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84年8月にリリースされたハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)の5thアルバム「トゥー・ステップス・フロム・ザ・ムーヴ(Two Steps from the Move)」。フィンランド出身でロンドンに活躍の場を移していた彼らはついに米国のメジャー・レーベルと契約し、このアルバムで全米進出するはずであった…。 80年に結成されたハノイ・ロックスのメンバーは、voのマイケル・モンロー(Michael Monroe。本名:Matti Antero Kristian Fagerholm)、gのアンディ・マッコイ(Andy McCoy。本名:Antti Hulkko)&ナスティ・スーサイド(Nasty Suicide。本名:Jan Stenfors)、bのサミ・ヤッファ(Sami Yaffa。本名:Sami Takamäki)、そしてdrのジップ・カジノ(Gyp Casino。本名:Jesper Sporre)の5人であったが、82年にdrがジップから英国人のラズル(Razzle。本名:Nicholas Charles Dingley)に交代した。 84年12月8日、初の米国ツアー中にモトリー・クルー(Mötley Crüe)のvo.ヴィンス・ニール(Vince Neil)宅でのパーティー中にビールが尽きたため、ヴィンスの運転する車にラズルが同乗して買出しからの帰りに衝突事故を起こしてラズルは即死。(ヴィンスは3日間の懲役と4年間の保護観察を言い渡された) ラズルの後任には元クラッシュ(The Clash)のテリー・チャイムズ(Terry Chimes)が加入したものの、以前からアンディとゴタゴタしていたサムがバンドから去り、後釜ベーシストも一応入ったが、85年6月17日にマイケルがバンドを脱退することを表明してバンドは解散した。ちなみにその日はマイケルの23回目の誕生日だった…。 解散後のメンバー達の活動はごちゃごちゃし過ぎて一々書ききれないが、マイケルはソロとなってまずまずの売上は上げたものの、ちょっと厳しいかな…ということでサミやらスティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)らと90年にエルサレム・スリム(Jerusalem Slim)を結成するも、スティーヴがヴィンスのバンドに加入するとかで抜けたため解散。次いでサミ、ナスティらとデモリッション23.(Demolition 23.)というバンドを組むも、ナスティが脱退(音楽業界から引退して製薬会社勤務)して解散。 01年にはマイケルとアンディの2人がハノイを再結成するも09年に解散し、翌10年マイケルはサミや新メンバー等とマイケル・モンロー・バンド(Michael Monroe Band)を結成――等々。 22年9月に行われたマイケル還暦(60歳!)ライヴでは何とマイケル、アンディ、ナスティ、サミ&ジップのオリジナルメンバー揃ってのライヴ(この1回限り)を行ったうえ、更にサミ、ナスティ、新dr&マイケルによるデモリッション23.再結成ライヴが披露され、今秋フィンランドでミニツアーを行うそうな。うおーッ、観に行きてーッ!! サミちゃ、格好ええ~ ナスちゃ~!! でもって昨年1月に制作会社トラブルでわずか数日で配信停止になったマイケルのドキュメンタリー映画が、今秋にフィンランドの映画館で公開されるそうな。トレーラーがYouTubeに上がっているので、興味のある方は見てみてくだされ。 Michael Monroe - dokumenttielokuvan traileri サミ、アンディ、マイケル母ちゃん、ガンズ(Guns N' Roses)のスラッシュ(Slash)、アリス・クーパー(Alice Cooper)等がチラっと登場。 さて、本題のアルバム「Two Steps from the Move」であるが、当時は飽きるほど聴きまくった。特にお気に入りだったのが “Up Around the Bend” と “High School”。先行リリースされた1stシングル “Up Around the Bend” はPVが何というかほのぼのとしてて大好きだった。“High School” はロックな感じが大好きで今でも時折聴いている。 全曲YouTubeにリンクしているので、興味のある方はポチッ! “Up Around the Bend” を含むシングルリリース3曲は当時のPVをお楽しみくださいまし♪「Two Steps from the Move」 Hanoi Rocks - My Fave Albums of the 80's. Vol.30 1. Up Around the Bend 2. High School 3. I Can't Get It 4. Underwater World 5. Don't You Ever Leave Me 6. Million Miles Away 7. Boulevard of Broken Dreams 8. Boiler (Me Boiler 'n' Me) 9. Futurama 10. Cutting Cornersおまけ…2022年9月22日マイケル還暦ライヴにてオリジナルメンバー復活! Hanoi Rocks Reunion Full Show
2023.07.11
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恭喜發財 明けましておめでとうございます。07年10月から始めたこの駄BLOGで新年のご挨拶をするのも、今回が15回目という…。需要がないのは重々承知のうえで、本年も相変わらず今更誰も興味がないことをだらだらと綴っていく所存であります。何卒宜しゅうお頼みまする m(_ _)m 20年3月、A-haが10年ぶりに来日公演を行うとのことで、大阪フェスティバルホールのチケットを購入した。何度も書いたが、私は生まれて初めて行ったコンサートが86年のA-haの来日公演だったため彼らに対する思い入れは強く、およそ35年ぶりにモートン・ハルケット(Morten Harket)の甘い歌声を生で聴ける日を心待ちにしていたのだが、まさかのコロナ禍で翌21年1月に延期された。しかしコロナ禍は収まらず、翌22年1月に会場をグランキューブ大阪に変更して再延期されたものの、今度はオミクロン株の発生で遂に公演中止が決定した。嗚呼、再びモートンの生歌を聴く機会が生きてる間にあるのだろうか… 今回のA-haの来日公演は『play Hunting High & Low live』とのことで、85年にリリースされるや世界中で大ヒットした彼らのデビューアルバム「Hunting High and Low」の楽曲が中心となるライヴの予定だった。 このアルバムに収録されている曲はいずれも佳曲揃いで、アニメと実写を融合した斬新なPVで話題になり、母国・ノルウェーを始め各国のチャートで1位に輝いたデビュー曲 “Take on Me”。マネキンだらけのよく分かんないPVながら全英1位、全米でも20位を記録した2ndシングル “The Sun Always Shines on T.V.”。2作目が今ひとつパッとしなかったせいか、“Take on Me” の奇跡再び!とばかりに、またもやアニメと写実のPVにしたものの話題にもならなかった3rdシングル “Train of Thought” 等々。 “Take on Me” の衝撃があまりにも強すぎて、何となくしゅううう…と凋んでいった感じがしないでもないが、モートンの甘い歌声&若干ウェットなヨーロピアンサウンドが心地よい、ちょっぴり初々しい名盤である。何度も繰り返し聴き過ぎて、全曲馴染み深い。 ↓全曲YouTubeへリンクを貼っているので、お暇な方はタイトルをポチってご視聴くだされ。シングルカットされた4曲… “Take on Me”、“The Sun Always Shines on T.V.”、“Train of Thought”、並びに “Hunting High and Low” は当時のPVをお楽しみくださいまし♪ 「Hunting High and Low」 A-ha - My Fave Albums of the 80's. Vol.29 1. Take On Me 2. Train of Thought 3. Hunting High and Low 4. The Blue Sky 5. Living a Boy's Adventure Tale 6. The Sun Always Shines on T.V. 7. And You Tell Me 8. Love Is Reason 9. I Dream Myself Alive 10. Here I Stand and Face the Rain
2022.01.06
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1984年の冬頃だったか「MTV」を見ていると、VJのニナ・ブラックウッド(Nina Blackwood)が手短に様々な音楽ニュースを伝えていた。その中で、英国ではフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes to Hollywood。以下FGTH)というバンドのデビューアルバムが話題沸騰で、プレスが追いついていないとのことだった。たったそれだけのニュースだったが何故か妙に気になった。 そんな英国で一躍チャートNo.1を記録したアルバムとは一体どんなものだろう?と興味本位で聴いてみると、当時10代だった私の感性にピタリとハマる傑作アルバムであった。プロデューサーであるトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)の手腕によるところが大きいのだが(当時は『トレヴァー・ホーンの操り人形』と皮肉られていたらしい)、15歳の女子中学生だった私は無邪気に “FGTH、めっちゃええやん!” とアルバムを聴きまくった。 結局FGTHは84年にリリースしたデビューアルバム「Welcome to the Pleasuredome」と、86年にリリースした2nd「Liverpool」の、たった2枚(正確には1stがいきなり2枚組だったので3枚)のスタジオアルバムを残しただけで活動を停止してしまったが、私の中では80年代というとFGTHとA-HAの時代なのである――おそらく誰にも共感してもらえないだろうけど。 80年に結成されたFGTHのメンバーは、voのホリー・ジョンソン(Holly Johnson)、backing voのポール・ラザフォード(Paul Rutherford)、gのブライアン・ナッシュ(Brian Nash)、bのマーク・オトゥール(Mark O'Toole)、そしてdsのピーター・ギル(Peter Gill)の5人。ホリーとポールの2人がゲイなのだが、当時はバンド自体がゲイバンドのように言われていたような気がするが、単に記憶違いかもしれない。イカンなぁ…50歳を過ぎてから記憶力の低下が著しい。 04年に行われたトレヴァー・ホーンの25周年記念コンサートでのFGTHのライヴ映像がYouTubeにアップされているが、残念ながらホリーとブライアンは不参加で、代りにピーターの兄で元メンバーでもあったジェド・オトゥール(Jed O'Toole)がギターで参加、ライアン・モロイ(Ryan Molloy)がvoを務めている。 彼らのデビュー曲 “Relax” はアルバム発売の前年、83年にリリースされたがお下劣な歌詞でBBC等多くの放送局で放送禁止になったらしい。にも係わらず欧州各国で1位に輝き、米国でも10位を記録するなど世界中で大ヒット!妙に耳に残るリズムもいいが、個人的にはホリーの歌声も好きで、未だによく聴いている。 2ndシングル “Two Tribes” は曲より何より、PVのインパクトで記憶に残っている方が多いと思う。80年代の東西冷戦時代に時のレーガン大統領とチェルネンコ書記長(のそっくりさん)が土俵上で取っ組み合いをするという度肝を抜くPVで、全米では43位止まりだったが英国では9週連続1位、仏や独でも1位を記録した。 3rdシングルの “The Power of Love” は一転してしっとり系の曲で、英国ではこれまた1位に輝いたものの、他国ではまずまずといったところだった。 このアルバムでお気に入りの曲を挙げると、“Born to Run”、“Krisco Kisses”、アルバムタイトル曲で4thシングルにもなった “Welcome to the Pleasuredome” あたりかな。“Relax” も勿論大好き♪ Hit me with those laser beams ~ I'm coming ~ yeah ! ってな歌詞だけど…。 「Welcome to the Pleasuredome」 Frankie Goes to Hollywood - My Fave Albums of the 80's. Vol.28 1. The World is My Oyster (Including Well, Snatch of Fury 2. Welcome To the Pleasuredome 3. Relax (Come Fighting) 4. War (...and Hide) 5. Two Tribes (For the Victims of Ravishment) 6. Tag (unlisted track) 7. Ferry (Go) 8. Born To Run 9. San Jose (The Way) 10. Wish (The Lads Were Here) 11. The Ballad of 32 12. Krisco Kisses 13. Black Night White Light 14. The Only Star In Heaven 15. The Power of Love 16. ...Bang タイトル青字ソングはYouTubeにリンクを貼っているので、気が向いた方はタイトルをポチッ! “Born To Run” は “Ferry (Go)” に、“The Ballad of 32” は “Wish (The Lads Were Here)” で一緒に聴けますので。シングルカットされた “Welcome to the Preasure Dome”、“Relax”、“Two Tribes” はPVをお楽しみあれ♪ お勧めは勿論 “Two Tribes”。ゴルバチョフ書記長は覚えてるけど、チェルネンコさんってどんな方だったっけ?
