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ようやく出るものが出揃って選挙戦も本番に突入する。ここへきてメディアも小泉劇場から各党の政策を論じるようになってきた。考えてみると今回のように政策的観点が選挙の争点になったことがあったであろうか。 日本の行く末を決める分岐点のように思える。各党のマニフェスト、さしずめ戦略といったところだろう。国と地方の莫大な借金、少子化、超高齢化の進展、加えて人口の減少など重大な環境に日本という船は直面している。超高齢化ということに関しては仕事がら実感する場面も多い。商圏調査をすることがあるが人口統計からも確実に高齢化が進展していることがわかる。長期的視点にたって戦略的に変えるべきものは変えていかないと日本という船は沈没さえしかねない。既に浸水しかかっているようにも思う。 自民党の主力商品は郵政民営化、一方の民主党の主力はというとまだ鮮明に見えてこない。プロモーション戦略では明らかに自民党に劣っている。緊急性と重要性からみても年金・医療が優先するのだが、鮮明に訴求できていない。民主党は地位別にみるとチャレンジャーである。チャレンジャーがリーダーである自民党と同じ土俵で勝負しても勝つことはできないであろう。また国民にとっても年金・医療のほうが関心は高い。高齢化=年金・医療というように現実味を帯びている。 選挙当日までにどこまで巻き返すことができるか、まだまだ予断を許さない。造反組対賛成派という構図をどこまで払拭できるかが鍵であろう。
2005/08/30
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続き・・いよいよ役者がでそろった。ホリエモンはともかく料理研究家まで担ぎ出した。ここまでくると人気コンテストのようにも思える。郵政民営化という商品・メニューを用意したのにその商品を包む包装紙だけが目だって仕様がない。候補者は、さしずめ包装紙だろう。カラーの強い人、弱い人、いろいろいる。 一方、反対派の一部は自民党というブランドと決別し新たなブランドを作った。これから認知されるかどうかはわからないが。 今までは、自民党と反対派に票がわかれ民主有利という見方もあったが、人気コンテストのような状態では無党派層の票が民主党に流れなくなるのではないだろうか。まだまだ民主党の商品がすっきりと見えてこない。プロモーションの面でも圧倒的に不利であろう。メディアへの露出度も違う。 だが冷静に考えてみると、国民の一番のニーズは年金・医療である。将来への不安の解消である。郵政民営化が一番重要とは思っていない。民主が自民と差別化を図るには、年金・医療のための行財政改革をもっと前面に押し出すしかないのではないだろうか。 政治にもマーケティング的視点が必要である。その点、自民党の選挙戦略は見事としか言いようがない。だが日にちがたつにつれまだどうなるかわからない。とりわけメディアの視点に注目しようと思う。
2005/08/23
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続き・・いよいよ選挙戦もおもしろくなってきた。今回ほど国民が関心をもって見守っているような選挙はないのではないか。何よりも透明性がある。自民党内でも反対した前議員には刺客と呼ばれる賛成派を立候補者として送り込み対決の姿勢を鮮明にしている。 それにしても今回、反対した前議員の言動はなんと情けないことか。まさか解散はしないだろうとか刺客まで送られることはないだろうと思っていたのであろうか。自民党に未練たらたらである。本当に信念があるなら自民党と決別して新党をつくればよいではないか。 それはともかく、マーケティング的な視点でみても非常におもしろい。今回、小泉首相が国民に提示した商品・サービスメニューは「郵政民営化」という改革である。しかしながら国民が今一番大事だと思っていることは「年金・福祉」である。将来にたいする不安の解消である。ここまでなら民主党も戦いやすかったであろう。 だがこれだけで終わらなかった。反対した前議員に対しては刺客を送り込み自民党から追い出す作戦にでたのだ。日を追うにつれて刺客の候補者が次々と公認される。そしてメディアが毎日のようにそれを伝える。いつの間にか国が国民に提供する商品・サービスメニューは「郵政民営化」がメインとなり、それに対して賛成派対反対派という構図が出来上がってしまった。ビジネス的に言い換えるならば、顧客は、さしてその商品やサービスに絶対的な必要性を感じていない。もっと欲しい商品やサービスがあった。そこで著名人などのオピニオンリーダーを起用することで大衆の興味を引きつけた。そして市場をうまくコントロールするまでになった。こうなると民主党は蚊帳の外といった感じである。郵政民営化反対では世論調査からみても勝てるはずはなく民営化賛成では差別化が図れない。 競争上の地位からみると、リーダーが自民党である。そしてチャレンジャーが民主党である。チャレンジャーがリーダーに勝つためにはリーダーとの差別化を図らなければならない。同質化ではとうてい勝つことはできない。逆にリーダーである自民党は民主党と同質化を図ればよいことになる。民主党が勝つとすれば、今、国民があっというような自民党のスキャンダルが公表されたり、小泉首相のやり方にたいする反感票の集票ぐらいしかないであろう。もっとも今後の出方を見守る必要もあるだろうが。 それにしても小泉首相は天才的な戦略家なのかもしれない。果たして競争上の地位が逆転する日はくるのか。 つづく なんと、自民党があのホリエモンに出馬を打診。次々と著名人を候補者としてあげることで、メディアとの相乗効果が・・・ つづく
2005/08/16
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社会・経済構造が大きく変化しつつある今日、国も地方も、そして企業も先を見据えて変化に対応していかなければならない。 戦略やマーケティングは企業だけのものではない。政府にも政党にも戦略が必要だし、マーケティング的な視点も必要である。 昨日、小泉首相は参議院での否決を受け、衆議院を解散した。郵政民営化を明確に打ち出し国民に真を問うという戦略に打って出た。しかも反対した議員については公認しないという。考えてみれば当たり前の話だ。ここで反対議員まで公認したら争点がなくなってしまう。 今まさにこの国の行く末を決める重要かつ歴史的な選挙が始まろうとしている。「馴れ合い」から脱皮。「改革路線」を緩めてはならないと思う。バブル崩壊後の「失われた10年」を繰り返してはいけない。 郵政が抱える26万人の公務員、個人から集めた330兆円にも及ぶ公的部門への融資、どこが効率的といえるだろうか。これが本当に国が担う役割なのだろうか。「小さな政府」「官から民へ」そのためには「改革」が必要だと思う。それもスピードをあげなければならない。 日産のカルロス・ゴーンが劇的に日産を改革によって蘇らしたように、「改革」にはしがらみのない強烈なリーダーシップとタイミング、スピードが大切だ。各党がどういう戦略をとって選挙戦に望むのか、戦略的かつマーケティング的な視点で追ってみたい。 つづく
2005/08/09
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