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私の歯は4本がインプラントです。 入れた時期がバラバラなので、レントゲンに映るねじの形も長さも全部違います。4本を見ると、インプラントの技術の進歩がわかります。 最新のものほど、細いねじでしっかり留まっています。 4本の位置もみごとにばらばらで、上下左右1本ずつです。 先日レントゲン撮影後、先生からお話がありました。一番初めに入れたインプラントは14年経ちますが、特にトラブルもありません。ただし、ねじの上に被せた蓋のプラスチックが黒ずんできています。稀にねじがゆるむこともあるので、今後プラスチックを外して確認していきましょうとのこと。 先生曰く「虫歯になった歯をどうせだから予めインプラントにしてしまえ、という無理なインプラントを私はしません。あくまでも、インプラントは最後の手段で、自分の歯を残したほうが絶対にいいんです。」 美容のために総インプラントを勧められた、とか、安易にインプラントを勧められたというネット記事を見たことがありますが、?何だか先生ちょっと怒っていました。 私もこれ以上のインプラントは入れたくないので、「定期検診は必ず受けてくださいね。今後自分の歯を守っていきましょう」を心がけます。 インプラントも10年以上経って、歯茎に生体外の物質を入れたことでのトラブルがないか、耐久性はどのくらいか、などが今後検証されていくのでしょう。 インプラント歴14年ですが、今後気が付いたことがあれば書いておこうと思います。歯磨きが下手でルーズな私は、差し歯の手入れが無理と判断してインプラントにしました。今のところは、自分の歯と変わらず満足しています。
May 3, 2026
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ある図形を細い短冊に切って張り合わせた時の面積は、短冊が細くなればなるだけ、元の面積に近くなります。短冊の幅を限りなく0に近づければ元の図形の面積と等しくなるはずです。これが「積分」の考え方でした。 反対に、計算が難しい極限を、解きやすい積分に置き換えられれば、計算が簡単になります。この考えが「区分求積法」です。 区分求積法については、YouTube、ヨビノリさんのチャンネルの「区分求積法に色がついて見える授業」がわかりやすかったので、参考にさせていただきました。区分求積法を何に使うのかがわからなかったのですが、意味が理解できました。
May 2, 2026
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定積分で積分区間にxが入り、f(t)dtと表された関数をxで微分する場合の「定積分で表された関数の微分」の話です。 不定積分を解いて定積分の区間で積分、微分すれば答は出てきますが、簡単に解ける公式があります。答は積分の中身がf(t)からf(x)になるだけです。 積分区間が2xなどxでない場合には上記の公式は使えません。より一般的な公式(下記)を使います。 極値、最小・最大値は微分することで求めるのでした。定積分の形で表された関数の場合も微分して求めます。
May 1, 2026
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☆舵(柁)…タ、ダ、かじ舵(柁)は船尾に取り付けられた、船の方向を決める道具。舵を取る…舵を操作して、定められた方向に船を進めること→物事の方向が誤らないように誘導すること。舵を切る…計画や方針を大きく変えること。会社の経営方針が、今までと180度変わるような場合に用います。
April 30, 2026
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暴虐な父親が殺害されました。夜いつも腰掛ける庭の石の上で、頭を割られているのが朝になってみつかったのです。 警察の捜査で浮かんだ嫌疑者の疑いは次々に晴れ、矛先は家族に向かいます。常に暴力を受けてきた母、母をかばって父と対立していた兄、何か隠しているようなそぶりを見せる妹…、次男の「おれ」も、家族のだれもが怪しく思えてしまいます。 次々に証拠もみつけてしまい、「おれ」は、あやふやな恐ろしい疑惑に囚われるのがいやになります。 乱歩の時代、斬新なトリック?のミステリーだったと思います。今読んでも面白いです。 家族のような親密な人間を、「犯人」かと疑わなくてはならない状況は、次第に「おれ」を追い込んでいきます。 犯人は誰? 参照元:『江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者』光文社文庫より『疑惑』
April 28, 2026
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グラフをかくとy軸について対称になる関数が偶関数、原点について対称になる関数が奇関数です。f(x)=a(aは定数)だったら、グラフはx軸に平行な直線なので偶関数です。f(x)=axだったら原点について対称な直線なので、奇関数になります。 f(x)=ax³なら奇関数、f(x)=ax⁴なら偶関数、f(x)=ax⁵なら奇関数…となっていきます。 また、f(x)=cosxは偶関数、f(x)=sinxは奇関数です。 定積分の積分区間が-aから+aのときは、偶関数か奇関数になっていないかを確認します。偶関数、奇関数のときは公式で楽に計算できます。 定積分でも部分積分の公式が使えます。
April 26, 2026
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定積分も不定積分の計算が基礎です。置換するときは、積分区間に注意が必要でした。√a²-x²を含む定積分と1/x²+a²を含む定積分は、それぞれasinθ、atanθに置換します。 絶対値がついた関数を積分する場合は、まず絶対値を外します。積分区間内で、関数が変わるときは、区間を分割して積分します。 う~ん、絶対間違えない頭が欲しい
April 25, 2026
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不定積分を計算して出てくるのが1/3x³やcosxといった関数であるのに対して、定積分は計算するとlog7だとかπ/6のように数が出てきます。 定積分は、まず不定積分をしてから積分区間の上端-下端の値を出します。積分定数も引き算されるので、定積分では積分定数は考えません。 不定積分でも置換積分を用いますが、変数が変わると、上端・下端が変わって積分区間が変わることになるので、積分区間の確認が必要です。 裏技的な解法で、三角関数に置換する方法があります。まず考えつかないですね。脳細胞がひっくり返りそうでした。