2021.11.12
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英国のイケメン5人組、デュラン・デュラン(Duran Duran)が人気絶頂だった85年、バンドは二手に分かれてサイドプロジェクトを始動した。 かたやvo.のサイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)、Keyのニック・ローズ(Nick Rhodes)&drのロジャー・テイラー(Roger Taylor)が組んだ、アーティスティックな雰囲気漂うアーケイディア(Arcadia)。 そしてもう一組の方は、bのジョン・テイラー(John Taylor)とgのアンディ・テイラー(Andy Taylor)が、憧れだったらしい英国人歌手のロバート・パーマー(Robert Palmer)に声を掛け、更に米国のディスコ/ファンク・バンド、シック(Chic)のdrであるトニー・トンプソン(Tony Thompson)も加わった、ロック色の濃いスーパー・グループ、パワー・ステーション(The Power Station)である。 当時はデュラン・デュランの中ではベースのジョンが一押しであり、音楽的にもHM/HR系をわりと好んでいたため、パワー・ステーションの方が断然好みであった。 しかし何度か聴いているうちに、高校生であった私でさえ「うわぁ、イキってんなぁ」と若干の気恥ずかしさを覚えたものだ。アンディやジョンはまだ20代だからいいけど、ロバート・パーマーなんてそこそこおじさん(といっても当時36歳。高校生の私から見れば完全におじさんであった)だよ!? これって絶対にアンディの趣味だよね~(って知らんけど)、とロバート・パーマーのみならず私まで思わず苦笑い…(^^; だけどこういうコテコテのロック・アルバムが実は結構好きなので、よく聴いた。かなり久々にフルアルバムを聴きながら書いているが、やっぱりいいアルバムだなぁ。 85年にリリースされたセルフタイトル・アルバム「The Power Station」は、1曲目の “Some Like It Hot” の出だしでのトニー・トンプソンのドラムからイカして(死語)おり、イキりまくりのアンディのギター、パーマーおじさんのクールなヴォーカル、ルックス担当のジョンの無難なベースが見事に調和して、女子高生のハートを焦がすには十二分なクオリティのアルバムであった。 ちなみにバンド名ならびにアルバムタイトルになったパワー・ステーションというのは、NYにあったレコーディング・スタジオの名前から拝借したものだ。 アルバムからシングルカットされた “Some Like It Hot” と “Get It On (Bang a Gong)”(T. Rexのカヴァー)のPVは、85年春頃のMTVで流れまくっていた。個人的には2ndシングルの “Get It On” の方が好みかな。 当時はまだレコードだったためジャケットに33 1/3と大きく書かれていたが、今はCDって書いてあるのね。リリースされて36年も経ったのか…しみじみ。 さて、思いのほか成功したパワー・ステーションであるが、アルバムヒットを受けてツアーを企画するも、ロバート・パーマーは自身のソロアルバム制作を優先し(そりゃパワー・ステーションでせっかく得た世界的な知名度を生かすのは今しかない!と思うのも当然)、ツアー参加を固辞。やむなくバンドはvoに元シルヴァーヘッド(Silverhead)のマイケル・デ・バレス(Michael Des Barres)を起用してツアーを回り、85年7月13日に開催されたライヴエイド(JFKスタジアム側)にも参加した。マイケルは役者としても「冒険野郎マクガイバー(MacGyver)」のマードック役やらでお馴染みだ。 ロバートは、今がチャンス!とばかりに85年11月にリリースしたアルバム「Riptide」からの2ndシングル “恋におぼれて(Addicted to Love)” が目出度く全米1位となり、グラミー賞の最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞 しかし03年9月、54歳にして心臓発作で逝去。また、トニー・トンプソンもその僅か2ヶ月後の03年11月に腎細胞がんで48歳の若さで亡くなってしまった。 全曲Youtubeにリンクしているので、タイトルをポチってみてね♪ シングルカットされた “Some Like It Hot” と “Get It On (Bang a Gong)” は当時のPVをお楽しみくだされ。 「The Power Station」 The Power Station - My Fave Albums of the 80's. Vol.27 1. Some Like It Hot 2. Murderess 3. Lonely Tonight 4. Communication 5. Get It On (Bang a Gong) 6. Go to Zero 7. Harvest for the World 8. Still in Your Heart おまけ Get It On (Bang a Gong) マイケル・デ・バレスVer. (Live Aid)
2021.06.01
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80年代のお気に入りアルバムについてつらつらと綴ってきたが、今回は79年6月にリリースされたアルバムをどうしても取り上げたくなったので、しれっと年代を変えて “My Fave Albums of the 70's” ということで。 The Knack(ザ・ナック)といえば、“マイ・シャローナ(My Sharona)”がBillboard チャートで5週連続1位、年間チャートでも1位を記録した、一発屋界の巨星として知られる。日本でも『アメトーーク』のテーマ曲としてお馴染みである。 昨年末、YouTubeを流しっぱなしにしていたらたまたまこの曲の映像が流れて、私は初めてまじまじと彼らの演奏を視聴した。……あれっ!? え、何!? ナック、いいやん!ギターもベースも、めっちゃ格好ええやん!それからYouTubeでナックを見まくり、CDとDVDも購入してしまった。まさか令和の世になってナックの良さに目覚めるとは思いもしなかったので、我ながら驚きである。 ナックは78年に米国LAで結成された4人組で、メンバーはリードvo.&リズムg.のダグ・フィーガー(Doug Fieger)、リードg.&vo.のバートン・アヴェール(Berton Averre)、b.のプレスコット・ナイルズ(Prescott Niles)、そしてds.のブルース・ゲイリー(Bruce Gary)。 79年にリリースされたデビューアルバム「ゲット・ザ・ナック(Get the Knack)」がBillboard チャート6週連続1位となり、1stシングル “My Sharona” も大ヒットしたが、翌80年リリースの2nd「…バット、ザ・リトル・ガールズ・アンダースタンド(...But the Little Girls Understand)」が15位、81年リリースの3rd「ラウンド・トリップ(Round Trip)」が93位と下降線を辿って82年に解散。その後ゲイリーを除く3人+新ドラマーでちょろちょろ再結成&解散を繰り返した後、90年代後半から再始動していたが、10年にダグが亡くなって活動停止となっているらしい。 私が最初に “My Sharona” で興味を持ったのはブルースのドラムだった。といっても “やけに元気のいいドラムだなぁ” ぐらいだったけど。ブルースは再結成時にはいなくて残念であったが、彼も06年にリンパ腫で亡くなったそうな。 しかし何といっても素晴らしいのはバートンのギター!(プレスコットのベースもいい!)今までの40年間、 “My Sharona” は出だしぐらいしかまともに聴いたことがなかったので、間奏でのバートンのギターに目も耳も釘付けになった。こんなにスゴいギターの曲だったとは!当時バカ売れしたのも納得である。CDもDVDもバートンのギター聴きたさで購入したくらいだ。 この “My Sharona” は、当時ダグの恋人だったシャローナ・アルペリン(Sharona Alperin)さんにインスパイアされて出来た曲らしいが、バートンは当初、楽曲に彼女の名前を使うことを嫌がったのだとか。ちなみにこの曲のリフは、バートンがナック加入前に作ったものらしい。 全世界がコロナ禍に見舞われた2020年、3月にバートンが『Bye, Corona!』という動画をYouTubeにあげている。 “My Sharona” と “Bye, Corona!” 、音が似てるでしょ!?ということらしい。ご自宅で “My Sharona” を演奏している映像で、最後の方でプレスコットも登場し、現在のお二人の元気そうな姿と歌声に心が和む。画面下にはちゃんとコロナ対策の字幕も付いていて素晴らしい。 Bye, Corona! 「Get the Knack」はYouTubeにフルアルバムがあがっているので、そのまま貼り付けてみた。興味のある方は、アルバムタイトルをポチッ! ちょっと…いや、かなりビートルズ(The Beatles)を意識しているのがアルバムジャケットや楽曲から窺えるけど、今聴いてもなかなかいいアルバムだと思う。いつまでも一発屋界の巨星として燦然と輝き続けてほしい 「Get the Knack」 The Knack - My Fave Albums of the 80's. Vol.26 Side One 1. Let Me Out 2. Your Number or Your Name 3. Oh Tara 4. (She's So) Selfish 5. Maybe Tonight 6. Good Girls Don't Side Two 1. My Sharona 2. Heartbeat 3. Siamese Twins 4. Lucinda 5. That's What the Little Girls Do 6. Frustrated
2021.03.18
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10代の頃、洋楽に目覚めたのは3歳上の姉の影響が大きかった。リッキー(Ricky Wilson)がいたThe B-52'sや、ベンさん(Benjamin Orr)のThe Carsなどは当初、姉が好きでよく聴いていて、そのうち私も夢中になってしまって現在に至っている。アイアン・メイデン(Iron Maiden)を聴くようになったのもこのパターンで、こちらは学生時代の元カレの影響である。彼は洋楽には興味がなかったのであるが、彼兄がメイデン好きで感化されたらしく(今思えば似たもの同士だったのね)、アルバムを何枚か貸してくれた。 その頃、おらが町でMTV(MTV:Music Television)の放送(日曜深夜の2時間番組)が始まり、PVの合間とかに流れるちょっとしたツアー情報等で、メイデンがチラっと映った際に流れていた曲がめちゃめちゃ格好よくてずっと気になっていたが、彼がアルバムを貸してくれたおかげで、その曲が彼らの3rdアルバム「魔力の刻印(The Number of the Beast)」のタイトルソングだと判明。当時中学3年生だった私の心を鷲掴みにした。 それから数ヵ月後の85年3月に高校受験があり、めでたく志望校に合格 合格祝いとして親にせがんだのはミニコンポであった。80年代はミニコンポ全盛期であり、パイオニアのPrivateやケンウッドのROXYなどがメジャーであったが、何せ我が家は貧乏…。少しでも安価なミニコンポを、ということで購入したのがアイワのコレ!(画像検索で全く同じモノを発見して大興奮!!) レコード、CD、ダブルカセット、ショボいグライコ(グラフィックイコライザー)付!ベッドの枕元にミニコンポを置いていたため、目覚まし時計代わりに大音響でメイデンの “撃墜王の孤独(Aces High)”が流れるようにしていた。彼から借りたアルバムをカセットテープに録音し、タイマーセットしていたのだが、一度だけ寝る前にボリュームが上がり過ぎていたのか、爆音で起こされた。起きるどころか永眠しそうになったけど。 さてここからが本題で、メイデンが84年にリリースした5thアルバム「パワースレイヴ(Powerslave)」は、本国英国ではチャート2位を記録。80年代といえばNWOBHM(new wave of British heavy metal)真っ盛りで、メイデンはその代表的なバンドであった。 75年に結成された当初はポール・ディアノ(Paul Di'Anno)がvo.であったが、3rdアルバムからはブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)に。一時期脱退していたが、99年に再加入。bはスティーヴ・ハリス(Steve Harris)。バンドの中心人物で、彼がメイデンを結成した。gはデイヴ・マーレイ(Dave Murray)とエイドリアン・スミス(Adrian Smith)。dsはニコ・マクブレイン(Nicko McBrain)。この頃大好きだった志摩あつこさんの「8ビート・ギャグ」では、ブルース=ゴリラ、デイヴ=カッパだったため、未だにそのイメージが抜けきれないでいる。デイヴがっぱ、可愛い♪と今でも思ってしまう…(^^;(ちなみに、ドラマの「西遊記」で沙悟浄を演じた岸部シローさんや、40年ほど前に『花とゆめ』に連載されていた三原順さんの「はみだしっ子」でよくカッパといわれていたアンジーも大好きだった。どうやら私は河童キャラが好きらしい) 70~80年代の洋楽を愛してやまない理由のひとつに、邦題の素晴らしさがある。妙に邦題が好き過ぎて、邦題ブログまで立ち上げたことがあるくらい(何年も放置中)。特にHR/HM系はイカした(死語)邦題の宝庫である。このアルバムにも邦題がわんさか付いていて嬉しい。アルバムタイトルが原題そのままなのが惜しまれる。タイトルソングのサブタイトルを持ってくればよかったのに。「死界の王、オシリスの謎」…やっぱ売れそうにないかな(><) YouTubeにフルアルバムがあがっていたので、そのまま貼り付けてみた。興味のある方は、アルバムタイトルをポチッ! 嗚呼…“Aces High” のイントロを聴くと、起きなきゃ!!と思ってしまう。やっぱ目覚ましはこの曲に限るね 「Powerslave」 Iron Maiden - My Fave Albums of the 80's. Vol.25 1. Aces High 撃墜王の孤独 2. 2 Minutes to Midnight 悪夢の最終兵器(絶滅2分前) 3. Losfer Words (Big 'Orra) 4. Flash of the Blade 殺意の閃き 5. The Duellists 誇り高き決闘 6. Back in the Village 7. Powerslave パワースレイヴ 〜死界の王、オシリスの謎〜 8. Rime of the Ancient Mariner 暗黒の航海
2020.08.11
