から貰った20年で、最後が猿から貰った30年となるそうですが、まあ、生きるということは誰かに生かされているということでもあれば、生きる以上は、大切に、丁寧に生きるべし、でありますね。

(2015.01.26 14:31:06)

偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2015.01.25
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カテゴリ: 智麻呂絵画展

第154回智麻呂絵画展

 今年2回目の智麻呂絵画展です。
 皆さま多数のご来場お待ち申し上げます。
  <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~

 今回は全9点の出展でありますが、先ずジャガイモです。
 このジャガイモは「さやあかね」という品種で、北海道富良野市の麓郷で栽培されているものです。富良野のブロ友のfurano-craftさんが偐家持館長宛てに送って来て下さったジャガイモ。元旦に届きました。この辺のことは1月2日の日記に記載致して居りますので、詳しいことは省略します。
 お裾分けにとその一部を智麻呂邸にお持ちしましたら、下のような絵になって戻って参りました。原画は先日furano-craftさんにお送り申し上げましたので、或は今頃は同氏の工房の一画に飾られているやも知れません。
<参考> 降る雪と共に来たれる北の芋 2015.1.2.

土の香も 北の大地の それなりて
         ごろごろ馬鈴薯 出で来も楽し (芋家持)

ジャガイモ(富良野麓郷の「さやあかね」) (ジャガイモ 富良野麓郷の「さやあかね」)

<追記>furano-craftさんのブログでも紹介されました。 (2015.1.26.追記)
ブロ友さんの「けん家持さん」から頂いた「智麻呂画伯の絵画」

 次は蝋梅と椿の絵。ブロ友であると共に偐家持館長の中学時代の同級生でもあったひろみちゃん氏が、智麻呂さんが蝋梅の花がお好きであると知って画材にと下さったもの。その時一緒について来たのが椿。何れもひろみちゃん氏のお家の庭に咲いていたものであります。

ロウバイ (ロウバイ)

 蝋梅は、先日の大宰府銀輪散歩でも水城跡に馥郁と咲き匂っていました。

蝋梅の かほりほのかに 朝鳥の 来鳴きとよもす 春待つならし (偐家持)

ツバキ (椿・太神楽)

 こちらの椿は「太神楽」という品種とのこと。太神楽と言うと獅子舞(神楽舞)と傘回しなどの曲芸(放下)とを組み合わせた伝統芸能のことであるが、伊勢神宮に繋がる伊勢派と熱田神宮に繋がる熱田派との二派があると言われる。こちらの椿は伊勢派、熱田派どちらなんでしょう(笑)。
 獅子と来れば牡丹。「背中で泣いてる唐獅子牡丹」は高倉健。されど獅子舞になると牡丹ではなく椿となりますか。「背中で笑ってる獅子舞椿」は「なまくら健」とでもして置くか。
 上の二つの絵も原画はひろみちゃん氏の手許に届いています。この絵画展に先だってひろみちゃん氏のブログにてご紹介されています。
  <参考> 「智麻呂さんの画を頂きました♪」 2015.1.24.

白菜 (白菜)

 この白菜は若草読書会の凡鬼さんが家庭菜園で栽培されたもの。冬瓜、カボチャ、里芋その他色々の野菜をお持ち下さいますが、その都度楽しい智麻呂絵画になっています。

梅の実ひじき (梅の実ひじき)

 これは、偐家持が太宰府銀輪散歩に出掛けた際に、恒郎女さんのご要望で買い求めたお土産です。出掛ける前には「梅ひじき」とお聞きしていたのだが、現地に行ってみると、てんじんさま通りなど至る処に立っている旗は皆「梅の実ひじき」。まあ、これのことだろうと買い求めたら、果たしてその通りでありました(笑)。

実の抜けて ききしも花は まだなれば
          梅の実ひじき ばかりありける (菅原実知真)

 以下の三獣は、智麻呂邸にあるクリスマスの飾り物で、イエスが厩で誕生する風景を表現したセットの置き物。イエスの誕生を見守るようにして、その周囲に跪いている動物たちの一部です。
 恒郎女さんは「もう
(これは牛の鳴き声ではありません。) 、何を描くやら」と仰っていました。こういう作品も、絵画展の雰囲気に「変化」を付けるものと言うべく、偐家持館長としては歓迎なのであるが、恒郎女さんは懐疑的にて「変か?」と危惧された次第(笑)。

牛 (牛)

 牛「憂しと見し世も今は恋しき」

驢馬 (驢馬)