April 24, 2026
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☆迦…カ(梵語のカ、キャ音に当てる漢字) ☆陀…ダ、タ…小高い丘、梵語の音訳に当てる漢字「迦」は釈迦(しゃか)の迦、梵語の音を表します。釈迦は、北インドの人物で仏教の開祖です。「シャーキア族の聖者」という意味の「シャーキアムニ」を音訳すると「釈迦牟尼仏」になり、省略したものが「釈迦」です。 別名の「仏陀(ぶっだ)」は「目覚めた人」の意味の「ブッダ」からきています。「お釈迦さま」の慣用句から。「お釈迦様でもわかるまい」「お釈迦様でも気づくまい」…過去から現在、未来までなんでもご存じのお釈迦様だってわからないだろう(ましてや、普通の人間なんかにわかるわけがない)と、自信をもって言う言葉。「お釈迦になる」…失敗する、使い物にならなくなること。金属を溶接するとき、火が強すぎて失敗したとき「ひがつよかった」が「しがつようか」=4月8日=釈迦の誕生日に聞こえたことからできた慣用句だと言われます。 江戸っ子は「ひ」と「し」の発音が区別しにくいので、早口で言うと「ひがつよかった」が「しがつようか」になるのでしょう。 「阿弥陀像」を造るつもりが「釈迦像」をつくってしまったという失敗からできた語だという説もあります。☆莫…ボ、バク、マク、モ、く(れ)、な(い)、なかれ、さび(しい) 「莫」は「日がくれる」意味の漢字でしたが、後に「暮」が「くれ」の意味で多く使われるようになりました。「莫迦(ばか)」は宛て字です。
April 22, 2026
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堀川は、婦人雑誌の主筆から「深い人間性に根差した真面目な恋愛小説を書いてほしい」と依頼されます。堀川は「それなら構想がある」と話し始めます。 女主人公の裕福な外交官婦人には新婚の夫がいますが、音楽家の青年が熱心に通ってくるようになり…と、王道の恋愛小説が展開されるのですが、最後に何だか雲行きが怪しくなってきます。 アイロニーたっぷりで笑わせてもらいました。 「人生の女主人公は必ずしも貞女じゃないと同時に、必ずしもまた淫婦でもないのです」と堀川氏。現実はこんなものでしょう。☆或…ワク、あ(る)、ある(いは)はっきりしない物事を指す言葉。または、ぼやかして表現する言葉。「或問」は、ある人の質問と、それに答えていく形で自分の意見を述べていく文章の形。
April 20, 2026
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sin(xのn乗)とcos(xのn乗)は、nが奇数か偶数かで積分の方法が変わります。偶数乗の場合は2倍角の公式を使ってaxになるまで(xの1乗)変形しますが、奇数乗の場合はxを1乗分残します。 積分する関数は、必ず和の形に変形します。積の形そのままだと積分できないので。
April 18, 2026
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いよいよ脳細胞が沸騰しそうなので、もう1回復習してみます 積分計算をするとき、明らかに公式が当てはまるものは公式を使います。(そんなラッキー積分は教科書のはじめだけです) 関数×関数、関数/関数の形では積分できないので、関数+(-)関数の形に変形を試みるのですが、特別な場合として、関数×その導関数、分母の導関数/関数の形になっている場合は、簡単に積分できます。 係数を変えれば、関数×その導関数になる場合は、係数を変えて(なってほしい係数になるように数をかけます)何とか関数×その導関数にします。 分数の形の積分は、まず分母と分子の次数を比較します。分母のほうが次数が高ければ、部分因数分解で次数を下げ、各項の和(差を含む)の形を作ります。 分子のほうが次数が高ければ、分子÷分母の計算をして、各項の和にします。項の和の形になれば、積分できます。 √x=xの1/2乗、1/x³=xの-3乗のように、√の中、分母がxの累乗なら、累乗の公式を使って計算します。
April 17, 2026
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分数型の無理関数は、分母を有理化できるかを見ます。有理化して約分できれば、√3x+7=(3x+7)の1/2乗のように累乗として考えて積分できそうです。 根号の中が1次式のときは、根号をつけたまま置換します。根号の中だけ置換するより計算が楽になります。根号の中が2次式以上だと、この方法は効力がありません。
April 16, 2026
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「私」(作家の有栖川有栖)は、大作家の影浦から、自殺とされたある人物の死の真相を探ってほしいと依頼されました。その男は影浦が執筆のために使うホテルに長期滞在していましたが、今一つ身元がはっきりしませんでした。 「私」は火村英生に代わって情報を集めることにします。果たして男の正体と、その死の真相は…。 火村英生シリーズの一作で、大阪中之島の中央にある銀星ホテルが舞台です。中之島ほ実在の地名です。作中で大阪の歴史を絡めてこの地の様子が書かれている辺りは、大阪に地理感が全くない私にもわかりやすく、楽しく読めました。 ホテルで最期を迎えた推理作家、アイリッシュのエピソードも語られます。アイリッシュの残した紙片に書かれていた「死んだ後も、ほんの少しでいいから自著を通して生者と共にいたい」という内容の言葉に、作家としての「私」は共鳴します。 「私」の人となりが随所に表われていて、そこも読んでいて興味深く思うところです。 ワトソン役の「私」ですが、なかなかどうして優秀な探偵です。長編らしい推理以外の部分の厚みもあり、推理についても無理なくスマートな展開です。 筆者は大阪府大阪市生まれで、小学校の卒業文集に載せた夢が既に「推理作家になりたい」でした。初志貫徹ですね。 参照元:有栖川有栖『鍵の掛った男』幻冬舎
April 14, 2026
