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キーワード:温和なもの 巽、小亨。利有攸往。利見大人。 〔大意〕人間の持つ能力がいちばんよく発揮されるのは、リラックスしたときです。これから成すことに、一点集中できるのも、他の部分でリラックスしているからである。リラックスというのがなかなか難しくて、ふつうはくつろいだときにはリラックスしているが、本来リラックスしなければいけない仕事のときには強い緊張感にとらわれてしまうとい悪循環に陥ってしまいがちです。この卦の温和さというのは、緊張をとりリラックスすることがいかに大切かを物語るのです。卦は二つの巽(そん)から成り立っている。巽(そん)は前にも説明した通り風であり、森林であり、温和なものであり、浸透するものである。どこからともなく来て、またどこかへ去ってしまうとらえどころのない風というものは、物事にこだわらない自由さがある。風のように変幻自在なものには、悩みや苦しみないがごとくである。ここから人間でいえば温和な気質や性格というものが想定されるわけです。この卦の示するのは、いたずらに争うことなく「風のごとくに従え」ということです。力で支配され、隷属せよというのではない。何物にもとらわれず、悠々自適して争わずにいれば吉である。だいたい争いの九割九分は、あとになって振り返れば争わなくてすんだことです。それを短気をおこして争ってまう。それで得することはほとんどありません。あなたはあなた自身を、手に負えない子供を忍耐強い母親が扱うように扱わねばなりせん。そうすれば良い親に恵まれた子供のようにあなたは成長し、あなたの夢は実現すのです。風のように生きることは不可能ではありません。 ◎運勢 動きやすい変化運で安定を欠き、疑い迷うことが多い。何事にも独断専行を戒め先賢にしたがって行うことが大切である。◎願望 二つの目標に迷うときなので的を絞ることが大切である。またふん不相応な待望は通達しない時であるから控えたほうがよい。◎事業 大いに利を得るという意があるが、風に乗って大成する場合と、障害に遇って果たせない場合とがあり、 また二業を追うという意もあるので非常に進退に迷いやすい。 よほどしっかりした後援者が必要であるから、大人をみるということが大事である。◎結婚 風の浮動と巽の不果という意から成・可否ともに悪く判断する。◎交渉事 速やかなるときは有利に運ぶが長びくと障害が生じて不利となる。いずれにしても相手に従って小しく亨る程度の時であるから強引や無理は危険である。◎家出人 行きつ戻りつ迷ったり苦労したりでやがて戻ってくるとみる。◎待ち人 速やかであったり意外と遅れたりして来る。◎病気 呼吸器系の疾患、胄腸の疾患(特に腸)、陰部の疾患などが多い。症状は潜伏性で一進一退、長びく傾向とみる。 ◎初6:行ないのともなわない言葉を慎みなさい。進退。利武人之貞。風の吹き回しということがある。進退・節の無いのはいけない。中正に巽(したが)わねばならない。武人の貞、つまり大人の命を順奉して、死を以て変じないという節操が大切である。 ◎二9:いまある否定的な事柄をあなたは受け入れる必要はありません。巽在牀下。用史巫紛若。吉无咎。下の者にもよく聴き、下意を上達し(史)、上意を下達(巫)、うるさいことも厭わずに誠をつくしてゆけば吉。咎はない。 ◎三9:おだやかにして信頼していれば力を得る。頻巽。吝。あまりおとなしすぎてもよくない。主張する所は進んで行わねばならない。 ◎四6:あなたは新しい計画を立て、それに情熱を注ぎなさい。悔亡。田獲三品。下を容れ、上を輔けてゆけば悔いはない。田(かり)して三品(神用・客用・主用のものを言う)の獲物のある所である。 ◎五9:あなたはあなたの王である。王に従いなさい。貞吉。悔亡。无不利。无初有終。先庚三日、後庚三日。吉。中正を守ってゆけば吉。利(よ)からぬことはない。初めは何だか頼りなくとも、終わりはよろしい。先庚三日、後庚三日、吉(象辞)とあるが、庚は更新の意を含み、先庚三日は五行によるに丁にあたり、後庚三日は癸にあたる。癸は揆(はか)ることで、因循姑息にならぬよう、更新してゆかねばならぬが、飽くまで丁重に、よく研究協議してゆけば吉。 ◎上9:すべての原因はあなた自身の中にあったのです。巽在牀下。喪其資斧。貞凶。巽の極、いつまでも不自然な柔順迎合の態度を取っていると、持ち物も権威も失ってしまう結果になる。凶。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)を参照しています。
2019.10.31
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キーワード:さまよう人旅、小亨。旅貞吉。旅は、小しく亨る。旅は貞にして吉。旅は旅行、旅人の意である。昔の旅行といえば現代のように行楽を目的とするものではなく非常に艱難辛苦の伴うものである。したがって誰もが自国内、あるいは自分の家にとどまっていることを望んでいたことは言うまでもないが、何かの事情で知らない土地に旅行しなければならなくなることも起き得るのである。この卦には、天子・諸候から庶民に至るまで、何かの理由で一時、他国に身を寄せるために旅をするという意が見られ、そして他郷にあれば、不自由な事も多いから、大いに亨ることはむずかしく、そこで自重してしかも小しく亨るというわけなのである。 〔大意〕この卦の一般的解釈は旅不安定、また、人との親しみの情も薄い、十分気を付けて、大望を抱くな、というものです。しかし、マーフィ博士はこれを「さまよう人」としました。ここでいう「さまよう人」とは、自分の信念や確信がなく、毎日を自信なく、また、不本意に生きている人であり、悩みや不安や問題をかかえ、どうしたらいいのか迷っている人たちのことです。つまり精神的に安定惑を欠いた状態を暗示しているのです。いまあなたにいちばん必要なのは信念です。信念とは心構えであり、自分に対する良い方向を持った未来予測です。過去に関して信念を抱いても仕方がない。過去はすぎ去ったもので、未来にはあまり役に立たない。また、信念をたんに「こうだ」という自分流の解釈と理解してはいけない。信念は確実に未来と閃わっているのです。別のいい方をすれば、自分の未来に自信のない人は信念のない人である。未来に自信を持つ人は、現在に賭けて生きており、したがって、信念を持っている人たちなのです。あなたがさまよう人であるのは、結局自分の未来像に自信が持てないからなのです。人生指南の名言を数多く残したことで有名なアメリカの成功理論家デール・カーネギーほ「信念を持たない限り、人は強くも正しくも生きていくことはできない」といいました。まさに至言です。あなたはさまよう人でいることをいますぐ止めるべきです。そのためにするべきことはたった一つ、「自分には無限の能力をもつ潜在意識が備わっており、それはいつでも自分のために機能する」と確信することです。 ◎運勢 衰運で何事にも不安定である。下半身が艮止、上半身が離明という見方も大事である。◎願望 塞がって通じない時とみる。◎事業 不安定で利が伴わない。じっと耐えて好機の到来を待っことがよい。新規事業、拡張は今はその時ではない。◎結婚 親しみにくい時で、成・可否ともに悪い占である。色情問題、三角関係などが起こりやすく、場合によっては、訴訟にまで及ぶことが多いから注意を要する。◎交渉事 難渋するとき。危険な意もあるから控えることが無難である。◎家出人 探しにくく、戻りにくい。危険に陥ることも覚悟しなければならない占である。◎待ち人 期待外れになることがほとんどである。◎病気 心臓の発作や精神病、足腰の激痛、ケガなどに注意を要する。火の移動するように二病併発も考えられ、症状は即治困難で悪化する場合が多い。 ●初6:遊び歩くのを止めなさい。旅瑣瑣。斯其所取災。そもそも旅にあたっては、こせこせしてはならない。恥のかきすてなどは最もいけない。それで災にかかるのである。 ●二6:知らないこと、わからないことは人に尋ねなさい。旅即次、懐其資、得童僕貞。旅次のこと、一晩とまりを宿、二晩とまりを信、三晩以上を次という。十分の旅費を持ち、忠実な従者を連れておれば、間違いはない。 ●三9:怠惰はあなたの習慣になっています。それを改めることが必要です。旅焚其次、喪其童僕。貞厲。旅舎から焼け出されたり、旅の間に平常の心得を失って、従者から愛想をつかされ、逃げられたりすることを戒めねばならぬ。 ●四9:危険や冒険はいまは避けなさい。旅于処、得其資斧。我心不快。丁度明らに麗いた所であるから、明の有る人に礼遇されて、禄も与えられ、護衛もつけられるに至ったが、旅は旅で、何となく落ち着かず、楽しくない。 ●五6:あなたはどこへいっても歓迎される人間にならなければならない。射雉、一矢亡。終以誉命。行旅の間に最も善く認められ、名誉と幸福に恵まれた状態である。爻辞に射雉一矢亡とある。諸説紛々いずれも牽強付会の憾を免れない。要するに古代の占辞であるから、後になっては止むを得ない。離は乾の中爻が陰に変じたものであり、柔を以て行く道である。一矢亡すはこの辺りに該当すると思う。 ●上9:自分の巣を汚したり、燃やしてはならない。鳥焚其巣。旅人先笑、後号咷。喪牛于易。凶。上は陰位上六であるべきに九である。旅は柔の道であって、その極にある立場でありながら、ここの陽九は凶と言わねばならぬ。鳥の巣が焼けたようなもので、大騒ぎせねばならぬようなことにもなり、大切な役に立つ牛を領分の境から見失ってしまうというような災いを招く。不徳を慎まねばならぬ。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)を参照しています。
2019.10.30
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キーワード:豊富豊、亨。王假之。宜日中。豊は亨る。王、之にいたる。憂うるなかれ。日中によろし。豊は豊大。勢いが大いに盛んな意、明(離)を以て動(震)き大いに亨通を得る卦象にとる。天下を豊かにして大いに盛んにするのは王(そこに君臨する者)がこれを致すのであるが、「日中すれば則ち戻く」で盛大の極ともなれば、衰兆の朋が訪れ来るのは当然である。しかし、いたずらにこれを憂うることはない。日の中天にある時に、成し得るべきことを大い成し遂げ、かつまた豊大さを持続することに心がければそれで宜しいのである。 〔大意〕豊(ほう)は「豊富」「実り多きこと」のことでこれはきわめて順調な卦ということができます。人間は誰でも豊かになりたいと願っているのですから、それをかなえてくれる状態を示して吉である。問題はそれをどうやって現実のものとするかですが、マーフィー博士はこういっています。「まず、あなたの頭の中を豊富の観念で満たしてしまいなさい。そうすれば、あなたの思い描いた通りの現実に直面することでしょう。富を自分に引き寄せる方法はこれしかありません」本当に豊かな人は豊かさを常態と考えています。貧しい人は貧しさを常態と考えています。豊かな人が豊かさを感じ、貧しい人が欠乏感を感じるのは当然のようですが、潜在意識の理論ではこれは逆なのです。つまり豊かさを感じられる人が豊かになり、欠乏感を感じる人は欠乏するのです。「欠乏は避け難いという考え方を一掃しないかぎり、豊かにはならない」豊富の観念を抱くことの効用は、それが現実の豊かさへの第一歩であることです。さいわいにしてあなたには「豊富」の卦が出ました。いまこそあなたは自分が満たされ、何不自由ない身になることを確信し、自分の計画を実行しなさい。それは成功するはずです。よく「よい卦が出たときは慎重に」といいますが、自分に正しさと誠実さの自信があれば、臆することも、周囲に気を使う必要も何もありません。この卦の本文には「憂うるなかれ」と書かれています。良いことがあるときは素直に喜び、悪いことがあるときはへこたれずに希望を失わないのが、成功者に共通する資質であることを忘れてはいけません。 ◎運勢 泰平、豊大に泥み、衰えに向かっている。一歩退いて泰に戻す心がけが大事である。◎願望 思い通りに通達するが、これから衰運に向かうことを考慮してはかることである。◎家業 思い通りに盛況を極めているようだが、すでに内実は伴っていない。進むことのみを専らとすれば危険な事態に陥りやすいから退守して内側を整備する心がけが肝要である。◎結婚 成・可否ともに悪く考える占である。◎交渉事 将来に継続する事柄は見合わせること。日常的な事でも強引な交渉は不和となりやすく、場合によっては訴訟問題も起こりやすいから注意して行なわなければならない。◎家出人 勢いをもって妄動するから非常に危険とみなければならない。なお、戻りにくい占 でもある。◎待ち人 期待外れに終わることが多い。◎病気 呼吸器・心臓・肝臓などで急性のものが多く危険。腹上死なども考えられる占である。 ●初9:心からあふれ出ることを口は語る。遇其配主。雖旬无咎。往有尚。爻辞に、「其の配主に遇う。旬と雖も咎なし。往けば尚(たっと)ばるるあり」とある。自分の配偶となる主人公であるから、通常九四とし、旬(ひと)しとは、その立場や使命をひとしくすると解せられるが、旬は均或いは釣ともなっており、遇うということからも、六二とする方が妥当と思える。初九は中正な六二に倣えば尊敬されると解した方がよくわかる。しかしこれは卜旬の旬であろう。次の伝の旬を過ぐるは災也とあるによっても明白と思うが、殷代から一旬(十日)一旬に占ったもので、一ぱい一ぱい、遅れてもよいからとにかく往けということに解した方が妥当と思われる。 ●二6:悪に対して抵抗するよりも善に近づきなさい。豊其蔀。日中見斗。往得疑疾。有孚発若、吉。中正を守って新たな意義に富んだ生活を変わることなく、発達させてゆくことである。爻辞に其の蔀(ほう)を豊にす。日中・斗を見るとあるが、蔀は「しとみ」、或は蔀は灌木雑草の類とし、いずれにしても光を遮って昼尚暗く、その暗がりより明を見るから、日中斗星を見る訳である。豊の時はそれほど自ら晦まして、漸く世間のことがわかるのである。好い気になれば上から疑われ疾まれねばならない。 ●三9:習慣を再点検し、良い習慣のみを残しなさい。豊其沛。日中見沫。折其右肱。无咎。調子に乗る時であるから、大切な右の肱ぐらい折りかねない。その沛(はい)を豊にすることである。沛は通説では蔀(しとみ)に比すべき旆(とばりばた)のこととするが、公羊伝に草棘を沛と曰い(何楷)、斉侯・沛に田(かり)すとあるが、蔀と同じく草木繁茂して、禽獣の匿れる所である。豊の互体は「風木」であり、約象では「澤」であるから、象も合う(応劭)とする説も興味が深い。 ●四9:あなたには良い協力者があらわれます。豊其蔀。日中見斗。遇其夷主。吉。六二と同じ。ただ「其の夷主に遇う」という難解な言葉がある。この爻は陰の位にある陽で、雷の初爻である。上の六五に比して大いに慎まねばならぬ。夷は等し・平らか・常の意で、自分と同じような立場の公平な相手である。初九に配主と言っ ているから、相応じて夷主は初九である。初九と相待ってゆけば吉を解されている。初九の配主を私は二爻と解するから、九四の夷主も六二とする。爻辞もぴったり合う。 ●五6:ツキがあることを確信すれば、それは現実のものとなる。来章、有慶誉。吉。右のようにして自らゆかしい韜晦の徳を積んでゆけば、ここに章(あらわ)されて慶誉がある。吉である。 ●上6:物質的に恵まれる自分を実感しなさい。豊其屋、蔀其家。闚其戸、闃其无人、三歳不覿。凶。要するに豊は平和な繁栄ではなく、変の多い時態を前にしての、目につき易い栄えであるから、よほど警戒する所が無いと、大家ががらんとして薄暗く、ひっそりとして、人気もないというような廃墟の光景となり易いことを思い知らねばならぬ。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)を参照しています。
2019.10.29
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キーワード:通じている女帰妹、征凶。无攸利。帰妹は、征けば凶なり。利しきところなし。 帰(き)は「とつぐ」の意で、妹は少女、まだうら若い娘がとつぐのはよくない、というのが、この卦でいわれていることです。むろんこれは象徴的な意味を含んでおり、未熟な者が一人前の社会的行動、肉体的経験をすることは危いということをいっているわけですが、マーフィー博士はこの卦のキーワードを「通じている女」としました。これはどのような意味でしょうか。いささか通俗的ですが、これを「夫に内緒で姦通している女」と解釈すると、男にとっては好ましくない情況、好ましくない存在であることがわかります。実際に自分の妻の男性と性的交渉があるということよりも、自分にとっての災難、災いのシンボルと考えると、さまざまな解釈が成り立ちます。ともあれ、この卦は自分に罪はないのに、どうも災難がふりかかってく 、まさかとうような出来事に出会うということですから、行動は慎重に、また、日常生活のペースは出来るだけくずさないほうがよい。いわゆるメンタルシグナルによく耳を傾けるべきとといえましょう。われわれは自分が物事を判断するとき、目ざめた意識で判断をしていると思いがちです。しかし、これは判断の最終決定を下しているのが理性というだけであって、プロでは実は潜在意識の占めるウエイトが大きい。だからこそ、理性に反するような思いが浮かんで悩んだりもするのです。しかしいまは理性で判断するよりも潜在意識の声に耳を傾けるべきです。いま起ころうとしている変化は、理性や論理的推論では絶対に測定できないものだからです。あなたの理性はと受容的になるべきです。 ●初9:建設的な考え以外はしてはいけません。帰妹以娣。跛能履。征吉。妹を帰(とつ)がせるのに娣(“てい”、介添え)をつける。跛(びっこ)でも能く承け合って歩けるようにしてゆけば吉とする。 ●二9:あなたを支配するのは他人ではなく、あなた自身です。眇能視。利幽人之貞。眇(すがめ)にして能く視るとするように、悦んで理性を失ってはならない。奥ゆかしい心がけを持たねばならぬ。 ●三6:他人の思惑は関係ありません。自分の道を行くべきです。帰妹以須。反帰以娣。雷の初陽・九四に熱中する兌の女子で、放任すれば「須を以てす」、即ちはした女の所業になる。反省して介添えの娣とともに帰がねばならない。 ●四9:みだらな考え、みだらな行為をする人に気をつけなさい。帰妹愆期。遅帰有時。前半を過ぎた所で、結婚は期がやや遅れたと言えるが、陰の位で、陽動の象である。変わらずに待ってゆけばよろしい。 ●五6:何でも理解するようにつとめることが、あなたの心を平安にします。帝乙帰妹。其君之袂、不如其娣之袂良。月幾望。吉。漸く道を誤たずにめでたく結婚式をあげるのであるが、かの殷の天使帝乙がその妹を帰がせた時のように、花嫁の衣裳が介添えの装いに及ばなかったような質素ぶりが吉。常に望月の欠けたることの無しと思えばではいけない。 ●上6:収穫を得るために必要なものは、活気と熱意と建設的な思考です。女承筐无実、士刲羊无血。无攸利。雷の上爻で、始めほどになく後の消える象である。実が無い。それを戒めねばならぬ。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)を参照しています。
2019.10.28