 ロバ「老婆心ながらロバです。老婆ではありません。」
 当日記の何処かにも記したかと思うが、ガスター著「ルーマニア鳥獣譚」にはこのような記述があるらしい。
 この地上世界を造り賜うた神が地上の動物たちの寿命を決めるに当って、ロバを呼びつけ「汝は労苦せにゃならぬ。すなわち、常に重荷を負い運び、不断に笞うたれ叱られ、休息はちょっとの間で薊や荊の粗食に安んずべく、寿命は50歳」と宣した。これに対してロバは「そんな辛い目をして50年も長らえるのはいかにも情けない。どうか特別のお情けで20年差し引いていただきたい。」と申し出た。で、この20年を人間が貰い受けた。30歳から50歳までの命はロバから貰ったものだから、人間はこの時期はロバのように働き将来のための備えに苦労する、のだそうです。(以上、南方熊楠「十二支考3」より)

駱駝 (駱駝)

 ラクダ「楽だから座ってます。」
 落語するラクダ。「駱駝伊勢に行った(落第生に言った)。」

チューリップ (チューリップ)

 さて、最後を飾るのは春の花チューリップです。
 本来はここに飾られるは水仙の花であったかも知れません。
 智麻呂さんは水仙が描きたくなったらしく、恒郎女さんに花屋さんで水仙を買って来るよう頼まれましたが、花屋さんには水仙が無くて「入荷まで暫しお待ちを」と言われてしまう始末。仕方なくチューリップを買って帰られました。それがこのチューリップ。
 水仙の代役とは露知らずのチューリップ、随分気取ってご機嫌な様子。「お前こそ主役」とでも智麻呂さんは仰ったのでしょうか。こういうのを「リップ・サービス」と言うのですがね。






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最終更新日  2019.06.12 22:55:36
コメント(18) | コメントを書く


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Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
furano-craft  さん
絵も大変素敵ですが、題名もユニークで大変好感が持てますね。 明日、私なりに知恵を絞って飾らせていただきますね。ありがとうございます。 (2015.01.25 22:12:23)

こんばんは  
恒例の~勝手選びは~~

白菜!!
決定!!
(2015.01.25 22:15:07)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
こんばんは(^^♪

素晴らしい額付き原画を 頂いて ありがとうございます。
うちの花を 描いて下さって 本当に嬉しく思っています。

けんさん、今日も、すごくトークが冴えていますね(^_-)-☆

ロウバイは、初花というらしく、和花の春の訪れ。
チューリップも 春の花の代表格。
もう 春が待たれますね。

私も明日、第154回智麻呂絵画展を紹介させて頂きます。




(2015.01.25 22:24:24)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
ロバが今にも立ちあがって歩きだしそうに感じて
見入ってしまいました。
表情も背中のラインも好きです。
ずいぶんとゆっくりさせて頂きました。
有難うございます。 (2015.01.25 23:49:53)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
英坊3  さん
「描くのにも 根気がいるよ 細密画」
 大変な作画ですね。
「春近し 砺波の野にも チューリップ」
 ですよ。
「白菜と 馬鈴薯と煮て ?????」
 何れも下句が続きません。どうしたらいいでしょう。 
  (2015.01.26 08:04:09)

furano-craftさんへ  
けん家持  さん
ご来場・コメント有難うございます。
 今回は、貴兄からの「さやあかね」が巻頭を飾ることとなりました。

言問はぬ 芋にありとも うるはしき
       君が手に置く 絵にしあるべし (偐旅人)
(本歌)言問はぬ 木にはありとも 美(うるは)しき
           君が手(た)馴れの 琴にしあるべし
                (大伴旅人 万葉集巻5-811)
(2015.01.26 09:50:16)

Re:こんばんは(01/25)  
けん家持  さん
ふぁみり〜キャンパーさんへ
ご来場・コメント有難うございます。
 今回は、白菜。此の白菜の絵もなかなかに存在感ありますね。
 コノ手の題材は智麻呂さんも手馴れたものにて、筆の運びに些かの迷いもありませぬ。
(2015.01.26 09:59:57)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
ひろろdec  さん
季節感あふれる作品がいっぱい♪
モデルをつとめたチューリップさんや白菜くん。。微笑んでいるような気がします。*^^ (2015.01.26 10:28:17)

ひろみちゃん8021さんへ  
けん家持  さん
ご来場・コメント有難うございます。
 椿と蝋梅の絵、お気に入って戴け、何よりです。
 今日は館長のトークも冴えていますか。駄洒落がそこそこに決まったということであるのでしょうか。それとも貴姉のリップサービスと言う奴ですかね(笑)。
 春告げの花は梅ですが、ロウバイは梅より早くに咲きますからこちらこそが春告げの花ですかね。そんなことで梅を狼狽させるからロウバイですかね。万葉で「春告げ花」と言えば、ミツマタ(さきくさ)ですかね。カタクリやマンサクやフクジュソウなども春告げの花ですかね。

