シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年06月23日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今、人智学の光の下に考察している事実は、ある種の科学的発見を照らし出すこともできるが、但し、それは、その事実が人智学的文脈における、全体性の中に置かれたときに限られる。

 笑う人、或いは泣く人を観察するなら、それぞれ、その呼吸過程(プロセス)に変化が生じているのが分かる。嘆きが涙にまで深まり、アストラル体の収縮を導くとき、その収縮により、肉体も収縮し、吸気が益々短くなり、呼気が益々長くなる。

 笑いの場合は、泣くのとは反対のことが起こる。つまり、吸気が長く、呼気が短くなる。笑っている人のアストラル体は緩み、同時に、肉体の繊細な部分が緩むときのプロセス(過程)は、肉体中の全ての空気がポンプで排出され、空虚な空間となった中に、直ちに外気が流れ込むのに似ている。

 笑いでは、外的な身体の一種の解放が生じるが、そのとき息が長く吸われる。泣くときには正反対のことが起こる。アストラル体を押し縮め、同時に肉体を押し縮めるが、その収縮が一回の呼気を長く続くようにさせる。


 泣き;呼吸の呼気が長く、吸気が短くなる。


 またこの事も、自我により、魂の経験が物理的なものへと関係づけられる例で、つまり、人間の肉体にまで、自我がもたらす1例である。  

 これらの生理学的事実を取りあげるなら、太古の、人類の宗教的文献の中に、象徴的に記録されている出来事に素晴らしい形で、光をあてることになる。

 つまり、ヤハウエ、もしくはエホバが生命の息を人間に吹き込み、人間に、生きた魂を授けたとき、十全たる人間の地位に、人間がいかに引け上げられたかを告げる旧約聖書の一節を思い出す。

 それは、自我の誕生が、我々人間の意識に刻印される瞬間である。このように、旧約聖書の中で、呼吸過程(プロセス)が、真の自我性の表現として示され、人間の魂の性質との関係へと言及されている。



 人智学にとって、これらの太古の文献は不可欠ではない。大災害により、太古の記録全てが破壊されても、人智学的探求にとっては、それらの根本に横たわるもの(アカシャ年代記)を、自分で発見する手段がある。

 しかし、このような手段によって真実を確認し、その後、紛れもなく、その同じ真実が太古の文献の象徴的で絵画的な言葉により描写されていることを発見するとき、その太古の記録に対する理解が、大いに高められる。

 人智学的探求者により発見されるものに精通していた預言者に、その真実は起源をもつように感じるだろう。精神的洞察が、精神的洞察と何千年のときを超えて出会う。そして、このような知識から、これらの記録に対する正しい態度が獲得できる。

 神がいかに人間の中に神自身の生きた息を吹き込んだか、神が人間に息を吹き込んだことによって、いかに人間が、自身の内に住む自我を見い出せるようになったかが語られるとき、これらの記録に残された出来事が、人間の本性にとって、いかに真実であるかを、「笑いと涙」についての探求に基づいて理解できる。

 もう一点触れておくことがあるが、ただ簡単に触れるだけにする。でないと、あまりに手を広げすぎることになるからである。誰かが、次のように言うかもしれない。

 「あなたの出発点は間違っている。あなたは外的な事実から出発すべきである。精神的要素は、純粋に自然の事象として現れる場所に求めるべきで、例えば、人が擽(くすぐ)られる場合である。擽られるような場合が、笑いに関する最も基本的事実である。あなたは、この事実とあなたの想像力豊かなアストラル体の拡張他との折り合いをどのようにつけるのですか?」と。

 アストラル体の拡張が生じるのは正に、人が擽られるような場合で、いま述べたような事全てが、ただし、低いレベルだが、生じることになる。もし、自分の足の裏を、自分で擽るなら、擽られた本人は自分なので、擽られる行為を良く知っているので、笑いが起こることはない。

 しかし、擽る人が、知らない誰か他の人なら、見知らぬ者の侵入として、理性では理解できない対象として拒絶するだろう。それから、彼の自我は、自らを解放し、アストラル体を自由にするために、超越しようとするだろう。

 このような不適切な接触から、アストラル体を自由にすることが、動機のない笑いの中に、自身を表現する。それは正に、解放を、つまり、足を擽るという攻撃からの基本レベルにおける、自我の救出を意味している。





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Last updated  2008年06月23日 20時05分14秒
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