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☆噂…ソン、うわさ「人の噂も七十五日」と言います。噂になっても時間がたてば忘れられていくものだから、時を待てばいい、位の意味です。なぜ75日なのかには定説がありません。 英語では「A wonder lasts but nine days.」で「驚きも9日で終わり」という慣用句があります。英語圏の人のほうが、あっさりしているのでしょうか。面白いと思いました。
April 12, 2026
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今年も赤レンガ倉庫のフラワーガーデンに行ってきました。花壇ごとに「黄色~オレンジのビタミンカラー」「青~紫」などカラーがあって、小道具での演出もしゃれています。最後は「花より団子」でした。キッチンカーの「ガーデンパフェ」 横浜では来年「2027国際園芸博覧会」が開催されます。会場は横浜都市部からはちょっと距離があります。新港広場の花壇もきれいでした。チューリップがちょうど咲いています。みなとみらいを横目に帰ります。 *写真は4月8日撮影です。
April 11, 2026
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三角関数はsinとcos両方が入っていると解けないため2倍角の公式を用いてsinまたはcosどちらかだけの積分に変形します。 cosxの2乗、sinxの2乗は、xの2乗のように、累乗の公式を使えません。なので、sin2xまたはcos2xに変形します。 三角関数について今まで習ってきた公式をフル活用して解きます。 目が三角になります…ギブアップしそう。
April 10, 2026
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対数関数が混じった関数の積分は、(logx)´=1/xが使えないかを考えます。 分数関数の積分についてまとめました。問題ごとに工夫して変形し、手を動かして計算するしかありません。
April 9, 2026
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公式にないlogの積分には置換法が必要です。 cosと、sinの関数の積(またはsinと、cosの関数の積)の積分には、2倍角の公式が活躍します。三角関数の積分については、後ほどもう1回まとめてみます。 部分積分の公式を用いるのは、積の形の2つの関数を積分するときです。一方の関数を微分後の関数g´(ⅹ)と考えて微分前のg(ⅹ)を使って計算します。 1回の部分積分で解けないときは2回行えば解けることがあります。
April 8, 2026
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「置換積分」は、そのまま積分できない関数を、新しい変数に置き換えて積分してから、元の関数に戻します。 実際問題にあたると、どの方法をとるのか? +_+ 混乱です。ひたすら問題を解くしかないです。計算を間違え、公式を忘れ、紙を使いまくって。
April 7, 2026
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橋の上に樂書をして遊ぶ子ら春をのせたる馬車もくるらし三好達治の短歌です。(1933年) 「楽(原本では旧字)書」は「落書き」。のびやかに遊ぶ子どもたちに春のイメージが重なり、明るい日差しと温かなまなざしを感じる歌です。 「春をのせた馬車が来る」という表現は、近づく春の予感にどきどきします。「春を乗せた馬車」と言えば 横光利一『春は馬車に乗って』が有名です。 死を迎えようとする妻に向かい合う夫を描いた短編です。肺の病勢が進む妻の傍を離れがたくなり、執筆もできず疲弊する夫。 冬から次第に春に向かうある日、知人からスイートピーの花束が届きます。岬を廻って。「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先に春を撒き撒きやってきたのさ。」夫は言います。妻は花束に顔をうずめて恍惚として眼を閉じました。 この後妻の死までの記述はありません。『春は馬車に乗って』は著者、横光利一自身の体験に基づく小説です。 友人の妹キミが作品中の「妻」です。付き合いを周囲に反対され、キミの親の承諾がなかったので婚姻届けも出せませんでした。(当時キミが18歳だったため) 結核患者だったキミは20歳で亡くなり、死後やっと婚姻届けを出すことができました。この作品は、キミへの鎮魂歌、挽歌だと言われます。☆廻…カイ、エ、まわ(す)、まわ(る)、めぐ(る)、めぐ(らす)…めぐり歩く、ぐるっとまわる。身をかわす。→現代では「回」に書き換えられることが多い。 ☆撒…サン、サツ、ま(く)…一面にまき散らす。手元から放つ。☆惚…コツ、ほ(れる)、ほう(ける)、ぼ(ける)、とぼ(ける)…ぼんやりととらえがたい。心を奪われるさま。うっとりする。(日本で)ほれる=たまらなく好きになる。☆挽…バン、ひ(く)…本字は車編+免(ベン)で、引っ張る、引き戻す(立て直す)の意味→棺を乗せた車を引いたことから死者を悼む意味にもなった。挽歌…棺を引くときに歌った歌から、死者を悼む歌。挽回…失ったものを取り戻す。回復する。 引用および参照元:横光利一『機械・春は馬車に乗って』新潮文庫 『三好達治全集 第一巻』筑摩書房 より『短歌集 日まはり』
April 5, 2026
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積分を解くには、まず公式が使えるかどうかを見ます。基本の公式はxのp乗ですが、応用として(ax+b)のp乗の場合も公式として頭に入れて計算します。また、(xの関数)×(xの関数)´の積分も簡単に出せる公式があります。 微分より覚えることが多い(-_-;) です。 三角関数も基本の公式のほかに、応用でsin(ax+b)の積分解法があり、指数関数の積分も同様です。応用は暗記していなくても解けますが、煩雑な計算をするより覚えていたほうが便利なものです。
April 3, 2026
