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2026.08.04
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カテゴリ: 海外リーグ野球


『必ず訪れる壁』

 今回は 中国 の野球とプロ化を目指す ドイツ の野球について見ていきたいと思います。
twitter ​にてこれまで中国野球の普及を支えてきたMLB DCが閉鎖してしまうのではないか?という情報が入ってきました。
これに関しては他​ twitter ​の方が「MLBと中国棒球協会が揉めたのではないか?」という推測をされた方がおり、その後に可能性があるとして記事を紹介された方がいました(過去記事でもCPBがユース世代を対象にした育成計画に乗り出す事を書かせていただいています)。


 まだ野球がそこまで普及していない初期の段階ではMLBの支援やMLB DCのような存在は非常にありがたいものです。
実際中国でも子供世代でのMLBカップが開催され、有望な選手はMLB DCに入って野球のトレーニングを積み、卒業生はMLBとマイナー契約をした選手やCBLに入団した選手が数多くいます。
直近では張投手がPITとマイナー契約を交わし、CPBで始球式を行っていましたね。
元々は北京五輪の為に野球の普及を始めた中国、しかしながら五輪競技から外れて次第に熱を失って消えかかっていた火を絶やさずに投資し続け、遂にCPB設立までに至ってのはMLBの存在が大きいでしょう。

 ところがある程度少年野球や高校野球などで国内で大会が定期的に開催されるようになり、参加校も増えて裾野がある程度の広がりを見せた事、そこからCPBというプロ野球リーグが誕生した今では状況が変わってしまいました。
CPB関係者や設立に携わった中国棒球協会からしてみればピラミッド型の構造を形成していきたいと考えるのが自然で、有望な国内の選手は当然CPBでプレーしてもらいたいと考えます。
CPBが発表した青少年野球選手育成計画もこういった思惑があっての事だと思われ、中国野球市場は自国のシステムの管理下で行っていきたいという思惑があるのではないでしょうか。

 また、CPBが設立されたと言っても成功するかどうかはまだ未定、認知されてきたとはいえ卓球やサッカー、バスケなどと違ってまだまだ野球という競技の人気が及んでいない以上、やはりまずは国内でスターとなる選手が生まれて欲しいと考えるのは自然でしょう。
そんな中で他国のプロ野球アカデミーが国内に存在して有望な少年野球選手がそちらに流れてしまってはスターとなり得る選手を失う事に繋がります。
つまり初期段階でありがたい存在だったMLB DCが普及や振興が進むにつれて段々と「自国のスター選手を奪う厄介な存在」へと変わっていってしまったのだと思います。
初期段階ではあれだけありがたい存在だったのに今や厄介な存在だというのは非常に身勝手な話かもしれませんが、 プロ化を目指すならばいずれこういった部分で摩擦が生じてしまうのは避けられない事なのではないかな?と思います。
ただ逆に言えばもう中国は自分の足で立つ事ができるようになりつつあるとも言えるだけに、今後も見守っていきたいところではないでしょうか。

 となるとやはり気になるのは同じくプロ化を目指している ドイツ です。
ドイツの場合はDBLにリーグを再編成した際にMLBから人材を招聘して事務局長のポストに就いています。
つまりMLBと協力しながらリーグの発展に力を入れているのですが、以前から紹介している通り、ドイツでは有望な人材が豊富に出てくるようになっており、U12では優勝、U18では準優勝、それも圧倒的な力を見せている事が多く、ドイツ野球は充実し始めています。
しかしながらDBLで充実し始めた人材が躍動しているのか?と問われれるとそうではなく、こちらも以前かから話している通り、10代後半でMLB球団とマイナー契約する選手やアメリカの大学へ進学してプレーする選手が多く、 DBLからは短い期間で姿を消してしまっているのです。
昨年はLAD(​ 記事 ​)、今年はヨナ・ウィドマンやケニー・ファーミンらがそれぞれHOUとATHとマイナー契約(​ 記事 ​)、更に面白い存在として広島が獲得しても良いのでは?と書かせていただいていたエミリ・ゲッツがU18W杯での大活躍もあってDETとマイナー契約を交わしました(​ 記事 ​)。
いずれもが16~18歳とまだ20歳未満の将来ドイツ野球を背負って立つ可能性のある選手らが次々とアメリカへ旅立っています。
しかしながら選手にとっては素晴らしいキャリアアップでも本当にこれはプロ化を目指すDBLにとって良い事なのか?と言われると疑問が芽生えてくるのです。





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最終更新日  2026.08.04 00:00:05
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