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恥ずかしながら、10代の頃に最も夢中だったのはスパンダー・バレエ(Spandau Ballet)のギタリスト、ゲイリー・ケンプ(Gary Kemp)だった。何がきっかけで好きになったのか、今となっては全く思い出せないのだが、何故か当時はゲイリーさんが大好きで、スパンダー・バレエ(以下スパ)のアルバムも当然購入した。ただ、残念ながら彼らの音楽は好みではなく、最もよく聴いたのが84年にリリースされた4thアルバム「パレード(Parade)」だった。 アルバムとしての完成度とお気に入り度合いでは、86年リリースの5th「スルー・ザ・バリケーズ(Through the Barricades)」が一番なのだが、ちょうど「パレード」の頃がゲイリーさん愛絶頂期だったので、とにかく聴きまくっていた。 彼らの微妙なビジュアル&どこかもっさりした音楽には、当時からファンだと公言するのが憚られ、私の中でも黒歴史ではあるのだが、まぁでも何故か当時は心を惹かれたのだった。 スパはニューロマンティック旋風が吹き荒れる1980年に英国でデビューした5人組で、ギター兼ソングライターのゲイリーさんをはじめ、演歌歌手のように力強いvo.のトニー・ハドリー(Tony Hadley)、5人の中では1番ルックスが良いといわれていたb.担当で、ゲイリーさんの実弟であるマーティン・ケンプ(Martin Kemp)、サックス&パーカッションのスティーヴ・ノーマン(Steve Norman)に、dr.のジョン・キーブル(John Keeble)。気のよさそうな兄ちゃん達であった。 90年に解散し、ゲイリーさんは何故か俳優として映画に出演するように。92年に公開された「ボディガード(The Bodyguard)」では、何とケヴィン・コスナー(Kevin Costner)、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)に続く3番目に名前があってビックリ! その後はメンバー間で裁判となりごちゃごちゃしていてが和解、09年には再結成してアルバム「ワンス・モア(Once More)」をリリース。めでたしめでたし…と思っていたら、17年にトニーがまさかの脱退。18年には若いイケメンvo.が加入したものの、コレジャナイ感が強かったため、イケメンvo.にはお断りして今はトニーが戻ってくるのを待っているらしい。 各アルバム、1~2曲はいい曲が入っており(個人的には音楽は “ノリと顔” で好きになる)、81年にリリースされたデビュー・アルバム「ジャーニーズ・トゥ・グローリー(Journeys to Glory)」は置いといて、翌82年リリースの2nd「ダイヤモンド(Diamond)」では “チャント・No.1(Chant No. 1 (I Don't Need This Pressure On) )” や “インスティンクション(Instinction)” が、更に83年リリースの3rd「トゥルー(True)」では “コミュニケイション(Communication)” がお気に入りだった。 「トゥルー」といえば、タイトルソングである “トゥルー(True)” は世界的に大ヒットし、スパの代表曲でもあるのだが、PVでゲイリーさんが「はぁ~ははぁ~はぁ~はぁ~ん♪」というもっさりコーラスを歌っている映像がどうにも気恥ずかしく、苦手なのだ(^^; 今回取り上げる「パレード」はスパの脱もっさりアルバムといってもよく、4枚目にしてようよう全曲聴くに耐えうるアルバムになった(あくまで個人の感想です)。 “アイル・フライ・フォー・ユー (I'll Fly for You)” は、PVでマーティンと女性がいちゃつくシーンが問題となり、放送禁止になった。そんなにいやらしさは感じなかったんだけど。 個人的に一押しは “ハイリー・ストラング (Highly Strung)”。PVは香港で撮影されており、ゲイリーさんが町の女学生さんにサインする1シーンに嫉妬した当時の私は、その部分だけ録画ビデオを消したという… 一応全曲YouTubeにリンクしているので、暇な方は視聴してくだされ。10代の頃はもさっりして感じたのだが、50代になって改めて聴いてみると悪くない。トニー、戻ってきてくれないかなぁ。 「Parade」 Spandau Ballet - My Fave Albums of the 80's. Vol.24 1. Only When You Leave 2. Highly Strung 3. I'll Fly for You 4. Nature of the Beast 5. Revenge for Love 6. Always in the Back of My Mind 7. With the Pride 8. Round and Round
2020.06.18
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新型コロナウイルスでSTAY HOMEを余儀なくされた方達のため、公式YouTubeでライヴ映像を公開しているアーティストがいる。近頃お気に入りのユニコーンも、今月限定で再結成後のライヴ映像がいくつか楽しめる。ありがたや。流しっぱなしにしていたら、いつの間にやらB'zのライヴが流れていた。彼らもそうなのかな?14日には39県で緊急事態宣言は解除されたが、私自身は宣言が出ていようが勤務は全く変わっておらず、休日にライヴ映像を楽しませてもらった。 「あなたがどんなに裕福か、どんなに有名か、どんなに面白いか、どんなに頭がいいか、どこに住んでいるか、何歳か、どんなにすごい話を語れるかなんてどうでもいいのよね。これは偉大なイコライザーで、その恐ろしいところがいいところでもある。恐ろしいのは、色々な意味で私達全員を等しくしたことで、素晴らしいのは、色々な意味で私たち全員を等しくしたことよ」 マドンナ(Madonna)は先月、こう呟いた。すると、「いやいや、有名人は特権があるでしょ」と批判された。全然平等なんかじゃない!――と。まぁ彼女が言いたかったことも分かるけどね。 唐突にマドンナの話にもってきたが、彼女のライヴ映像はコロナ以前からYouTubeにアップされており、結構よく見ている。これがまた本当にスゴい!どのライヴも目が釘付けになる映像&楽曲とパフォーマンスのクオリティの高さなのである。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)もプリンス(Prince)も亡くなってしまった現在、【Queen of POP】なんていう陳腐な称号をも超越した孤高のミュージシャンだと思う。ま、まぁ人間性は置いといて。 90年に東京公演を皮切りに27都市で57公演を行った「Blond Ambition Tour(ブロンド・アンビション・ツアー)」の映像なんて、今まで何十回見ただろう。当時TVで放送された、とWikiさんにあるが、おそらく視聴したと思う。80年代半ばの彼女は苦手だったが、この頃には彼女の魅力を認めざるを得なかった。恐ろしく惹き込まれた。 「Blond Ambition Tour」は前年にリリースされた彼女の4thアルバム「Like a Prayer」の楽曲を中心にセットリストが組まれていたが、このアルバムの素晴らしさたるや! アルバムのタイトルソングである “Like a Prayer” は彼女の代表曲であり、様々なライヴでもアレンジして歌っている。続く“Express Yourself” 、この曲は米国のフェミニスト(兼批評家)さん曰く「若い女性達にそのセクシュアリティーを素直に受け取る事と同時に自分の人生のあらゆる分野を支配することを教えた」。10代の頃の私が彼女を嫌悪していたのは、まさにそのセクシュアリティの部分であったのだが、この曲がヒットした89年には私も素直にセクシュアリティを受け取り、女性としての人生を十二分に謳歌していた頃だったので、マドンナのメッセージに大いに共感したのであった。 このアルバムの中では、個人的には “Oh,Father” という曲がお気に入りなのであるが、マドンナの実体験が元だと言われる歌詞もPVも、苦悩に満ちた重苦しい内容である。 プリンスが “Love Song” で共作していたり、TOTOのジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro) がドラムで参加していたりするのも嬉しい。全曲Youtubeにリンクしているので、タイトルをポチってみてね♪ シングルカットされた曲は当時のPVもお楽しみくだされ。 「Like a Prayer」 Madonna - My Fave Albums of the 80's. Vol.231. Like a Prayer2. Express Yourself3. Love Song (Feat. Prince)4. Till Death Do Us Part5. Promise to Try6. Cherish7. Dear Jessie8. Oh Father9. Keep It Together10. Spanish Eyes11. Act of Contritionおまけ Blond Ambition Tour 90年の日本公演の映像。衣装はゴルチエ
2020.05.15
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嗚呼、またしても80'sのアーティストが急逝したという…(TдT) デッド・オア・アライヴ(Dead or Alive。以下DOA)のピート・バーンズ(Pete Burns)が今月23日に、57歳にして急性心不全で亡くなったというニュースを知り、暫し呆然とした。 ピートといえば整形を繰り返し、取り返しのつかないことになってしまったことで有名になってしまったが、元々は美しい顔立ちで、妖艶な容姿と野太い声のギャップが魅力的だった。何が彼を整形地獄に陥れたのかは本人のみぞ知るところだが、心身ともに相当苦しかったのではないだろうか。R.I.P. Pete…どうぞ安らかにお眠りください… 高校を卒業後に初めて買ってもらった愛車で最もよく聴いていたのが、DOAが87年にリリースした8曲入りのコンピレーションアルバム「リップ・イット・アップ(Rip It Up)」だった。アルバムをダビングしたカセットテープを、本当に擦り切れるくらいカーコンポで掛けまくった。(余談だが、そのカーコンポは後に盗まれ、DOAを含むお気に入りのカセットテープ達もごっそり持っていかれてしまった) この「リップ・イット・アップ」は私自身の青春時代のバブリーな思い出もぎゅっと詰まっており、好きとかいう次元を超えた、非常に思い入れの強いアルバムなのである。なのでこの度のピートの訃報には愕然としてしまった。 今夜は久々に(…って実は未だにしょっちゅう聴いているのだが)「リップ・イット・アップ」を聴きながら、ピートを偲びたい。 いつもは1曲ずつYouTubeにリンクを貼っているが、前回(2012年8月のオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)以来なので、何と4年ぶり!)同様今回もフルアルバムごと貼ってみた。興味がある方は下記のアルバムタイトルをClick! 「Rip It Up」 Dead or Alive - My Fave Albums of the 80's. Vol.221. Brand New Lover 2. My Heart Goes Bang 3. Something in My House 4. Lover, Come Back to Me 5. You Spin Me Round (Like a Record) 6. I'll Save You All My Kisses 7. In Too Deep 8. Hooked on Love 何だか今年はアーティストの訃報に接した時にしか更新してないような…
2016.10.26
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ロンドンオリンピックも残すところあと4日。 そこで今日は英国のアーティストのアルバムを…ということで今回御紹介したいのは、ブラック・サバス(Black Sabbath)を78年に脱退したオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)がソロ名義で初めて80年にリリースしたアルバム「Blizzard of Ozz」である。邦題は「ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説」という。 うーむ、7~80年代のロックアルバムの邦題はどれも何てイカして(死語)いるのだろう(^^; オジーをリアルタイムで聴いていたのは83年リリースの「Bark at the Moon(月に吠える)」や、86年の「The Ultimate Sin(罪と罰)」の頃だった。全くどうでもいいが、この「罪と罰」のラストを飾り、シングルカットもされた“Shot in the Dark”の邦題が“暗闇にドッキリ!”という。こういうセンスが結構好きだ。 この頃はちょうど運悪く(!?)ジェイク・E・リー(Jake E. Lee)がギタリストを務めていた時期だったので、オジーのギターといえばぼんやりとジェイク・E・リーを思い浮かべていた。いや、別にそれが悪いわけではないのだが。 「ブリザード・オブ・オズ」を初めて聴いたのがいつだったかまでは思い出せないけれど、嗚呼、ジェイク・E・リーも勿論いいけどやっぱりオジーのギターはランディ・ローズ(Randy Rhoads)だったんだなぁ…と、理由は自分でもよく分からないが妙に納得してしまった。 Crazy Train - Ozzy Osbourne 個人的にこのアルバムのお気に入りTOP 3は“Crazy Train” “Mr Crowley”、でもって“Steal Away”かな。 いつもは1曲ずつYouTubeにリンクを貼っているが、今回はフルアルバムごと貼ってみた。興味がある方は下記のアルバムタイトルをClick! 「Blizzard of Ozz」 Ozzy Osbourne - My Fave Albums of the 80's. Vol.21 1. I Don't Know2. Crazy Train3. Goodbye to Romance4. Dee5. Suicide Solution6. Mr Crowley7. No Bone Movies8. Revelation (Mother Earth)9. Steal Away (The Night) オリンピックが云々と書いたが、実はスポーツには全く興味がないので本当はどうでもよかったりする。唯一、Googleさんのロゴで遊ぶくらいだ…
2012.08.08
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80年代の洋楽を語る上で外せないアルバムといえば、個人的にはマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の「THRILLER」と、TOTOの「TOTO IV(聖なる剣)」ではなかろうかと思う。 私が特に衝撃を受けたのは「聖なる剣」であった。洋楽好きでこのアルバムを未聴の人はおそらくいないだろう。なので今回は面倒な説明は省きたい。 リリースは82年4月8日。意外にもアルバムはビルボード・チャートでは4位止まりだったが、“Rosanna”や“Africa”が大ヒット!グラミー賞では6部門受賞という快挙を遂げた。 もう、ただただ聴いていただきたい。リリースから30年を経たとは思えない、この素晴しい楽曲の数々をぜひとも御堪能いただきたい。 このアルバムでvo.を務め、次作制作中に脱退→後に復活したボビー・キンボール(Bobby Kimball)は明日(3/29)が誕生日らしい。もう65歳になるのか…。でもって38歳の若さで急逝したジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro)も4日後の4/1が誕生日だそうな。まぁどうでもいいけど…おめでとう♪ 「TOTO IV」 TOTO - My Fave Albums of the 80's. Vol.20 Side One1. Rosanna2. Make Believe3. I Won't Hold You Back4. Good For You5. It's a FeelingSide Two1. Afraid of Love2. Lovers in the Night3. We Made It4. Waiting for Your Love5. Africa