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数学Ⅲのクライマックスともいうべき積分に入りました。 文系頭の前期高齢者にはエベレスト登山のような厳しさ。日々、頭の中をはてなマークが駆け巡り、計算を間違えてはやり直し、やり直しです。 積分は簡単に言うと「微分したらこうなる」関数。微分の逆操作なのですが、微分より面倒です。 たとえば、2x+900も2x−7/54も微分すると2です。微分して2になる関数は2x+a(aはどんな実数でも可)なので、2を積分すると2x+C(Cは積分定数)と書くことになります。 xのp乗の積分公式は微分公式の逆の操作です。 微分では、p−1が係数になってxの次数がp-1に下がります。積分は反対に、係数は1/p+1になり、xの次数がp+1に上がります。 ただしp=−1の場合は係数の分母が0になってしまうため、この公式は使えません。xの−1乗は、1/xなので、微分して1/xになる数を探します。|logx|を微分すると1/xなので、xのp乗の積分は|logx|+Cになります 三角関数、指数関数も「微分したらこうなる」関数を考えます。積分定数をつけるのも同じです。
April 2, 2026
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桜の林の下に人の姿がなければ、怖ろしいばかりです。 男は鈴鹿峠の山賊。付近の山や谷は自分の物と思いながら、桜が満開の時期の森だけは怖ろしく、「いつか花ざかり真ん中で、じっと座ってやる」と意を固めつつ実行できずにいました。 ある日、亭主を殺害して美しい女を手に入れた男は、8人目の妻として住処に連れ帰ります。美しいが何か不安を与える女、男は女の言いなりになってしまいます。 女はわがままで、1人だけびっこの女を残して外の女を殺すように男に命じ、自分を華やかな都へ連れて行けと言います。都でも男を使ってやりたいように残虐を尽くす女でした。 しかし、「山へ帰る」という男について行くと女は言います。 桜の森の花の下に来たとき、女の正体がわかりました。女は鬼だったのです。男は必死に鬼を組み伏せました。 花の下に女の姿はなく、花びらが散るばかりです。帰る場所を失った男は、いつまでも満開の花の下にすわっていました。何という虚空でしょう。 桜が満開の時期に、東京大空襲の死者を上野の山で焼いたという史実があり、そのときの風と静寂が、坂口安吾の印象に強く残ったことが『桜の森の満開の下』の執筆のきっかけになったそうです。 『桜の樹の下には死体が埋まっている』は梶井基次郎の作品ですが、満開の桜の花の美しさ、散りざまと、桜の花そのものに、どこか人を不安にさせる不安定さ、死に通じるイメージがあります。 死までいかなくても「別れ」「喪失」のイメージを持つ人はいるのではないでしょうか。 冷酷な一匹狼の山賊であった男は、美しいがなんとなく不安にさせる女に翻弄されます。「美しくも不安」は、男が桜の森の満開の下に抱いたイメージと同じです。 結局桜の森で、男は鬼であった女と対峙し、孤独にかえっていきます。 何という虚空…喪失。 引用および参照元:『坂口安吾全集5』より『桜の森の満開の下』ちくま文庫
March 31, 2026
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『桜の森の満開の下』といえば坂口安吾の代表作です。そのテイストに触発された新釈『桜の森の満開の下』が、印象的でした。 森見登美彦の『新釈走れメロス』は、文学史上に名を残す短編のタイトルを戴いた連作短編集です。「詭弁論部」だの、留年と休学を繰り返して11年大学に居続ける人物だの、無茶苦茶な設定も痛快ですが、『桜の森の満開の下』は、原作のテーマを壊さず、場面を現代京都に移した佳作です。 世人が桜の下に集って「美しい美しい」と無闇に褒め称えたり、宴会を設けて杯盤狼藉に及ぶのは、人っ子一人いない桜の森の恐ろしさに耐えきれないためかもしれません。 哲学の道沿いのアパートにすむ学生の「男」は早朝の満開の桜の下にいると妙に怖いような気持ちになりました。いつか桜の森の下に座ってなぜなのか考えてやろうと思い、実行できずにいました。 男は桜のトンネルで女に出会い、女のために小説を書くようになりますが…。 森見氏の描く男の苦悩は、より現実的、現代的ですが、原作の「男」の葛藤と孤独が重なり、作品に厚みを与えています。 孤独であった男は、女に全面的に支えられ、女を書くことで成功していきますが、やがて枯渇し、小説を書くことができなくなり、再び孤独に戻ります。孤独でない時間を知ってしまった分、男の孤独は深まったのです。 原作も合わせて読みたい作品です。 引用および参照元:森見登美彦『新釈走れメロス他四篇』より『桜の森の満開の下』 角川文庫
March 30, 2026
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☆蓮…レン、はす、はちす ☆托…お(す)、お(く)、たの(む)「蓮」は、ハスの実→蓮(はす、はちす)中国では、蓮の葉に「荷」、花に「芙蓉」の字が使われました。「蓮台」は仏像を載せるハスの形の台座。蓮華座。蓮は仏教では理想の境地の象徴でした。「托」は、「手にのせる」「ものをのせる台」「たよる」の意味です。 「一蓮托生」は元は仏教からきた言葉で、死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれることでした。 そこから転じて、「善悪や結果がどうあろうと、行動や運命を共にする」という意味で使われるようになりました。 今では「一蓮托生」というと、「ふふふ、お主も悪よのう」と笑い合う、悪代官と●●屋のような悪人の腐れ縁を想像してしまいますが、元は心に深く思う人と来世でも一緒になりたいという関係をいう言葉でした。 源氏物語『鈴虫』の巻に源氏が女三宮と和歌のやり取りをする場面があります。 女三宮は、柏木との不倫・その子を出産した罪悪感から出家して、源氏とは別邸で暮らしています。宮が御持仏の開眼供養をされた日のことです。源氏ーー蓮葉を同じ台と契りおきて露の分かるる今日ぞ悲しき(来世は同じ蓮の花の上でと約束しましたのに、その蓮の葉に置く露のように分かれて暮らす今が悲しいことです)女三宮ーー隔てなく蓮の宿を契りても君が心や住むまじとすらむ(離れることなく同じ蓮の宿でと約束しましても、あなたの心はここにないのでしょう…)「来世で同じ蓮の花の上に生まれかわる」→「一蓮托生」の元の意味ですね。
March 28, 2026