妹が家に 咲きて匂へる 蝋梅の 雪は降るとも 春を告げこそ (冬時々春)
(2015.01.26 10:38:29)

あすかのそらさんへ  
けん家持  さん
ご来場・コメント有難うございます。
 もう少し我慢して見て戴いていたらロバが立ち上って歩き出したかも知れません。何事もあと少しの辛抱であります。老婆心ながら(笑)。
「王様の耳はロバの耳」、「あすかのお気に入りはロバの背中」でありましたか。
 ごゆっくりして下さったようで有難うございました。またのお越しをお待ち申し上げて居ります。
(2015.01.26 10:48:44)

英坊3さんへ  
けん家持  さん
ご来場・コメント有難うございます。
 いささかの手抜きコメントでありますかな(笑)。特に3番目の「?????」には参りました(笑)。これはルール違反です。

>描くのにも 根気がいるよ 細密画  (英麻呂)
   歌詠むことも 然りとぞ思ふ   (偐家持)
>春近し 砺波の野にも チューリップ (英麻呂)
   咲くをし待たむ あゆの風吹け  (偐家持)
>白菜と 馬鈴薯と煮て        (英麻呂)
 グツグツグ 寒き夕べは おふくろの味(偐家持)
(2015.01.26 11:10:20)

ひろろdecさんへ  
けん家持  さん
ご来場・コメント有難うございます。
 絵画から季節を感じて戴くのも当絵画展としては重要な任務。編集に一層の努力を重ねまする(笑)。
 チューリップも白菜も、智麻呂さんのあたたかいまなざしでつい顔がほころんでしまうということでもあるのでしょう。
 梅が咲き、桜が咲きと、間もなく花の季節。智麻呂さんの筆もきっと「はなやぐ」こととなるでしょう。
(2015.01.26 11:26:17)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
小万知 さん
富良野育ちのジャガイモも、一つ一つが表情豊かに描かれ、中にはごろんと笑い転がってきそうな子もいますよ。
ひろみ様のお庭で咲いたロウバイと椿、期待通り素敵な絵に仕上がりましたね。
智麻呂様の嬉しそうな顔が花とつぼみにはじけています♪
額もひろみ様のブログを訪ねて見せていただきましたが、けん家持様が絵にぴったりの額を選ばれ、ロウバイも椿の絵も一層引き立っていましたよ。
凡鬼様の畑の白菜、ドーンとリアルな迫力があって、一枚づつはがして行きたくなりますね。
以前私もいただきましたが、土にお砂糖は混ぜておられないのは分かっているのですが、白菜も大根も生でいただくと甘いのです、不思議・・・。
ロバから頂いたおまけの20年の命、更に動物たちや植物からも栄養をもらってる命、大事にしたいですね。 (2015.01.26 11:52:43)

小万知さんへ  
けん家持  さん

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
ふろう閑人  さん
『継続は・・・なり』なんて言葉が薄っぺらく聞こえる程の回数にとにかくびっくりして敬意を表します。
とにかく凄いです。 (2015.01.26 21:25:54)

ふろう閑人さんへ  
けん家持  さん
 継続、と言っても、第1回展が2008年7月4日ですから、未だ6年半ですから、これからです。それでも回数は154回。これは智麻呂さんの旺盛な創作意欲の賜物。ヤカモチも怠けては居れないという次第。智麻呂絵画数も現在1364点と凄い数ですが、これも2000、3000へと重ねて行くための通過点。
 周囲の多くの方々に支えられての偐家持館長と智麻呂ご夫妻との三人四脚、転ばぬように頑張って参ります(笑)。
(2015.01.26 22:10:04)

Re:第154回智麻呂絵画展(01/25)  
ラクダは楽ではありません。

敦煌の鳴沙山という砂漠でラクダに乗りました。
あまり乗り心地の良いものではありませんでしたね。

白菜の絵がいいですねえ
売っている白菜とちがって家庭菜園のそれであることがよくわかります。
(2015.01.29 19:49:10)

ビッグジョン7777さんへ  
けん家持  さん
ビッグジョン7777さん
 そうでしょうね。ラクダが楽だと言うのは乗り慣れてのこそ。楽天ブログも慣れるまでは楽ではなかった(笑)。
 ラクダ曰く「乗られる方はもっと楽ではない。乗る立場の者から楽ではないと言われたくない。」
 貴兄も「白菜」に1票ですか。ふぁみり~キャンパーさんんも白菜派でしたが、確かにこの絵いいですね。この絵は濃いグリーンの額がいいでしょうね。原画は今何処に行っているのでしょう。生産者凡鬼氏宅でしょうか。
 智麻呂さんは花の絵以上に野菜や果物の絵がお得意なようです。今回もご来場・コメント有難うございました。

(2015.01.29 21:23:11)

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