2012.03.28
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昨夜はちょっぴり夜更かしして「アメトーーク!」を見た。ピース・又吉さんやスピードワゴン・小沢さんら“読書芸人”さん達の話には共感出来る部分が多く、出演者の皆さんの自宅本棚も興味深い本がズラリと並んでいて、思わず食い入るように見てしまった。 しかし、案の定寝坊してしまった。通常は目覚ましを2:55にセットして起床しているのだが、今朝は携帯電話の着信音で目覚めると既に午前4時!ひょっへーッ!大慌てで仕度して配達所に駆け込み、これまた1件1件猛ダッシュ&スーパーカブ爆走で何とか5時半までに新聞を配り終えることが出来た。とはいえ不幸中の幸いかどうか、今朝は極寒だったにもかかわらず走り回ったせいで配達中は大して寒さを感じずに済んだ。うむ、人間万事塞翁がヒヒ~ン さて、今回御紹介したい80's お気に入りアルバムは、ビリー・ジョエル(Billy Joel)が82年にリリースした彼の8thアルバム「THE NYLON CURTAIN」である。 このアルバムを購入した時はまだ中学生だったが、ちょうど感受性が豊かな時期でもあったので、どの曲も深く心に染み入り、何度も何度も繰り返し聴いていた。おばはんになった今でもこのアルバムを聴くと未だに胸にジーンときてしまう。 特にお気に入りなのは、1曲目の悲しき労働者ソング“Allentown”と、やけに力がこもっている3曲目の“Pressure”。 B面(死語ですな)1曲目の“She's Right on Time”はPVが大好きだった。クリスマスの夜、浮き浮きしながら彼女の到着を家で待つビリー。ツリーの飾り付けをしていたら脚立から滑ってツリーに埋もれ、窓越しにビリーの部屋を見た近所のおばちゃんに通報されるわ、暖炉の薪とシャンパンを間違えてシャンパンを暖炉にくべるわ、棚は傾くわ…。で、一方、ビリーの家に向かう彼女も雨に降られてビチョビチョになるわ、靴は脱げるわ、マンホールか何かの蓋が脚から離れないわ…と散々な目に。で、やっと部屋に辿り着くも更に二人は酷い状況に、という面白PVだったのだが、先ほどYou Tubeを検索するも見つからなかった。残念! 「THE NYLON CURTAIN」 Billy Joel - My Fave Albums of the 80's. Vol.19 Side One1. Allentown2. Laura3. Pressure4. Goodnight Saigon グッドナイト・サイゴン~英雄達の鎮魂歌Side Two1. She's Right on Time2. A Room of Our Own3. Surprises4. Scandinavian Skies5. Where's the Orchestra? オーケストラは何処へ? 写真アップロード機能変更後、初めての更新。今までどおり画像を左上に貼ってみたが、何やら見難い…。う~ん、やはり画像位置を考えないといけないなぁ。
2012.02.03
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Wikiさんの日本語版で「Mr.ミスター(Mr. Mister)」のページを読んでみると“次作「Pull」をレコーディングしたが、レコードレーベルがリリースを拒否し、お蔵入りとなってバンドは解散…”となっているが、どうやらこのアルバムは一昨年の勤労感謝の日(2010月11月23日)に既に発売されたらしい。レコーディングされてから20数年の歳月を経て、21世紀の今になって新たにリリースされていようとは思いもよらなかった。…ん!? 皆様はもうとっくに御存知!?(^^; 早速YouTubeさんで聴いてみたが、やっぱりMr.ミスターはいいね♪ 彼等を初めて知ったのは、85年にリリースされた2nd.アルバム「WELCOME TO THE REAL WORLD」からの1st シングル“Broken Wings”のPVだった。 モノクロの渋いPVで、vo.のリチャード・ペイジ(Richard Page)が椅子に腰掛け、窓の外を見ながらベースを爪弾きつつ歌っている姿が、“何でこの人、こんなに片足上げてんだろ?”と思いながらも妙に格好よく見えた。勿論曲もよく、そしてリチャードの声がまた良かった。 続く2nd シングル“Kyrie”がこれまた名曲!今度のPVは一転してカラーで、歌詞の内容に相応しく舞台の照明が神々しく感じられた(気がした)。 個人的に最もお気に入りだったのは、3rd シングルの“Is It Love”。上記2曲が全米No.1を記録した85年の翌年にリリースされたせいなのか、この曲は残念ながら8位止まりだった。 まさかこの後すぐに失速してしまうとは… まさか87年にリリースした3rd アルバム「Go On...」が今ひとつ売上が伸びず、次のアルバムリリースまで23年間も待たなくてはいけなくなるとは、当時は予想だにしなかった。 何故彼らは急に失速してしまったのだろう?私には未だに謎である。 「WELCOME TO THE REAL WORLD」 Mr. Mister - My Fave Albums of the 80's. Vol.18Side One1. Black/White2. Uniform of Youth3. Don't Slow Down4. Run to Her5. Into My Own HandsSide Two1. Is It Love2. Kyrie3. Broken Wings4. Tangent Tears5. Welcome to the Real World
2012.01.10
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80年代に青春時代を過ごした私にとって、ギターの『神』といえばそりゃあもうマイケル・シェンカー(Michael Schenker)なのであーる! そのマイケル率いるマイケル・シェンカー・グループ(The Michael Schenker Group。以下MSG)の歴代最高vo.といえば、何といっても『歌うやっさん』ことグラハム・ボネット(Graham Bonnet)を措いて他なし!(あ、ちょこっと参加してくれたデレク・セント・ホルムズ(Derek St. Holmes)もよかったけど。) グラハムとMSGについて語るにはまずコージー・パウエル(Cozy Powell)の突然の脱退から…いやその前にゲイリー・バーデン(Gary Barden)とポール・レイモンド(Paul Raymond)の脱退まで遡らなくてはならないのであるが、このあたりの一連のゴタゴタ劇は既に語り尽くされているのと単に面倒なのとで雑に説明すると… ゲイリー首切り→コージー新vo.探し→デイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale)と接触、親密に→コージー、グラハムをMSGに誘う→グラハム、MSG加入。コージー、突如MSGを脱退してでびかばのホワイトスネイク(Whitesnake)へ→マイケル&グラハムぽかーん( ゚д゚ ) という流れを経て制作されたのがこのアルバム「ASSAULT ATTACK(黙示録)」であるが、このアルバムがリリースされた82年10月には既にグラハムもMSGを去っていたのであった。そう、結局グラハムはこのアルバムのレコーディングと8月27日に行ったという秘密のコンサート(出演直前にマイケルとグラハムが口論となり、険悪なムードの中行われたらしい。でもって、このステージ終了後にグラハム脱退)のみでとっととMSGに別れを告げたのであった。 嗚呼、この時マイケルとコージーとグラハムが揃ってさえいれば…。 で、再びゲイリーを呼び戻したMSGはこのアルバムの全曲のvo.をゲイリーver.に入れ換えようとするも発売期限が迫り断念。かろうじてシングルカットした“Dancer”のみゲイリーver.でリリースされたという。 ゲイリーには悪いがやっぱグラハムvo.の方が個人的には好きだなァ。やっぱ迫力が違うわ。 「ASSAULT ATTACK」 The Michael Schenker Group - My Fave Albums of the 80's. Vol.17Side One1. Assault Attack2. Rock You to the Ground3. Dancer ちなみに、ゲイリーver.だとこんな感じ→こちら4. Samurai Side Two1. Desert Song2. Broken Promises3. Searching for a Reason4. Ulcer MSGが06年にリリースした25周年記念アルバム「TALES OF ROCK'N'ROLL」ではなんと再びグラハムが1曲のみではあるが参加し、ファンを喜ばせたのであった。
2011.11.15
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結婚して丸19年、日々の料理や掃除、洗濯やゴミ出し等の家事を全て私一人でやっている。別に家事が得意なわけではなく…というより家事は大嫌いなのだが、他に誰もやってくれないので仕方なくこなしている。甚だしい手抜きっぷりだが、そこはみんな目を瞑ってくれているのでまだ有難い。 何度かだんなさんに家事分担を持ち掛けたが、その都度「一旦引き受けると次々に際限なく頼まれそうだから」とか言われあっさり却下されてしまう。 面倒だがやるしかない。音楽でも聴きながら晩御飯を作るとしよう…。 というような時によくBGMとして流すアルバムが、オーストラリア出身のインエクセス(INXS)の6thアルバム「KICK」だったりする。 母国・オーストラリアやニュージーランド等で1位を獲得したのをはじめ、全米で3位、全英でも11位と爆発的にヒットしたこのアルバムからは、ビルボードチャート1位に輝き、88年のMTV Video Music Awardsで5部門を制した"Need You Tonight"など5曲がシングルカットされていずれも大ヒットを記録した とにかく全曲格好いいッ!無駄なバラードのような捨て曲もナシ!1曲1曲が短いので(5分ちょいある"Devil Inside"以外はどれも3分前後)だれることなく一気に最後まで聴かせてくれて、まさにBGMとしては最強のアルバムなのであーる。 vo.のマイケル・ハッチェンス(Michael Hutchence)は世界で最もセクシーな男と言われたりしていたようだが、97年11月22日に自ら命を絶ってしまった。37歳…色男真っ盛り期の悲しい出来事であった。当時、彼には然程興味がなかったものの、それでも訃報を耳にしたときは心底驚いた。一体何が彼をそうさせたのだろう、非常に残念である。 個人的には“Devil Inside”が一押しだが、他の曲も勿論おすすめ♪亡きハッチェンス氏を偲びつつ、You TubeへGo !! 「KICK」 Inxs - My Fave Albums of the 80's. Vol.16 1. Guns in the Sky 2. New Sensation 3. Devil Inside 4. Need You Tonight 5. Mediate 6. The Loved One 7. Wild Life 8. Never Tear Us Apart 9. Mystify 10 Kick 11 Calling All Nations 12 Tiny Daggers
2011.11.04
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バイト先の古本屋さんで文庫本の整理整頓や品出しをしながら、これだけは絶対に手を出しては(読んでは)いけないと思いつつも一度は試しに読んでみたい…と思ってやまないジャンルの本がある。 それがBL、そうボーイズラブの本である。何故自重しているかというと、一度でも読めば間違いなくどっぷりハマってしまいそうだからであーる。(とはいえ過激で露骨な性描写は気持ち悪くてダメなのだが) 先日もYou Tubeで中森明菜ちゃんの歌を聴いていて、何やらコメント欄にやたら「ビバリとルイ」という言葉が並んでいるのに気が付いた。はて…これは一体なんぞ? で、この謎の言葉を検索してみると、どうやら「ピカルの定理」という番組の中のコントだということが分かり、物は試しにこれまたYou Tubeで探し出して見てみた。 …案の定、どっぷりハマってしまいましたぁ~ (*´∀`*) 平成ノブシコブシの吉村さん扮する早乙女ビバリと、ピースの綾部さん扮するビバリの部下・我修院ルイの禁断のお笑いオフィスラブ・ストーリー(?)に、むんず!とハートを鷲掴みにされてしまったのであった 嗚呼、ルイ君が可愛すぎる。ビバリさんも素敵すぎる。でもってオリエンタルラジオの中田さんが演じるビバリの元恋人、聖沢レオンの気持ち悪さも絶妙すぎる! とまぁ、TVになんぞ全く興味がないなどとぬけぬけと言っておきながら、「ビバリとルイ」のこのところの急展開には興味津々。どうなるルイ君!? …おっと、いかんいかん!ついビバルイについてハートマーク付で熱く語ってしまった(^^; さて、80年代の有名なBLバンド(?)といえばカルチャー・クラブ(CULTURE CLUB)であるが、当時は若干怪しい雰囲気こそ確かにあったものの、まさかボーイ・ジョージ(Boy George)とジョン・モス(Jon Moss)がリアルに恋人同士だったとは全く思いもよらなかった。ましてやジョージの作った数々の歌詞がジョンに向けて書かれたものだったとは! しかしたとえゲイであろうとバイセクシャルであろうとそれは個人の自由であり、楽曲の評価に何ら影響を与えるものではないのである。 現にカルチャー・クラブは80年代を代表するバンドであり、彼等の音楽は多くの人々に愛されている。特に83年にリリースされた彼等の2ndアルバム「COLOUR BY NUMBERS」は母国である英国のみならず豪・日でもチャート1位に輝き、全米でも2位を記録するなど世界中で大ヒットした。ちなみにこの時の全米1位はマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のお化けアルバム「THRILLER」である。発売時期が悪かった~(><) このアルバムからシングルカットされた“Karma Chameleon(カーマは気まぐれ)”のサビ部分、「♪カ~マカマカマカマ…」はオカマが歌うカマの歌として日本でもすっかりお馴染みのフレーズになった。 またこの頃はジョージの一人日本ブームが絶頂期(かどうか知らんが)だったこともあり、他のシングル曲“Church of the Poison Mind”や“Miss Me Blind”、“It's a Miracle”のPVにはいずれも妙な日本人が登場。おまけにアルバムジャケットにはカタカナで「ボーイ」の文字が…。但し縦書きなので、一見「ボ/イ(イ分のボ)」に見えなくもない、というかどう見てもイ分のボだけど 「COLOUR BY NUMBERS」 Culture Club - My Fave Albums of the 80's. Vol.15Side One 1. Karma Chameleon 2. It's a Miracle 3. Black Money 4. Changing Every Day 5. That's the Way (I'm Only Trying to Help You) Side Two 1. Church of the Poison Mind 2. Miss Me Blind 3. Mister Man 4. Stormkeeper 5. Victims ジョージのソウルフルな歌声は耳に心地よく、ついつい口ずさんでしまう親しみやすいメロディもいま聴いても全く色褪せていない。ジョンとの別離の寂しさを埋めるために薬に手を出したそうだが、本当に残念なかぎり。 明菜ちゃんも恋の破局以降ボロボロになってしまったが、二人とも繊細そうだったもんなぁ。まぁジョージは体の方はデカかったけど(^^; ジョージには(明菜ちゃんにも)また素晴しい歌声を聴かせてほしい。でもってビバリさんの記憶喪失以降ボロボロになりつつあるルイ君に幸あれ!(最後までビバルイですんません)