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箱根の老舗旅館オーナーの若月は、オルゴールを蒐集しており、その演奏を客に披露するのが趣味でした。 ある日の演奏会、最後のオルゴールの音は滅茶苦茶でした。調律していた麻倉の体調が悪かったのが原因のようでした。 不倫関係の愛人を誘って先に宿泊していた男性、夫が義妹にかまけて家庭を顧みないので家を出てきた子連れの女性、老夫婦、ひとりで宿泊している女性、…それぞれに訳ありの男女が思いがけない関わりを持つことになります。 ばらばらな人間関係がつながっていくのは、赤川次郎氏の手法。現実には、こんな偶然が重なることはまずありませんが、エンターテインメントとしては楽しい。 滅茶苦茶な音楽に涙して感激する人や素晴らしかったと称賛する人がいたのはなぜ?がミステリー。 また、調律したはずのオルゴールがここまでずれた音楽を演奏することになったのはなぜ?もミステリー。「オルゴールを聴く人は、音楽を聴くのではなく自分の中の音を聴いているのだ」というオーナーの心情通りの展開でした。 引用および参照元;高田崇史『クリスマス緊急指令』から『オルゴールの恋唄』
March 26, 2026
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スーパーで買える和菓子の「桜きんとん」。柔らかいので、袋を開けるとき、角が削れてしまいました。白あんに小豆、桜の葉も入っているので、ほんのり春の香りがします。お茶はルピシアの「グッドモーニング」。ケニアとインド・アッサムのブレンド紅茶です。 ちょっと珍しい「桜ドーナッツ」が売っていたので買ってしまいました。プチサイズで、食べやすいです。お茶はルピシアの「キリマンジェロ」コーヒーではなく紅茶です。
March 26, 2026
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のび太君の風邪に続いて、連れ合いのインフル…我ながら、よくうつらなかったと思います。風邪とインフルからは逃げ切りましたが、今年は花粉症がひどく、アレルギー性結膜炎になってしまいました。加えて、口唇ヘルペスにも。 とほほ…の3月でしたが、いつのまにか花見の季節になりました。 曇っていて残念でしたが、二か領用水沿いを歩いて桜を見てきました。今週末が花見市ですが、ちょうど満開かな。 中原区の木が花桃なので、区役所には紅白の花桃が植えられています。
March 25, 2026
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1階微分で求める直線の1次式では、X=aから離れると大きく値が逸れて近似ではなくなります。 2階微分して求める2次式になると1次式より近似できる範囲が広がり、3次式、4次式、5,6,7,…と次数があがれば、より元の関数に近くなります。 さらに、無限次式になったら元の関数に等しくなります。x=0付近での無限次式を求めるのがマクローリン展開。(再掲) 厳密には、収束範囲を求めるなど段階を踏まなくてはならないのですが、オイラーの公式の証明にマクローリン展開が使われます。
March 24, 2026
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数学の知識は物理の基礎になります。(したがって数学が苦手だった私は、物理も超苦手で赤点すれすれでした。) 物体が運動するときのある瞬間の速度は、その点での微分係数です。2階微分すると加速度を求められます。 直線状の場合だけあげておきます。平面上の運動(x軸+y軸2方向への運動)は、ベクトルの知識がないと理解できないので、今はパスします。 微分の応用で、近似式を求めることができます。1次近似式は、複雑な関数をある1点付近で簡単な1次式(y=px+q)で近似しようという工夫です。 x=aでの接線を近似式と考えます。この点での接線の傾きは微分係数、微分を使うことで近似ができます。 近似式の先に、オイラーの公式につながるマクローリン展開があります。高校数学の知識だけでは正確に理解できないので、遥か先ですが。
March 23, 2026
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関数f(x)=0の持つ実数解の個数は、関数f(x)のグラフとx軸(直線y=0)との交点の個数(重解は接点)からわかります。 関数f(x)=a(aは定数)の実数解の個数は、関数f(x)のグラフと直線y=aの交点の個数になります。微分してグラフの形を求めてy=aとの交点の数を確認します。
March 22, 2026
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綺麗な桜の花をみているとそのひとすじの気持ちにうたれる 思わず口をついて出た言葉がそのまま詩になった感じです。何の衒いもない。ですが「ひとすじの気持ち」という言葉に惹かれます。 岡本かの子は、桜の花が「命いっぱい咲くからに」私も「命を懸けて」見るのだ、と詠みました。どちらも、桜の花を咲かせる純粋な生命力に打たれて、具象化した詩歌です。 桜の内部にに切り込んで、「私も生きるのだ」という強い意思を感じさせる、かの子の歌に対して、桜の傍らで静かにみつめているのが八木重吉の詩です。 重吉には自らの命の限界も見えていたのでしょう。 華やかに咲き、華やかに散る桜は、死を孕んだ生命の象徴といえます。 引用および参照元:八木重吉『貧しき信徒』
March 20, 2026
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不等式A>Bを証明するとき、A-B>0がいえれば証明できます。そこで、関数f(ⅹ)=A-Bが常に0より大きいことを確認します。 関数f(ⅹ)の値がどう変わるかは導関数f´(ⅹ)を求めて、f´(ⅹ)=0になるxが極値になっているかを確認します。極小値のときのf(ⅹ)の値が0より大きければ、当然関数f(ⅹ)は0より大きい値しかとりません。これで証明終了です。 関数f(ⅹ)が単調増加で、定義域の初めのf関数f(ⅹ)の値が0より大きければ、この場合も関数f(ⅹ)は正の値しかとらないので、証明終了です。 f´(ⅹ)だけで証明できなければ、f´´(ⅹ)を求めます。f´´(ⅹ)→f´(ⅹ)→f(ⅹ)とさかのぼって調べます。
March 18, 2026
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指数関数・対数関数のグラフ(既習) 対数関数logxを含む関数のグラフをかきます。底はe。真数は必ず0より大きいことから定義域はx>0です。 グラフをかく手順は今まで見てきた関数と一緒です。計算が厄介ですが。