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キーワード:緩やかな発展〔大意〕潜在意識活用の原則のーつに「現在進行形で語れ」というのがあります。これはたいへんに重要なことです。たとえばいまあなたが経済的に急迫していたとします。そんな中で「自分は金持である」とか「経済的に豊かになれる」と心の底から思うことができますか。実際問題としてこれはきわめて難しいことです。ところが、潜在意識を活用するためには、否定思考をやめて肯定思考をしなければならない。だが、どうがんばっても肯定思考になり切れない。この矛盾を解決するのが現在進行形で語ることなのです。たとえば「自分は金持である」とは思えなくとも「自分はいまから金持になりつつあるのだ」と思うことはできます。これは嘘でもいつわりでもない。現在進行形で表現することは、現実を決定論として扱わずに、未来への変化、それもより良い変化として解釈することなのです。これは「ゆるやかな発展」そのものです。現実というものは変化してやまない。いまどんなに恵まれた人でも、未来永遠にそうであるという保証はどこにもない。同時にいま絶望的な境遇におかれている人も、生涯そこから抜け出せないということはない。問題はその境遇であなたがどう考えるかにかかっているのです。この卦は運がだんだんと開けてくるものですから、 んな境遇におかれていても、自の未来に明るい見通しを立てることができる。そこで現在進行形で自分の夢や希望や計を語りかけてください。それは不思議に現実のものになってくることでしょう。絶望もせず、かといってあせりもせず、否定的にもならずに潜在意識を機能させるにはこの方法最良です。 ●初6:目標や計画は一回で達成できるとはかぎらない。 ●二6:あなたはあなたの道を確実に歩んでいる。 ●三9:自分に都合の良いことを考えつづけなさい。 ●四6:仲たがいがありますが、それは結果的に良い作用をします。 ●五9:人のことをいう人に注意しなさい。秘密が漏れます。 ●上9:旅をしなさい。良いものに出会うでしょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)を参照しています。
2019.10.27
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キーワード:山、静止した状態艮其背。不獲其身。行其庭。不見其人。无咎。(そのはいにとどまりてそのみをえず。そのていにゆきてそのひとをみず。とがなし。)「艮」は止まること。「人間の体の中で動かない背中に止まる。そうすれば、動くところに惑わされない。庭に行っても人をきょろきょろ 見ない。問題はない」。この卦は山が二つ重なった姿です。山は不動 の象徴です。艮為山の時は、行く手は山また山の時です。こうした時は悟りを開いて無欲、無関心にして、心静かに「動かざること山の如し」をモットーとする ことです。あなたの守るべき立場をしっかりと守ること。 〔大意〕艮(ごん)は「とどまって動かない」の意味。この卦は動に対する静を考慮するべきことを暗示しています。どんなに活動家でも一日に一回は眠る。眠ることは絶対に欠かせません。それは消極的ではなく、より甜極的に行動するためにも必要なことです。いまは静かにしていることが最良である。「動かざること山のごとし」がよいということです。なぜですか。マーフィー博士はこういいます。「あなたの心を静めることは、あなた自身の理性や感情がいま自分の内に向かうことが必要だからです。そうすることであなたにはあなた自身が見えてくる。そしてあなたは静かな心で自分に期待しなければいけません。この種の期待はあらゆる行動の中でもっとも効果のある行動なのです」ここで期待というのは、想像力を発揮するということです。あなたは心静かに自分の未来、好ましい未来を想像するべきである。しかもその想像は可能な限り細密でなければならない。真に細部にわたって想像ができたとき、 それは現実のも のとなっている。これほ潜在意識の働きがそうさせるのです。実際に身体を動かす行動も大切だが、想像もそれ以上に重要である。なぜなら想像することは、潜在意識に自分の願望の種をまき、水や肥料をやり、丹精込めて育てることにほかならないからです。「想像力は知識よりも大切である」といったのは今世紀一の頭脳といわれたアインシュタインの言葉です。また、英雄ナポレオンは「想像力は世界を征す」といいました。現代は創造力は大切だといわれるが、想像力は軽視されがちです。「頭の中の幻影にすぎない」と思われているからです。これがいかに大切かは、あなたがじっと静止して考えればきっとわかります。 ●初6:静かにしていなさい。それでもあなたは目的地に進んでいます。艮其趾。无咎。利永貞。(そのあしにとどまる。とがなし。えいていによろし。)「足を止め、動かない。問題はない。いつまでも貞正を保てば良い」。現状維持に徹する時です。転職などはもってのほかです。 ●二6:正義に反するものに加わるのを拒否しなさい。艮其腓。不拯其隋。其心不快。(そのこむらにとどまる。そのしたがうをすくわず。そのこころこころよからず。)「腓」はふくらはぎのこと。「ふくらはぎを止める。上にある者が従ってくる者を助けてくれない。不愉快である」。会社では上司と心が 合わず、意見が通じず、思うようにならない時です。我慢するしかないでしょう。 ●三9:無理はさけなさい。いまは休息のときです。艮其限。列其夤。厲薰心。(そのげんにとどまる。そのいんをさく。あやうくしてこころをくんす。)「限」は「腰」、「夤」は腰骨、「薰」は煙でいぶすこと。「腰を止める。そうしたら腰骨が裂ける。危うく煙でいぶされたように心が痛 む」。会社の中では上下の板ばさみになって、引き裂かれるような思いをするなど、労多くして功少なく、中途で挫折しやすい時です。あまりに柔軟性がないの も考えもの。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四6:瞑想しなさい。あなたは自分を知ることができます。艮其身。无咎。(そのみにとどまる。とがなし。)「自分自身が動かない。問題はない」。会社では部長の位です。上には社長が控えていますので、自分の分を守り、時の来るのを待つこと です。 ●五6:言葉に気をつけなさい。言葉は考えが外にあらわれたものだからです。艮其輔。言有序。悔亡。(そのほにとどまる。ことじょあり。くいほろぶ。)「輔」は口のまわり。「口を止める。すなわち言葉を慎む。意見がある時は順序正しく述べる。悔いはなくなる」。「沈黙は金」の時で す。風格のある人は言葉を選ぶもの。 ●上9:まずあなたとあなたの家族と友人たちの平安を祈願しなさい 。敦艮。吉。(とどまるにあつし。きち。)「一番高い山に心敦く止まる。吉」。止まるところに見事に止まり終えて、今や見識、財力ともに山の如しの時です。仕上げは入念に。◎良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k52.html
2019.10.26
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キーワード:奮起させるもの震、亨。震来虩虩。笑言唖唖。震驚百里、不喪匕鬯。(しんはとおる。しんきたるにげきげきたり。しょうげんあくあくたり。しんひゃくりをおどろかすもひちょうをうしなわず。)「震」は雷のこと。「虩虩」はびくびくと恐れ驚くこと。[唖唖」は安心して笑うこと。「七鬯」の「七」はさじ、「鬯」は香り高い酒 で、ともに祭祀に用いるもの。「震為雷の時、通じる。雷が鳴り響くとびくびくと恐れ驚くが、治まると安心して笑い声が起こる。雷は百里四方に鳴り響いて驚 か す。しかし、祭祀を行なう人はさじや酒を驚いて落とすことはない」。この卦はカミナリおやじが大騒ぎしている姿です。びっくり仰天するぐらい派手な割に は内 容や実力が伴っておりません。つまり「声あって形なし」の時です。震為雷の時には、何か問題が起きても、見た目ほど大したことはありませんから、自分を失 わずに冷静沈着に対応することです。時間がたてば笑い話になるというもの。 〔大意〕震(しん)は第三章でくわしく述べたように、八つのシンボルの―つで雷、地震、奮起、活発を示すものです。それが二つ重なったのがこの卦である。驚天動地という言葉があるが、まさにそういった事態がくる可能性がある。しかしこれは天災のようなものではなく、あなたにとっては発展、大飛躍としてやってくる。「一夜あけたらスターになっていた」などという例がまさにこれです。卦としてはまことに盛運である。たとえ雷におどかされようとも、それはあなたを害するものではない。むしろあなた自身が雷のごとく奮起して事に当たることがよいのです。落雷時のエネルギーのものすごさは、人間にたとえれば集中力といえます。たとえばキリの先は、加えられたエネルギーを一点に集中できるから、固いものでも穴をあけることができる。あなたも一点集中のエネルギーを発揮することで、思いもかけない大成果を得ることができます。ただ山の雷が無差別に落ちるように、われわれのエネルギーも発揮する方向を誤れば、それはまったくの無駄使いになる。大いにがんばるのはいいが、緻密な計算と努力もまた必要です。またあなたが大いにはり切ることで周囲に波紋を投げかけるかも知れない。しかしそれはあまり気にすることはありません。いまのあなたは他人に気を使うよりも他人に気を使わせるべきなのです人生にはそういう一時期があっていい。いつもビクビク人の顔色をうかがい、他人を傷つけないことだけを考えていては、あなたは自分の望むものを手に入れることなど絶対にできません。いまは何ものをも恐れず敢然と自己の信じるところに従って積極的な行動に出るときです。 ●初9:嵐のあとには凪がくる。恐れることはありません。震来虩々。後笑言啞々。吉。(しんきたるにげきげきたり。のちにしょうげんあくあくたり。きち。)「虩々」はびくびくと恐れ驚くこと。「啞々」は安心して笑うこと。「雷が鳴り響くとびくびくと恐れ驚くが、後に治まると安心して笑い 声が起こる。吉」。初めはびっくりしても後に喜びを得ます。奮起の上、努力すること。◎良い時です。 ●二6;激変やトラプルに遭遇したら逃げずに身をまかせよ。震来厲。億喪貝。躋于九陵。勿遂。七日得。(しんきたるあやうし。おくばいをうしなう。きゅうりょうにのぼる。おうことなかれ。ひちじつにしてう。)「億」は多いこと。「貝」は貨幣。「九」は連なること。「雷が鳴って危険である。多くの財を捨てて、連なる高い丘に登って身を守るこ と だ。失ったものは追わなくとも、七日もすれば戻ってくる」。危険がすぐそこまで追っています。欲は捨て、身の安全を第一に図る時です。身一つあれば何とか なるもの。 ●三6:あなたは一時的に失うが、すぐにすべてを取り戻すだろう。震蘇々。震行无眚。(しんそそたり。おそれてゆけばわざわいなし。)「蘇々」は茫然自失すること。「雷に遭って茫然としている。恐れて慎重に行けば災いはない」。肉体的にも精神的にも疲労が重なりバ テている時です。自分の能力の限界以上のことは控えるべきですが、もう少し気を強く持ちましょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:敵はあなたの内部にあります。震遂泥。(うごきてついにおぼる。)「動いて、遂に泥にはまる」。力不足の身でありながら分不相応なことに手を出して、中途で挫折を味わう時です。何事も控えるべし。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●五6:まちがった考えには同意してはならない。震往来厲。億无喪有事。(しんおうらいあやうし。おくゆうじをうしなうなし。)「億」は大いにの意味。「有事」は為すべきこと。「雷が鳴って往来するのも危うい。なすべきことはしっかり果たすことだ」。動かず現 状 維持の時です。有事の備えは確実にしておくこと。 ●上6:くどくどと言い訳をするのをやめなさい。震索々。視矍々。往凶。震不于其躬。于其鄰。无咎。婚媾有言。(しんさくさくたり。みるかくかくたり。ゆけばきょう。しんそのみに おいてせず。そのとなりにおいてす。とがなし。こんこうことあり。)「索々」は茫然自失すること。「矍々」はきょろきょろと定まらぬこと。「婚媾」は姻戚、まわりの人のこと。「雷に遭って茫然とし、 きょろきょろと視線も落ち着かない。進めば凶。雷が我が身にではなく、隣に落ちたので問題はない。まわりの人から小言をいわれる」。災いが及ぶ前に落ち着 いて早めに対策をたてる時です。慌てふためいてばかりでは、見えるものまで見えなくなってしまいます。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k51.html
2019.10.25
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キーワード:大きな鍋鼎。元吉。亨。(ていはげんきち。とおる。)「鼎」はかなえ、すなわち、煮炊きする三本足の器のこと。安定の意味。「火風鼎の時、大いに 吉。通じる」。どっしりと安定しているということから、「かなえ」は政治や地位の安定、安泰を示 す言葉として広く用いられています。火風鼎の時には、バランスのよい三本足により安定を得られることから、安定のための協調性が求められます。すなわち協 力が成功のためのポイント となる時です。会社でいえば経営者、従業員、消費者間の調和がとれて順調な時です。三者の協力が会社の発展に大いに寄与することでしょう。新しいもの、た とえば新しい意見、新しい 人材などを加えて内容を改める時でもあります。ただし、三角関係には要注意の時です。 〔大意〕鼎(てい)は三本足の金属性の鍋のことで、非常に安定している。安定した中で煮炊ぎという人間生活にとって重要な作業ができるところから、これは吉の卦です。いまのあなたはすべての機連が良い方向にととのっていて、何をやっても確実に成功する。だから自信をもって、堂々と事に臨んでよい。ただし鼎の特質、その安定性の根拠は三本の足である。それがあってはじめて安定を得ているのだから、あなたも事に臨んで単独行動は避け、他人の協力を十分に得なければならない。それができれば、あなたは成功、勝利はまちがいないというものです。イメージとしては山小屋で鍋を使って料理をつくることを思い浮かべればいい。まず食糧と燃料を調達しなければならない。何人かが手分けしてそれを実行するでしょう。そうやって集めてきた材料を切り、鍋に入れ火をおこす。できあがれば、鍋の周囲に車座になって皿にとってみんなで食べる。これは非常に楽しいことだが、この楽しさは勤労と空腹、それに協力によって実現したという満足感が一体になって生まれてくるものである。日常の人間関係と仕事、余暇でも同じことがいえます。マーフィー博士はツキを呼ぶテクニックとして次のようなことをいっている。「他人の成功はあなたの成功であり、他人の幸福はあなたの幸福です。そう思えるように訓練しなさい。それがあなたにとって最高のツキの訓練です」山小屋で鍋を囲むのはまさにこの言葉通りのことを実行することである。そしてそれは、こよなく楽しく充実したひとときであるはずです。山を下りても同じ気持でいることが大切であると同時に、それがあなたの人生を大きく飛躍させるのです。 ●初6:あなたの鍋に喜びと善意を入れなさい。鼎顛趾。利出否。得妾以其子。无咎。(ていあしをさかさまにす。あしきをいだすによろし。しょうをえてそのこをもってす。とがなし。)「顛」はさかさまのこと。「鼎の脚をさかさまにして、汚物を出すのが良い。妾をもらって、その子を得て問題はない」。役に立たないも のは一掃し、古い問題は解決するべき時です。まず、新しいものを取り入れる前に内部を整えることが大切です。 ●二9:誰かがあなたを悪くいっても、それは何の役にも立たないはずです。鼎有実。我仇有疾。不我能即。吉。(ていじつあり。わがあだやまいあり。われにつくあたわず。きち。)「我仇」は敵。「疾」は嫉妬のこと。「こちらは実力が充分にある。それを我が敵が嫉妬する。結局、こちらに近づくことが叶わず吉」。 足手まといとなる者や事柄が身近に存在する時です。タカをくくらず、行動を慎むこと。 ●三9:あなたの心が暗ければゴダゴダに巻き込まれる。鼎耳革。其行塞。雉膏不食。方雨虧悔。終吉。(ていのみみあらたまる。そのこうふさがる。きじのあぶらくらわれず。まさにあめふらん としてくいをかく。ついにきち。)「鼎の耳がとれ、持ち上げられずに、雉の脂身を食べることができない。だが、やがて雨が降って鼎を冷やすから悔いはなくなる。最終的 には吉」。目当てのものを目前にして、やりすぎて失敗する時です。火加減はほど良く、穏和な やり方に変更すること。 ●四9:時分を無能だと思うな。それは失敗を祈願することである。鼎折足。覆公餗。其形渥。凶。(ていあしをおる。こうのそくをくつがえす。そのつみないころさる。きょう。)「餗」はご馳走。「渥」は重刑のこと。「鼎の脚が折れて、公のご馳走がひっくり返ってしまった。重刑に処せられ凶」。基礎がひ弱な ため重荷に耐えきれず、ひっくり返ってしまう時です。実力をわきまえるべきです。または右腕と する部下は慎重に選ぶこ と。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●五:澄み切った青空の中で遊ぶ自分を想像しなさい。鼎黄耳金鉉。利貞。(ていこうじきんげん。ていによろし。)「鼎に黄金の耳と金のつるが付き、堂々としている。貞正であれば良い」。今までの努力が報われる時です。人の意見をよく聞くこと。◎大変良い時です。 ●上9:あなたは人との協力において成功を約束されている。鼎玉鉉。大吉。无不利。(ていぎょくげん。だいきち。よろしからざるなし。)「鼎に宝石で飾られたつるが付き、堂々としている。大いに吉。よろしい」。有終の美を飾れて運気盛んな時です。人との協力を忘れず堅 実路線で進むこと。◎大変良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k50.html
2019.10.24
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キーワード:変革革。巳日乃孚。元亨利貞。悔亡。(かくはおわるひにしてすなわちまことす。おおいにとおるていによろし。くいほろぶ。)「革」は革命、改めること。「巳日」は改めるべき日のこと。「沢火革の時、改めるべき日に改めれば信頼が得られる。大いに通じる。貞 正であればよい。悔いはなくなる」。沢火革の時は万事改まる時ですから、大きな変化、あるいは争いが起こりうる時とみます。会社の中では改革に伴うリスト ラ、新旧交代劇が、また、あなた自身にも転勤や転職の機会が訪れるかもしれません。この卦が出たら、古いものを捨てて新しいものを求める時ですから、従来 の方針も変更したほうが良いでしょう。ただし、改革を行うに際しては、その時機が適切か、その理由が正当であるかをよく考えて踏み切ることです。大胆さと 根気強さがポイントです。〔大意〕「革は、已日にしてすなわち学とせらる。元いに亨り貞しきに利ろし。悔亡ぶ」この『易経』の意味は「革命や革新は、ときが至ってすれば人々の支持を得るが、その動機は正しくなければならない。それができれば悔いはなくなる」というものです。いわば革命のすすめですが、これは社会的なことばかりでなく個人の自己変革、大いなる脱皮にもいえることです。要するにいまは変革の時である。だから改めるべきところはすすんで改めよ———といっている。これは別の見方をすれば、現状に限界があることを示している。現状が満足すべきものであれば何も変革することはないからです。あたりを見回して自分および自分をめぐる環境で変革すべき問題はないか検討してみるべきです。古いもの、形骸化したものにこだわっていないか。伝統の名において、習慣の名において、マンネリに陥っていないか。周囲の保守的考えに引きずられていないか。改革しなければいけないと思いつつ、勇気がないのではないか。いまは良くも悪くも変化の時である。好むと好まざるとにかかわらず現状は変化する。それなら良いほうへ、自分の望むほうへ変化させなくてはいけない。いやそうするべきである。そのためにはまず自己革新をすることだ。周囲を変えるためには、まず自分が変わらなくてはいけない。それはなかなか勇気のいることですが、いまはそれが望まれている時期である。大きな変革が軌道に乗りやすい時期である。かねてからの大計画がある人、懸案事項をかかえている人、自分の環境の一大改革などはいますぐに着手すべきです。●初9:静かにしてじっくりと考えなさい。鞏用黄牛之革。(かたむるにこうぎゅうのかわをもちう。)「黄牛の革で身を固め、革命に備える」。どんなに気持ちがはやっても、改革に着手するには時期尚早です。今は様子を見ることに徹して 動かないことです。●二6:仕事も家庭でも人間関係もいまはガラリと変えるべきである。已日乃革之。征吉。无咎。(おわるひにしてすなはちこれをあらたむ。ゆけばきち。とがなし。)「巳日」は改めるべき日のこと。「改めるべき日に至って改める。進めば吉で問題はない」。内々に準備を進めて機が熟せば果敢に行動す ることです。焦りは禁物。◎良い時です。●三9:海で沈まないためには身体の力を抜くべきである。征凶。貞厲。革言三就。有孚。(ゆけばきょう。ただしけれどもあやうし。かくげんみたびなる。まことあり。)「進めば凶。貞正にしていても危うい。革命の議論が三度繰り返される。誠意がある」。周囲の意見をよく聞いて理解を得る時です。独断 はいけません。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。●四9:あなたは新しい友をつくるべぎである。悔亡。有孚改命。吉。(くひほろぶ。まことありめいをあらたむ。きち。)「悔いはなくなった。誠意をもって改める。吉」。改革に取り組む時が訪れました。誠意をもって実行に移せば成功します。◎良い時です。●五9:あなたの計画、願望、待はかなえられる大人虎変。未占有孚。(たいじんこへんす。いまだうらなわずしてまことあり。)「大人が虎のように美しく変わる。占うまでもなく信頼を得る」。ここにきて改革が成就します。絶大な支持と賞賛のもと、すべて一新し て希望の果たせる時です。◎大変良い時です。●上6:あなたは気がつかないところで変わっています。君子豹変。小人革面。征凶。居貞吉。(くんしひょうへんす。しょうじんめんをあらたむ。ゆけばきょう。ていにおればきち。)「君子は豹のように美しく変わる。小人は表面だけ変わったように見せかける。さらに進めば凶。貞正を守れば吉」。これ以上進むことは やめて、改革の仕上げを丁寧に行なう時です。あまり厳しく要求することは控えて、改革が自然に定着するのを待つこと。◎良い時です。注 「君子豹変」は一般に心変わり、裏切りの意味にとられていますが、易経の正しい解釈は、君子は誤りがあれば素直にこれを改め、常に自己改革する、とい う大変良い意味です。「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k49.html
