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2021.03.13
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余裕がなくて。

本当に あらゆることに余裕がなくて

好きだ、とか ファンだ、というよりも、


もはやどこか現実逃避のような気持ちで


すがるような気持ちで、当時は食い入るように眺めていたっけ。


癒しを求めていたっけ (;_;)


雅姫さんの、暮らし。


雅姫さんの、キッチン。





パンを写真に撮ろうだなんて昔は思ったこともなかったです。パンを撮る意味とは?と(笑)









余裕のもてない時期の大変さ、みたいなものって、
その時期を過ぎさえてしまえば
何もかもが美しい思い出になるか、といえば、

そんなことはないですね(笑)

苦しかった思い出は、やはり苦しいままですし、

痛かった記憶は、何年経っても、

わたしの場合、ますます痛く、恐ろしいままだ。


今が幸せなら 
昔の思い出が美化されるということは、
もちろんあるのだと思います。

そういうものもあれば、




「今が幸せ」や「これでよかった」と思いたいがために

逆に過去を美化するという心理が生じるのだ、と聞くこともありますね。

たとえば 
部活が異常に厳しくて
ビンタとか日常的にされて、



あのとき監督が厳しく指導してくださったから今の私があります!みたいのは

ちょっと違うのだそうです。

ビンタまでもを美化してはいけない。
       ( 今なら教委に即・通報 )

嫌だったことは「嫌だったです!」と。

ほっぺと耳がじんじんして痛かったです!と。

そう認められる人の方が、もしかしたら幸せなのかな?

正しい自尊心が育った、ということなのかもしれません。



もう結局は、だから。



たとえどのような過去を生きたとしても。



今を幸せだと感じられる人が、幸せね!  ということに漂着 ( ´▽`)












月日は流れ、

18年くらいぶりに見た雅姫さんの「昔のキッチン」を、

すごく詳細に覚えていることに、驚きました。

お鍋の位置も。 

雅姫さんがご自分で貼ったというテラコッタの床も。


素敵だなあ、という気持ち。


それが混沌とした日々の中での夢や希望となって 


当時のわたしを、いつもそっと支えてくれた。







そうそう! この「EAT」のあるときのキッチンに特に夢中でした。懐かしいなあ (;_;)
ソフトカバーの写真主体のムック本ですが、文字数&キャプション多めで、うれしい(;_;)



 ***************************************



お洋服のお店のお仕事をしながら
家事や育児、お家のこと、
そして(当時)2匹の大型犬のお世話をするのは、

この細いお体の、一体どこにそんなパワーが。

どんなに多忙で大変なことだろう。


そう思ったら、がんばろう、と。


素敵なこの人に
毎日ほんの少しでもいいから近づけるように
わたしなりに努力しよう!と。


そう思えることが「教育」であり「教え」であり「学び」ですね。


ビンタは教育ではない。


暴力(言葉の暴力や無視を含む)や、命令や、罰というのは、
恐怖(や、脅し)を与えることによる手っ取り早い支配と、
その恐怖に基づき服従しているだけの関係性なのであって、
そこに「愛」や「尊敬」が生まれることはない。


これは学校など教育の現場だけでなく。

会社や、組織や、

もちろん家庭内(親子・夫婦間)にも言えることなのだと思います。












こういう「素敵な何か」を発信してくれる人がいて、


それを受け取って 


気持ちが前向きになれたり、がんばろう、やってみようと思えたのなら。


直接指導されることはなくても、

これは紛れもなく「教え」だし「学び」だし・・・



そう、とてつもなく価値のある「ご縁」です。





顧問も担任も、上司も、部下も、親もまた、

自分で選ぶことができないことが殆どだけれど。


「本」や「発信」や「考え方」とのご縁というのは、

好きなものや、好きな人、

自分の心を元気にしてくれるものや

夢や希望にあふれたものを、

いつだって、こちらが選べますね。


学ぼうとする人を間違うと、とても苦しいのです。


「人は愛するものからしか学べない」のですから。










エプロンをして、笑顔でキッチンに立つ。


ただそれだけのことがむずかしい時期が、


人生の中にはありました。



2年半前の秋の日に。
エプロンをして家事をする様子のわたしを、
カメラマンさんが撮ってくれて、

それが本になったとき。












「憧れ」の力の持つ凄さを、初めて信じました。

叶うはずのなかったことが、

こうして叶うことがあるのか、という。

一生に一度のこの今の気持ちを、

決して忘れずにいよう、と。


心の中でずっと描き続けていた

「遠い遠い憧れ」や「理想」だったものが、

今、ここで、

この住まいの中で。

小さな古いキッチンで。


わたしはわたし以外の「素敵な誰か」や「ほかの誰か」になることはできなかったけれど、


わたしなりに叶えることができたんだなあ、と。



頭の中が、
過去と今を激しく行き来するよな
目眩くような、ぼーっとするような感覚に陥ったことを覚えています。


あれはきっと「感動」だったのだと思います。


あの時から、またゆるやかに減らしながら、

ものの少ない暮らし、少ない服での暮らしを


わたしはここで、1日1日、楽しんでいます。











こんな未来が来ることは、誰も教えてくれなかったけれど、


50歳になった今。


昔の自分に「それでいいから、そのまま頑張れ」と、だから伝えたくなるのです。


今は苦しくとも、今はそれでいい。


あなたなら大丈夫。


諦めず、足を止めず、一歩ずつ進んでおいで、と。


そうやって、悩みながら、懸命に生きておいで、と。



必ず幸せになれるから、と。













お気に入りのエプロンをして、キッチンに立つ。


優しい笑顔で、キッチンに立つ雅姫さんを初めて見たとき。


今のぎすぎすした、ぴりぴりしたわたしの表情とはえらい違いだな、と悲しくなりながらも。


これは雑誌の撮影だからできるんでしょ、
普通に暮らしていたらありえないでしょ、
そんなのわたしには絶対に無理!と思うか。

これはとても素敵なことだから
憧れちゃうから、
できることからやってみよう、と思うか。

ビンタされてやろうと思えることではないのは明らかで(笑)


これは 紛れもなく「憧れ」と「尊敬」と


そして「大好き」とか「愛」の力によるところなのだろうと。


そう思うのです。







暮らしの一部を写真におさめる、という行為は、雅姫さんから学んだと言っても過言ではない。
足元にも及ばなくともそういうことを。「暮らし」を楽しめるわたしになることができました。



 ***************************************



今、何かがうまくいっていなかったり、
長引くコロナ禍で、友達ともずっと会えなくて、
さすがに元気がでないよ、という方も、
読者さんの中にはいらっしゃるかもしれない。


年齢を重ねることに対し、
少しネガティブな思いを抱かれておられる方も、
いらっしゃるかもしれない。

50代から先の人生を、
ちょっとだけ楽しみに感じてくださるような、
そんな日記をかけたらいい。

日々の生活を本当に楽しいと思っていないと、

わたしは絶対に書けないですから(笑)

これからも毎日を楽しく過ごしていけたらいいなあ、と。


読んでくださったあなたの心の中に、

小さな「希望の灯」をともせるような、

そんな日記をかけたらいいなあ。


そう思うのです ( ´▽`)





                                      おわり













今日もお読みくださって ありがとう。




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最終更新日  2021.03.13 19:00:16


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