March 16, 2026
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学生時代から30代、40代の頃は、周期的に刺繍がしたくなって、ハンカチからクロスステッチのクッションまで作りました。既に消費してしまったものがほとんどですが、今でもいくつかは残っています。 枕草子の時代、高価な模様織物は皇族か特別に許された人しか着ることができなかったので、女房たちは、刺繍や箔を置いたり、螺鈿で飾って豪奢な衣装を楽しんだようです。☆繍…シュウ、ぬいとり、にしき、うつく(しい)☆箔…ハク、すだれ、のべがね☆螺…ラ、つぶ、にし、にな、ほらがい 刺繍…中国の刺繍は3000年以上の歴史があるといいます。世界各地に民族特有の刺繍文化が伝わっています。 箔置き…着物に糊を引いてから極薄く延ばした箔を置く、細かい箔を振りまくなどの手法があります。螺鈿…漆器に施す螺鈿細工が有名です。数は少ないのですが、着物の柄付けにも用いられる手法です。貝の裏側のキラキラした真珠層を薄くはがして和紙に貼り付けた物を、着物に貼るそうです。 「螺鈿」の「螺」は貝、「鈿」は填め込むを意味する漢字です。螺鈿細工に使われるのは、アコヤガイ、白蝶貝、夜光貝など。
March 14, 2026
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近代児童文学の父と言われる小川未明は、貧困に苦しんだ作家でした。 作品の中にも、社会的弱者や、貧しくても誠実に生きる人々が登場します。未明が描くのは、善人がも必ずしも報われない社会です。 『三月の空の下』には2人の医師が出てきます。 1人目Aはお金がなさそうな急患を切り捨てる医師でした。2人目の医師Bは貧困ゆえに十分な暖をとれない患者に心を痛めるような医師です。 Aの医院を訪ねたのに門前払いをくらって倒れた男を、Bは懸命に助けようとします。結局患者は亡くなってしまいますが、貯めたお金と水仙の球根をBに残します。 Bは男の遺産のおかげで慈善病院を建てて患者の助けになることができました。 この後、安定の勧善懲悪パターンだと、Bの医院は栄え、Aの医院は没落してしまう、という展開になるのですが、未明の作品では、Aには子孫があって医院はずっと続き、Bの医院は後継ぎがないので消滅してしまうのです。 未明は『貧乏線に終始して』で、自己の経験から、貧困の時代に苦しめられたのは、貧乏人の足元を見るような質屋・古物商に次いで、病気の場合だと言います。 未明の2人の子は夭逝しています。適切な医療を受けて健康であったら、苦しい世の中とはいえ幾らかでも生を享楽できたはずでした。 安く買いたたく質屋・古物商に対しては批判しますが、治療の対価を求める医師個人を批判するのではありません。ただ、その対価を払えない人もあることを、未明は悲しむのです。 『貧乏線に終始して』は、「この社会から、生きるための苦痛と悲劇をなくしたいものです。このことは、決して不可能なことではない。人間の力によって、ある程度までなされるということを、信じるからです。」と結ばれます。 『三月の空の下』の慈善病院があった空き地には、毎年3月になると根が残っている水仙の花が咲きます。水仙は青空の下で、何とも言えない悲しみを含んだ香気を放ちます。 現在、医学の進歩と保険診療制度などのおかげで、日本の幼児の死亡率は劇的に下がりました。「人間の力によって、ある程度まで」生きるための苦痛と悲劇はなくなってきました。 悲しみは尽きないのですが、水仙は年ごとに咲き続けます。 引用および参照元:小川未明『定本 小川未明童話全集10』講談社
March 12, 2026
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☆蛾…ガ ☆峨…ガ、けわ(しい) ☆俄…ガ、にわか 中国では、美人の眉を「蛾眉(がび)」と称しました。峨の触角のようにすっと細長い眉毛が美人の象徴でした。「蛾」は「蝶」と違って日本では余りいいイメージではありませんが、外国では「蛾」と「蝶」を区別しないのですね。 蛾眉山は、中国三大霊山(五台山、天台山と峨眉山)の一つ、四大仏教名山(五台山、九華山、普陀山と蛾眉山)の一つで、聖地です。 李白に「峨眉山月の歌」があり、芥川龍之介の「杜子春」は峨眉山が舞台です。 「峨」は山が険しいという意味ですが、京都の「嵯峨」「嵯峨野」で目にする漢字です。中国の山の名前から来た地名とも、「険(さが)し=けわしい」から来た地名とも言われます。 「俄」は「急に、にわか=物事が急に起こる、一時的に起こる」の意味で、「俄雨(にわかあめ)」を思い起こせば、わかりやすいです。 いずれも音符の「我=ガ」が発音を表します。
March 10, 2026
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eの1/x乗のグラフも複雑でした。1/x乗なので、x≠0が定義域です。原点に限りなく近づきますが、原点は含みません。指数関数と分数関数を組み合わせたような形になっています。 毎日1問ずつ問題を解くことを目標にしていますが、計算量が多く計算ミスが多いのと、前に学習したことをすぐ忘れてしまう南瓜頭(南瓜に失礼ですね)のため、前途多難です。トホホ
March 8, 2026
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指数関数と対数関数のグラフ eのx乗のグラフは単純増加の指数関数グラフです。f(x)の値が急激に増加する、指数関数的に増えるグラフになります) それがxとの積やeの1/x乗のグラフになるとどうなるのでしょう。 複雑なグラフになりました。関数を見ただけではグラフの形は予想できませんでした。 1次導関数と2次導関数を求め、f´(x)=0とf´´(x)=0になるx(極値と変曲点の候補)を探す→増減表を書き、極値と変曲点を確認する→xを-∞と∞にとばしたときf(x)の値がどうなるかを見る、また、漸近線の候補を探して確認する一連の作業を行うことで、グラフの形が見えてきます。
March 7, 2026
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反比例のグラフは、x軸とy軸が漸近線になるのでした。x軸方向・y軸方向に平行移動したグラフも見ました。もう少し複雑な形の分数関数ではどうでしょう。 分数関数では必ず漸近線を求めます。
March 5, 2026