2011.10.08
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64年前の今日9月8日、米国オハイオ州レイクウッドで爽やかな秋空の下(ひょっとしたら当日は土砂降りの雨だったかもしれないが)、ロシア人とチェコスロバキア人の夫婦に玉のような男の子が誕生した。 ベンジャミンと名付けられた男の子は両親の愛情を一身に受けてすくすくと成長。ギターやドラム、キーボード等様々な楽器を弾きこなすなど音楽的才能に溢れたベニー少年はやがて高校を中退し、地元のバンド(The Glasshoppers)にリードVo.兼ギタリストとして加入するも、バンドは67年に解散。 その後、同州コロンバスに移り住んだベニー青年は、後に生涯にわたって音楽的パートナーとなる蝿男(Ric Ocasek)と出会い、二人は更にもう一人加えてフォークバンド(Milkwood)を結成。やがてバンドは手を変え品を変えバンド名を変えメンバーを替え諸々を変えた後の76年、ついにカーズ(The Cars)が結成され、ベニー青年はベース兼ヴォーカルを務めることとなった。 78年にはデビューアルバム「THE CARS(錯乱のドライブ)」をリリース。蝿男のクールで奇妙な音楽センスもさることながら、ベニー青年ことベンジャミン・オール(Benjamin Orr)の甘~い歌声と超絶二枚目っぷりに世界中の女の子が酔いしれ、一躍人気バンドとなった。 カーズに在籍中だった86年10月6日、ベンさんは唯一のソロアルバムとなる「THE LACE」をリリースした。 カーズの音楽は全て蝿男が作っているため、ベンさんの作る音楽は一体どんなものだろう?と興味津々で購入。それに全曲ベンさんヴォーカルというのも嬉しかったし(^^) ドキドキしながらレコードに針を落とした。 …。ロック系の曲が並ぶのかと思いきや、案外のんびりした曲が多い。あれッ!? ベンさんって外見に似合わず意外と癒し系!? 何も無い田舎の一本道を走りながら聴くとちょうど良いような…。正直、若干似たような曲が多い気もするが、ファンとしては全曲ベンさんの甘~い歌声が堪能できるのであればそれでOK!(ごめんね、ベンさん) とまぁ、発売当時は可も無く不可も無いアルバムだと思いながら聴いていたのだが、オバハンになった今はこのアルバムのまったり感が結構気に入っている。 特に好きな曲はアルバムのラストナンバーである“This Time Around”。優しく語りかけてくるようなベンさんの歌声が何とも甘く、切ない。嗚呼、この世にはもうベンさんがいないだなんて… 「THE LACE」 Benjamin Orr - My Fave Albums of the 80's. Vol.141. Too Hot to Stop2. In Circles3. Stay the Night4. Skyline5. When You're Gone6. Spinning7. Hold On8. The Lace9. That's The Way10. This Time Around
2011.09.08
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70年代後半に英国で派生したニューロマンティックの波に乗り、80年代前半には世界中で第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン(Second British Invasion)を巻き起こした、MTVブームの火付け役、デュラン・デュラン(DURAN DURAN)。 「MTVの申し子」とまで呼ばれた彼等のPVは確かにどれも凝ってはいたが、結局何を表現したかったのか分からないものばかりだったので、MTV大賞には縁遠かった(03年にやっと初受賞)。とはいえ他のビデオ賞(グラミー賞やブリット・アワード)ではいくつか受賞してたけどね。お姉ちゃんの泥プロレスPVとかが。 PVは意味不明、音楽はそこそこ(後に洗練されていくのだけれど)の彼等が大成功を収めた理由はただ一つ!彼等が揃いも揃って美形だったからである 一時、故ダイアナ妃のお気に入りバンドはスパンダー・バレエ(SPANDAU BALLET)だと紹介されていたが、すぐさまデュラン・デュランに変更されていた。無理もない、当時スパンダー・ファンだった私から見ても、デュラン・デュランの方が断然いい男ばっかりだったからなぁ。 key.のニック・ローズ(Nick Rhodes)とb.のジョン・テイラー(John Taylor)は文句なしに美形、そして ds.のロジャー・テイラー(Roger Taylor)とvo.のサイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)もぼちぼち格好よかった。g.のアンディ・テイラー(Andy Taylor)は…(^^; バンドの中では若干お笑いパート寄りであったが、彼もまた決して悪くないルックスだったように思う。しかしその立ち位置が不服だったのか彼はいち早くバンドを脱退し、01年の再結成後もこれまた一番抜けしてしまった。 80年代にわらわらと現れたアイドルバンドの多くが21世紀を迎えることなく自然消滅していったというのに、真っ先に消えるであろうと思われたデュラン・デュランが紆余曲折はあったものの今もまだ活躍しているとは、当時は予想だにしなかった。ボン・ジョヴィ(BON JOVI)もまた然り。あんな青っちょろかったバンドがまさかこんなに大物になるとは!…やはり人間は顔のようである。 デュラン・デュランのアルバムで個人的に最もお気に入りなのは、83年にリリースされた3rd「SEVEN AND THE RAGGED TIGER」だ。 ←ネコかよッ!! 1曲目“The Reflex”の、スクリーンから波がざっぱ~んと飛び出るPVは当時MTV等でしょっちゅう流れまくっていた。サイモンのるぼん踊りも絶好調である。 このアルバムからの1stシングルだった“Union of the Snake”のPVに出てくる、意味不明のカメレオン(イグアナ?)男も懐かしい。彼は、前作「Rio」のタイトルソングである“Rio”や“Hungry Like the Wolf”のPVに登場したカラフル野生姉ちゃんの仲間か何かだろうか? 一押しはインスト曲の“Tiger Tiger”。日本でのみシングルカットされたらしいが、どことなく日本人好みの音なのかもしれない。♪ぼよ~んぼよンぼよ~ん…わびさびを感じるでしょ!? 「SEVEN AND THE RAGGED TIGER」 Duran Duran - My Fave Albums of the 80's. Vol.131. The Reflex2. New Moon on Monday3. (I'm Looking For) Cracks in the Pavement4. I Take the Dice5. Of Crime and Passion6. Union of the Snake7. Shadows on Your Side8. Tiger Tiger9. The Seventh Stranger
2011.08.28
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「この名前(バンド名)は私が考えたので、私のバンドであり、私のコンセプトだ。WHITESNAKEは、私がDEEP PURPLEで学んだことの総てを土台にして作り上げたものなんだよ」 と、日本の某HR/HM誌で語っていたデイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale。以下「でびかば」)率いるホワイトスネイク(以下「白蛇」)の最高傑作といえば、87年にリリースされるや全米2位を記録した大ヒットアルバム「WHITESNAKE(白蛇の紋章~サーペンス・アルバス)」であろう。 滅多矢鱈にメンバーチェンジを行うことで知られる白蛇。 このアルバムの作成時のメンバーは、vo.のでびかばを筆頭に、g.のジョン・サイクス(John Sykes)、b.はニール・マーレイ(Neil Murray)でds.がエインズレー・ダンバー(Aynsley Dunbar)であったが、レコーディング終了後でびかば以外のメンバーは皆さんとっとと解雇、作品発表時には誰も残っていなかったという… 某HR/HM誌のインタヴュー記事によると、このアルバムの曲を作っていた際、でびかばは84年リリースの前作「SLIDE IT IN」で白蛇に参加したコージー・パウエル(Cozy Powell)のドラムでやるつもりで準備していたらしい。で、87年のアルバム(このサーペンス・アルバスのこと)が生み出すであろうものの10%を渡すと提示したところ、コージーはそれを侮辱だと思い、受け入れなかったんだとか。ん~惜しいことしちゃったなぁ、コージー。 ちなみにコージーは85年に白蛇脱退後、キース・エマーソン(Keith Emerson)、グレッグ・レイク(Greg Lake)と共に“なんちゃってELP (元々はエマーソン、レイク&カール・パーマー(Carl Palmer)でELPだった)”を結成。…あ、話は逸れるが、コージーが白蛇加入前にいたマイケル・シェンカー・グループ(MICHAEL SCHENKER GROUP。略してMSG)も一時、ロビン・マコーリー(Robin McAuley)をvo.に迎えて“なんちゃってMSG(McAULEY SCHENKER GROUP)”名義で活動してたっけ。 話を白蛇のアルバムに戻すが、このアルバムからは4曲がシングルカットされ、その内おら一押しの“Is This Love”が全米2位(全英9位)を、そして“Here I Go Again”は見事全米1位(全英9位)を獲得 “Here I …”の方は82年リリースの5thアルバム「SAINTS & SINNERS」に収録されている曲のセルフ・カヴァーで、この曲でギターソロを弾いているオランダ人のブロンド美形ギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(Adrian Vandenberg)は、この後白蛇に正式加入した。が、腱鞘炎を起こしてしまい、89年リリースの「SLIP OF THE TONGUE」では彼の代わりにスティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)が参加。一応、エイドリアンはg.でクレジットされてはいるものの、“'Unfortunately due to injury, Adrian was unable to perform on this recorded work. Our thanks to Steve for fulfilling all guitar responsibilities'.”との悲しい記載が。ううぅ、エイドリア~ン!!…ってそりゃ「ROCKY」(古ッ!) そんな薄幸(?)美形ギタリストのエイドリアン、近年はアーティストとしても活躍中だそうな。 一方、今秋還暦を迎えるでびかば率いる白蛇は、今年3月に3年ぶりの新作アルバム「FOREVERMORE」をリリース。それに伴うワールド・ツアーで10月には来日4公演も決定されているのだが、その4会場というのが尼崎(兵庫)を皮切りに岡山、宮崎、刈谷(愛知)という何とも微妙な土地ばかりで… 前回来日時にはデフ・レパード(DEF LEPPARD)とのジョイントライヴを日本武道館で2日連続行ったというのに、何、この落差!? でびかば、ホンマにええのん!? 「WHITESNAKE」 Whitesnake - My Fave Albums of the 80's. Vol.12 1. Crying in the Rain 2. Bad Boys 3. Still of the Night 後にでびかばと結婚(→離婚)したタウニー嬢も懐かしい 4. Here I Go Again 5. Give Me All Your Love 6. Is This Love 7. Children of the Night 8. Straight for the Heart 9. Don't Turn Away ※ 曲順は米国盤(日本盤もこちら)と欧州盤で異なっており、今回は米国盤で御紹介 嗚呼、やっぱ名盤だわな。全く捨て曲なし! でも個人的には94年に発売された、「SLIDE IT IN」と「WHITESNAKE」と「SLIP OF THE TONGUE」というゲフィン移籍後3枚の代表曲に未発表曲3曲を加えた「WHITESNAKE'S GREATEST HITS」がおすすめにょろ(^^;
2011.07.29