2019.10.23
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キーワード:井戸井、改邑不改井。无喪无得。往来井井。汔至亦未繘井、羸其瓶、凶。(せいはゆうをあらためせいをあらためず。うしなうなくうるなし。おうらいせいせい。ほとんどいたるもまたいまだせいをきっせず。そのつるべをやぶる。きょう。)「井」は井戸。「邑」は村。「繘」はつるべの縄のこと。「水風井の時、国や村が変わることがあっても、井戸は居場所を変えることな く、汲んでも汲んでも涸れず、また、溢れ出ることもない。そこを往来する人を誰でも養ってくれる。ところが、その井戸のつるべの縄が底に届きそうなのに足 りず、あるいは、そのつるべが破れて水が漏れるようなのは凶」。この卦は破れ井戸を本来の井戸に修復する物語です。井戸は他人のことなど気にしません。自 らの本分を忠実に守り、いつも変わらない恒常心の姿です。水風井の時は、井戸の姿にならって静かに、根気よく、陰日向なく、地道な努力を続ける時です。ま た、あなたの才能や智恵が大いに人の役に立つ時です。世のため人のため、ボランティアの精神で進みましょう。 〔大意〕この井戸というキーワードはいろいろな解釈ができます。「井は、邑を改めて井を改めず。喪(うしな)うなく得るなし。往来井を井とす」これは井戸の効用、性質を語っています。井戸はたとえ村が変わっても変わることがない(邑は村里)。村落は人の構成も変わるし、行政改革によっても変わる。なくなってしまうこともある。だが井戸は変わらない 。人あれば水を汲みにあつまってくる。汲まなくてもあふれることはないし、汲みすぎても枯渇することがない。これほど役に立つものはない。井戸は人間生活の基本である。だが、その井戸も水を汲む手段が断たれてしまえばどうなるか。それはあってなきが状態で何の役にも立たない。マーフィー博士はこれをもって井戸は潜在意識だといいます。わたしたちに無限の効用、しかも実生活に密着した効用を与えてくれながら、その存在を知らない、あるいは知っても水を汲みあげる手段を持たなければ何の役にも立たない。まさに井戸は潜在意識といっていいでしょう。いくら汲んでもかれることのない潜在意識の井戸を、わたしたちはもっと活用しなければいけない。この井戸のボイントは「汲めばいくらでもわいてくる。しかし、飲めないといって汲まなければ一滴の水ももたらしてはくれない」という点です。つまり潜在意識の法則とは「良いことを思えば良いことがおきる。悪いことを思えば悪いことがおきる」という単純なものです。しかしコンピュータのあの膨大な仕事をこなすメカニズムが0と1から成り立っているように、宇宙の法則もこんな単純な記号でできあがっているのです。 ●初6:ぬかるみの水は飲めない。井泥不食。旧井无禽。(せいでいしてくらわれず。きゅうせいにきんなし。)「禽」は鳥のこと。「井戸の底が泥で濁って飲めない。この不井戸には鳥も寄り付つかない」。あなたには人から頼られるような力や徳が 欠けていませんか。世間から相手にされないとボヤく前に、せめて泥くさい言動は正すことです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●二9:あなたは井戸の存在を知ればかわくことはない。井谷射鮒。甕敝漏。(せいこくふにそそぐ。つるべやぶれてもる。)「井戸の水は底の鮒にかかる程度しかない。つるべが破れて水が漏れてしまう」。骨折り損のくたびれもうけの時です。浪費ぐせは直しま しょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●三9:自分でいって水を汲みあげなさい。井渫不食。爲我心惻。可用汲。王明並受其福。(せいさらえどもくらわれず。わがこころのいたみをなす。もちいてくむべし。おうあきらかなればならびにそのさいわいをうく。)「井戸をさらってきれいにしたのに、誰も飲んでくれない。心が痛む。充分汲むべき水であるのに。今は水風井の時、努力をつ続けていれ ば、王の人を見る目が明らかならば用いられ、今までの苦労が報われ、互いに幸せになれるだろう」。今は日の目を見なくとも、わかってくれる人は必ずいま す。捨 て鉢にならず、その才能にさらに磨きをかけること。 ●四6:水を求めるなら井戸に至る道を知らなければならない。井甃。无咎。(せいいしだたみす。とがなし。)「井戸を補修して石畳にした。問題はない」。いよいよあなたの才能を発揮する時が近づいてきました。今はその準備の時に当たります。 人に好かれるためには小ぎれいに装うことも必要です。内部を整え充実させましょう。 ●五9:水を得るために払う代価は偉大な存在への感謝でいい。井洌。寒泉食。(せいいさぎよし。かんせんにしてくらわる。)「井戸の水が冽く、冷たい水がこんこんと出てくるようになり、人から飲んでもらえるようになった」。世間の信用が得られる時です。 人のためにと頑張ることが、あなたにも大きな恵みとなって返ってくるのです。私利私欲は禁物。◎良い時です。 ●上6:井戸の良い性質に感謝しなさい。そうすればあなたはかわくことがない。井收勿幕。有孚元吉。(せいくみておおうなかれ。まことありげんきち。)「井戸に蓋をして独占するようなことをしてはならない。奉仕の心があれば大いに吉」。井戸が大成した姿で、あなたの徳が広く世間に認 められる時です。万人に役立とうとする気持ちを忘れず、さらに努力を続けること。◎大変良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k48.html
2019.10.22
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キーワード:苦難困。亨。貞。大人吉无咎。有言不信。(こんはとおる。だだし。たいじんはきちにしてとがなし。ことあるもしんじられず。)「困」は困窮、苦しむこと。「沢水困の時、通じる。貞正でいることだ。大人は吉で、必死に頑張り問題はない。このような時は、いくら 訴えても信じてもらえない」。この卦は池(沢)に穴があき、水が流れ出て、池が涸渇寸前のひど い状態にあることを示します。したがって、沢水困の時は、ふさいでもふさいでも底から水が漏れるように、物心ともに困窮する時です。しかしこれ以上悪くな ることはないと考え、ありのままの運命を受け入れ黙々と所信を貫くことです。いいわけや弁解、および無駄使いは差し控えること。◎易の中で三大難卦の一つです。 〔大意〕「困(こん)は、亨る••••••大人は吉にして咎なし。言うことあるも信ぜられず」困は「困難」「困窮」の困にして、しい状態をあらわしている。しかし、だからといって凶というわけではなく、くじけずに身を正しく保てば吉となります。ただ「言あるも信ぜられず」とあるように、いかに自己の正しさを主張しても、それはなかなか受け入れられない。ここにこの卦が出たときの対処の仕方の難しさがあります。マーフィー博士はどういっているでしょう。博士は「もしあなたが悩みの日に気をくじくならばあなたの力は弱い」という聖書の成句を引いてこういいます。「人生のどんな問題や苦境に対しても、敢然と立ち向かわなければいけない。それは、あなたの潜在意識を引き出す良い機会なのだ。困難に挑戦することで、あなたは本当の自分というものを見つけ出すだろう」困難に対処する最良の方法は、「解決できる」と確信することです。どんな困難もその人に解決できない困難は襲ってこないものです。これは意外と見逃されていることです。たとえば、子供には社長のように明日手形を落とすという悩みが絶対にないように、わたしたちは自分に見合った程度でしか困難を感じないのです。だから困難を感じることはそれが手に余ることではない証拠です。実力のある人ほど困難に直面し、それに立ち向かい切り開いているものです。この卦に出会ったら「自分に飛躍の機会が訪れた」と思うことです。そしてそれは「乗り越えられる」とまず先に確信してしまいなさい。具体的な方法論はあとからついてくるものです。方法論で悩む人は、潜在意識が思いもかけない解決策をしばしばもたらす事実を思い出すことです。 ●初6:出かけていって良い相談相手を探しなさい。臀困于株木。入于幽谷。三歳不覿。(いさらいしゅぼくにくるしむ。ゆうこくにいる。さんさいみず。)「臀」は尻。「株木」は切り株のこと。「疲れ果てて座りたいのに、切り株がゴツゴツしていてお尻が痛くて座れない。暗い幽谷に迷い込 んで三年間も行方不明になる」。職場も家庭も居心地悪く、どうしようもない時です。こうなれば、腹をくくって踏み止まることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●二9:自分が納得するまで新しい仕事に手を出してはならない。困于酒食。朱紱方来。利用亨祀。征凶。无咎。(しゅしょくにくるしむ。しゅふつまさにきたる。もちいてきょうしするによろし。いけばきょう。とがなし。)「朱紱」は天子の礼服、すなわち天子のこと。「亨祀」は祭祀のこと。「酒食にも事欠いて困っているが、やがて天子が訪れて登用してく れるだろう。祭祀でもとり行うことだ。こちらから進めば凶。問題はない」。生活困窮の時ですが、時を待ち堪え忍ぶことです。相手の出方を見て対処するこ と。 ●三6:自分も他人もいまはすべてを許しなさい。困于石、據于蒺藜。入于其宮、不見其妻。凶。(いしにくるしむ。しつれいによる。そのきゅうにいりて。そのさいをみず。きょう。)「蒺藜」はとげいばら。「宮」は家のこと。「石に立ちふさがれ、とげだらけのいばらにからまれる。家に帰ったら妻は家出していない。 凶」。上司や部下にもいじめられ、信じていた妻にも逃げられるような、まさに「泣き面に蜂」の時です。動けば動くほど傷が深くなる時ですので、悪あがきは やめて、「石の上にも三年」の心構えでじっと耐えることです。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、よく反省し、方針の転換をしましょう。 ●四9:あなたはすべての困難からまもなく解放される。來徐徐。困于金車。吝有終。(きたることじょじょ。きんしゃにくるしむ。りんなれどもおありあり。)「金車」は剛健なる家臣のこと。「家臣が助けに来るのが遅い。行き詰まってしまうが最後には願いが叶う」。たとえば、実家から来るべき送金が来ないで金欠状態になりイライラしているような時ですが、どうにかぎりぎりで間に合います。救いの神は必ず現われますから、焦らないこと。 ●五9:よく鼻をきかせてうまくない食物には手を出してはいけない。劓刖、困于赤絨。乃徐有説。利用祭祀。(はなきりあしきる。せきふつにくるしむ。すなはちようやくよろこびあり。もちいてさいしするによろし。)「赤絨」は諸侯の礼服、すなわち諸侯・参謀のこと。「鼻を切られ、足を切られるように、今は惨めな状況で、良い参謀もいない。だが、時がたてば徐々に喜びが出てくる。祭祀でもとり行うことだ」。天の助けか、援助者をようやく得て、前途に光明を見出せる時です。部下に人材を求めること。 ●上6:未来はいま現在のあなたの考え方の中にある。困于葛藟于臲卼。曰動悔。有悔征吉。(かつるいにくるしむ。ここにげつごつ。いわくうごけばくいる。くいるあっていけばきち。)「葛藟」はかずら。「臲卼」は動揺して安定しないこと。「つたかずらにからまれて,道なきこうした時に動けば後悔することになる。だ が、自分の非を悔い改めて進めば吉」。苦しんだ沢水困の時ももうじき去ります。不安な気持ちでいっぱいですが、用心に用心を重ねて出直す時です。暗い気持ちをきれいさっぱり切り替えましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k47.html
2019.10.21
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キーワード:昇りすすむ升。元亨。用見大人。勿恤。南征吉。(しょうはおほひにとほる。もちいてたいじんをみる。うれふるなかれ。なんせいすればきつ。)「升」は昇り進むこと。「地風升の時、大いに通じる。有識者と相談することだ。心配しなくても良い。穏やかな南の方向に進めば吉」。 地風升の時は、地中(地)に埋もれていた種子(風)が発芽・生育していくことを意 味します。したがって、新しいことに着手して良しとしますが、何よりも土台を固めて環境を整え、生命力を蓄え、その上でゆっくり大切に大木に育てていく心 構えが必要です。そして、心に高大な理想を掲げて、また目的意識を持って,「小を積み大となす」すなわち、小さなことをコツコツと積み上げていく粘り強い 姿勢が大切です。この卦が出たら、サラリーマンなら実力を発揮し、順調に出世を果たしますが、目上の人の指導に謙虚に従うことが肝要です。焦らず、止まる ことなく、達成まで時間がかかるからと途中で放棄すると、一生後悔するようなはめになります。将来をしっかり見据えましょう。 〔大意〕「升(しょう)は、元いに亨る。もって大人を見る。愉うるなかれ」升は昇で字のごとく「昇りすすむ」ことです。いまあなたは昇り調子である。地中に芽生えた木の芽がスクスクと伸びていくように、あなたは人生の盛運に向かっています。しかし植物が育っていく過程で、雨や風や嵐や虫の害などに悩まされるように、あなたの行く手にはいろいろ障害が生じてきます。あせってはいけない。山を登るように一歩一歩大地を踏みしめて、少しずつでいいから前進をする。これが地上に生まれた人間の肉体的宿命であり、わたしたちは天馬空を駆けるというわけにはいきません。木の根は水と栄養を地中で吸収して成長していくが、これはいわば自然の設計したデザインによるものである。人間の肉体的成長も同じです。さらに人生そのものの成長も同じ摂理に基づくものです。「あらゆる木は天に向かって伸びていく。おなじょうにあなたの昇りすすむ道も天へ向かっていくべきものだ」とマーフィー博士はいいます。天へ向かって伸びていくならば、あなたの計画は実現し、あなたの発展は保証されるというのです。木が栄養物を必要とするように、あなたは伸びるために良い相談相手を必要とします。経験豊かな年長者、成功者、協力者らの忠告に耳を傾けることは、あたかも木が土中の栄養を吸収するごとくである。決して自分の能力だけで伸びられると思ってはいけない。あわてずあせらず、いまは「小を積んで大をなすとき」と心得て、地道な努力をするべきときである。そうすればあなたはどんなことでもかなえられるはずです。 ●初6:おだやかにして信頼しているならば力を得る。允升。大吉。(まことにのぼる。だいきち。)「允」は誠の心のこと。「誠の心をもって昇り進む。大吉」。昇り始めたところです。自分を先に立てずに、目上の人と志を合わせて着実 に進む時です。◎大変良い時です。 ●二9:より大きなものを得るために小さなものをささげよ。孚乃利用禴。无咎。(まことあればすなわちやくをもちいるによろし。とがなし。)「禴」は簡略された祭りのこと。「誠があれば、質素な祭りで良い。問題はない」。信任され名誉を得る時です。誠心誠意、事に当たれ ば、後に喜びに通じます。利益を求むるなかれ。◎良い時です。 ●三9::確信に満ちて前進せよ。升虚邑。(きよゆうにのぼる。)「邑」は村。「虚邑」は人のいない村。「無人の村を行くように昇り進む」。何の妨げもなく勢いよく進める時です。ただし、中身には ちょっと欠けるかも。◎良い時です。 ●四6:自分のいまの境遇に感謝せよ。そうすればあなたは上昇する。王用亨于岐山。吉无咎。(おうもちいてぎさんにきょうす。きちにしてとがなし。)「岐山」は周の西山。「亨」は祭祀を行うこと。「王は岐山で祭祀を行なう。吉であって問題はない」。心が通じ合う時です。自分の立場 を わきまえ、控え目に、かつ誠意をもって努めることです。◎良い時です。 ●五6:待つことの尊さを知りなさい。貞吉。升階。(ていきつ。かいにのぼる。)「貞正にして吉。階段を昇るようだ」。階段を昇るように確実に、またたやすく目標に近づける時です。思いもよらない昇進を受けたり、 女性なら玉の輿に乗るチャンスです。目下の助力を求めるべし。◎大変良い時です。 ●上6:潜在意識の中にある無限の知力を信頼しなさい。冥升。利于不息之貞。(めいしょうす。やまざるのていによろし。)「冥」暗闇。「息」は動くこと。「暗闇でも昇り進もうとする。反省し、進むことを絶えず制して貞正であるように心がければ良い」。昇りすぎ、止まることを知らず、とうとう行きつく所まできてしまいました。今が退き時、見切りをつけることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k46.html
2019.10.20
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2019.10.20