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「麹塵(きくじん)」は天皇の普段の袍(うへのきぬ=正式な服装の上着、ほう)の色ですが、禁色(きんじき)ではありません。禁色は、特定の身分の人にしか着用が許されない色です。 「麹塵」は、麴かびのような、くすんだ黄味のある緑(=平安時代では青と呼んだ色)で、青白橡(あおしらつるばみ)と同じ色とされます。単に「あを」と呼ばれることもありました。山鳩色とも。 染料としては、苅安(かりやす)=ススキ属の草で黄色の染料をとる、と紫草から染められました。織は、経糸を青、緯糸を黄色にして織ってこの色を出しました。(図は例です)蔵人(くらうど)思いしめたる人の、ふとしもえやらぬが、その日、青色着たるこそ、やがて脱がせでもあらばやとおぼゆれ。「枕草子」第二段です。蔵人は天皇の秘書のような役を果たす出世コースのポスト。 何としても蔵人になりたいと思っているが急にはなれない人が、加茂の祭り当日、行列の先駆け役になったので青色(麹塵)を着用したのは、そのまま脱がせないであげたいと思ってしまいます。 「蔵人思いしめたる人」は普段青色を着用できないような身分(雑色、ぞうしき)でしょう。第七三段には「六位の蔵人の青色など着て」とあり、六位の蔵人の袍は青色(麴塵)だったことがわかります。☆麹…キク、こうじ、さけ ☆鞠…キク、まり、やしな(う)、とりしら(べる)、かが(む)☆掬…キク、すく(う)、むす(ぶ)
March 3, 2026
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「あさぎ」と読む色名に「浅黄」と「浅葱」があります。ややこしいことに両者は全く異なる色です。「浅黄」は、黄色系統の色で「浅葱」は緑がかった青です。 「浅葱」は、葱(ねぎ)の葉を薄くしたような色と表現されます。もっと薄い色が「水浅葱」です。「萌葱」は萌え出る葱の芽のような色だそうで、こちらは「浅葱」より緑がかっています。 葱の葉の色ということは、「浅葱」も純粋な青色ではなく緑青だったことになります。 日本古来の「青」色は「縹(はなだ)色」でした。「縹」は藍色より薄く浅葱より濃い色。麴塵については次回。☆葱…ソウ、ねぎ、き、あお(い)
March 1, 2026
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日本古来の色を表す言葉は、あか(明し)くろ(暗し)しろ(顕し)と、あお(漠)でした。「あお」は赤・白・黒以外の色で、今日の青だけでなく緑、灰色あたりまでを広く含んだ言葉でした。七日、雪間の若菜摘み、青やかにて、…。白馬(あをうま)見にとて、里人は…。 「枕草子」第2段の、正月の趣を記述した中に「あお」が出てきます。 現代でも七草がゆを食べますが、平安時代にも雪の間から青菜を摘んで食用にする習慣があったことが窺われます。それが「若菜摘み」で、新年に若菜の生命力をいただくわけです。 「青やか」は「青菜」と同じ「緑色」です。 次の「白馬」は「あをうま(あおうま)」で、灰色に近い色の馬です。正月に青々とした馬を見る行事がありました。 「あお」は「青春」という言葉があるように、若々しい力で、その生命力にあやかろうという意味があります。
February 27, 2026
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日本の子どもの約9人に1人が、相対的な貧困にあると言われます。「2022年国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)のデータを見ると、調査前年の子どもの貧困率が11.5%だそうです。このデータから、9人に1人という数が出てきます。 でも、よくよくグラフを見ると、日本人全体の相対的貧困率が15.7%で、7人に1人が貧困という状態。子どものいる家庭に限った話ではありません。 子どものいる家庭に限らず、日本って貧困国なんですね。 さらに、1985年の子どもの貧困率も既に10%超えです。このころでも「ポケモンのゲームソフトを持っていないと遊びの仲間に入れない」ような格差があった気がしますが、今に比べればまだ、お金がなくても遊べる、いろいろな経験ができる時代だったのでしょう。 多摩川の河川敷で木の上に鳥の巣を発見したり、公園や神社で遊ぶことも多かったし、習い事も1~2個で、何もしていない子も多かった記憶があります。 「遊園地」といえば、ランドやシーがない代わりに、交通費もアトラクション費用も安くて済む(食事も持ち込み可で、高いお土産もない)二子玉川園、多摩川園、ドリームランドが健在でした。 今は、子どもが何をするにも、お金がかかる世の中になってしまいました。自然に触れる体験が一番お金がかかるとか。 家庭の経済的格差が、子どもの体験の格差を生み、体験に乏しい子は自己肯定感が低かったり、幅広い文化に触れられないことが問題になるとも言われます。 これって、経済的格差より、親の意識格差も大きいと思いますが。 ひとり親家庭の貧困率がずば抜けて高いことはわかっているので、ひとり親を正規雇用で雇う企業に報奨金が出すなどの政策をとってでも、親の雇用の安定を図るのが最優先だと思います。 あらゆる手当を役所側から積極的に紹介して勧めてもいいのでは。 これからAIも導入されて事務仕事がなくなる分、県や市の職員さんたちには、役所で待っているのではなく、子どものいる家庭に足を運んで相談にのるような仕事をしてほしいです。児童相談所などの現場で仕事をしていただきたいと思います。
February 26, 2026
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22日、河津桜が満開です。 24日には葉も目立ってきましたが、まだきれい。 次は花桃の季節になります。 確実にその時が来れば花をつけ、実を結ぶ、自然の営みに敬意を表します。この時間の流れの中に、私たちの存在もあります。 『心の四季』の『風が』の歌詞(吉野弘)で、桜の花びらが風に散り、人もその風に吹かれている…という内容が歌われます。「見えない時間に吹かれている」(夏・秋・冬は受動動詞が変わります)の表現に惹かれます。 吉野弘氏の詩と初めて出会ったのが『風が』でした。 前年の約守り咲く花の蕊吹き返し行く時の風見ゆ *写真は2月22日・24日撮影です。
February 25, 2026
