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小児科病棟に配属された新人看護師のさやかは、着任早々子供相手に散々な目に。
いたずら盛りの男の子たちに「この病院に魔女がいるって本当?」と聞かれたさやかは「魔女なんかいない」と答えてしまいます。否定されて躍起になった男の子たちは夜中にベッドを抜け出し、魔女を捜し回るうちにぜんそくの発作を起こしたり転倒したり…。
さやかは先輩看護師にこっぴどく怒られてしまいます。
納得いかないさやかは、魔女の秘密を探ることにします。
女清掃員探偵キリコも登場し、大きく展開するストーリーに、ぐんぐん引き込まれます。
キリコとの会話から、さやかは看護師として一回り大きく成長します。
一方キリコにも心の傷があり、キリコが泣きながら話す内容を、さやかは黙って受け止めて言います。「救おうとすることは、その一方で救えない命に出会うことだと思うんだ」
子どもは決して天使ではありませんが、大人の身勝手は子ども以上。キリコから「健康を守るお守り」を受け取った雪美の前途に幸あれと願います。
参照元:医療ミステリーアンソロジー『ドクターM』から 近藤史恵『第2病棟の魔女』