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キーワード:集まること萃。亨。王仮有廟。利見大人。亨。利貞。用大牲吉。利有攸往。(すいはとおる。おうゆうびょうにいたる。たいじんをみるによろし。とおる。ていによろし。たいせいをもちいてきち。ゆくところあるによろし。)「萃」は集まること。「大牲」は大いなるいけにえのこと。「沢地萃の時、通じる。王が宗廟に祖先を祀る。有識者に相談することだ。通 じる。貞正であれば良い。牛や豚などの大きないけにえを用いて祭祀を行って吉。進んで良い」。沢地萃の時は、人や物、お金が集まり、大繁盛の時です。あな たの株が上がり、地位も昇進、人気もうなぎ登りでしょう。また、この卦は登竜門の卦ともいわれ、就職や試験、人事などの競争ごとには難関であっても突破で きる活気溢れる時です。ただし、人が大勢集まるからにはライバルも非常に多く、不慮の災難も起こりやすいことでしょう。用心を欠かさないのはもちろん、こ の機会にご先祖様に感謝の念を捧げましょう。 〔大意〕人のよく集まる象。萃(すい)に「集まる」という意味があるからです。人が集まることは悪いことではありません。それだけ評価され、魅力もあるから人が寄ってくる。人気タレントは人を集めることと社会的地位と富とを手に入れる。政治家は票を集めることで、自己の存在価値を高めていく。この卦はそれができるというのですから、人気が出るよう、人から評価されるよう努めるべきでしょう。ただしここで注意する必要があるのは、どんな人間が側に集まってくるかということです。マーフィー博士は「友達を見よ」といいます。「人生は不思議なもので、同じような考え方、趣味、気質の人間が自然と寄り集まって含ます。これを“類友の法則”というのです。その人のつき合っている人を見ればその人がわかります」『易経』の著者の一人である孔子も似たことを言っている。「その人を知りたくば、その友を見よ」人の集まってくるのはいいが、誰でもいいというわけではない。ではあなたは自分にとって。プラスになる人間が集まってくるように努力するべきですか。ちがいます。あなたは自分の周囲に来る人問にとって、正しい意味で役に立ち、楽しい人間になることです。それが人を選択する最良の方法です。お金があれば人は寄ってきます。利権があれば寄ってきます。しかし、そういった欲や打算で集まってきた人間たちを喜ばしてはいけません。それはあなた自身を卑しくし、堕落させるだけだからです。人間は本来孤独な動物です。その人間だからこそ一緒にいるだけで、やすらぎを覚えるような人間関係を求める。それを満たしてあげられる人は、それだけでもじゅうぶんに幸福になれるはずなのです。 ●初6:結果に対して自信を持ちなさい。有孚不終。乃乱乃萃。若号一握爲笑。勿恤。往无咎。(まことありておえず。すなわちみだれすなわちあつまる。もしよばえばいちあくわらいをなさん。うれうるなかれ。ゆけばとがなし。)「一握」は容易にの意味。「誠」があっても全うできない。心がどうにも定まらない。もし声を上げて友を呼ぶなら応じてくれて、簡単に 笑いに変わる。心配しなくても良い。進んで問題はない」。何かと迷いの多い時ですが、目的を一つに絞らないことにはラチが明きません。意志表示を明確にす ること。 ●二6:類友、吸引の法則が働いていることをつねに意識せよ。引吉。无咎。孚乃利用禴。(ひけばきち。とがなし。まことあればすなわちもちいてやくするによろし。)「禴」は簡略された祭りのこと。「人を立て自分は陰にまわる、すなわち引いて吉。問題はない。誠があれば質素な祭りで良い」。出しゃ ばらず、誠の心で進む時です。◎良い時です。 ●三6:人があなたを台無しにするのを許しておけますか。萃如。嗟如。无攸利。往无咎。小吝。(すいじょ。さじょ。よろしきところなし。ゆけばとがなし。しょうはりん。) 「萃如」は集まること。「嗟如」は嘆き悲しむこと。「集まっても、嘆き悲しむばかりで良いことがない。進めば問題はないが、少々恥を かく」。障害多く、ため息ばかりが出る時です。あれこれ迷う気持ちが気力を削いでいるのです。 ●四9:物質的利益よりも精神的利益を優先させなさい。大吉。无咎。(だいなればきち。とがなし。)「大人は吉。問題はない」。人があなたを頼りにわんさと集まってくる時で、対人面で配慮を要する時です。強欲で、高慢なのは小人の態 度、大人のあなたには禁物です。◎大変良い時です。 ●五9:誠実、正直が人とつぎ合う原則であることを思い出しなさい。萃有位。无咎。匪孚元永貞。 悔亡。(あつめてくらいをたもつ。とがなし。まことにあらざるもげんえいていにしてくいほろぶ。)「人心を集めて地位を保てば問題はない。心服しない者がいても、大いにいつまでも貞正を保つようにすれば悔いがなくなる」。人望を集 め る時です。実力が伴わない状態なので、努力を継続すること。◎大変良い時です。 ●上6:どんな事柄にも、悩まされたり悲しまされたりしてはならない。齊咨涕洟。无咎。(ししていい。とがなし。)「齊咨」は嘆き悲しむこと。「涕洟」は涙を流すこと。「嘆き悲しみ、涙を流して泣くが問題ない」。成功して衆に抜きん出たはずなの に、時の流れに取り残されて一人ぼっち、孤立無援を感じる時です。進めることは、泣きの涙に至るので控えること。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k45.html
2019.10.19
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キーワード:会いに来る。姤。女壮。勿用取女。(こうはじょそうなり。じょをとるにもちうるなかれ。)※44.天風姤(てんぷうこう)天下の美女と出会うような時「姤」は思いがけなく会うこと。「天風姤の時、女は大変勝ち気である。このような女を妻に迎えてはならない」。天風姤は卦象が示すように、一人の女性が五人の男性を相手にしている姿です。天風姤の女性とは男に命令を下し,従わせるような女性、つまり男を手玉にとるしたたかな女性を意味します。こうした女性は、とても家の中にじっとしておれないでしょう。いい意味では、仕事一筋の現代的な女性でしょうが・・・・・・・。天風姤の時は、思いもかけずこのようなやり手の美女と出会ったり、どえらいことにも出会う時です。しかし、素晴らしい出会いより問題のある出会いが多いので、異性問題や不慮の災難などには充分注意することです。とくに甘い言葉で近づいてくる人間には警戒し、誘惑の罠にはまらないように心がけることです。出会いがその後の運命を変えてしまう場合もあるのですから。男性にとっては女難の時であっても、女性にとっては仕事面で才能を発揮する時です。 〔大意〕姤(こう)は会うという意味がありますが、ここでは男性が女性に会う、女性が男性に会うという出会いのイメージを考えてみることです。つまり異性との出会い。これは運命的なものがあり、それだけにこの卦は思いがけないこと、予期しない出来事がおこると解釈されています。マーフィー博士は「風は思いのまま吹く」という聖書の成句を引用して、この卦について「何がおこるかわからないから、不断の警戒と正しい心構えが大切」としています。また、契約については「どんな種類のものであろうと、相互が満足しないなら結んではならない」といっています。これはたぶん男女間の契約、結婚を暗示しています。あなたはこれから異性によく出会う。女性の場合はこの卦では運勢が強いので、良き伴侶にめぐり会う可能性が大きい。積極的にアタックしていい時期です。しかし男性の場合は、この時期にめぐり会った女性があなたの運命を悪いほうに変える危険性がある。だから警戒する必要があります。とくに男性の側に、相手が知らない秘められた動機があるようなとき、あなたは契約することをひかえるべきです。ここでいう契約とは、文字通りの契約、婚約とか結婚式、結婚届などのほかに、個人的な約束とか決心のことも含みます。さいきん離婚が増加しているのは、結婚に対する安易な風潮があるからです。結婚はすぐれて社会的なしぎたり、システムであるが、それは夫婦という人間のもっとも密接な関係を形成することで、以後の人生に大きな影響を与えずにはおかない。これは好むと好まざるに関わらずそうです。自分を大切に、自分の人生を大切にしたいと思うなら安易な結婚はするべきではありません。 ●初6:あなたの中にある打算をまず精算しなさい。繋于金柅、貞吉。有攸往、見凶。羸豕孚蹢躅。(きんぢにつなぐ。ていきち。ゆくところあればきょうをみる。るいしまことにてきしょくす。)「金[木尼]」は金属の杭。「羸豕」はやせ豚。「蹢躅」ははね回ること。「金属の杭にしっかりつなぎ止める。貞正にして吉。進めば 凶。やせ 豚はよくはね回るので。油断していたら手に負えなくなる」。誘惑が多い時ですが、ふらふらとついて行かないことです。万事、手出し口出しは禁物です。 ●二9:求める物に合った材料を提示しなさい。包有魚。无咎。不利賓。(つつみにうおあり。とがなし。ひんによろしからず。)「魚」は陰の物で、小人のこと。「魚が包まれている。問題はない。客にも薦めないことだ」。公私混同を避け、内々で処理すべき時で す。願望も今は胸に秘めておくこと。 ●三9:あなたは自分の正しさを再点検する必要がある。臀无膚。其行次且。厲无大咎。(いさらいにはだえなし。そのゆくじしょたり。あやうけれどもおおいなるとがなし。)「臀」は尻、「次且」はうろうろと進みかねること。「尻の肉がないのでうろうろと進みかねる。危ういけれど大きな問題はない」。 うまく事が運ばない時ですが、それがかえって失敗を遠ざけプラスになります。焦らずじっくり考えて行動すること。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●四9:自分がしてもらいたいことを人にしてあげなさい。包无魚。起凶。(つつみにうをなし。きょうをおこす。)「包んであった魚が行方不明。凶事が起こる」。自分の欲しいものがすでに他人の手中にある時です。取り返そうとしても無駄なこと、人 望のなさをまず反省しましょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●五9:あなたが放射するものがやがてあなたに返ってくる。以杞包瓜。含章。有隕自天。(きをもってうりをつつむ。しょうをふくむ。てんよりおちるあり。)「杞」はかわやなぎ。「章」は知識や才能、徳のこと。「かわやなぎの篭の中に瓜をそっとしまう。知識、才能や徳を包み隠していれば、 天より幸運が降ってくる」。内部を充実させましょう。今はすべてを包み隠して時を待つべき です。 ●上9:心の中で戦うことをすぐに止めなさい。 姤其角。吝。无咎。(そのつのにあう。りん。とがなし。)「角にあう。恥ずべきことだ。問題はない」。器量が小さいくせに強気に出すぎて、争い事などのトラブルが生じる時です。孤立を避けた いのなら関わるべからず。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k44.html
2019.10.18
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キーワード:決断の時夬。揚于王庭。孚号有厲。告自邑。不利即戒。利有攸往。(かいはおうていにあげまことにしてよばうあやうきあり。つぐるにゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。)「号」は泣き叫ぶこと。「夬」は決断、決壊の意味。「王庭」は朝廷。「邑」は村。「戎」は兵、戦争のこと。「沢天夬の時、直接、朝廷 で不満を訴え、誠を尽くして呼びかけても危うい。まず、各村から決行の声を上げる。武力を用いるのは良くない。進んで良い」。この卦の形を見ると、今にも 上爻の陰が勢いづいた陽の集団に叩き落とされそうです。つまり、沢天夬の時は、万事が勢い余って決壊寸前の状態で、不慮の災難に巻き込まれやすい時です。 ですから、性急な行動は控えて、一歩も二歩も退いて事に当たることです。また出先での事故などにも充分気をつけるべきです。旅行を計画している人は見合わ せるのが無難です。会社の中では、ワンマンな上司を排除するような気運の高まってきている時です。しかし、あなたが上司であれば、逆に首を切られる可能性 もあるということです。ご用心、ご用心。 〔大意〕夬(かい)には「わける」「決める」という意味がある。したがって、この卦のキーワードは「決断のとき」ということになります。運勢的には強い卦ですが、そこには重大なる変転のきざしがあり、そのために大いなる決断を迫られます。ではどんな決断を下したらいいのか。問題は決断の内容ではなく決断に至る姿勢、心構えのほうです。マーフィー博士は「おだやかに決断せよ」といいます。力んでしてはいけない。それは精神的な圧迫を自分に与え、正しい判断ができなくなるからです。また、一般的には決断は早くなければいけない。だがマーフィー博士は「心が平静でとぎすまされていれば、必要なとぎに必要な決断はで含る。決して遅すぎることはないのだ」といいます。早くしようとか、正しくしようとか考えるのではなく、心を平静に保ち「待つ」ことが大切です。『易経』ではこの卦は戦うことを戒めています。これは強引、無理、力の解決はよくないということです。「施し散らしてなお富を増す人あり。与えるべきを惜しんで、なお貧しくなる人あり」決断を誤ればこのような結果になる。いま必要なのは与える決断です。賢明に与えれば、与える以上のものがあなたに集まってきます。現代社会では富める者がますます富み、貧しき者はますます貧しくなるという。これは社会の矛盾でもありますが、一つは富のメカニズムは「与える者に返ってくる」ところにあるからです。資本の原則、投資のメカニズムがこれです。決断は人を不幸にするものであってはならない。人に何かを与える決断こそ、あなたが人を通じて多くのものを得ることにつながるのです。 ●初9:歯が痛ければ歯医者へ行くことだ。壯于前趾。往不戦為咎。(あしをすすむるにそうなり。ゆけばかたずとがとなす。)「前進する意気は盛んだが、進んでも勝ち目はなく災いをなす」。初爻で力不足の時、勝算がないので、万事控えることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●二9:恐れは実体なきものである。それはあなたの心の影だ。楊号。莫夜有戎。勿恤。(おそれてよばう。ぼやにつわものありうれうるなかれ。)「号」は泣き叫ぶこと。「戎」は敵兵のこlと。「恐れて泣き叫ぶ。夕闇に敵の襲来遭う。心配しなくても良い」。闇討ちに備えてガード を固める時です。 ●三9:いまは誰もあなたを責める人はいない。壮于頄。有凶。君子夬夬。独行遇雨、若濡有慍、无咎。(つらほねにそうなり。きょうあり。くんしかいをさだむ。ひとりゆきてあめにあう。うるうがごとくいかるるあり。とがなし。)「頄」は面骨のこと。「夬」は決断、決行のこと。「面骨」にまで血気が現れている。凶である。君子は行う時にはあくまで決行する。一 人で飛び出して雨に遭い、雨で濡れるように濡れ衣を着せられ疑われ、慍(おこ)られるようなことがあるかもしれないが問題はない」。裏工作に徹底する時で す。計画は胸に秘め、素知らぬ顔をして決行することです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:いまは意志よりもあなたの直感を重視せよ。臀无膚。其行次且。牽羊悔亡。聞言不信。(いさらいにはだえなし。そのゆくじしょたり。ひつじにひかれくいほろぶ。ことをききてしんぜず。)「臀」は尻。「次且」はうろうろと進みかねること。「尻の肉がないのでうろうろとすすみかねる。羊に引かれていくように人に従ってい けば悔いはなくなる。人のいうことをまともに信じようとしない」。優柔不断で不安定な立場の時です。人に従って進むことを心がけるとともに、人の忠告を素 直にききいれるべきです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●五9:否定的に考えるのをやめなさい。莫陸夬夬。中行无咎。(けんりくかいかい。ちゅうこうとがなし。)「莫陸」は山ごぼう。「夬」は決断、決行のこと。「夬夬」は除き去ることを強めたもの。「中行」は正しい道。「山ごぼうを跡形もなく なく抜き去るように、小人を徹底して除き去る。中道を守れば問題ない」。責任をとる時が来ました。思いきって決行することです。ただし用心を重ねるべし。 ●上6:限界を飛び越えるには不断の鍛錬をせよ。无号。終有凶。(よばうなし。ついにきょうあり。)「号」は泣き叫ぶこと。「泣き叫んで救いを求めても無駄で、結局は凶」。独裁者の最後とでもいうべき決壊の時です。突然の解雇の憂き 目に遭うかも。もはや手の施しようがありません。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります。よく反省し、方針の転換をしましょう。※易学史に残る占例十五代将軍、徳川慶喜からの要請を受け京都へ上がり、帰途、刺客に襲われ斬りつけられ絶命した幕末の開国論者、佐久間象山は、出発前に自分で占ってこの卦爻を得ましたが、将軍の命令には背けず、用心に用心を重ねたものの、易占のとおりになりました。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k43.html
2019.10.17
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キーワード:増加益。利有攸往。利渉大川。(えきはゆくとこあるによろし。たいせんをわたるによろし。)「益」は増す、利益が上がること。「風雷益の時、進んで良い。大川を渡っても良い」。風雷益の時は、利益も名誉も得られ、多忙で大変 良い時です。人の協力を求めて共同で行なうことを心がけましょう。そして、巡ってきたビッグチャンスをつかんで、疾風迅雷の如く思いきって積極的に打って 出 ることがポイントです。サラリーマンなら、上司の引き立てを得て出世の可能性大の時です。 〔大意〕「益は、往くところあるに利ろし。大川を渉るに利ろし」。益(えき)は「利益」のことでこれは増大の結果である。この卦は「何をやってもうまくいく」という大吉の暗示ですが、益という字はもともと皿から水があふれることからきているので、思ったほどの収穫が自分にあるかどうかはわかりません。積極的な行動が成果をあげるときではあるが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉もある。あまりカサにかかった行動は慎んだほうが賢明です。「われわれはしばらくの間は前進するが、その後は後戻りすることになるかも知れない」とマーフィー博士もこの卦のメッセージでは珍しく慎重論をとっています。なぜでしょうか。それはこの増加が富や名誉、調和、安楽の増加の一方で、負債や信頼の欠如、不調和、敵意の増大をも養う危険性があるからです。実際、事業で急成長し、富や社会的名誉を一挙に獲得したような人は、しばらくしてそれを失うか、もしくは、それまであった良いものを手離す結果になることが多い。増加は良いものばかりを増加させているわけではない。経済的に豊かになったとたんに家庭が破壊されるといった例は非常に多いものです。前の山沢損(さんたくそん)のときに萎縮するのはよくないが、この卦で増長するのはもっと悪い。とくにこの時期につく悪い習慣は、その後のあなたの人生を台無しにする心配があります。「外にあらわれた富、物質的な財産にこだわるのをやめなさい。いまのあなたに必要なのは精神的な富の増大です。それができれば、あなたは現実問題として物質的に急迫することはないのです」というマーフィー博士のアドバイスに耳を傾ける必要があるでしょう。易の逆説を忘れてはいけません。 ●初9:人生の本当の成功は霊感によってもたらされたものです。利用為大作。元吉。无咎。(もちいてたいさくをなすによろし。げんきち。とがなし。)「大作」は大仕事のこと。「大仕事を行っても良い。大いに吉。問題はない」。フロンティア精神でもって大いに発奮する時です。大事業 を興すチャンスです。◎大変良い時です。 ●二6:あなたの潜在意識に産みつけられたものはすべて増大します。或益之。十朋之龜弗克違。永貞吉。王用享于帝。吉。(あるいはこれをえきす。じっぽうのきもたがうあたわず。えいていにしてきち。おうもちいてていにきょうす。きち。)「十朋之龜」は非常に高価な亀のこと。「思いもよらず益される。この上なく立派な亀で占う必要もない。いつまでも貞正を固く守れば 吉。王が豊年を祈って天帝を祭る。吉」。思わぬ助力が得られ、また、意外な幸運が舞い込む時です。天にも感謝しましょう。◎大変良い時です。 ●三6:挫折や失望を経験したら、それは必要なことだと断言しなさい。益之用凶事。无咎。有孚中行。告公用圭。(これをえきするにきょうじをもちう。とがなし。まことありてちゅうこう。こうにつげけいをもちう。)「凶事」は戦争や凶作などの国家の非常事態。「中行」は正しい道。「公」は王公。「圭」は謁見時に用いられる誠の証の玉のこと。「戦 争や凶作などの試練を克服して、自分に役立たせる。問題はない。誠をもって中道を進めば、王公に誠の証の玉を捧げるチャンスも与えられる」。困難に直面し て も、自分を磨くためのチャンスと考え、克服しましょう。それが上から認められることにつながります。新規のことは不可の時。◎良い時です。 ●四6:何も考えずによく働け。結果はよいはずである。中行告公従。利用為依遷国。(ちゅうこうこうにつげてしたがう。よりてくにをうつすをなすにもちうるによろし。)「中行」は正しい道のこと。「公」は王公のこと。「中道を守って,王公に進言して聞き入れられる。国の都を移すほどの大事を行っても 良い」。計画は時流にマッチし、また、目上の絶大な信頼を受け、大仕事を行なうべき時です。転勤などがあるかもしれません。◎大変良い時です。 ●五9:何をしてよいのか迷ったら他人の喜ぶことをせよ。有孚惠心。勿問元吉。有孚惠我徳。(まことありけいしん。とうなかれげんきち。まことありてわがとくをめぐむ。)「誠があって,恵みの心が深い。問うまでもなく大いに吉。誠があって徳を恵むのだから,民も信頼する」。誠意を尽くせば大いに希望が 叶う時です。人との和合を常に心がけることです。◎大変良い時です。 ●上9 :あなたの中にある利己主義をいますぐ追放しなさい。莫益之。或撃之。立心勿恒。凶。(これをえきするなし。あるいはこれをうつ。こころをたつるつねなし。きょう。)「他を益そうとしないので、民から攻撃を受けるようになる。恒常心がなく,凶」。共存共栄を心がけるべき時に私利私欲にとらわれて人 の恨みを買い、非難ごうごうの時です。すべての人からそっぽを向かれて、どうして風雷益の状態を保てましょうか。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k42.html
