昨日5日は、月例の墓参の日。
墓参の行き帰り、寄り道の花散歩などなど毎度変わり映えのせぬ記事であります。
先ず、シェフレラの実。
これは墓へ行く途中の民家の軒先に置かれている鉢植えなのであるが、先月に撮影してから約1ヶ月、随分と色付き、既にかなりの粒が下にこぼれていました。
緑、黄色、赤黄色、赤、黒と実の色は変化して行くようですが、それぞれの実によってその変化の進行具合が異なるようで、色が混在して楽しいお菓子のようでもあります。
次は、いつもの寺の門前の言葉です。
静かに 己
(おのれ)
を 悲しむ こころより 真実の 力は生
(うま)
る
ーー武内了温ーー
<参考> 武内了温
寺の向かいにあるザクロの木。実が更に大きくなり、いい色になって来ています。その近くにある柿の木の切株に生えていたサルノコシカケと思しきキノコはこんな風になっていました。
上は黒く変色したサルノコシカケですが、以前見たもの(下掲写真)と場所が違っている。新しく生えて来たもののよう。
7月4日のコシカケは下のように変化していました。
サルノコシカケのツブレカケと洒落てみましたが、どうしてこんな風になってしまったのでしょう。寄生植物であるキノコに寄生する奴があるのだろうか。粉を吹いたようになって崩れかけているみたいです。
コフキ
(粉吹き)
サルノコシカケというのがあるようだが、まさかそれではあるまい。これではサルモコシカケデキンタケである。
ヤブランも実をつけていました。
愛
(かな)
し妹を 何処
(いづち)
行かめと 山菅の 背向
(そがひ)
に寝しく 今し悔しも
(万葉集巻14-3577)
ヤブランは万葉植物「山菅 (やますげ) 」とされている。ジャノヒゲ、リュウノヒゲなども含んで、これらの総称として「山菅」と呼んだよう。風に吹かれて葉が勝手な方向に向くことから、恋に思い乱れて、とか背中合わせに寝たことなどの比喩として使われたよう。
あしひきの 山菅の実の 見し日より 止まずも妹に 恋ふるわれかも
(菅家持)
(本歌)あしひきの 山菅の根の ねもころに われはそ恋ふる 君が姿に
(万葉集巻12-3051)
雨が近いのか大阪平野は霞がかかったよう。それでもアベノハルカスがこのように墓から見えていました。このビルが高さ日本一を誇っていられるのもアト少し。東京駅前にこれをハルカに上回るノッポビルが数年の内に建設されるとか。
今回もショウリョウバッタがやって来ました。今回は枯葉色の奴。
バッタも秋のファッションに衣替えでしょうか。
墓の前の道に咲いていたのはゼフィランサス。白い花のこれはタマスダレとかレインリリーとも呼ばれるようですが、花の時期の長い植物である。
墓参の帰り道に辿った山裾の道は、綺麗に草が刈られていましたが、このように花を刈らずに残してくれている。粋な計らいである。花も心なしか喜んでいるようでひと際元気に咲いているように見える。
ピンクのゼフィランサスも。
西風ゼピュロスの花(アンサス)というのがその名の由来であるが詳しいことは忘れた。
ヤカモチ的にはやはりゼフィランサスよりもオミナエシである。
旧仮名遣いでは「をみなへし」ですな。
わが郷
(さと)
に 今咲く花の 女郎花 堪
(あ)
へぬ情
(こころ)
に なほ恋ひにけり
(万葉集巻10-2279)
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