シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年06月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 ところが、「笑い」とは逆に、魂が必要とする環境に対する関係を、自我が見つけられない状況が生じる場合もある。

 日常生活と密接に関係するだけでなく、親密な愛情から生じる特別な魂の経験とも結びつく誰かを長い間愛してきた場合を考え、この人物がしばらくの間、自分から引き離されることを仮定する。

 この喪失と共に、魂の経験が奪われる。つまり、自身と、外界の存在との間の絆が断ち切られる。この人物と自身との関係により創り出された魂の経験のために、魂は、当然のことながら、長い間培われてきた、この絆が断ち切られたことにより苦しむ。

 自我から何かが奪われ、奪われた自我に対する影響が、アストラル体に移行する。この場合、アストラル体は、その喪失の為に収縮する。或いは、もっと正確にいえば、自我がアストラル体を押し縮める。

 この事は、何かを失った誰かが、苦しみや悲しみを被るときに、常に超感覚(霊視)的に観察できる。拡張したアストラル体が緊張を解き、肉体の中に「笑い」、或いは「微笑み」という身振りを創り出すように、収縮したアストラル体は、肉体全ての力の中に更に深く浸透し、肉体と共に自らを圧縮する。この収縮の肉体表現が、「涙を流す」ことなのである。


 アストラル体の収縮→肉体の涙の表現


 アストラル体はいわば(自我に奪われた)空隙と共に取り残されたため、収縮によって、空隙を埋めようとするが、そのとき、周囲にある物質を利用する。それは肉体をも縮小させ、そして、その物質を涙の形で絞り出す。

 では、このような涙とは何なのか?

 自我は、その悲しみと剥奪の中で何かを失った。自我は貧しくされ、その自我性を通常よりも弱く感じるために、この感情の強さは、その周囲の世界における経験の豊かさと関連するので、自分自身を引き寄せる。



 愛が自身に与えた経験が取り去られ、アストラル体が収縮するとき、失った力を、自分自身に対する、この圧力により再び取り戻そうとする。自我が貧困にされたと感じるために、再び自分を豊かにしようする。

 涙というのは単に流れ出るだけでなく、打撃を受けた自我に対する一種の補償となる。自我は、失われる前には、外界により、自分が豊かにされたと感じていた。そして、失われた今度は、自分で涙を流すことにより強められるのを感じる。

 もし誰かが、自意識の衰弱に苦しむなら、涙を流すことで表現される内的な創造行為へと自分を駆り立て、その衰弱を補おうとする。涙は無意識的な健康の感情を自我に与えるが、これによって一定のバランスが取り戻される。





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Last updated  2008年06月17日 20時29分37秒
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