2019.10.16
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キーワード:減少損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二簋可用亨。(そんはまことありげんきち。とがなし。ていすべし。ゆくところあるによろし。なにおかこれもちいん。にきもちいてきょうすべし。)「損」は減らす、損失、奉仕などの意味。「簋」は神前へのお供えを盛る竹の器で、「八簋」が正式だが、「二簋」にまで簡略化して、質 素の極限を表現したもの。「山沢損の時、誠があれば大いに吉。問題はない。貞正にして進んで良い。祀るに何を用いるべきか。質素な二つの竹皿を供えれば良 い」。山沢損の時は、物心両面ともに損失のある時です。しかし、目先の利益に惑わされず、しかも見返りを期待せずに、変わらぬ気持ちでこつこつと奉仕の姿 勢で進むことがポイントです。たとえ今は損するようであっても、誠意をもって行えば、後には必ず自分の身に大きな利益となって戻ってきます。「損して得取 る」、大きな心で投資しましょう。 〔大意〕損の字は「減る」「へらす」「損害」などの意だが、必ずしも悪いことを意味しているわけではない。減ること、へらすことで幸運をつかめることを暗示しているといえます。『易経には「孚あれば、元吉にして咎なし。貞しくすべし。往くところあるに利ろし」と書かれていることからもそれはうかがえます。そのことから人を減らす(人員整理)のによいとか、他人のために苦労ばかりする時期とかいった解釈がなされている。俗にいう「損して得とれ」といった受けとめ方が一般的です。自分のおかれた情況で、それぞれが意味を見つけ出せばいいのですが、潜在意識の立場からいえば「いったん減少させることで、次に増大させるエネルギーを貯える象」と考えられます。なんでもそうですが、前進一本やりではエネルギーが枯渇する。プラスがあればマイナスがあり、増大があれば減少がある。まさに易の根本理念たる「陰陽」は自然の摂理である。これは何人といえども動かすことはできない。ならば減少を一つのスプリングボードとして大いに活用しなければいけないということです。わたしたちは減少よりも増大を望む。しかしそれは良い事柄においてであって好ましくないことは減少してくれたほうがいい。借金の増大は困るし、体重の増加も健康によくない。この卦が出たら「減少を楽しむ」という心構えが必要です。マーフィー博士はそれを「感情をコントロールすることだ」といっています。減少におびえ、不安を感じるのではなく「いまはそれがベターなのだ」と思い切る気持が大切だということです。欲丸出しの人は惑情がコントロールできてないから、一時的に増大させてもやがて大きな損失に出会うでしょう。 ●初9:気軽に人の援助を受け入れることなかれ。已事遄往。无咎。酌損之。(ことをやめてすみやかにゆく。とがなし。はかりてこれをそんす。)「事」は携わっている仕事のこと。「自分の仕事をやめて速やかに行く。問題はない。事情をくみ取った上で自分を損することだ」。実 情を見て適正に行うことも大切です。限度を知るべし。 ●二9:沈黙できないなら新しい事を企てるな。利貞。征凶。弗損益之。(ていによろし。ゆけばきょう。そんせずこれをえきす。)「貞正にして動かぬのが良い。進んで事を行えば凶。自分は損することなく他を益する」。動かずに自分を大切にしたほうが良い時です。 見守って自立を促すことも人助けのうちです。 ●三6:自分とだけ相談して人にいってはならない。三人行則損一人。一人行則得其友。(さんにんゆけばすなわちいちにんをそんす。いちにんゆけばすなわちそのともをう。)三人で行けば一人が仲間外れになるが、一人で行けば友を得られる」。共同で行うより単独で行ったほうが成功しやすい時です。多くを望 まず目標を一つに絞ること。 ●四6:愛、親切、調和、平和を念じなさい。損其疾。使遄有喜。无咎。(そのやまいをそんす。すみやかならしむればよろこびあり。とがなし。)「疾」は病根のこと。「病根を断ち切る。速やかならば喜びがある。問題はない」。障害を速やかに除くべき時です。手当は早めにするこ と。◎良い時です。 ●五6:謙虚にあれば良い事がおきる。或益之。十朋之亀弗克違。元吉。(あるいはこれをえきす。じっぽうのきもたがうあたわず。げんきち。)「十朋之龜」は非常に高価かな亀のこと。「思いもよらず益される.この上なく立派な亀で占う必要もない。大いに吉」。思わぬ助力を 得られ、難なく利益の得られる時です。◎大変良い時です。 ●上9:人に知恵を与えれば、あなたはますますみがかれる。弗損益之。。无咎。貞吉。利有攸往。得臣无家。(そんせずこれをえきす。とがなし。ていきち。ゆくところあるによろし。しんをえていえなし。)「自分を損することなく他を益す。問題はない。貞正にして吉。進んで良い。自分の家のことを忘れるくらいに奉仕をしてくれる良き臣下 を得る」。部下の惜しみない協力を得られるのはもちろん、大いに信望を集める時です。誠意を大切にしましょう。◎大変良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k41.html
2019.10.15
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キーワード:解放解。利西南。无所往。其来復吉。有攸往。夙吉。(かいはせいなんによろし。ゆくところなければ、それきたりかえりてきち。ゆくところあれば、はやくしてきち。)「解」はゆるむ意。解消、解放のこと。「雷水解の時、西南(坤・地)の安らかな方向に進むのが良 い。 行く所がなければ元の所に戻って吉。行く所があれば早く動いて吉」。雷水解の時は、物事を解決するためには即断即決がポイントです。グズグズしていた らせっかくのチャンスを逃してしまいます。この卦が出たら、これまで困難の渦中にあった人ならば、悩みが解決し脱出することができますので、悩める人は 即、手をうつことです。しかし、これまで順調に進んできた人は、契約も縁談も解消され、職まで解かれてしまうしまう場合もあります。また、気持ちがゆる んで、怠慢になってしまうことも考えられます。油断は禁物ですが、雪解けの季節に当たる今、心機一転で事に臨みましょう。 〔大意〕解(かい)は「解放される」「ときはなされる」と受けとれば吉、「解散する」「分解する」ととれば、いまあるものの崩壊を意味し、凶ともいえる。そこで一般的には吉であり凶でもあるといった見方をします。マーフィー博士は「あなたは束縛と制限から解放され、自由と平和の公道にあなたを置くだろう」といい、吉の卦をとります。『易経』には「夙くするときは吉なり」とあり、物事に積極的に取り組んでチャンスを逃さないことです。また、この卦の場合に注意すべきことは、上昇運であるだけに自己過信に陥ったり、油断しないことです。とくに解放感にひたると気のゆるみが出てくる。ところが、下卦には炊(かん)という「底の知れないもの」がひかえているのですから、いい気になるのは禁物です。同じ戒めの意味でもう一つ注意すべきことは、利己主義に陥ってはいけないということです。我欲からも解放されて、人が良くなることを願う度量が大切です。マーフイー博士は、この卦のイメージとして「ゆるす」ということを盛んに強調しています。これはキーワードの解放からも出てくることですが、博士は「ゆるすのは他人のためではない。自分の中にある否定的な考えから自分の魂を解放するためにそれは必要なのだといっています。解放は「ゆるされる」ことであると同時に、立場が違えば「ゆるす」ことになる。この許すということこそが、解放の真の意味であるということです。いまあなたが何もするべきことがなければ、あなたは休息することです。心の底から解放感を味わうのも楽しい。 もしするべきことがあるなら、速やかにそれをはじめることです。「解は、西南によろし、往く所なけれぼ、それ来り復って吉なり。往くところあり、夙くするときは吉なり」 ●初6:休息しなさい。休息はあなたに発展の道を開きます。无咎。(とがなし。)「分を守れば問題はない」。力不足ゆえ目上に従い、援助を求める時です。身近に誘惑があるので用心しましょう。 ●二9:自分に対して願うことを他人にも願いなさい。田獲三狐。得黄矢。貞吉。(かりにさんこをう。こうしをう。ていきち。)「狩に行って三匹の狐を得た。刺さっていた黄金の矢も得た。貞正にして吉」。頑張れば頑張るほど実績が上がり、名誉も手にする時で す。思いもよらぬ宝を得られるかもしれません。積極的に動いて自らチャンスをつくりましょう。◎良い時です。 ●三6:本当の自分でないものになろうと装ってはならない。負且乘。致寇至。貞吝。(おうてかつのるあだのいたるをいたす。ただしけれどもりん。)「負」は荷を背負う業で、位の卑しいこと。「乘」は車に乗ることで、位の貴いこと。「寇」は敵、賊のこと。「荷を背に担いでいくべき 人夫が車に乗り、何とも不釣合いだ。これでは賊に危害を加えられよう。貞正にしていても恥をかくことになる」。身分不相応なことを企てたり、格好を取りつくろってばかりだと大失敗に至る時です。 実力をわきまえなさい。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●四9:外観によって判断してはいけない解而拇。朋至斯孚。(なんじのぼをとく。ともいたりてこれまことす。)「拇」は小人との腐れ縁のこと。「つまらぬ者との腐れ縁は断ち切ることだ。同志がやって来て心のこもった交際ができる」。くだらない者とは即刻、手を切りましょう。勇気が求められる時です。 ●五6 :あなたは決心したことをいますぐ実行しなさい。君子維有解。吉。有孚于小人。(くんしこれとくあり。きち。しょうじんにまことあり。)「君子であれば小人を解き放して吉。解き放された小人も、その誠に感じ入って従う」。泣いて馬謖を斬る時です。私情に流されずにやるべき時はやることです。 ●上6:あなたは他人を自分のために利用してはならない。公用射隼于高墉之上。獲之无不利。(こうもちいてはやぶさをこうようのうえにいる。これをえてよろしからざるなし。)「高墉」は高い塀のこと。「王公が高い塀の上に止まっている隼を撃ち落とす。これを捕えてよろしい」。目の上の瘤を抹殺することが できて、懸案や難問が一気に解決する時です。強攻手段を用いてでも敵に対抗することです。しかし、油断は禁物。◎良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k40.html
2019.10.14
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2019.10.13
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キーワード:障害蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。(けんはせいなんによろし。とうほくによろしからず。たいじんをみるによろし。ていきち。)「蹇」はゆきなやむこと。「水山蹇の時は平坦な西南(坤・地)方位に行くのが良く、険しい東 北(艮・山)方位に行くのはよろしくない。 有識者に相談することだ。貞正にして吉。」蹇の字は、文字どおり寒さに足が凍えて進めない状態を表わしています。この卦の上卦には水があり、進めば水流に巻き込ま れ、あるいは穴の底に落ち込みます。また、この卦の下卦には山があり、退いても険しい山に立ち 塞がれ、進退に窮します。このように、水山蹇の時は動けば危険に遭遇し、どうにも進むことのできない時です。今は止まって反省し、時の至るまでひたすら徳 を積むことです。謙虚にして従順に、目上の人の意見に従うことです。頑張るより仕方のない時。◎易の中で三大難卦の一つです。 〔大意〕賽(けん)とは難で、山にさえぎられ、水に行く手をさえぎられて進退きわまる卦であると一般には解 釈されています。しかし『易経』には「貞しければ吉なり」とあり、賢明に対処すれば決して悪いとはいえない。 むしろ大きな収穫が得られると考えられます。困難がおこったとき、どうすればよいか。マーフィー博士はいいます。「忍耐強くしていなさい。相談できる良い人を見つけなさい。あなたはその情況と、素手で戦ってはいけない。自分の中の無限の力を信じなさい。無限の知力はあなたが黙っていても困難に対処し解決する道を知っているのだ」と。困難に負ける、障害に負けるとは、その渦にまぎこまれることです。まきこまれると、身の自由がきかなくなり、 ふだんの能力の十分の一も発揮できない。そしてついには怒りや恐怖や絶望感にさいなまれて、最悪の行動をしてしまうのです。聖書には「人の心にある計りごとは、深い井戸の水のようだ」という成句があります。それはのぞき込んでも絶対にわかるものではない。深い底にあって理性ではうかがい知れないが、そこから清い水を汲むことはできる。すべての困難は外部にあるようで、実はその人の心の中にある。それを克服するためには、潜在意識に委ねるのが最良の方法なのです。そこで大切なのは、どんな場合でもマイナス思考をしてはいけないということです。「この障害は乗り越えられないのではないか」と思った瞬間から、それは現実のものとなります。なぜなら、まさしくそれをあなたが望んだからです。この卦は困難や障害を暗示しているが『易経』には「絶望」とは書いてない。賢くふるまえば、あなたの人生を飛躍させる機会として大いに活用できるものです。 ●初6:気を楽にしてあらゆる抵抗をやめよ。往蹇來譽。(ゆけばなやみきたればほまれあり。)「進めば困難にあい、退けば誉を受ける」。退いて時を待つ時です。 ●二6:あなたは安全に守られている。王臣蹇々。匪躬之故。(おうしんけんけん。みのこにあらず。)蹇々」は困難苦労の多いこと。「大臣が悩み苦しみつつ事に当るが、一個人のためではなく国のためである」。人のために身を粉にして働 く 時です。腹を据えて献身の精神に徹すること。 ●三9: 題に正面から立ち向かうな。往蹇來反。(ゆけばなやみきたればかえる。)「反」は自分の内に帰ること。「進めば困難に遭い、退いて守れば安きを得る」。本分を守って内部を固める時です。 ●四6:あなたがいますべきことは、自分の潜在意識の力を確信することだけである。往蹇來連。(ゆけばなやみきたればつらなる。)「進めば困難に遭うので、退いて仲間と協力する」。退いて友人と協力する時です。 ●五9:信頼できる友と手を組みなさい。大蹇朋來。(おおいになやみともきたる。)「大きな困難に遭い苦しむが、同志が来て助けてくれる」。有力な助っ人の現れる時です。もうじき「ゆきなやむ」状態から脱出できます。 ●上6:安らぎの流れの中に身をおいている自分を実惑しなさい。往蹇來碩。吉。利見大人。(ゆけばなやみきたればおおいなり。きち。たいじんをみるによろし。)「碩」は大なること。「進めば困難に遭うが、退いて守れば大きな功績を得る。吉。有識者に相談することだ」。苦しかった水山蹇の時が 去りつつあります。援助を得られる時ですので、有識者に相談の上、事に当たりましょう。きっと運が上向いてくるでしょう。◎水山蹇の中では良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k39.html
2019.10.13
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キーワード:対立睽。小事吉。(けいはしょうじはきち。)火沢睽(かたくけい)不和反目の多い時「睽」は相背くこと。「火沢睽の時は、小さいことを行なうのには吉」。この卦は、離の中女(火)兌の少女(沢)が女同士で反目している姿で す。したがって「火沢睽の時は、統一がなされずに、内輪もめありとみなします。たとえば、家庭の中では嫁と姑の争い、会社の中では派閥争いの絶えない時で す。そのため、万事に行き違いが多く、スムーズに事が運びません。こういう時は、大きな事は行なわずに内部に目を向け、反目が小さなうちに対処し、調和を図るための和解策を練ることです。 〔大意〕睽(けい)は「そむく」「行き違い」といった意味があり、この卦は対立を示します。火と水が相入れないように、物事はことごとく食い違う。人間関係では苦労が多いときです。しかし『易経』には「睽は、小事に吉なり」とあり、決して悪いとばかりはいえない。たしかにもめごとはあるかも知れないが、それをうまく処理していけば、結果的には以前にもまして良くなる卦です。もっとも下手な対応はこの卦を見て「ゴタゴタがおきる」「意見が食い違う」と悪い想像をすることです。ゴタゴタや意見の食い違いはあっても、それが「雨降って地固まる」になるかも知れない。そういう肯定的な思考にもっていくことが大切です。卦を額面通り解釈する必要性はまったくないのです。それは聖書に書かれた言葉同様、比喩が多く、またシンボルとしての言葉がひんばんに使われているので、これを額面通り受けとると、かえって真意を損なう結果になるのです。この卦はキーワードが対立である。それは良いとはいえない。誰も調和は望むが、対立を望みはしないからです。しかし現実には対立はいくらでもある。それをうまく対処する方法論を考える機会に恵まれたと思えば、この卦に限らず他の卦でも、いつも 自分に有利に展開することができる。悪い卦が出て「だめだ」とあきらめてしまうようでは、易の精神は生かされません。対立は自分の心の中にすら、たえずあるものです。「人生における対立物は全体の半分である」とマーフィー博士はいいました。対立こそ調和の序曲として積極的に対処することが必要です。いまいちばん悪いのは対決を避けることです。 ●初9:批判することをしばらく止めなさい。悔亡。喪馬勿遂。自復。見惡人。无咎。(くいほろぶ。うまをうしなうおうことなかれ。おのずからかえる。あくにんをみて。とがなし。)「悔いはなくなる。馬を見失うが、追わずとも向こうから戻ってくる。悪人でも心を広くして会えば問題はない」。一度背いた者もまた 戻ってくる時です。去る者は追わず、放任することです。また、気に入らぬからと避けて通るのは損になる時。 ●二9:あなたに似た良い者をさがしなさい。遇主于巷。无咎。(しゅにちまたにあう。とがなし。)「巷」は町の小路のこと。「町の小路で主人に遭う。問題はない」。意外なことから解決策が見出せる時です。裏工作が功を奏しますが、 相談して行うことです。◎火沢睽の中では良い時です。 ●三6:平静でいられれば、あなたは目的地へ向かっている。見輿曳。其牛掣。其人天且劓。无初有終。(よのひかるるをみる。そのうしひかれ。そのひとかみきられかつはなきらる。はじめなくおわりあり。)「輿」は車のこと。「車が引き戻され,牛も引き止められて進めない。髪を切られ、鼻を切られるような憂き目に遭う。初めは良くないが 、 終りは良い」。周囲の人に誤解されたり、濡れぎぬを着せられたりと、苦労の多い時です。何事も関与しないが一番です。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●四9:どんな対立もやがては和解し解決することを実感しなさい。睽狐。遇元夫交孚。厲无咎。(けいこ。げんぶにおうてこもごもまことす。あやうけれどもとがなし。)「睽狐」は背いて孤立すること。「元夫」は善良な人のこと。「背いて孤立するが、善良な人に会い、誠をもって交わるようにな る。危ういけれども問題はない」。意見が対立して孤立しやすい時ですが、正しくしていれば必ず素晴らしい理解者、かけがえのない親友が得られます。自我を 抑えて柔和な態度を心がけること。 ●五6:いまこの瞬間以外のことを考えてはいけない。悔亡。厥宗噬膚。往何咎。(くいほろぶ。そのそうはだえをかむ。ゆけばなんのとがあらん。)「宗」は身内,親族のこと。「悔いはなくなる。同族と会って、柔らかい肉を噛むが如く和解できる。進んで事を行っても何の問題があろうか」。仲間と親しみ協力しつつ、解決に当たる時です。もめ事の後の仲直りといったところ。 ●上9:人のあなたに対する悪い態度は、あなたの人に対する態度の反映である。睽狐。見豕負塗。載鬼一車。先張之弧。後説之弧。匪寇婚媾。往遇雨則吉。(けいこ。しのとをおうをみる。きをいつしゃにのす。さきにはこれがゆみをはり。のちにはこれがゆみをとく。あだするにあらずこんこうせんとす。ゆきてあめにあえばすなはちきち。)「睽狐」は背いて孤立すること。「豕」は豚。「塗」は泥。「寇」は敵、賊のこと。「背いて孤立する。泥まみれの豚と鬼が車に載っている。最初は弓を引いて射ようとするが、後には弓を下ろす。相手は敵ではなく求婚しようとして来たのである。進んで雨に流せば吉」。完全に疑心暗鬼の状態です。見方を変えれば疑いや誤解もとけて、すんなりと解決する時です。お互いに過去はサラリと水に流すこと。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k38.html
2019.10.12
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キーワード:家族家人。利女貞。(かじんはじょのていによろし。)「家人」は一家の人の意味。「風火家人の時は、女性が貞節をもって家を治めるのが良い」。この卦は五爻に陽、二爻に陰があり、どちら も中正を得ています。五爻は外でバリバリ働く夫であり、二爻は家をしっかりと守る妻であり、互いに協力し合うことで家庭は調和がとれ、結束力が強まりま す。このように、風火家人の時は、家庭を大切にして、また内部に目を向けるべき時です。したがって、新規の事を行うよりも本業を守り、協調性や結束力を大 切 にすることです。また、家庭内に問題が起こりやすい時ですが、主婦のパワーがものをいいます。概して女性の協力や家族の協力が得られるとスムーズに運ぶ時 です。 〔大意〕この卦は家庭に関する暗示です。家人と家族のことで特定の立場の人をさすものではない。それぞれが自分の立場から自分を含めた家族との関係を見ていけばよいのです。また仕事の上でのグループなどにも、この卦の暗示は生かされます。「家人は、女の貞しきに利ろし」と書かれており、これは家庭は女性のしっかりした態度でよく治まるということです。仕事などで女性を含まないときは、女性的な役割を担当している人と解してさしつかえありません。また女を感情とか主観、あるいは潜在意識ととらえてもいい。マーフィー博士はむしろそのようなとらえ方をしています。つまり心の中で潜在意識がよく働くことが人生に勝利する方法であるなら、男としてのシンボル、すなわち理性や客観を前に出すよりも、むしろ感情や主観を外部世界と調和させたほうがいいということです。上に風があって、下に火があるというこの卦の構図は、ものがよく燃える状態である。これは家の中がうまく運んでいることを象徴しています。だからこの卦が出たら、まず家庭問題は安定する、家族は仲よくやっていけると見ていい。ただし、このとぎキーポイントにいるのは女性である。あくまで一家の主婦がその与えられた責務を立派にこなさなければならない。個人のレベルでいえば、潜在意識を大いに活用することを心がければ、物事がうまくいく。理性的判断よりも、自分の感情や直観、俗にカンと呼ばれているものを働かせるチャンスである。「チャンスが見つけられないなら自分でつくれ」という言葉がありますが、ふだんの自分では躊躇するような発想や行動をあえてしてみるのもいいでしょう。潜在能力は思いがけない形で発揮されるものです。 ●初9:家族の者が精神的成長を遂げるようしつけなさい。閑有家。悔亡。(ふせぎていえをたもつ。くいほろぶ。)「門を閉じて家を守れば、悔いはなくなる」。厳重な戸締まりと同様に丹念な準備を怠らずに内部を固める時です。物事は、最初に締める ことが肝腎です。 ●二6:自分の心の動きを全面的に信じなさい。无攸遂。在中饋。貞吉。(とぐるところなし。ちうきにあり。ていきち。)「中饋」は台所仕事のこと。「自分を立てて通そうとしない。台所の仕事を怠らない。貞正にして吉」。本業に専念する時です。役割を分 担しましょう。 ●三9:家族間の一時的な感情の爆発は悪いことではありません。家人嗃嗃。悔厲吉。婦子嬉々。終吝。(かじんかくかく。あやうきをくいればきち。ふしきき。ついにりん。)「嗃嗃」は口やかましいこと。「嬉々」は笑い楽しむこと。「家族に口やかましく接すれば波風が立つが、行きすぎを反省すれば吉。ま た、女子どもがきゃあきゃあ笑ころげるような節度のなさでは、結局は恥ずべきことになる」。内部に乱れが出てくる 時ですから、上手に締めることです。雰囲気づくりに気を配りましょう。 ●四6:家族の一人ひとりにかくされている宝を見つけなさい。富家。大吉。(いえをとます。だいきち。)「家が豊かになる。大吉」。家業に専念して大利を得る時です。穏和な路線を守ること。◎大変良い時です。 ●五9:あなたは自分の感情を支配したとき王になる。王假有家。勿恤。吉。(おうゆうかにいたる。うれえるなかれ。きち。)「王様が家を治める。心配しなくとも良い。吉」。家庭の中は安定し、円満で心が通じ合い、運気も好調な時です。会社の中も、社長や部 長を中心に一致団結というところ。◎大変良い時です。 ●上9:あなたがするすべてのことに愛を持ってしなさい。有孚。威如。終吉。(まことあり。いじょたれば。ついにきち。)「威如」は威厳があること。「誠があって、しかも威厳がある。最終的には吉」。常に反省しつつ締めていけば、家の繁栄は継続すること で しょう。◎良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k37.html
2019.10.11
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キーワード:明るくなる明夷。利艱貞。(めいいはかんていによろし。)「明」は明らかなるもの、賢人のこと。「夷」は傷つけ破ること。「艱貞」は困難に耐えて貞正を守ること。「地火明夷の時は、困難に耐 えて貞正を守るのが良い」。この卦は、、地の中に太陽(火)が沈んでしまって光を放てず、 周囲は真っ暗な夜の卦です。地火明夷の時は、賢明な人が傷つき破れて、日の目を見ない時です。もし、その才能を表に出したなら周囲は小人ばかりですので、 ねたまれ、攻撃の標的にされ、コテンコテンに叩かれることでしょう。こうした時には、暗黒の闇に身を隠すように智恵を晦(くら)まし、才能を隠し、無能の ふりをして難を逃れ、後日に備えて実力をたっぷりと蓄えるべきです。万事表面に立つべからず。 〔大意〕「暗くなる」とは光を失う状態です。光は真実であり、善であり、勝利ですから、それを失うことは敗北、失敗を意味する。したがって、この卦は衰運を暗示しています。「明夷は、難しみて…」と『易経』にあるように、これは賢明な者、正しい者が傷つき苦しむ運命である。悪い者が苦しむのなら話はわかるが、そうでないのだからちょっとやり切れない状態である。しかし、現実にはこういう例はいくらでもあるわけです。いわば正義が通用しない、当然のことが当然でなくなるとすれば、いったいどんな対処の仕方をすればいいのか。暗たんたる気持になるのも無理はありません。『易経』ではどういっているか。それは「身を正しく保ち、じっと耐えよ」ということです。これに対しマーフィー博士は「そのような状態になること自体にあなたの誤りがある。その誤りを正さなくてはならない」といいます。潜在意識の理論からいえばこれは当然のことで、わたしたちの境遇はどんなものであれ、その人間が日頃考え行動してぎたことの帰結である。それが好ましくないものだとしたら、過去にそうなるような、あるいは現在も含めてそうなるような心的態度をとってぎたからだ、ということになります。その誤りを正すことなくして幸運を招くことはない。いくら自分で正しいと思っても、正しさがイコール幸運のパスボートではないということでもあります。潜在意識はメカニックな性質があって、当人の理性的な思惑とは逆の働きをすることがある。だから、ただ待っとかやりすごすというのではなく、「自分には良い状態が訪れる。それはまもなくやってくるのだ」と確信することが必要です。そういう形でたえず潜在意識に肯定的な思考を送り込んでおかないと、いつまでたっても暗い世界をさまようことになりかねません。 ●初9:不調和、不一致、失望はまもなく消えていきます。明夷于飛垂其翼。君子于行。三日不食。有攸往。主人有言。(めいいとぶにそのつばさをたる。くんしゆくにさんじつくらわず。ゆくところあり。しゅじんことあり。)地火明夷の時、鳥が翼を垂れ、人目を避けて飛び去る。君子も逃れ去るが、三日も食べることができない。進めば上司より小言をいわれる」。今は何をやっても うまくいかず、障害の多い時です。即刻、身を引くべし。 ●二6:解決するのはあなたではないことを念じなさい。明夷夷于左股。用拯。馬壯吉。(めいいさこをやぶる。もちいてすくう。うまそうなればきち。)「地火明夷の時、左ももが傷ついたが、強壮なる馬の助けで救われる。速やかに逃げて吉」。 大急ぎで身を引けば、小さな傷で済む時で す。強力な助っ人を得ること。 ●三9:旅に出ると思いがけない道を発見するだろう。明夷于南狩得其大首。不可疾。貞。(めいいなんしゅうにおいてそのたいしゅをう。とくすべからず。ただし。)「疾」は急ぐこと。「地火明夷の時、南へ攻め、敵の大将の首をとる。だだし、あまり急いで軽率に行ってはならない」。最後の決断とし て、断固とした手段で決着をつけるべき時ですが、性急さは禁物です。◎地火明夷の中では良い時です。 ●四6:他人におきた事柄にあなたの責任はありません。入于左腹。獲明夷之心。于出門庭。(さふくにいりて。めいいのこころをう。ゆきてもんていをいづ。)「相手の腹心になって、悪人の腹の内を探り得た。門庭を出て危険を回避する」。とうとう悪人の腹の内を知りえました。うまい逃げ道を 考え、何としてでも脱出することです。うまい話には裏がある時。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●五6:いまは大いなる束縛を甘んじて受けるべきである。箕子之明夷。利貞。(きしのめいい。ていによろし。)「箕子」は殷の紂王の下臣の一人。「箕子が暴君紂王に対して狂人のふりをして、智恵を晦まし難を免れたように、貞正であれば良い」。 悔しい思いをしても、徹底して暗愚をよそおい、難を逃れるときです。大石内蔵助にならいましょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●上6:失望、意気消沈、悪意はあなたの周囲をより暗くしていることを知りなさい。不明晦。初登于天。後入于地。(あきらかならずしてくらし。はじめてんにのぼりのちにちにいる。)「暗愚な者は、初めは天に昇るような勢いであるが、後には地に沈み、身を滅ぼしてしまう」。紂王の末路のように、一時的な盛運に 驕っても、今や没落の危機に直面している時です。これまであなたが力にのみ頼り、人を傷つけ苦しめてきたことへの当然の報いでしょう。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります。よく反省し、方針の転換をしましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k36.html
2019.10.10
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キーワード:進歩晋。康侯用錫馬藩庶。晝日三接。(しんはこうこうもちいてうまをたまうはんしょ。ちゅうじつみたびせっす。)「晋」は進むこと。「康侯」は国を治める諸侯。「藩庶」は多いこと。「晝日」は日中のこと。「火地晋の時、康侯がその功績により多く の馬を賜わり、一日に三回も接見を許される」。この卦は、地の上に太陽(火)が昇った姿で,真昼の卦です。 そして、太陽がますます中天に昇り進むことから、やる気満々、運気も地位も活力を得て勢いよく上昇する時です。火地晋の時は前途が明るく、すべてトントン 拍子に進む時で、やりがいも大いに感じられて得意の時です。サラリーマンなら、上司の引き立てを得て出世街道をまっしぐらでしょう。この勢いに乗じて積極 的に打って出ることです。 〔大意〕これは吉の卦です。『易経』には「晋は、康侯もって馬を錫わること…」と書かれています。晋とは進で「進む」こと、康侯(こうこう)は国をよく治めている君のことで、「すべてがよく治まって、豊かになっていく」ことを暗示しています。これはすなわち上昇であり進歩である。すべてに自信をもってつき進んでよい。それに見合うエネルギーは与えられます。いま、いちばんしてはいけないこと、それは消極的な思考と行動です。たとえ現状に対するあなたの判断が、かりに厳しいものであったり、迷いを生じるような状態であっても、迷ってはいけません。潜在意識の回答というものは 思いもよらぬ形でやってくることが多いからです。人々がしばしば偶然と呼ぶ幸運は、決して偶然などではなく、「思いもよらぬ潜在意識の回答」なのです。いまのあなたはあらゆる面で成功の馬に乗っているのです。何も恐れる必要はありません。もしあなたに失敗や運を逃す要素があるとしたら、それは理由のない恐怖心のとりこになることです。マーフィー博士は人間の成功や願望の達成の最大の敵は「恐怖心」だといいます恐怖心とは何か。それは実体のない影のようなものです。まだおきてもいない事柄に対する悪い想像です。恐怖心を克服できれば、ほとんどの物事はうまく運ぶ。何をさておいても、あなたは恐怖心から解放されねばなりません。その最良の方法は、「いちばん恐れていることをする」(ニマーソン)ことです。それをする絶好の機会が、火地晋(かちしん)の卦が出たときといってよいでしょう。 ●初6:あなたの目的を追求しなさい。晋如。摧如。貞吉。罔孚。裕无咎。(しんじょ。さいじょ。ていきち。まことなし。ゆたかにしてとがなし。)「晋如」は進むこと。「摧如」は阻まれ進めないこと。「罔」は無の意味。「進もうとしても進めない。貞正にして吉。信頼を得られな くても心に余裕を持っていれば問題はない」。妨害がある時ですが、焦らず心を大きく持って、チャンスが訪れる日を待つことです。小休止といったところ。◎良い時です。 ●二6:目標を変えてはいけません。晋如。愁如。貞吉。受茲介福 于其王母。(しんじょ。しゅうじょ。ていきち。このかいふくをそのおうぼにうく。)「晋如」は進むこと。「愁如」は愁い止まること。「介」は大きいこと。「進もうとしても心配で進めない。貞正にして吉。王母がヒイキ に してくれて大きな幸せを受ける」。目上の人や上司に気に入られて引き立てが得られるか、または諦めかけていたところに思いがけない幸せが転がり込むような 時です。最後まで投げ出さないこと。◎良い時です。 ●三6:あなたの前にある障害は行動で乗り越えられます。衆允。悔亡。(しゅうまことす。くいほろぶ。)「允」は誠の心のこと。「仲間から信頼されて悔いがなくなる」。周囲の人々があなたのことを認めて信任してくれます。支持と協力を得 て発展する気運です。選挙などには当選するでしょう。◎大変良い時です。 ●四9:他人を利用すると結果は利用される。晋如。鼫鼠。貞厲。(しんじょ。せきそ。ただしけれどもあやうし。)「晋如」は進むこと。「鼫鼠」は大きな鼠のこと。「大ねずみのように貧欲に進む。貞正にしていても危うい」。欲にかられて動き、不 正や腐敗の渦中に置かれる時です。欲を捨てて退き、身の安全を図ることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 ●五6:気が変わったら、そのままにしておきなさい。悔亡。失得勿恤。往吉。。无不利。(くいほろぶ。しっとくうれうるなかれ。ゆけばきち。よろしからざるなし。)「悔いがなくなる。損得を気にせず進めば吉。よろしい」。目先の損得に構わず押しの一手で進むと成功するでしょう。障害に屈したり、 高 嶺の花とハナから諦めないことです。◎大変良い時です。 ●上9:怒りは自分の胸にたたんでしまいなさい。晋其角。維用伐邑。厲吉。无咎。貞吝。(そのかくにすすむ。これをもちいてゆうをうつ。あやうけれどもきち。とがなし。ただしけれどもりん。)「邑」は村のこと。「頂上まで登りつめた。村の内乱を鎮圧する。危ういけれども吉。.問題はない。ただし貞正であっても、力による内 部の粛清は恥ずべきことである」。これ以上間口を拡げてはならない時です。あなたが上司ならば、部下に厳しすぎて反感を持たれている可能性があります。心 を広く持って冷静に対処しましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k35.html
2019.10.09
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キーワード:大きな力大壮。利貞。(たいそうは。ていによろし。)「大壮」とは,大いに盛んということ。「雷天大壮の時、貞正であれば良い」。雷天大壮の時は、陽の力が増大し、飛ぶ鳥を落とすような 勢いがありますが、気持ちばかりはやって中身が伴わない時です。そして自分の力を過信して強引に突っ走り、果てにはブレーキの効かない車のようになって、 失敗に陥りやすい時です。ですから、何を行なうにもワンクッション置いて、一歩退くような気持ちで対処し、内部の充実に目を向けることが大切です。 〔大意〕大壮(たいそう)とは、大なる者がさかんな様子で、その上に雷が天にとどろくのですから、きわめてエネルギッシュな状態を賠示しています。いわば運勢的には非常に強く、勢いがあると見ていい。大きな仕事が完成するのはこういうときです。ただこの卦で注意しなければならないのは、あまりの勢いにふりまわされて「やりすぎない」ことです。調子に乗りすぎると、勢いがあるだけに大失敗へとつながる危険性があります。またマーフィー博士は雷のとどろきを「欲望の表現」だといいます。つまり、あなたの中にいま大きな欲望がうずまいている。その欲望は非常に強く、またその実現のためにあなたは意欲に燃えている。周囲の情況もよく、それは実現しそうである、ここまではいいが、もしその欲望の実現がモラルに反することであったり、自己本位なものだったら、それはあなたを失敗へと導くかも知れない。何故なら、自然の世界はあくまで調和と平安が基調となっていて、悪や憎悪、我欲といったものは退けられるからです。それと自己過信ということがある。いまの自分に大きな力が発揮できるのは「自分にそれだけの才能があるからだ」と思ってしまう。実際は大自然のエネルギーがあなたに降り注ぎ、あなたはそれに導かれているにすぎないのに、それを自分の力と錯覚してしまうのです。人間は、とかくこういう錯誤に陥りがちである。だから急上昇から急速な転落へと落ちる人が多いのです。会社を倒産させる人の大半は「一度は会社を急成長させた実績の持主である」という皮肉は、人間がいかに思い上がり、自己過信に陥るかを示しています。そうならないためには勝ってかぶとの緒を締める心構えが肝要です。 ●初9:内にあるものが外にあるものを支配することを忘れるな。壯于趾。征凶。有孚。(あしにそうなり。ゆけばきょう。まことあり。)「足を躍らせてしきりに進もうとする。進めば凶。誠の心をもつことだ」。実力もないのに気ばかり焦っています。ここはぐっと止まっ て、短気を慎むべきです。急進すれば、「飛んで火に入る夏の虫」になってしまいます。 ●二9:恐れることがなければあなたの目的は遂げられる。貞吉。(ていきち。)「貞正にして吉」。野心など抱かず、誠実に現状を守れば良い時です。◎良い時です。 ●三9 :自分を高くするものは低められ、自分を低くするものは高められる。小人用壯。君子用罔。貞厲。羝羊觸藩贏其角。(しょうじんそうをもちい。くんしぼうをもちう。ただしけれどもあやうし。ていようはんにふれてそのかくにくるしむ。)「罔」は無。「羝羊」は牡羊。「藩」は垣根のこと。「小人は盛んに進むばかりで限度を知らないが、君子は度を越すことがない。 貞正にしていても危うい。牡羊が突進して垣根に角をひっかけて苦しむような状態になる」。才人は才に溺れ、小人は血気にはやり、にっちもさっちもいかなく なってしまう時です。自ら墓穴を掘らぬよう、何事にも首を突っ込まないことです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:扉はいつも開かれている。行って開けなさい。貞吉。悔亡。藩決不贏。壮于大輿之輹。(ていきち。くいほろぶ。はんひらけてくるしまず。たいよのふくにそうなり。)「藩」は垣根。「大輿」は大車。「輹」は車軸のこと。「貞正にして吉。悔いはなくなる。垣根が開けて苦しまずに済む。大車の車軸が頑 丈である」。障害が取り払われ、道が自然に開ける時ですから、初心を貫き通すべきです。仕事に打ち込みましょう。◎大変良い時です。 ●五6 :より大ぎいもののためには、小さいものを放棄せよ。喪羊于易。无悔。(ひつじをえきにうしなう。くいなし。)「易」はここでは境界のこと。「羊を境界で見失う。悔いはない」。去る者は追わず、何事にも関わらないのが一番の時です。 ●上6:あなたの理性はあなたの心の羊飼いになるべきである。羝羊觸藩。不能退。不能遂。无攸利。艱則吉。(ていようはんにふれてしりぞくあたわずすすむあたわず。よろしきところなし。なや めばすなわちきち。)「羝羊」は牡羊のこと。「藩」は垣根のこと。「牡羊が垣根に角をひっかけて退くことも進むこともできない。良い事はない。反省して身 を慎めば吉」。スピードを落とすべき時に暴走して進退に窮する時です。分外のことに手を出さないこと。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k34.html
2019.10.08
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キーワード 退却遯。亨。小利貞。(とんはとおる。しょうはていによろし。)「遯」は遁走、逃れて退くこと。「天山遯の時、通じる。小事なら貞正にして叶う」。天山遯の時は、衰えつつある時の流れに逆らわず、 たとえば、中央から逃れ退いて田舎や地方などに身を隠し、じっと再起のチャンスを待つべき時です。何事も潔く退き、深入りしないことで難を逃れることがで きます。見栄も外聞も気にかけず、逃げるが勝ち、今日あっての明日、執着心を捨て去ることです。 〔大意〕逐(とん)には退避、退却、逃れ退くという意味があり、この卦は「撤退することで吉となる」ものです。撤退は攻撃よりも難しい。とくに調子の良いときに攻撃、攻勢に出ることは誰にでもできる。問題は攻撃か撤退かの岐路に立たされたときに、おびえ逃げるのではなく、整然とした撤退ができるかどうかということなのです。あなたはいま意欲に燃えて山に登った。だが、目的地には到着していないが少し気になることがある。天候異変の準備が足りないことである。いまのところは快晴でくずれる心配はない。しかも意欲は満々であり、目的の頂上にたどり着くまではがんばりたいと思う。こういうときに撤退することは非常に難しいものです。だが、この卦は「いまは前進するときではない」といっている。こういうときに引き返す勇気を持つことができるかどうか。「勝ちが見えないとぎは最大損失を避けよ」という考え方がある。撤退か進撃かには大局を見る目がなくてはいけないが、このとき大切なのは、退却には「それまでかけた努力」にこだわってはいけないということです。これが実はいちばん難しい点である。「せっかくここまで来たのに」「これだけ努力をしたのに」といって、それを無駄にしたくないというこだわりが頭をもたげてくるのです。こういう気分になると撤退は「したくない」という方向に傾斜していく。これがいちばん危険なところで、そういったこだわりのために壊滅的な打撃をこうむることになるのです。「撤退をよくで含る人間は一流である」といいます。攻撃ばかりで撤退のできない人間は二流でしかない。あなたの潜在意識は決してまちがうことはないのです。理性がこだわっても内心の声に耳を傾けて、いますみやかに撤退をすべきである。それが勝利と成功への早道です。 ●初6:気分を落ち着け、静かにしていなさい。遯尾厲。勿用有攸往。(とんびあやうし。ゆくところあるにもちうるなかれ)「逃げ遅れてしまい、危うい。進んではならない」。ぐずぐずして尻尾をつかまれ、逃げるチャンスを逸した時です。こうなったら下手に 動かず、止まってじっと時を待ち、身を守ることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●二6:たゆまず求めなさい。回答は必ず得られます。執之用黄牛之革。莫之勝説。(これをとらうるにこうぎゅうのかわをもちう。これをあげてとくなし。)「黄牛の革で固く縛り付ける。これをとき解くことができない」。逃げそこなってしまった以上、しっかりした意志を持って、面の皮を厚 くして居座ることです。自由があまりきかない今、死んだふりをしてチャンスをうかがう ことも必要でしょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●三9:あなたが正しいと感じていることをしなさい。係遯。有疾厲。畜臣妾吉。(とんをつなぐ。やまいありてあやうし。しんしょうをやしなえばきち。)「逃げようとして後ろ髪引かれて止まる。病にかかったように不自由で危うい。臣や妾を養うくらいなら吉」。逃げるべき天山遁の時に、 私情に縛られ、未練がましく右往左往している時です。思いきりが肝腎です。 ●四9:あなたが決めたことはいかなることでも成功の一道程である。好遯。君子吉。小人否。(このめどものがる。くんしはきち。しょうじんはひ。)「好きだけど逃げる。君子は吉。小人は欲のために逃げることができず良くない」。好きな人やものを振りきってでも身を引く時です。 私利私欲に凝り固まっている小人には難しいことかもしれませんが・・・・・・。 ●五9:あなたの決定を堅持せよ。嘉遯。貞吉。(よくのがる。ていきち。)「喜んで立派に逃げる。貞正にして吉」。引くのに何の支障もなく、花道を飾ることができます。◎良い時です。 ●上9:あなたのすることはどんなことでも成功するだろう。肥遯。无不利。(ゆたかにのがる。よろしからざるなし。)「豊かに逃げる。よろしい」。功成り名遂げて悠々と引退し、自由の境地を楽しめます。◎大変良い時です。※易学史に残る占例高島呑象先生は、明治九年にこの卦爻を得て、実業界から引退されたと伝えられています。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k33.html
2019.10.07
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キーワード 持続恒。亨。无咎。利貞。利有攸往。(こうはとおる。とがなし。ていによろし。ゆくところあるによろし。)「恒」とは常ということ。久しく変わらないこと。「雷風恒の時、通じる。問題はない。貞正であれば良い。進んで良い」。雷風恒の時に は、何事も方針を変えることなく貫くことで本当の幸福が得られます。ですから、初心を忘れず現状を守り、転職するなど、むやみに事を起さないことです。こ の期に不動心を培い、平凡の良さを認識すべきです。この卦は、夫婦の卦とされ、幾久しく変わらない姿を表します。この卦が出た時は、いわゆる夫婦が倦怠期 に入ったような時で、平穏無事な毎日に退屈して、刺激を求めてウズウズしている心が潜んでいる危険な時でもあります。自分の心に問うて、よく反省してみる ことです。 〔大意〕恒(こう)は恒久不変の恒。この卦の解釈は「一定の変化はあるが、そのジステムは不変である」という意味で、積極的に仕事でも計画でもすすめるのに良いとされています。「あなたが正しい考え、正しい感情、正しい行動をしっかりと続けているならば、調和、健康、平和といった心の富を経験するだろう。あなたが達成しようとしている計画は、どんなものであろうと、またその目的がどんなはるかなものであろうと、それは達成できる」これがこの卦に対するマーフィー博士のメッセージです。これは一読すると、何の変哲もないようだが、 ポイントは持続という点にあります。どんな事柄でもはじめるのは簡単だが、それを持続させることはきわめて難しい。しかし、持続ということができない限りは目的の達成はできません。持続の困難さは、情況の変化です。持続したいと思っても持続できないような境遇、環境におかれることがある。しかしこの卦の場合は、そうした変化がほとんどないということをいっているのですから、それを信じて計画を実行していくべきです。潜在意識がもっともその能力を発揮するのは、目的の一定不変です。どんなに情況が変わろうと、いったん決めた目的は変えない。それがほとんど不可能に思われるような状態でもあきらめないで時機をうかがう。そうしていれば、必ずチャンスはめぐってくるものなのです。成功者の特質の一つが、この目的の一定不変ということである。たとえば、発明家などの仕事はほとんどこれである。その発見や発明のきっかけがいかに偶然に見えることであっても、その人がずっと抱き続けてきた目的意識があったからだ。持続の意志こそ成功の最大の要素といっていいものです。 ●初6;:急いで事をしてはならない。浚恒。貞凶。 无攸利。(ふかくつねにす。ただしけれどもきょう。よろしきところなし。)「最初から深入りしようとする。貞正であっても凶。良いことはない」。最初から飛ばしすぎ、求めすぎで無理があるのではありません か。自分の力量をわきまえることです。 ●二9:先のことを思いわずらうな。悔亡。(くいほろぶ。)「雷風恒の精神を守れば悔いはなくなる」。「継続は力なり」の時です。今までの方針どおりに根気よく進みましょう。 ●三9:理性に逆らうことも潜在意識が是認しているかも知れない。不恒其徳。或承之羞。貞吝。(そのとくをつねにせず。あるいはこれにはぢをすすむ。ただしけれどもりん。)「徳に欠け、節度がない。恥をかくことになる。貞正にしていても非難される。」方針を変えてはならない雷風恒の時にふらふらと方針が 定 まらず、あれもこれもと気が多く、多情による過ちを起こしやすい時です。このままでは信用も名誉も 失います。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:自分の中にある無限の力のみを信じなさい。田无禽。(かりにきんなし。)「禽」は鳥、獲物のこと。「田んぼで狩をして獲物がなかった」。労して功なし、とんだ見込み違いで利益のあがらない時です。すべて断 念して、早く手を引くこと。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●五6:自分の感情を支配したいなら習慣を変えなさい。恒其徳。貞。婦人吉。夫子凶。(そのとくをつねにす。ただし。ふじんはきち。ふしはきょう。)「徳を維持し貞正を守る。婦人は吉でも男子には凶」。柔順を旨とすべき立場の人にはよくても、自発性、臨機応変を旨とすべき立場の人 には良くありません。いつでも頑固で融通がきかないと、今のご時世、マイナ スになります。 上6:いまのあなたはおだやかな心を保つだけでよい。振恒。凶。(こうをふるう。きょう。)「 雷風恒の道を守らず絶えず動揺している。凶」。不動心とはほど遠く、確固とした目的もないのに、目移りばかりしている時です。どんなに忙しく飛び回っても 成果はなく、見当外れの努力にほかなりません。●◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k32.html
2019.10.06
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キーワード 感化、求愛咸。亨。利貞。取女吉。(かんはとおる。ていによろし。じょをとるにきち。)「咸」は感じるということ。「沢山咸の時、通じる。貞正がよい。嫁をもらうには吉」。若い女(沢)と若い男(山)が互いに感じ合い、相通じる姿 です。この卦は恋愛の卦ともいわれ、相手の感じ方、反応の程度を人体の部位を用いて各爻に解説してあります。沢山咸の時は、ツーといえばカーというような 時で、直感に任せてすみやかに事を運ぶことがポイントです。恋愛は急速に進展する時で、理性を失いがちなので、いくら恋愛の卦とはいっても異性問題には一 応 注意を払う時です。真面目な関係ならばいうことはありませんが・・・・・。会社の上司のあなたに対する評価にも応用してみてはいかがでしょうか。 〔大意〕咸(かん)は感のことで「心にひびく」「心が揺れる」など、人の感情を表現するときの言葉として使われる。そこには何か対象が必要ですから、この卦はとくに男女間の感情交流を暗示していると考えられています。人間は日常の生活領域ではきわめて理性的にふるまうことを要求されるが、一方で「恋は思案のほか」という言葉もあるように、男女の相思相愛といった問題は、精神感応としかいいようのない部分が大きなウエイトを占める。感情中心だからそれだけ難しく、大きな喜びがくるとも、大きな苦しみがくるともいえる。しかし最終的には、よき伴侶、協力者に恵まれると思っていいでしょう。いわば、あなたの願望が相手によく通じ、相手もあなたのことを思ってくれる。恋愛、結婚はとんとん拍子にすすむし、仕事の面でも良き協力者が得られる吉運と一般にはいわれています。ただし、そうなるためには条件がある。その条件とは、あなたが誠心誠意を込めて相手に接するということです。 潜在意識はその人自身が理性の領域でいくら飾ってもごまかされることがない。だから、口先だけで相手を引きつけようとしても、それはあなた自身の内心が知っているから結局うまくいかない。感情面では第六感というものが働くから、人を納得させたり、感動させたりすることは、意外に難しいのです。では、結婚詐欺師のような人間が成功するのはなぜか。それはだまされたがっている人間も世の中にはいるからです。彼らが成功する範囲は意外に狭く、ある種の心的態度の人間しかひっかからない。彼らはそういう人間を見つけるのに長(た)けているのです。だから、同じ人間が二度も三度もだまされたりするのです。 ●初6:あなたは強い部分と弱い部分から成り立っていることを自覚しなさい。咸其拇。(そのぼにかんず。)「拇」は足の親指のこと。「足の親指に感じる程度」。大して感じておらず、ちょっと気がある程度です。気持ちがくすぐられても、まだ まだ動くときではありません。会社でのあなたのせっかくの提案もボツになる でしょう。 ●二6:女定した精神状態を確保しない限り、計画は進展しない。咸其腓。凶。居吉。(そのひにかんず。きょう。おればきち。)「腓」はふくらはぎのこと。「足の曲線美に感ずるようでは凶。動かずにいれば吉」。誘惑があっても心を動かさず、じっとしているのが 一番の時です。 ●三9:あなたが世間となじむとき、あなたの創造力は活発に働いている。咸其股。執其随。往吝。(そのこにかんず。そのしたがうをとる。ゆけばりん。)「股に感じ色欲に溺れている。感ずるままに従っていく。進んだら恥をかくことになる」。会社の得意先が色仕掛けで近寄ってくるかもし れませんが、後がこわい時です。甘い話に乗ることなく、自分をしっかり保ちましょう。 ●四9:人を強制したり利用するのをやめなさい。貞吉。悔亡。憧憧往来。朋従朕爾思。(ていきち。くいほろぶ。しょうしょうとしておうらいすれば、ともなんじのおもいにしたがう。)「憧憧」とはそわそわと心が落ち着かないこと。「貞正にして吉。悔いはなくなる。だが、そわそわといったりきたりするようであれば、 似たような仲間が集まってくる」。つまらぬことに心が動きやすい時です。自分を固くガードすることが大切です。 ●五9:自分で好きになれる自分になるようにふるまうことです。咸其脢。无悔(そのばいにかんず。くいなし)「脢」は背肉のところで、欲のないこと。「背中に感じる程度。悔いはない」。鈍感といわれようとも、無関心ゆえ無事を守っていると いったところです。 ●上6:おろかな人のいうことに耳を貸す必要はない。咸其輔頬舌。(そのほきょうぜつにかんず。)「輔頬舌」は口のこと。「口に感じる」。すなわち口先だけのうまい話に注意するときです。あなた自身、言動に気を配ることです。心で 感じなければ、そして心に誠がなければ駄目です。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k31.html
2019.10.05
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キーワード 火、まといつくもの離。利貞。亨。畜牝牛吉。(りはていによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきち。)「離」は麗く、または離れること。「離為火の時、貞正であれば良い。通じる。牝牛のような柔順さを守って吉」。この卦は火と火が重なり、強烈な火を表して います。それは天の太陽であり、地の文明であり、人の輝ける知性や燃える情熱です。離為火の時は、才能を発揮するチャンスに恵まれますが、自分の付くべき 立場を見定め謙虚に従うべきです。そして外面を美しく飾るだけでなく、内面の充実を図るため、学問などに励むことです。強烈に火が燃え盛る危険な時、何事 も火を扱うように慎重に行ない、火が飛び移るような変わりやすい気持ちや短気を抑えて行動することです。 〔大意〕「離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば吉なり」(『易経』)離には「離れる」「別れる」「失う」「散る」「去る」といった意味がありますが、このほかに「付着する」といった意味にも使われる。「物に麗(つ)きて明かなる象」といった表現が見られます。この「付着」から「火」の観念が出てくることは、すでに第三章でくわしく述べたところです。火というものは、それ自体で発生するものではない。何かがあって、それが燃えることで火となる。つまり、何かがなければ火は生まれようがない。その代わり何かがあって燃え出せば、その物はあたかも火にまといつかれたごとく燃えさかる。ここからキーワードの「まといつくもの」が出てきます。また、火には極端な二面性がある。人類が人類たりえたのは、火を使用したからで、火は生活の上からの必要欠くべからざるものであるが、いったん使用を誤れば人間に大きな厄災をもたらす。したがって、この卦の持つ意味もきわめて二面性のあるものになっています。まずは正しき火の使用がきわめて便利なように、正しき姿勢が幸運をも たらすということ、一方で極端な二面性から、離合集散がはげしい、争いが多い、親しい人との離別など、とくに男女関係の紛争などを賠示していると解釈されています。しかし、マーフィー博士はこの卦を「火」そのものとしてとらえ、「すべてを明らかにし、すべてを可能にする至高の力」と見ます。それは潜在意識そのものといってもいいでしょう。使い方を誤らなければ、それはあなたにとって、これ以上はない強い味方である。逆に使い方を誤ればこんなに恐ろしい敵はありません。敵にしないためには、あなたが自然の法則に反した行ないをしないことです。なお、ここでいう牛は柔順さのことです。 ●初9:志操堅固な者は守られる。履錯然。敬之无咎。(ふむことさくぜんたり。これをけいすればとがなし。)「錯然」はまぎらわしいこと。「足もとがごたごたしている。慎重に事を行えば問題はない」。見通しが悪く足元に注意する時です。とに かく最初が肝腎ですから、丁寧に丁寧に行うことです。 ●二6:真昼の太陽はどんなものにも影を落とさない。黄離元吉。(こうりげんきち。)「黄」は中央の色。「離」は太陽のこと。「黄金の太陽が輝き、大いに吉」。まさに時を得てあなたの知性が冴えまくり、実力を発揮して 波に乗り、財運にも恵まれる時です。ただし慎重さをお忘れなく。◎大変良い時です。 ●三9:世間の誤った信念や意見を受け入れるな。日昃之離。不鼓缶而歌。則大耋之嗟。凶。(ひかたむくのり。ふをうちてうたわず。すなわちたいてつのなげきあり。きょう。)「缶」は徳利。「大耋」は八十歳の老人のこと。「日が傾くように人生にも夕暮れの時が訪れる。宴会では徳利を叩くだけで皆と一緒に歌 おうとしない。老人が晩年を嘆く。凶」。見切りを付けるべき時です。自分だけのけ者にされないようにしましょう。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:あなたの力は自然が与えたものである。突如其來如。焚如。死如。棄如。(とつじょそれらいじょ。ふんじょしじょきじょ。)「突然にやって来る。焼かれ、殺され、捨てられる」。危険がいっぱいで、思わぬ災難を被る時です。守りに徹しましょう。火事、色難に 要注意。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、よく反省し、方針の転換をしましょう。 ●五6:喜びは悲しみに席を空け渡し、涙はうれしさに道を譲る。出涕沱若。戚嗟若。吉。(なみだをいだしてだじゃく。いたみてさじゃく。きち。)「沱若」は涙があふれ流れること。「嗟若」は悲しみ傷つくこと。「涙がとめどもなく流れ心が傷つき、憂い嘆く。今は危うい時であるこ とを知り、身を慎めば吉」。苦労の多い時ですが、謙虚にふるまえば通じます。目上の人の助力を乞うこと。 ●上9:恨み、悪意、敵意は心に住むギャングである。王用出征。有嘉折首。獲匪其醜、无咎。(おうもちいいでてせいす。こうべをくじくをよみするあり。うることそのたぐいにあらず。とがなし。)「醜」は衆、すなわち小人のこと。「王が出陣して征伐をする。敵の大将の首を取るが雑兵は逃してやる。問題はない」。社長自らが陣頭 指揮をとる時です。強気で当たるべき時ですが、目的達成のあかつきには寛大な処置をお忘れなく。◎良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k30.html
2019.10.04
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キーワード 水(底知れないもの)習坎。有孚。維心亨。行有尚。(しゅうかんはまことあり。これこころとおる。ゆきてたっとばるるあり。)「習」は重なる。「坎」は陥り難むこと。したがって、「習坎」は非常に困難なこと。「維」は一筋にの意味。「非常な困難の中にあって も、誠の心を貫きとおせば通じる。進んでいけば尊敬される」。この卦は困難を意味する水が二つ重なっております。した がって、坎為水の時は、アップアップと溺れかけて、四苦八苦の時です。しかし、これ以上落ちることのないどん底の時ですから、今こそ自分の真価が問われる 時と腹を据えて、日々の仕事を辛抱強くこなしていくことです。このような時こそ、立派な人は徳を積み、勉学に励んで内面を充実させ、志を捨てることなく将 来に備えるものです。会社では赤字経営、倒産などがある時です。また、水難、盗難、色難などには注意をする時です。◎易の中では三大難卦の一つです。 〔大意〕この卦はよくないほうの代表格とされています。何をやってもうまくいかない。ただ耐えて、時期の来るのを待つしかないという救いのない卦です。水また水で周囲に水があふれ、進退きわまれり、前にも説明した通り炊(かん)には水とか底の知れない危険という意味があるから、その炊が二つも重なるこの卦が出たとすると、誰もが消極的な気持になることでしょう。たしかに無謀な事はこの時期さけるほうが賢明です。しかし、こういうときこそチャンスはその底にひそんでいると見ることもできるのです。運の良い悪いは他動的要因でくるものではない。それは自分が望んだ結果である、という考え方があります。この考え方に従えば、この卦が出たことで消極的になれば、大きな災いは避けられるかも知れないが、大きな成功もまた遠ざけられることになる。ところが世の成功者というものは、不運のとぎ逆境のときに幸運の目を発見し、育てていることがほとんどです。極端ないい方をすれば、不運に遭遇しないで幸運をつかんだ人はいない、といっていいくらいです。その意味でこの卦はあなたの一大飛躍のチャソス到来と積極的に解釈するべきです。底が知れないということは、必ず悪い結果が出るとはいえないことを暗に語っている。人知のおよばない何かがある。『易経』に「行けば尚(たっと)ばるることあり」とあるのに注意する必要があります。人と同じことをしていたのでは人並の結果しか得られない。ここは一番思い切って攻勢に出てみるのも―つの方法です。人に評価されるということは、現代社会では「成功」を勝ち得る必須条件である。その意味でもこの卦が出 たときの態度いかんが、後のあなたの人生を左右するといっていいでしょう。 ●初6:あなたが疑ったり迷ったりするときチャンスは逃げていく。習坎入于坎窞。凶。(しゅうかんかんたんにいる。きょう。)「習坎」は非常に困難なこと。「坎窞」は穴のまた穴の中のこと。「非常に困難な時、深い穴の底に落ち込んだ。凶」。どうしていいかわ からず暗中模索の時です。坎為水の中でも、まさにどん底の今、下手にもがかず静観するべし。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●二9:どんな事柄でも人に強制してはならない。坎有險。求小得。(あなにけんあり。もとめてすこしくう。)穴の中に落ち込み危険である。努力すれば少しは得るところがある」。困難の中で、どうにか打開策の見出せる時です。努力すれば小さな 願い事は叶うでしょう。ただし、現状維持が基本。◎坎為水の中では良い時です。 ●三6:途方にくれたとき、回答をあせってはならない。來之坎坎。險且枕。入于坎窞。勿用。(きたるもゆくもかんかん。けんにしてかつよる。かんたんにいる。もちうるなかれ。)「枕」は止まること。「坎窞」は穴のまた穴のこと。「進むも穴、退くも穴また穴で地獄である。危険極まりなく止まったが、深い穴の中 に落ち込んだ。行動を起こしてはならない」。どう動いても危機が迫って、途方に暮れる時です。当分の間、甲羅に隠れる亀となるべし。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、よく反省し、方針の転換をしましょう。 ●四6:光は正しい者の前には暗黒の中からもあらわれる。樽酒簋貳用缶。納約自牖。終无咎。(そんしゅきじふをもちう。やくをいるるにまどよりす。ついにとがなし。)「簋」は竹の器。副え物。「缶」は素焼きの器。「約」は質素な物。「牖」は明かり窓のこと。「一杯の樽酒と竹の器に盛った副え物、素焼きの器を用いる。こうした質素なものを差し出す時に、正門からではなく明かり窓から入れる。最終的に問題はない」。質素に内輪に事を運び、誠意をもって行なうことです。虚礼は不可。 ●五9:不正の利をむさぼるとき家は乱れる。坎不盈。祇既平、无咎。(かんみたず。すでにたいらかなるにいたる。とがなし。)「水があふれていたのが平らになる。問題はない」。困難が底をつき、前途に希望の光が見え始めた時です。今は土台を平らかに固めるこ とに全力投球することです。 ●上6:自責の念は最大の牢獄である。係用徽纆。寘于叢棘。三歳不得。凶。(つなぐにきぼくをもちう。そうきょくにおく。さんさいえず。きょう。)「徽纆」は寄り合わせた頑丈な縄のこと。「叢棘」はいばらに囲まれた牢獄のこと。「頑丈な縄につながれ、いばらに囲まれた牢獄に閉じ 込 められる。三年たっても脱出できずに凶」。重刑に処せられるほど人の道に外れたことを続けてきたのではありませんか。いつまで続くかわからない困難の中で 身動きの取れない時です。天罰と覚悟するべし。◎あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、よく反省し、方針の転換をしましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k29.html
2019.10.03
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キーワード 大きな重荷大過。棟撓。利有攸往。亨。(たいかはむなぎたわむ。ゆくところあるによろし。とおる。)「大過」は大いに過ぎること。「沢風大過の時、棟がたわんで家が傾くような大変な時である。進んで良い。通じる」。沢風大過の時は、 力量以上にずっしりと重荷を背負った非常時ですが、夜逃げなどしてはなりません。「当たって砕けろ」の不屈の精神で立ち向かうことです。今はあなたの底力 が試される時です。家の崩壊を食い止めるには、土台を固めたり内部を刷新することに目を向けて、大きなことや新規のことは行なわないことです。 〔大意〕この卦はなかなか景気はいいが、身に余るところがある点で行動の選択が難しいことを暗示しています。「大過は、棟椀む」とあり、重過ぎてつぶれたり、転倒したりする象である。まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」を地で行くものといっていいでしょう。キーワードもここからきています。ではこういうときはどうしたらいいのか。これは実力のある人、やる気のある人が特に陥りがちなことですが、自己過信にじゅうぶん注意をすることです。それができれば、事に当たって消極的になる必要はありません。一般的には荷がかちすぎて失敗する危険性が大きいとして、戒めの言葉が多いが、現状を正確に把握すれば何の問題もありません。むしろ、大きな仕事が成就する可能性があるのはこういうときです。「あなたは自分の荷物とか負担があまりに大きすぎると感じるとぎは、あなたを支え、あなたを強め、あなたの問題を解決してくれる力が自分には備わっていることを思い出しなさい」とマーフィー博士はいいます。博士は煎荷を投げ出せとも、背負うなともいっていません。ここで重要なのは、あなたのそうした情況にあるときの心の変化のほうなのです。ゆるぎない信念を持っているならば重荷は重荷とはならない。それを可能性の重さと解釈することも できるはずです。潜在意識のメカニズムを信じて、一歩一歩すすんでいく気持が大切です。重荷を投げ出すことは簡単だし、本人は楽になりますが、再び背負うには前にもまして努力が必要になる。それはほとんど不可能といっていいのです。心を正しくして、いまはがんばる時だと覚悟すれば道は必ず開けてくるでしょう。 ●初6:人にも自分にも親切であるように心がけよ。藉用白茅。无咎。(しくにはくぼうをもちう。とがなし。)「茅」はイネ科の多年草。「柔らかな白い茅を下に敷いて重荷を受け止める。問題ない」。柔よく剛を制する時です。受身に慎重に行動す れば意外とうまくいきます。 ●二9:あなたの内部には無限の可能性が秘められている。枯楊生[禾弟」。老夫得其女妻。无不利。(こようていをしょうず。ろうふそのじょさいをう。よろしからざるなし。)「枯楊」は枯れ木。[禾弟」は切り株に生える芽のこと。「枯れ木から芽が出た。老夫が若い女を嫁にもらう。よろしい」。もはや駄目だ と思った時に復活の兆しが現れます。挽回のチャンスですから、多少の不釣合いなど何のその、頑張ることです。 ●三9:海に嵐が来たときには、舟を出すな。棟橈。凶。(むなぎたわむ。きょう。)「棟がたわんで家が傾く。凶」。荷が重過ぎて堪えられない、沢風大過そのものの時です。助けてくれる人もなく、救いようのない状況で すが、これも強引路線を突っ走ったあなたに原因があるのです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四9:謙遜する心をつねに忘れるな。棟隆。吉。有它吝。(むなぎたかし。きち。だあればりん。)「它」は他に心を移すこと。「棟が堂々として吉。よそ見をふると良くない」。重荷に屈せず、バーベルをぐっと持ち上げたような時で す。気力で持っている今は、人のおだてに乗らず一心に頑張ることです。我が道を進みましょう。◎沢風大過の中では良い時です。 ●五9:失われた青春を取り戻そうとするな。枯楊生華。老婦得其士夫。无咎无誉。(こようはなをしょうず。ろうふそのしふをう。とがもなくほまれもなし。)「枯楊」は枯れ木。「士夫」は若い男のこと。「枯れ木に花が咲いた。老婦が若い男を婿にした。何ということはない」。華やかに見えて も、一時の幸運です。もの笑いの種にならぬよう、行いに細心の注意を払って、色情などで身を落とさぬことです。 ●上6:あなたの心を静めなさい。過渉滅頂。凶。无咎。(すぎてわたるいただきをめっす。きょう。とがなし。)「頂」は頭のこと。「大川を渡ろうとして頭まで水につかって凶。だが、その根性自体に問題はない」。自分の実力をわきまえずに突進し て、溺死寸前の窮地に追い込まれてしまう時です。進まず身を守ることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k28.html
2019.10.02
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キーワード あご(食を養う)頤。貞吉。観頤自求口実。(いはていきち。いをみてみずからこうじつをもとむ。)「頤」はあご、口のことで養うという意味。「口実」は食べ物のこと。「山雷頤の時、貞正にして吉。養う目的を見定めて食べ物を自ら正 しく求めることだ」。山雷頤の時は、口に関連すること、たとえば不用意な言葉から失敗を招いたり、あるいは、飲んだり食べたりのお付き合いで忙しい時で す。ですから、言語を慎むとともに、自分の生活態度を振り返って、腹八分の正しい生活を心がけ、健康に気を配ることが大切です。生活力のあるなしがポイン トとなりそうです。 〔大意〕この卦は正しい食物を取り、身を養うことの必要性を暗示しています。ここでいう食物とは「食糧」の意味もありますが、同時に精神的な食事のことも含んでいます。食物なしで人間は生きられない。これは当然ですが、ともすれば肉体的な食物ばかりに目が行き、精神的食物については忘れがちである。この卦はそれを思い出さしてくれるという意味で、貴重なアドバイスと受けとめることができます。実力もないのに大言壮語するとか、無計画な冒険的行為は慎まなくてはならない。いまは真の実力を養うべきときであるというのです。一般的解釈としては、外面は良く見えるが、内実は空虚であるから、実力を養わなければ凶となる 実利の薄い時期であるとされています。しかし、卦としては吉に向かっているので、消極的になる必要はさらさらない。もう一度自分の周囲を見回し、自分の心に問いかけて身を正しくすれば何をやっても成果が得られるでしょう。また、肉体的コンディションについても留意すべきです。「正しく食を養う」ということは、逆に「食べない」「節制する」ということも意味している。現代人は飽食のほうがむしろ問題なのですから、この点もしっかりと頭に入れておく必要があります。さらに上に立つ人の場合は、部下を養う、子を育てるといったこともからんできます。それぞれの立場で、自分を養うとともに他人をも養わなければならない。食事のときは仕事も遊びも一時停止するように、いましばらくは守りの姿勢で行くことがよいようです。カーレースのとき、運転技術もさることながら、燃料の補給やクイヤの交換などの巧拙が勝敗のカギをにぎっているのを思い出してください。 ●初9:人をねたむことはあなたの限界、失敗を招くので要注意。舎爾靈龜、觀我朶頤。凶。(なんじのれいきをすてて。われをみておとがいをたる。きょう。)「靈龜」は万年を経た亀のこと。「朶頤」は下あごを垂らす。すなわちもの欲しげにすること。「我」は上爻のこと。「万年を経た亀のよ うに尊い自分の心を捨て、他のものを見上げて、もの欲しげにするのは凶」。隣の花は美しく見える時。上ばかりを見て、他人ばかりうらや むことはきっぱりやめることです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●二6:他人に寄りかかり、物質的援助をあおぐ姿勢をとるな。顛頤。拂経。于丘頤。征凶。(さかしまにやしなう。つねにもとる。きゅうにおいてやしなわる。ゆけばきょう。)「顛」はさかさま。「経」は常。「拂」は背く。「丘」は上爻の陽のこと。「さかさまに養われるのは常道に背く。上の人に養ってもらお うといけば凶」。人に期待したり、人に養われることを望むようでは駄目です。まず自立すること。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●三6:勇気、信仰、自信、喜びは精神のまたとない栄養物である。拂頤、貞凶。十年勿用。无攸利。(やしないにもとる。ただしけれどもきょう。じゅうねんもちうるなかれ。よろしきところなし。)拂」は背くこと。 山雷頤の道に背く。貞正であっても凶。十年間、事を行ってはならない。良いことはない」。他人のスネをかじっているくせに、やたらと不満の多いあなた、考 え方があべこべです。◎あなたの考え方、進み方に問題点があります。よく反省し、改めましょう。 ●四6:否定的観念は消化不良をおこす。顛頤。吉。虎視々眈。其欲々。无咎。(さかしまにやしなう。きち。こしたんたんよのよくちくちくたればとがなし。)顛」はさかさま。「眈々」は野心を持って狙うこと。「遂々」はたくましいこと。「さかさまに下の者に養われる。吉。虎が獲物に狙い をつけてじっと見張っているように、求める心がたくましければ問題はない」。今に見ておれと虎視眈々と構える時です。根気よく、油断することなく進めば、 徐々に希望が通じます。◎良い時です。 ●五6:賢明な人から精神的援助をあおぎなさい。拂経。居貞吉。不可渉大川。(つねにもとる。ていにおればきち。たいせんをわたるべからず。)「経」は常。「拂」は背くこと。「常道に背く。貞正さを守れば吉。大川を渡ってはならない」。力のない時ですから、野心は起こさず に、 上司などに従うことです。 ●上9:あなたが良いと思うものを蓑いなさい。由頤。厲吉。利渉大川。(よりてやしなう。あやうけれどもきち。たいせんをわたるによろし。)「万民が頼ってきて、これを養う。責任が重く危ういけれども吉。大川を渡っても良い」。生活力が旺盛な時、いろいろな人から頼られ、 世話や苦労も多いでしょうが、誠意をもって応えることです。重圧を はねのけて成功に至る ことができます。◎大変良い時です。 「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)及び以下を参照しています。http://www.keisho.server-shared.com/64/k27.html
2019.10.01
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