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のっけからローカルな話で恐縮だが、岡山市東部の田舎町で呑気に学生生活を送っていた80年代半ば、おらが町には洋楽を広く扱っているレコード店など無かったので時折岡山(岡山市中心部のこと。同じ市内に暮らしていても、おらが町では「岡山」というと中心部を指した)へレコードを買いに行った。 目指すは天満屋(女子マラソンが有名な地元百貨店)近くのダイイチ(旧第一産業、現DEODEO。中国地方を中心に展開している家電販売店チェーン)!他にもあったのかもしれないが、当時輸入盤取扱店はここしか知らなかった。 The B-52's(08年よりThe B-52sに改名)が82年にリリースした「MESOPOTAMIA」はトーキング・ヘッズ(TALKING HEADS)のデヴィッド・バーン(David Byrne)をプロデューサーに迎えて制作され、当初は彼等の3rdアルバムになる予定だったものの、諸々の理由で6曲入りEPとして発売された。 このEPを当時のダイイチで購入して聴いてはみたが、その時はちょっと音楽に馴染めず、ずっと押入れの隅に押しやっていた。 再び聴くようになったのは、81年にリリースされていたリミックスアルバム「PARTY MIX!」とこの「メソポタミア」が一緒に収録されたCDが91年にリリースされてから。 改めて聴くと、前2作のアルバム(79年の「THE B-52's(警告!THE B-52'S来襲)」、翌80年の「WILD PLANET (禁断の惑星)」)よりは地味ながらもやっぱりB'sらしくて…特にケイト・ピアソン(Kate Pierson)とシンディ・ウィルソン(Cindy Wilson)の独特なvo.や、故リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)の奇妙なギターサウンド等…昔は何故受け入れられなかったのだろうかと我ながら不思議に思う。ま、このCDと当時のEPでは若干ミックスが異なってはいるのだけれど。 「MESOPOTAMIA」 THE B-52's - My Fave Albums of the 80's. Vol.111. Loveland 2. Deep Sleep 3. Mesopotamia 当時のライヴ映像。在りし日のリッキーに涙…っていうかリッキーも映せ~! 4. Cake 5. Throw That Beat in the Garbage Can 映像は無関係 6. Nip It in the Bud “Rock Lobster”や“Private Idaho”のような豪快なはじけっぷり、荒削りなパーティーサウンドは影を潜め、若干落ち着いた曲が多い。残念ながらリンク出来なかったが、ラストの“Nip It in the Bud”が今作では最もノリノリで一押し♪ アルバムタイトルにもなっている“Mesopotamia”は、悪くは無いが何だかB'sっぽくない地味~な曲だ。そのせいか、リンク先の映像を見ていただいても分かるとおり男性vo.のフレッド・シュナイダー(Fred Schneider)が妙なダンスで盛り上げようとしているような…(^^; ま、ビートルズ(THE BEATLES)のアルバムで例えるところの「REVOLVER」、カーズ(THE CARS)だと「PANORAMA」みたいなモンかな。翌83年にリリースされた3rdアルバム「WHAMMY!(ワーミィ・ワーミィ)」ではこれまた一転、ドラムマシーンやシンセサイザーを多用してB'sの持ち味だったアマチュアっぽさは薄れてしまったけれど、個人的にはこの「WHAMMY!」がB'sのアルバムの中では一番のお気に入り 89年から90年にかけて大ヒットした“Love Shack”や“Roam”等でB-52'sを知った方にはぜひとも聴いていただきたい。 メンバーが5人だった頃の…極々親しかった人以外には誰にも自らの病気を告げず(バンドメンバーにさえも!唯一、親友だったds.のキース・ストリックランド(Keith Strickland)にだけは伝えていた)、85年に32歳の若さでひっそりと世を去ったリッキーがバンドを牽引していた頃の…軽くて奇妙で一度聴いたら耳から離れない、唯一無比の極上パーティーサウンドを御堪能あれ! とは言ってもこのアルバムは正直、万人向けではないような気もするけど(><)ナンジャ、ソリャア
2011.07.07
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86年にリリースした3rdアルバム「CONTROL」が初の全米1位に輝き、ようやく“ジャクソン家の10人兄弟の末っ子”から“押しも押されぬ女性アーティスト”に変貌を遂げたジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)。 そして3年後の89年に彼女が満を持してリリースした4thアルバム「RHYTHM NATION 1814」は、これまた世界中で大ヒット!ジャネットは女性トップアーティストの地位を不動のものにした。 女性アーティストのアルバムでこれほどまでに完璧な作品があるだろうか? シングルカットされた“Rhythm Nation”のモノクロPVをTVで初めて目にした時は、その一糸乱れぬダンスのあまりの格好よさにかなり衝撃を受けた。(そして密かに録画したビデオを見ながら独り寂しく練習してみたが、難易度が高すぎて即挫折。その後、松居直美さんがものまね番組でこのダンスを披露したのを見て、負けた!と思った。終わってから号泣していた松居さん、お仕事とはいえあの時はホンマによく頑張りましたね) まぁダンスだけで言えばマイケル兄ちゃん(Michael Jackson)の二番煎じっぽいっちゅうか、真似っちゃ真似っぽいような気もするが、このレベルまで踊れるようになるには相当の練習を積んだことだろう。偉大な兄に追いつけ追い越せ!と意気込むジャネットがちょっぴりいじらしくすら思え、「ジャクソンさんちのあのジャネットちゃんがこんなにも立派になって…」とまるで親戚のおばちゃんの如く、PVを見ながら暫し感慨に浸ったものだった。 このアルバムからは驚くべきことに“Rhythm Nation”以外にも、“Miss You Much”、“Escapade”、“Alright”、“Come Back to Me”、“Black Cat”、“Love Will Never Do (Without You)”、“State of the World”と89年~91年の間に計8曲もシングルカットされ、ちょっと事情が違う“State of the World”を除く7曲全てがビルボードチャート5位内(1位4曲、2位2曲、4位1曲)に入るという快挙を成し遂げた。ひょっとして兄貴を超えちゃった!? 個人的には軽快で優しい感じのする“Escapade”、そして心安らぐ珠玉の名バラード“Come Back to Me”が特にお気に入り♪ そしてシングルにはなっていないが、アルバムの最後を飾る“Livin'... In Complete Darkness”の余韻を残す終わり方がまた実に素晴らしい。 「RHYTHM NATION 1814」 Janet Jackson - My Fave Albums of the 80's. Vol.101. Interlude: Pledge 2. Rhythm Nation 全米2位 3. Interlude: T.V. 4. State of the World 5. Interlude: Race 6. The Knowledge 7. Interlude: Let's Dance 8. Miss You Much 全米1位 9. Interlude: Come Back Interlude 10. Love Will Never Do (Without You) 全米1位 11. Livin' in a World (They Didn't Make) 12. Alright 全米4位 13. Interlude: Hey Baby 14. Escapade 全米1位 15. Interlude: No Acid 16. Black Cat 全米1位 17. Lonely 18. Come Back to Me 全米2位 19. Someday Is Tonight 20. Livin'... In Complete Darkness ちなみに、アルバムタイトル「RHYTHM NATION 1814」の“1814”は、どうやら R →アルファベットで18番目 N →同14番目 ということらしい。もっと意味深な数字だとばかり思ってた…
2011.06.19
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結局「最後の審判の日」はやってこなかった。まぁ、はなから信じてはなかったけど…(^^; おかげで今日もお気に入りの80's アルバムをじっくりと鑑賞することが出来、嬉しいこってす。 さて、私の中で“80年代の洋楽”というと真っ先に思い浮かぶのは、A-HAとフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD)である。FGTHについてはまたいつか語るとして、今回はフィヨルドの国・ノルウェー出身の3人組、A-HAのお気に入りアルバムを御紹介したい。 A-HA…日本語で書くと「アーハ」という何とも間の抜けたバンド名ながら、メンバーはなかなか美形のお兄さん揃いで、当初はそのギャップが興味を引いた。 85年にリリースされたデビュー曲“Take on Me”(正確には、前年すでに英国において同曲でデビューしており、今回はその再リリース)ではvo.のモートン・ハルケット(Morten Harket)のファルセットと、アニメと実写を合体させた斬新なPVが話題を呼び、いきなり全米(のみならず欧州各国でも)1位を記録。同85年発売の1stアルバム「HUNTING HIGH AND LOW」も全米では15位とまずまずだったが、北欧では1位、英国でも2位の大ヒットとなった。 モートンの美形っぷりや、gのポール・ワークター(Paul Waaktaar)の可愛らしさから、日本では完全にアイドル扱いだったが、彼等の本当の魅力は当初から音楽に…というかモートンの歌声に溢れていたように思う。彼の歌声の素晴らしさは他のどの同世代バンドよりも完全に抜きん出ていた。歌声の甘さでは、我が愛しのベンさん(Benjamin Orr。「THE CARS」の超絶二枚目b.兼vo.)と双璧だろう。 翌86年発売の2ndアルバム「SCOUNDREL DAYS」は前作と比べるとかなり落ち着いた感じで、個人的にはこの2ndが彼等のベストだと思う。特に今日のような雨の日に聴くと、モートンの甘~くソフトなvoに身も心も蕩けそう…。米国では74位と振るわなかったが、母国ノルウェーの1位を始め、英国2位、西独4位、スイス6位等、欧州では前作同様に大ヒットした。 「SCOUNDREL DAYS」 A-HA - My Fave Albums of the 80's. Vol.9Side One1. Scoundrel Days2. The Swing of Things3. I've Been Losing You4. October5. Manhattan SkylineSide Two6. Cry Wolf7. We're Looking for the Whales8. The Weight of the Wind9. Maybe, Maybe10. Soft Rains of April 嗚呼、全曲モートンの美声にうっとり… この、浮気モノめがッ!(by ベンさん) 惜しまれつつも昨年末に解散してしまったA-HA。彼等の初来日公演を観に行った高2の夏の日の思い出は一生忘れないだろう…。
2011.05.23
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新しいPCを購入してしまった。今回の更新はその慣らし運転(?)も兼ねて、ぼちぼち綴っていく次第。どうも機械モンは弱くて…(^^; さてnew PC 一発目に御紹介する80'sお気に入りアルバムは、マーク・ノップラー(Mark Knopfler)率いるダイアー・ストレイツ(DIRE STRAITS)が85年にリリースした彼らの6thアルバム「BROTHERS IN ARMS」であるが…今更説明なんていらないでしょう。 本国英国のみならず、欧米各国で1位を獲得した大ヒットアルバムであーる。 当時まだ尻の青かった(といっても既に16歳)私は、ダイアー・ストレイツという人がソロで歌っているのかと思っていたくらい、このバンドに全く興味も関心もなかった。 全米1位を記録し、翌86年にはMTVの「Video of the Year」に選ばれた“Money for Nothing”も正直、この曲もPVも何が、どこがいいのかさっぱり分からなかったし。 数年前ふとこのアルバムに興味を抱き、何の気なしに聴いてみたところ、その渋さに魅了された。青っ洟を垂らした子供(16だったけど)には分からない、苦みばしった大人の男の魅力に溢れていた。 「BROTHERS IN ARMS」 DIRE STRAITS - My Fave Albums of the 80's. Vol.8Side One1. So Far Away 2. Money for Nothing 当時はこれが最新技術だったというが… 3. Walk of Life 「好プレー珍プレー」みたいなPVが楽しい 4. Your Latest Trick 5. Why WorrySide Two1. Ride Across the River 2. The Man's Too Strong 3. One World 4. Brothers in Arms Side Oneの1-4曲とアルバムタイトル曲にしてアルバムのラストを飾るSide Twoの4曲目の計5曲がシングルカットされ、そのうちスティング(Sting)がコーラスで参加した“Money for Nothing”と、面白PVが受けたのか“Walk of Life”はビルボードチャートTOP 10に入る大ヒットとなった(“Money …”は見事1位に輝いた)。 このアルバムは本当に聴き込む価値がある名盤だと思う。10代、20代の頃は良さが分からなかったけど、今は耳に、心に、音がすんなり入ってくる。聴いていると妙に落ち着くのだ。 若い人には勧めないが、40代以上で未聴の方にはぜひ!お勧めしたい。全曲You Tubeにリンクしているので、お暇なおっちゃんおばちゃんは試しに聴いてみて下され♪
2011.05.05
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ニール・テナント(Neil Tennant)とクリス・ロウ(Chris Lowe)の二人組、ペット・ショップ・ボーイズ(PET SHOP BOYS)がデビューアルバム「PLEASE(ウエスト・エンド・ガールス)」をリリースしたのは、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンも終焉に近い86年のこと。ポップな、それでいてどこか物悲しくもある彼等の独特なメロディは瞬く間に世界中を魅了した。 デビューアルバムも名盤なのだが、個人的には翌87年にリリースされた2ndアルバム「ACTUALLY(哀しみの天使)」の方が好みなので、今回はこちらを取り上げたい。 「ACTUALLY」 PET SHOP BOYS - My Fave Albums of the 80's. Vol.71. One More Chance2. What Have I Done To Deserve This? とどかぬ想い3. Shopping4. Rent5. Hit Music6. It Couldn't Happen Here 7. It's A Sin 哀しみの天使 8. I Want To Wake Up 9. Heart 10. King's Cross この内、シングルカットされた“It's A Sin” “What Have I Done To Deserve This?” “Rent” “Heart”の4曲はいずれも大ヒット。この頃がペット・ショップ・ボーイズの全盛期だったような気がする。 1st.より更に哀愁を帯びたメロディが美しく、お気に入りは“It Couldn't Happen Here”と“King's Cross”。朝焼けを見ながらぼ~っと聴くのがmy best 鑑賞法。 たとえ知らない曲でも、ペット・ショップ・ボーイズの曲は音楽や歌声を聴くと彼等だとすぐに分かる。ニール・テナントの特徴ある歌声のせいもあるが、何というか…とにかく独特。80年代に活躍したバンドの多くが休止や解散に追い込まれていった中、ずっと第一線で活躍し続けているのも頷ける。 Wikiさんによると、このアルバムは「1001 Albums You Must Hear Before You Die(死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚)」に入っているという。05年に発売されたロバート・ディメリー(Robert Dimery)編集の本だそうで、日本語版もあるらしい。 どらどら…と試しにリストを見てみたが、なかなか納得の選択。カーズ(THE CARS)もビーズ(THE B-52's)も共に1st.が入っていてちょっと嬉しかったりして♪(そりゃまぁ、1001枚も挙げているのだから大概のバンドは入るわな) 嗚呼、今宵も睡魔に負けてぐだぐだな文章になってしまった…。おやすみなさい
