And Santa Claus don't come on a Christmas Day ~ 先日のバレンタインデーには到る所で国生さゆりさんの“バレンタイン・キッス”が流れていたが、個人的にはバレンタインといえばABCの“Valentine's Day”を思い出す。残念ながら期間中、一度も耳にしなかったけど。 「バレンタインデーなのに郵便屋さんは配達に来ないし~ クリスマスにサンタさんも来ない~」なんていう悲しい歌詞がいけないのかしらん(^^ゞ
その“Valentine's Day”も収録されているABCの1stアルバム「THE LEXICON OF LOVE第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの牽引に一役買ったのであった。 このアルバムをプロデュースしたのはトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)。彼はこのアルバムの大ヒットによりプロデューサーとしての不動の地位を確立し、のち(と言っても翌83年)にイエス(YES)が見事復活を遂げたアルバム「90125」のプロデュースで更に名を馳せることとなる。
「THE LEXICON OF LOVE」ABC- My Fave Albums of the 80's. Vol.4
アルバムの邦題タイトルにもなっている“ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)”、B面の最初と最後にそれぞれPart1とPart4があるが、2と3は何だったの?どこへ行ってしまったの? …ハイ、どちらもシングル盤に収録されていて、Part2はインストver.、Part3はヴォーカル・リミックスver.なのだとか。
この1stアルバムからは4曲もシングルカットされ(日本のみ“Valentine's Day”もシングルカットされて5曲)、1stシングル“涙まだまだ(Tears Are Not Enough)”こそ全英19位とまずまずだったが、続く“ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)”、“ポイズン・アロウ(Poison Arrow)”、“我心のすべてを(All of My Heart)”はいずれも全英で10位内に入るヒットとなり、また米国のダンス・チャートでも“ルック・オブ・ラヴ”は1位を記録した。 なのに日本では5曲もシングルカットされたにもかかわらず、最高は“ルック・オブ・ラヴ”の57位どまりとさっぱり振るわず(アルバムは17位とまずまずだったが)。