12歳の頃に初めてビートルズジョージ・ハリスン(George Harrison)の端整な顔立ちと繊細な歌声に魅了された。そしてジョージを知れば知るほど、彼の人間性に強く惹かれるようになっていった。 ジョージがこの世を去って10年後の2011年、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督によるジョージのドキュメンタリー映画、「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(George Harrison : Living in the Material World)」が公開された。 少年時代からビートルズ時代までの第1部と、ビートルズ解散前後からソロ時代の第2部からなるこの映画は、家族やジョージと親交のあった人々の貴重な証言と数々の名曲で構成されているだけなのだが、210分(3時間半!)があっという間に感じられるほど見ごたえ十分な作品であった。 ちなみにこの映画のキャッチコピーは「世界は彼の音楽で満たされた」――だそうな。
そして48歳を迎える夜はジョージの一周忌に英国のロイヤル・アルバート・ホールで行われた、オリヴィア&ダーニが企画し、エリック・クラプトン主催のジョージ追悼コンサート「Concert for George」とともに明けたのであった。この映画を見終えてから追悼コンサートを見ると、胸が熱くなるのを感じる。本当に多くの友人から愛されていたのね、ジョージ