シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年04月21日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 人間の血が、ルシファーの色に染められたために、非常に長い間、つまり、人間が自分の内に、この七重性を再び受け入れることができるまでに成熟するのに十分なインテュイション(霊人力)、インスピレーション(霊聴力)、そしてイマジネーション(霊視力)な実質を、神経、筋肉、そして骨から流出させるまで待たなければならない。

 今のところ、次のように抽象的な方法で、これらを数え上げるところまで来た。

 すなわち、肉体から自我に働きかける人間の本性、同じくエーテル体から働きかける本性、アストラル体から働きかける本性、そして人間の自我自体(ヤハウエ、あるいはエホバ)からの本性、マナス或いは霊我、ブッディ或いは生命霊、そしてアートマン或いは霊人から働きかける本性として、人間の全本性が数え上げられる。

(肉体、エーテル体、アストラル体、自我、霊我、生命霊、霊人の7つである。つまり、これらの人間を構成する7つの存在を、神々エロヒムから与えられた。この7つの神々は、七福神の伝説となっている。)

 しかし、もし人間進化の途上で、ルシファーの介入が許されなかったなら、人間は他の六つの構成要素を著しく暗くする一方で、残りの1つ、つまり、自我だけを、現在のように際だって明るく照らすというような事は、けっして実行できなかっただろう。



 人間は、ルシファーにより自我が過度に明るくされたので、自分という利己主義的な、エゴ、所有欲が生まれたのである。本来、人間の持ち物になるものは何一つ宇宙にはないのだが、人間は、「私」という、自分を所有する意識をもつに至った。

 その自分の所有により、周囲の環境から、自分の物にし、人間は知識をも所有するに至るが、それは、アーリマンという悪魔により、本来、無常なものを常なるものとして、幻像を与えられているにすぎない。アーリマンは、無常のなかから、人間の知識に好む現象を与えているのである。ちなみに、アーリマンは、ゲーテがファウストのなかで描いたメフェストフェレスのことである。)


 地球進化の初めに、自我以外の構成要素を、暗くさせられた反面、自我が特別に明るくなった理由、光に満ちた自我をもって輝くようにさせられた真の理由は、自我が濃密な物質性の中へと追い立てられたということにある。

 そのため自我は、その個別性、特にその孤立した個別性についての明確な意識に至ることができたが、もしルシファーの介入がなければ、人間は絶えず自分の七重性を感じていたはずなのである。

 このように、もし人間の血が、神々が想定した、当初のままに留まっていたなら、人間は初めから七重の性格を持った自我へと到達していたということが理解できる。しかし人間に、ルシファー(の作用)が与えられたことによって、唯一の、孤立した性格を持つ自我に至り、その自我を、存在の中心に位置する存在として認識し、感じるようになった。



 ルシファーの人間への贈り物の意図は、人間が、自分を特別な個人として感じると同時に、その自立性の中で、自分を普遍的な人類としての人種から切り離すことにあった。世界は、人間が、地上において、ルシファーの働きを通して、益々独立する傾向を持つようになる一方、七柱のエロヒムを通して自分を益々、人類全体の一部とし、そのメンバーとして感じる傾向を持つようになる方法で、その経過を辿っている。

 この事が道徳の面で、そして人間が進化していく上で、人間の生活全体に関して、どのような結果をもたらすかについては、次回以降に述べる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年04月21日 19時01分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: