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2024.06.20
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カテゴリ: 野球


『最早NPBだけ』

 本日は気になる情報があったので取り上げてみたいと思います。
NPB選手会は2026年のWBCにてピッチクロックが導入されるかもしれない可能性について反対の姿勢を打ち出し、NPBにも一緒に反対して欲しいと要望を出したそうです。
ピッチクロックとは試合のテンポを良くする為にMLBが導入した制度で、投手は「~秒以内に投げる」と規定し、打者は「~秒以内に構える」事を義務付けられており、超過した場合は自動的に投手の場合は1ボール、打者の場合は1ストライクを取られてしまいます。
理由としては「何の為にやるかというのがはっきりしない。間隔が短くなって怪我に繋がる可能性も検証できていない」と説明しています。

 個人的な意見としては ピッチクロック導入には賛成 の立場です。
選手会が「何の為にやるのか」と思っているのならば相当鈍感な人たちだなと言わざるを得ませんが、そもそもの経緯としてMLBがアンケートを行ったところ「試合時間が長い」という意見が多く、特に若い人たちが同様の意見を多く寄せていたとの事です。
今のご時世を鑑みても「時短」はスポーツに限らず様々な事でも挙げられ、サッカーですら「若者が90分超の試合を耐えられなくなっている」という記事が出ており、スポーツ以外でもよく「時短料理」という言葉を目にしますね。

前回の​ 記事 ​でも触れましたが、結果として観客動員数は大幅に向上し、何よりも18~35歳の若い人々が増えています。
そして今季も堅調であり、4月末までの数字ですが2017年以来7年ぶりの高水準となっています。
野球を中継している様々な配信媒体の視聴数でも若年層(18~34歳)の視聴数が30~50%も大幅にアップしているのです。
つまりのところ「今まで試合時間が長すぎて敬遠していた人々が野球を観てくれるようになった」というれっきとして効果が出ていますね。

 確かに日本では時短せずとも野球の人気は堅調ではありますが、ではこの先ずっと安泰かと言われれば決してそうとは言い切れないでしょう(世の中に絶対などありません)。
だからこそ「更なる野球人気向上・野球に興味を持ってもらう」為にも日本も導入していくべきなのではないでしょうか。
野球ファンはピッチクロックが導入されたからと言って観なくなるかと問われれば、そもそも高校野球の投球テンポがMLB以上に早いですし、社会人野球では既に導入されているのですから見慣れているはずで明確に「NO」だと思います。
寧ろ試合時間が長すぎて敬遠していた人々に興味を持ってもらえるかもしれないという利点があるのですから導入しない手はないと思うのですが…。
ちなみにクリケットは野球以上に試合時間が長いのですが、3時間で終わるT20というルールが以前から導入されて野球以上に時短政策を取っており、クリケットリーグで最も大きいインドのプレミアリーグでも既にT20が採用されています。

 そして懸念されている故障のリスクですが、こちらの​ 記事
どちらかといえばアマチュア野球の方が故障者が続出しており、身体が出来上がっていない時期から球速や回転数を追い求めすぎるきらいがあり、今やプロよりも少年野球の方が故障は多いのだとか。
中6日の先発ローテでボールも良質な物を使用しているNPBではMLB以上に故障のリスクなど低いでしょう。

 個人的には「世界への野球の普及」にも目を向けて欲しいです。
欧州の人々はアメリカの若者以上に「野球は試合が長い、止まっている」と思っている方々が顕著であり、現にチェコでは確かにWBCの影響で野球に対する関心は増したものの、その試合を観たあるチェコの人が「初めて野球中継を観たけど、こんなに試合時間が長いし、止まっているスポーツは始めて。観てられない」といったコメントもあったそうです(WBCは4時間越えですから)。
それを是正するにはやはり「間」を短くするピッチクロックは効果をもたらすでしょう。

それに韓国プロ野球、台湾プロ野球、メキシカンリーグ、中南米のウインターリーグ、そしてチェコまでもが既に導入しており、WBCでピッチクロック導入はもう避けられないのではないでしょうか。
よく考えてみれば野球は数々のルール変更を重ねてきており、「四球」は元々「九球」であり、9ボール投げてようやく一塁進塁というルールだったのを「六球」を経て今の「四球」へと変わっています。
セ・リーグが未だに指名打者を採用していない点もそうですが、もう少し時代の変化や流れに即したルール変更をしていくべきなのではないでしょうか?
スポーツ以外の例え話ですが、いくら本場のイタリアで修業を積んで本格的なイタリア料理を日本で出店したとしても日本人の口に合わなければ客は来ずに閉店に追い込まれてしまいますよね。
本当に野球が世界へと広がっていって欲しいと思うのならば「関心のない」、もしくは「野球というスポーツをあまりよく知らない」人々の目を向ける為に歩み寄らなければいけないのではないでしょうか?







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最終更新日  2024.06.20 00:00:09
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