2011.04.09
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80年代に活躍したウィルソン家といえば、個人的にはTHE B-52'sの兄・リッキー(Ricky Wilson )と妹・シンディ(Cindy Wilson)のウィルソン兄妹が真っ先に思い浮かぶのだが、もう一組忘れてならない…というか、おそらく一般的にはこちらの方がよく知られているであろうハート(HEART)の姉・アン(Ann Wilson)と妹・ナンシー(Nancy)のウィルソン姉妹がいる。 B'sはリッキー兄ちゃんの弾くテケテケギターに乗せて歌うシンディがキュートだが、ハートはナンシーのギターにアン姉ちゃんのパワフルvo.が格好いいッ! そんなウィルソン姉妹率いるハートの代表作といえば、85年にリリースされるや初(にして唯一)の全米1位に輝いた「HEART」だろう。 このアルバムからは5曲もシングルカットされ、中でも“These Dreams”はこれまた初の全米No.1を記録。でもこの曲だけ歌っているのはナンシーなんだけど…(^^ゞ 他にも全米4位に輝いた“Never”や同10位の“Nothin' At All”、このアルバムからのシングル第1弾として全米10位を記録し、当時低迷していたハート復活の足掛りとなった“What About Love?”、最後のシングルとなった“IF Looks Could Kill”がいずれもヒットした。 嬉しいことにジェファーソン・スターシップ(JEFFERSON STARSHIP)のミッキー・トーマス(Mickey Thomas)&グレイス・スリック(Grace Slick)がバック・コーラスで参加、またサバイバー(SURVIVOR)のフランキー・サリヴァン(Frankie Sullivan)もギター・ソロを披露している。 このアルバムをプロデュースしているロン・ネヴィソン(Ron Nevison)は、彼等のアルバムもプロデュースしているからね。 「HEART」 HEART - My Fave Albums of the 80's. Vol.6Side One1. If Looks Could Kill アン姉ちゃんのパワフルvo.炸裂ッ!2. What About Love? スターシップ組のコーラス付3. Never4. These Dreams ナンシーの儚げなvo.もGOOD!5. The WolfSide Two1. All Eyes2. Nobody Home フランキーのギター・ソロを御堪能あれ3. Nothin' At All4. What He Don't Know5. Shell Shock やっぱりハートはバリバリのロックが似合う 「あまりにも時代を意識し過ぎた」と、アン姉ちゃんはこのアルバム並びに80年代を振り返った際に語ったそうだが、確かにこのアルバムや次の「BAD ANIMALS」(87年リリース。こちらも全米2位を獲得。“Alone”が大ヒットした)は、以前のアルバムと比較するとかなり時代に迎合しているものの、おかげで80年代を代表する名盤に成り得たのだから、まぁ結果よければ全てよし。当時MTVではいつもハートが流れていたように思うが、何度見聞きしても全く飽きることがないくらい、音楽もPVも本当に素晴らしかった。 アン姉ちゃんは女性ヴォーカリスト屈指の実力派だったし、妹のナンシーもギターの腕前はよく分からないがルックスはめちゃめちゃセクシーで格好よく、まさに最強の姉妹だった。バングルス(THE BANGLES)のヴィッキー(Vicki Peterson)&デビー(Debbi Peterson)のピーターソン姉妹も、ウィルソン姉妹の敵ではなかった。ウィルソン姉妹と互角に勝負出来るのは叶姉妹ぐらいではなかろうか?…っていったい何の勝負なんだ!?
2011.03.04
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いつの時代も洋の東西を問わず、刑事ドラマは人気がある。80年代に放送されていた米国の人気刑事ドラマといえば…。 個人的には「俺がハマーだ!(SLEDGE HAMMER !)」を挙げたいところだが、やはり何といっても高級ブランド(ヴェルサーチ、ロレックス)に身を包み、高級車(フェラーリ・デイトナ)を乗り回す気障(気に障ると書いて「キザ」)男、ソニー・クロケットが主人公の、MTVをヒントにしたというヒット曲満載のBGMも話題になった「特捜刑事マイアミ・バイス(MIAMI VICE)」だろう。 ソニー役を演じていたドン・ジョンソン(Don Johnson)は85年度全米人気投票で見事1位を獲得 全米のみならず世界中の女性のハートを鷲掴みにしていたドンは、翌86年に1stアルバム「ハートビート(HEARTBEAT)」をリリース。シングルカットされた“ハートビート(Heartbeat)”はいきなり全米5位を記録する大ヒットとなった。 「HEARTBEAT」 DON JOHNSON - My Fave Albums of the 80's. Vol.5Side One1. Heartbeat2. Voice on a Hotline3. The Last Sound Love Makes 愛の終りに4. Lost in Your Eyes5. Coco Don'tSide Two1. Heartache Away2. Love Roulette3. Star Tonight4. Gotta Get Away 愛にゲッタウェイ5. Can't Take Your Memory 「マイアミバイス」にもドン・ジョンソンにも当時はそんなに興味が無かったのだが、このアルバムだけは何故か結構好きなのであーる♪ ドンの歌声も俳優さんにしては悪くないと思うし。 何たって80年代の残り香が強烈でしょ?(^^ゞ 参加ミュージシャンも無駄に豪華で、ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)にいたロン・ウッド(Ron Wood)を始め、90年に飛行機事故で亡くなったスティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)やウィリー・ネルソン(Willie Nelson)、オールマン・ブラザーズ・バンド(THE ALLMAN BROTHERS BAND)のディッキー・ベッツ(Dickey Betts)やフランク・ザッパ(Frank Zappa)の息子のドゥイージル・ザッパ(Dweezil Zappa)などなど。 また、トム・ペティ(Tom Petty)やボブ・シーガー(Bob Seger)等が楽曲を提供しており、ちょっと勿体無いような気もする…。 小さい上にボケボケでさっぱり見えないけど、各曲、誰が担当したか全てイラストで表示されていて(たとえばスティーヴィーだと帽子、ドゥイージルだとギター、ロンはウッドストックのような横顔、ドンはサングラス&不精ひげ顔…というように)それがめっちゃ可愛い
2011.02.23
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♪ When the postman don't call on Valentine's DayAnd Santa Claus don't come on a Christmas Day ~ 先日のバレンタインデーには到る所で国生さゆりさんの“バレンタイン・キッス”が流れていたが、個人的にはバレンタインといえばABCの“Valentine's Day”を思い出す。残念ながら期間中、一度も耳にしなかったけど。 「バレンタインデーなのに郵便屋さんは配達に来ないし~ クリスマスにサンタさんも来ない~」なんていう悲しい歌詞がいけないのかしらん(^^ゞ その“Valentine's Day”も収録されているABCの1stアルバム「THE LEXICON OF LOVE(ルック・オブ・ラヴ)」は、デビューアルバムにして見事全英で初登場1位を獲得!全米でも24位とそこそこ健闘し、折りしも巻き起こっていた第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの牽引に一役買ったのであった。 このアルバムをプロデュースしたのはトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)。彼はこのアルバムの大ヒットによりプロデューサーとしての不動の地位を確立し、のち(と言っても翌83年)にイエス(YES)が見事復活を遂げたアルバム「90125」のプロデュースで更に名を馳せることとなる。 「THE LEXICON OF LOVE」 ABC - My Fave Albums of the 80's. Vol.4Side One1. Show Me 一応コンセプト・アルバムらしいので、1曲目から順に聴くことをお勧め2. Poison Arrow3. Many Happy Returns 4. Tears Are Not Enough 邦題は“涙そうそう”ならぬ“涙まだまだ”5. Valentine's DaySide Two1. The Look of Love (Part One) な、何ッ!? このPVのセンス… でも結構好き♪ 2. Date Stamp3. All of My Heart4. 4 Ever 2 Gether5. The Look of Love (Part Four) アルバムの邦題タイトルにもなっている“ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)”、B面の最初と最後にそれぞれPart1とPart4があるが、2と3は何だったの?どこへ行ってしまったの?…ハイ、どちらもシングル盤に収録されていて、Part2はインストver.、Part3はヴォーカル・リミックスver.なのだとか。 この1stアルバムからは4曲もシングルカットされ(日本のみ“Valentine's Day”もシングルカットされて5曲)、1stシングル“涙まだまだ(Tears Are Not Enough)”こそ全英19位とまずまずだったが、続く“ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)”、“ポイズン・アロウ(Poison Arrow)”、“我心のすべてを(All of My Heart)”はいずれも全英で10位内に入るヒットとなり、また米国のダンス・チャートでも“ルック・オブ・ラヴ”は1位を記録した。 なのに日本では5曲もシングルカットされたにもかかわらず、最高は“ルック・オブ・ラヴ”の57位どまりとさっぱり振るわず(アルバムは17位とまずまずだったが)。 ま、当時の…いや、今もだろうけど…日本の女の子(含自分)にとってはアーティストの音楽性は二の次で、何よりルックスの良さがモノを言った。デュラン・デュラン(DURAN DURAN)然り、ハノイ・ロックス(HANOI ROCKS)然り、ボン・ジョヴィ(BON JOVI)然り。この時まだ20代前半にして既にオッサンっぽかったvo.のマーティン・フライ(Martin Fry)率いるABCが日本の女の子のハートを焦がすことはなかった(><) ちなみに、同じく第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗ったニューロマ(ニュー・ロマンティック)界の貴公子軍団(?)・スパンダー・バレエ(SPANDAU BALLET)の、オッサンっぽさ並びに顔のデカさではマーティンと双璧だったvo.のトニー・ハドリー(Tony Hadley)とは、05年に仲良くライヴを行っている。当時からすれば夢の組み合わせ…とまではいかないが、でもちょっと見たかったなぁ
2011.02.18
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80年代を振り返るとき、“どうしてあの人は当時、あんなに需要があったのだろう?”と、今となれば不思議に思う人がいる。たとえば寺尾聰さん。「ルビーの指環」が『ザ・ベストテン』で12週連続1位という大記録を打ち立てたのみならず、3曲同時ベストテン入りという快挙まで成し遂げた。何故そこまで…? “世界で最も忙しい男”と言われていたフィル・コリンズ(Phil Collins)も同様だ。85年に開催された『LIVE AID』ではコンコルドまで使って移動し、唯一英・米両ステージで演奏した。何故そこまでして…? とはいえ、確かにフィル・コリンズの曲はどれも好きだった。85年にリリースしたソロ・アルバム「NO JACKET REQUIRED」からシングルカットされた“Sussudio”や“One More Night”などのPVは、何度見ても(聴いても)全く飽きることがなかった。 そしてまたフィルは、ジェネシス(GENESIS)の顔でもあった。 元々中途加入だったフィルがvo.を務めるようになったのは、“歌うヒマワリ”こと奇才・ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)が脱退したためだったが、それまでプログレ・バンドとして高い評価を得ていたジェネシスは時代の流れもあるだろうが、徐々にポップさを増していった。 86年にリリースされたジェネシスの「INVISIBLE TOUCH」は、すっかりプログレ色が薄まったものの、英米のみならず全世界で大ヒット!タイトル曲の“Invisible Touch”を始め、“Tonight, Tonight, Tonight”“Land Of Confusion”“In Too Deep”“Throwing It All Away”と5曲もシングルカットされ、米国では5曲全てが5位内(うち“Invisible Touch”は初の全米1位に輝いた)を記録する超人気っぷりだった。 「INVISIBLE TOUCH」は何十回と聴きまくったが(今でもたまに聴く)、このアルバムの素晴らしさは一体どう言い表せば伝わるのだろう?とにかく無駄がない。始めから終わりまで完璧と言っていいと思う。だが、昔からのジェネシス・ファンにとっては唾棄すべきアルバムかもしれない。何せポップすぎ、フィル・コリンズ色があまりに強すぎる気もする。まぁそれも、この時代が寺尾聰とフィル・コリンズを要請していたのだから、仕方ないわな…(^^ゞ なんて、実を言うと私が洋楽を聴き始めた80年代初めには既にピーターはソロとして活躍していたので、プログレ期のジェネシスについてはほとんど知らなかったりして(すんません)。だからこのアルバムは何の先入観も違和感もなく素直に楽しめた。 「INVISIBLE TOUCH」 GENESIS - My Fave Albums of the 80's. Vol.3Side One1. Invisible Touch2. Tonight, Tonight, Tonight3. Land Of Confusion 時代を感じるPV。レーガン&ゴルビーだもの 4. In Too Deep A面ラストに相応しいこの余韻…Side Two1. Anything She Does シングル・カットされるはずだった曲。軽快さが好き♪2. Domino プログレ時代の名残を感じる…3. Throwing It All Away4. The Brazilian 締めはこう来たか!