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極値から係数を決定する問題です。x=aでf(x)が極値をとるとき、f´(a)=0になることを利用して解きます。f´(a)=0になっても極値をとらないこともあるので、増減表で符号を確認します。
February 25, 2026
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永井荷風は明治12年~昭和34年の生涯を送り、後の耽美派文学者たちに大きな影響を与えた小説家・随筆家です。自然派全盛期の文壇で早くから谷崎潤一郎の才能を認め奨励しました。 荷風は江戸戯作文学を愛好し、夢の助を名乗って落語家への弟子入りもしています。アメリカ、フランスに洋行、鴎外・漱石・小山内薫らと交流もありました。 江戸文学の研究と並行してフランス、アメリカの外国文学の移植に業績を上げた荷風は慶応義塾大学の教授として華やかに活躍しました。一方女性関係が派手で、芸妓との情交・入籍、カフェの女給や私娼との関係があったため親戚とは疎遠になっていきました。非常識な言動で共同生活には向かなかったようです。 晩年は市川市で亡くなりました。 『畦道』は、荷風本人が晩年に移り住んだ千葉県市川市が背景。「わたし」を訪ねてきた友人が、ある女性との思い出を語る形で書かれています。 競馬に誘われてきたものの、喧騒についていけず抜け出した友人は、草枯れの畦道で同じく競馬場から抜けてきた女性と知り合います。その晩、競馬場に戻らず友人は女と市川の宿に泊まってしまいました。 偶然の出会いから、偶然の冒険に成功した思い出は永く心に残り、迷惑な事情があっても別れられず最近まで付き合っていたのでした。 冒頭の「わたし」が画興を催す風景は女ありきです。大根を洗う女、物の種を干す女…が、青空や小鳥のささやきを背景に生き生きと動く穏やかな風景です。 そして、かつて友人も田園風景の中を歩き、その辺の生垣に咲き乱れている山茶花と菊の花とは、塵埃(ほこり)の多い東京の庭で見るものとはちがひ、洗つたやうに鮮かな色つやを誇つてゐます。 牛乳を売る藁葺屋根の農家で、出会った女は年は二十二三。…小ぶとりの体の殊に張出した胸の形がそのまゝはつきり思いやられます。肉感的な描写。「わたし」が風景の中に溶け込み、生きる女たちを絵のように美しく、心地よく感じたように、風景に女あり、女に風景ありの出会いでした。 わたしは友人と十年前の夢の跡を探しに散歩に出かけるのでした。 参照元:『ふるさと文学館 第13巻 千葉』ぎょうせい 永井荷風『畦道』☆畦…ケイ、うね、あぜ→①土地の面積の単位 ②田畑の中に小高く土を盛り上げた部分。うね ③田畑の区切り→通路として用いるのがあぜ道☆藁…コウ、わら→草が枯れる→①枯れる ②イネやムギなどの茎を干したもの ③下書き=稿☆喧…ケン、かまびす(しい)、やかま(しい)→大声で話す→①声が大きく騒がしいさま ②はっきりしている
February 23, 2026
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金田一耕助は、日本ミステリーの中で一、二を争う知名度を持つ探偵です。孫の金田一少年も「じっちゃんの名にかけて」活躍中?なくらいで…。 『白と黒』も「もじゃもじゃ頭で、おカマ帽によれよれのセルの単衣、ひだのゆるんだ袴」という金田一耕助が謎に挑みます。容姿に無頓着なのは構わないとして、考え事に夢中になると、髪の毛をかきむしってふけを飛ばすのは、現代の衛生観念からは大きく外れますね。推理は的確でもひくなあ。 舞台は昭和35年、小田急線の喜多見、狛江あたり、対岸に多摩川を望む。近くには東宝(作品では帝都映画の)スタジオがあり、多摩川沿いの都営団地がモデルと思われる日の出団地。 一部未完成の新しい団地で事件が起こります。『八つ墓村』や『犬神家の一族』『本陣殺人事件』…と、地方の村のおどろどろしい事件と比べると、近代的な都会郊外の風景が背景です。団地イメージ 横溝正史といえば『犬神家の一族』の、湖から突き出した足が一番先に頭に浮かびますが、『白と黒』では、ダストシュートに流し込まれたタールから突き出した足が登場します。 ダストシュートは、団地に垂直のコンクリートの煙突のようなスペースをとって、各階に設けた扉を開けてごみを投げ入れると、1階のごみスペースに落ちてたまるという仕組み。上層階の住人にとってはごみを運び下す手間が省けていいのですが、虫の発生、メンテナンスの困難、事故の問題があって、昭和40年ごろには次々に閉鎖されました。 今ではすっかり「昔」になった時代の話ですが、そこに生きる人には、今も昔も変わらない心情があります。親切心から出た注意が相手にとって致命的なショックであったり、望まない謝礼を受け取ってしまった重圧感が身の破滅を招いてしまう、悪意のない摩擦。人と人との関係は、ストレスなしでは成り立たないのが世の中です。 摩擦がどうしようもなくなるところに、犯罪が生まれるのだと思わされます。 映画の影響もあって横溝正史の作品は猟奇的な印象が強いのですが、ストーリーの展開とトリックの面白さは唯一無二、単なる怪奇ミステリーではありません。登場人物が生きてきた状況がわかると、その心情にも共感できます。 参照元:横溝正史『白と黒』角川文庫
February 21, 2026
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この関数を見ただけでは、グラフが想像できませんでした。定義域はすべての実数で、原点に対して対称なグラフになることはわかります。あとは増減表からグラフの大体の形を求めます。次にxが∞、-∞になるとf(x)の値が限りなく0に近づくので、x軸が漸近線になることがわかります。 重要な(x、f(x))の点をとって、増減表と漸近線の情報からグラフをかきます。 同じ関数の、ある区間の最大値・最小値を求めます。定義域が全実数である場合は、極大値=最大値、極小値=最小値ですが、区間が決められるとどうでしょう。 最大値・最小値は、定義域を確認し、→極大値・極小値を確認→端点の値と極大値・極小値を比較して最大値・最小値を求めることになります。 f´´(x)=0になるxが存在しない、つまり極大値・極小値がない場合は、f´´(x)=0になるx前後の符号を確認して増減表を作ります。 最大値・最小値が存在しない場合もあります。
February 19, 2026
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