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2026/05
2006/01/26
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カテゴリ: 投資信託
毎月分配型の投信は人気があるようです。もちろん、正しい使用法といたしましては、毎月分配金を受け取り、お小遣いや生活費の足しにするというものです。年金生活者などにとってはうれしいシステムでしょう。例えば、 グローバル・ソブリン・オープン はここのところずっと1万口あたり40円の分配金を続けてきています。この額が不変である限り、1,000万口、すなわち800万円ほどのグロソブを購入しておけば、元本の方は日々基準価額により変わりますが、毎月税込み4万円の収入になることは変わりありません。毎月ちゃんとニーズがある人にとっては、そのニーズの分払い込まれる分配金は役に立つでしょう。

しかし、私にとっては、毎月の分配金は不要です。まだ月給が入ってきますし、それもあまりがちで、株や投信にまわしている最中ですから、分配金と言う形でうけとっても、結局のところなんらかの投資にまわってしまうだけです。それならば、手数料の無駄を省くため、選択可能な場合は分配金としては受け取らず、再投資するコースを選びます。分配金をそのまま再投資する場合は手数料がかかりません。

分配金を受け取らないで、再投資する場合のみを考えると、実は毎月ちょこまか分配する投信よりも、無配とか年に1回の分配をする投信の方が理屈の上ではお得です。それは、税金の払い方のちがいのためです。儲かった場合には、どちらにしろ税金はかかるわけですが、毎月ちょこちょこ取られていくよりは、最後にまとめてどかんと払った方が、途中で払わなくてすむ税金が生み出す運用益の分お得です。1~2年の短い期間だと微々たるものですが、理屈の上ではそうなっていますし、長期になると複利の関係もあり差は広がるばかりです。

そもそも投信は、株式までは怖くて手が出せないが、なんか資産運用してみたいという形で買われることが多いのかもしれません。要するに、預貯金から入り込む投資の第一歩という位置づけです。私の場合は必ずしもこの正規ルートを通っていませんが、預貯金から投信へと歩みを進めた人にとっては、分配金は利息のように映るのかもしれません。すなわち、各投信の投資先へ100万円投資するというよりは、100万円を投信に「預ける」といった感覚で、分配金はその「預金」が生み出す「利息」という感覚です。「預金」相当の元本の方は、価格変動するということは頭では分かっていても、基準価額の変動にはあまり関心が行かず、元本の方はいつまでも「100万円」の感覚で、これが打ち出の小槌のように分配金を生んでいるという考え方ではないでしょうか。しかしながら、分配金は投資資金を一部解約して部分的に利益確定しているにすぎません。毎月分配などというとその度に手数がかかり非効率で仕方ないはずです。しかし、毎月ゲンナマを拝めれば、多くの人はその度に嬉しいのでしょう。

昨年のようにほとんどの投信が上り調子の時は、利が乗っている部分の利益確定であり、まだ救われますが、下落に転じると分配金は元本の払い戻しという性格になってしまいます。これなんかは、せっかく手数料を払って投資したのに、増えもしないうちに元本をどんどん返されてしまうわけです。自分のお金が行ってこいで返ってくるだけなのに、販売手数料、運用手数料などが取られてしまって悲劇的です。それでも、自分の元本の部分解約と同じことだとは気がつかずに、定期的に分配される現金を喜ぶ人の方が多そうです。すなわち、やはり、ゲンナマに弱いという心理が働くことでしょう。

同じ型、同じ投資先の投信で、同じパフォーマンスを上げている場合には、分配頻度は低いほどいいのですが、ついつい毎月分配型に引かれてしまう「怪」はこの辺に理由があるのかもしれないと考えているわけです。



注:毎月分配型投信を批判するような内容ですが、私はこれらの投信を買うべきではないという立場ではありません。実際に、手持ちの投信のうち半分が毎月分配型で、自分でも買っています。上で書いたように、たとえば、毎月の分配金を受け取るニーズがない条件で、同じ投信の中に分配回数のみ異なる何種類かのコースが用意されているとすれば、分配回数は少ない方を選ぶべきです。しかし、そんな2つのコースが用意されているものなんかほとんどありません。全く異なる投信を比較した場合、A投信は毎月分配でB投信は無配だからといって、B投信を選ぶべきだとは言えません。投信は、当然のことながら投資先など中身と、その他手数料などでまずは選ぶべきであり、分配回数なんかは二の次です。

投信の怪シリーズ予告編:次回作は「ボーナス分配の怪」にしようかなあ。さらに「安くなったから買いやすいの怪」もちょっとついでに行こう。明日というわけではありませんが。





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Last updated  2006/01/26 05:01:39 PMコメント(0) | コメントを書く


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