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複雑な問題を抱えてた家庭で生まれ育ったボクにとって、反抗期までの間、本の世界に心をトリップさせることが救いの一つでした。 幼少期に母が寝る前に読んでくれた童話から始まり、自分で読めるようになってからは、冒険モノの絵本が特に好きに。そんな作品の一冊がエドワード・アディゾーニの「チムとゆうかんなせんちょうさん」です。 この本とそれに纏わる自分との関係は長いことすっかり忘れてましたが、先日あるキッカケで知った彼の作品展を訪ね、記憶が蘇ったのと同時に新たな発見がありました。 当たり前ですが、過去を取り戻すことはできません。だからボクは幼少期から少年期の思い出を美化するつもりはないのです。しかし、暗かった幼い気持ちに一筋の光明を与えてくれた絵本に対しては、今日オトナとして生きてられることへの感謝をしています。様々な苦難や絶望に襲われた際、それを乗り越えられる希望と勇気をこれらの作品たちが育んでくれたのだと思えるからです。そんなことに、この歳になってやっと気づかされました。 子どもがえりするのではなく、傷を背負いながら今日を生きるオトナとしての自分を受け入れながらも素直に対象を見る心眼を養いたい。そんな新たな発見があり、ボクはこのオトナ本を買いました。これは1936年の初版(ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵の原画)の完全復刻版で、限定1000部のエディションナンバー入りです。これをただのコレクションとして眠らせておくつもりは毛頭なく、これから生きていく上で辛いことに凹んだとき、個人的なテキストとして引っ張り出そうと思ってます。
May 30, 2015