2011.02.13
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産業ロックだの商業ロックだのと80年代当時に揶揄されていたバンドの曲は、キャッチー且つメロディアスでいつ聴いても耳に心地良く、全く色褪せない。 今回御紹介するサバイバー(SURVIVOR)が84年にリリースした5thアルバム「VITAL SIGNS」は“捨て曲なしの名盤”との声も高い彼等の最高傑作で、私も発売以来約25年間、結構頻繁に聴いているが未だ飽きることがない♪ vo.がデイヴ・ビックラー(Dave Bickler)からジミ・ジェイミソン(Jimi Jamison)に代っての初アルバムで、ジミの伸びやかなvo.が楽曲を引き立てている。 「VITAL SIGNS」 SURVIVOR - My Fave Albums of the 80's. Vol.2Side One1. I Can't Hold Back …メンバーのコスプレ(?)PVは必見 2. High On You 3. First Night 4. The Search Is Over 5. Broken PromisesSide Two1. Popular Girl2. Everlasting3. It's the Singer, Not the Song4. I See You in Everyone5. The Moment of Truth (Bonus Track) 日本盤のみ 「彼(ジミ)がオーディションに来て、確かそこで2曲歌ったんだけど、メンバー全員が驚くほど彼の声は素晴らしかった。即答で「ジミ、入れよ!」と決まり…(略)ジミ・ジェイミソンは私が誰よりも欲しいと思ったシンガーだった。最高の声の持ち主だが、彼のマネージメントが彼をDEEP PURPLEに参加させなかったんだ」 (『BURRN!』2004年10月号 BLACKMORE'S NIGHT Exclusive Special Long Interviewより) と、かのリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)が以前、音楽雑誌のインタヴューでジミを絶賛していたが、このアルバムからサバイバーに加入したジミのvo.は本当に素晴らしい!サバイバー最大のヒット曲である“Eye of the Tiger”等でのデイヴ・ビックラーのvo.もいいが、ジム・ピートリック(Jim Peterik -b)とフランキー・サリバン(Frankie Sullivan -g)のメロディックでポップなハード・ロック(何じゃそりゃ!?)にはジミの声の方が断然適しているように思う。 この「VITAL SIGNS」は上記の曲目を1から順にclickして聴いていただくと分かるように(嗚呼、ノリノリの“First Night”がリンク出来なかったのが惜しい!)佳曲揃いなうえ、1曲目の“I Can't Hold Back”から本来のラストナンバーである“I See You in Everyone”までの曲並びもPerfect。特にA面…いや、もうA面だのB面だのという概念は存在しないんだっけ…#1から#4までの流れは圧巻。 日本盤のみのボーナストラックということで、「ロッキー(ROCKY)」のジョン・G・アヴィルドセン(John G. Avildsen)が監督し、ラルフ・マッチオ(Ralph Macchio)くんが主演して大ヒットした“青年版ROCKY”こと「ベストキッド(THE KARATE KID)」の主題歌“The Moment of Truth”がおまけで収録されているのも嬉しい限り …でもアルバム的にはちょっくら浮いてるけど(^^ゞ このアルバムからは“I Can't Hold Back”、“High on You”、“The Search Is Over”“First Night”の4曲がシングルカットされ、“High on You”と“The Search …”はそれぞれ全米チャートの8位と4位を記録、“I Can't …”も13位と大健闘した。個人的には“High on You”が一押し♪ この後しばらくしてバンドの人気は低迷。一時デイヴが復活したり、サバイバーの名義を巡ってジミとフランキーが争ったりしたものの、06年にはフランキーがプロデュースし、ジミがvo.を取った18年ぶりのアルバム「REACH」をリリース。しかしアルバム発表後に再びジミが脱退、後任には何と元MSG(といっても後期のマッコーリー・シェンカー・グループ(McAuley Schenker Group)ね)のロビン・マッコーリー(Robin McAuley)が加入して現在に至っているそうな。 一方、ジミはサバイバー脱退仲間のジム・ピートリックと組んで08年にアルバム「CROSSROADS MOMENT(クロスローズ・モーメント)」を、昨年には「EXTRA MOMENTS」を発表。ジムの手掛けたメロディアスなサウンド&ジミのやや声量は落ちた気がするものの相変わらず心地良い歌声に、往年のサバイバーファンは歓喜の涙が止まらなかったという…(私もその一人)。
2011.02.06
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お気に入りの80'sアルバムを雑に紹介する『My Fave Albums of the 80's』。その記念すべき1枚目を何にしようかしらん?とあれこれ考えてみたけれど、やはり“神が創り給うた最高傑作”と言われる(言ってるのは私だけ?)ベンさんこと故・ベンジャミン・オール(Benjamin Orr)の超絶二枚目っぷり&甘~い歌声を後世に伝えることこそ我が使命(*1)であるからして、今回はカーズ(THE CARS)が80年にリリースした彼等の3rdアルバム「PANORAMA(パノラマ)」を取り上げてみたい。 「PANORAMA」 THE CARS - My Fave Albums of the 80's. Vol.1 Side One 1. Panorama (R) …(R) はリックvo. PVのみんなの演技に注目! 2. Touch and Go (R) 3. Gimme Some Slack (R) 4. Don't Tell Me No (B) …(B) はベンさんvo. 5. Getting Through (R) Side Two 1. Misfit Kid (R) 2. Down Boys (B) 3. You Wear Those Eyes (B) 4. Running to You (B) 5. Up and Down (R) …当時のLIVE映像をどうぞ♪ 「To us Panorama wasn't as radical a departure as most people seemed to think. It was definitely an evolutionary album with a lot of growth involved. It was two-and-a half years since the first album, and if you put that in Beatle years, You're looking at the time between ‘I Wanna Hold Your Hand’ and ‘Tomorrow Never Knows’.」 ― Elliot Easton(僕達にとって『パノラマ』は、一般的に考えられているような過激な逸脱ではなかった。確かに多くの成長を含んだ、発展的な作品だった。最初のアルバムを出してから、2年半たっていた。ビートルズの歴史でいえば、“抱きしめたい”と“トゥモロー・ネヴァー・ノウズ”の間の年月に相当する) 当時、実験的要素を含んだこのアルバムはファンの間で賛否両論を巻き起こしたそうだが、今聴くとエリオットの言うとおりそんなに過激でもなかったりして。でもまぁ、78年にリリースされたデビューアルバム「THE CARS(錯乱のドライブ)」や翌79年リリースの2nd「CANDY-O(キャンディ・オーに捧ぐ)」と比べると音楽的な違いは一目瞭然ならぬ一聴瞭然(!?)。 カーズらしさにやや欠けた(でも逆にこれぞカーズ!という気もする)このアルバムはあまり一般受けしなかったため次作以降はよりポップになっていくのだけれど、彼等の代表作である84年リリースの5th「HEARTBEAT CITY(ハートビート・シティ)」より、個人的にはこの「パノラマ」の方が面白くてよく聴いた。でも一番のお気に入りはやっぱり「錯乱のドライヴ」なんだけどね。 楽曲では“Gimme Some Slack”や“Up and Down”、ベンさんのクールなVo.が格好いい“Down Boys”あたりが好み。気が向いたら聴いてみて下さいまし♪(上記の各タイトルをCLICK!するとYouTubeへ飛びます) ちなみに、カーズのアルバムでおすすめTOP 3を選ぶならば、No.1 : 錯乱のドライヴ …彼等の最高傑作は?と聞かれたら迷わずこのアルバムを挙げる No.2 : ハートビート・シティ …ヒット曲満載。ベンさんの“It's Not The Night”と“Drive”に涙No.3 : シェイク・イット・アップ(SHAKE IT UP) …81年発売の4th。売上は今ひとつだったが、実は結構いい曲揃い ベンさんの甘い美声を堪能したい という方には「錯乱のドライヴ」に加え、87年にリリースされた彼等のラストアルバム「ドア・トゥ・ドア(DOOR TO DOOR)」を迷わずおすすめ。 あれッ!? 結局「パノラマ」そっちのけで、毎度ながらベンさんの話題で終わってしまった(^^ゞ *1 我が使命 ベンさんの超絶二枚目っぷり&甘~い歌声、並びにリッキー(Ricky Wilson…THE B-52'sのギタリスト。85年逝去)のOpen Tunings(テケテケギター)を皆様に時折思い出していただくこと
2011.02.05
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'69年生まれの私は80年代にほぼ丸々10代を過ごした。80年代は私の青春であり、当時の音楽もまた私の青春そのものであった。 毎週「ベストヒットUSA」や「MTV」、ピーター・バラカン氏の「ポッパーズMTV」等の洋楽番組を心待ちにし、少ない小遣いは「MUSIC LIFE」や「VIVA ROCK」、「ROCK SHOW」等の洋楽雑誌に消えていった。 といっても私だけが特別洋楽好きだった訳ではなく、当時は今と違ってそこらじゅうに洋楽が溢れており、多くの若者にとって洋楽はとても身近なものだった。 そんな80年代にリリースされた懐かしのアルバムを雑に紹介する安易企画 『My Fave Albums of the 80's』を新たに始めることにした。 過去に熱~く紹介したことのあるお気に入りのバンドのアルバムから、20数年前にリアルタイムで聴いて以来すっかり忘れていたような“それ、ホンマに好きなの?”というアルバムまで、色々なアルバムを不定期で適当に御紹介していこうと思う。 で、今宵はその第1回目として…といきたいところだが、先程から執拗に襲ってくる猛烈な睡魔に打ち勝てそうもないのでそれは次回に譲り、今回は序文のみで失礼。今宵はもう寝ます…おやすみなさい 嗚呼、支離滅裂な文章で本当にすみませんm(_ _)m
2011.02.04
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