偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2019.06.29
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カテゴリ: ブログの歩み
 ヤフーブログ終了に起因してのアメブロへの移行に伴い生じた当ブログ記事内のリンク不備の修正作業は、少しずつ進んでいますが、現在の状況は下記の通りです。

2019.6.10.ヤフー版偐万葉田舎家持歌集をアメブロ版偐万葉田舎家持歌集に移転
(楽天ブログ・偐万葉田舎家持歌集のリンク不備修正完了の記事)
2019.6.15.智麻呂絵画展
2019.6.16.偐万葉・ひろろ篇
2019.6.18.偐万葉・ビッグジョン篇
2019.6.18.偐万葉・童子森の母篇
2019.6.19.偐万葉・ふぁみキャンパー篇
2019.6.20.
偐万葉・その他(どち篇&雑詠篇)

2019.6.20. 偐万葉・もも篇

2019.6.22. 偐万葉・若草篇

2019.6.23. 偐万葉・ひろみ篇

2019.6.23. 偐万葉・あすかのそら篇

2019.6.24. 偐万葉・閑人篇

2019.6.27. 偐万葉・英坊篇

2019.6.28. 偐万葉・ LAVIEN
2019.6.29.偐万葉・ふらの篇

 現在は、偐万葉シリーズの記事について修正作業が進行中で、修正未了の偐万葉はアト17篇。岬麻呂旅便り、和郎女作品展など他にもリンク修正を要する記事グループがあり、個々の記事によってリンクを貼っているものも点在しているでしょうから、全てが完了するのは、まだまだ先になります。
 尤も、個々の記事に点在するものは、何かで気が付けばその修正を行うこととし、積極的に記事をチェックしてリンク不備がないか否かを確認するということはしない方針なので、ここでの「全て」という意味は、偐万葉シリーズ記事のように、定型化してリンクを貼っている記事について全て、ということになります。
 移転後10日でこの状態ですから、今の作業ペースを維持するなら、8月一杯で「全て」が完了するでしょう。かなりサボっても9月中か10月中には完了するかと。もう、サボる言い訳をしているという次第(笑)。
 6月も今日を入れて残すところアト二日。
 銀輪散歩で見掛けて撮影した花も、時を置くと季節外れ、時じくの花となってしまって、ブログ記事にするチャンスを逸してしまうこととなりますので、この辺で在庫整理であります。​

(白ツツジ) ​​
銀輪を 停めてぞ眺む 白躑躅 群れて咲きたり 夜道もよけむ (偐家持)
(本歌)天の原 ふりさけ見れば 白真弓
          張りて懸けたり 夜道は吉けむ
             (間人大浦 万葉集巻3-289)


(同上)
 白躑躅ばかりというのは珍しい。
 と思えば、ピンクの木も少し交じっていました。​

(ピンクの躑躅も交じって・・。)
 そして、よく見るとピンクの花の隣の白花は少しピンク色に染まっているのでありました。朱に交われば赤くなるということか、源平桃ならぬ源平躑躅になっているのでした。​

(源平つつじと我呼ばむ)
 梅雨の時期の花と言えば、アジサイ。​

(アジサイ) ​​
 アジサイの万葉歌は2首ある。
( こと ) 問はぬ 木すら紫陽花  諸弟 ( もろと ) らが
( ねり )
村戸 ( むらと ) に あざむかえけり (大伴家持 万葉集巻 4-773

紫陽花の 八重咲く如く やつ代にを
         いませわが背子 見つつ ( しの )
はむ (橘諸兄 同巻 20-4448

 大伴家持の歌は、結婚したばかりの妻・坂上大嬢に、恭仁京に単身赴任中の彼が贈った歌5首の内の1首である。意味が読み取りにくい歌であるから語句の説明をすると、「諸弟」は、人名と考え、二人の仲を取り持った人物、或は大嬢からの使者とする。「村戸」は、「心、魂胆」と考える説もあるほか、「群詞
(むらと) 」、数々の託宣と考える説もある。中西進先生が村戸を「占い」と言って居られるのも、この説に該当するか。ここは「練りの群詞」で「巧みな、まことしやかな言葉」として、解釈すると「物を言わない木でもアジサイのように色の次々と変わる木がある。そのアジサイのような諸弟めの巧い言葉にだまされてしまったよ。」というような意味になる。
 この歌の次の歌は、

( ももち ) たび 恋ふといふとも 諸弟らが
          練の言葉は われは頼まじ (同巻 4-774

で「いくら恋しく思っていると言って来ても、もう信用しないよ。」とも言っている。まあ、こういうのは恋文には常套的なもので、一種の冗談口、からかいであるから、本気では勿論ないが、度を越すと夫婦喧嘩となりますな(笑)。
 橘諸兄の歌は、題詞「左大臣橘卿の、右大弁丹比国人真人の宅に宴せし歌三首」とある歌のひとつ。丹比国人は橘諸兄の部下。彼が自宅で宴会をし、上司である諸兄を招待した折の歌である。「ナデシコの花でおもてなしをしたい」という国人の歌に答えて、「ナデシコの花がめあてな訳ではなく花がなくともお訪ねしたいお宅だ」と挨拶する諸兄の返歌に続いてあるのがこの歌である。「アジサイが八重に咲くように、久しい代までお元気でいて下さい。アジサイを見ながら貴方のことを思っていましょう。」というような意味である。

​​

(同上)

(同上)
 アジサイはリトマス試験紙みたいな花で、土壌が酸性かアルカリ性かで色が変わる。酸性土だと青くなり、中性土、アルカリ性土だとピンク色になる。これは、アジサイの中にあるアントシアニンの状態によって花の色が形成されるところ、土中にアルミニウム成分があり、これを吸収してアジサイのなかに取り込まれると、アントシアニンとアルミニウムが結合して、花は青い色になるとのこと。酸性土だとアルミニウム成分が土中に溶けやすくなるが、中性土やアルカリ性土ではアルミニウムは土中に溶けないので、アントシアニンとアルミニウムが結合することはないという訳である。
 しかし、色の変わらないアジサイもある。いつも白色であるように思うのがカシワバアジサイである。​

(カシワバアジサイ)


​​(同上)​

(同上)​

(同上)
 カシワバアジサイまでやって来て、フォト蔵写真とリンクしようとしたら、フォト蔵のサイトが「只今メンテナンス中」でアクセスできません、という表示。よって、以下は後日の記事に回すこととします。また、カシワバアジサイの写真のフォト蔵写真とのリンクはフォト蔵のメンテナンス終了後にこれを行うこととします。それまでは、写真をクリックしても大きいサイズでの写真を見ることはできませんので、ご了承下さい。
 中途半端ですが、以上で記事アップとします。

​​

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最終更新日  2019.06.30 10:32:07
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