シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年01月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回で、宇宙史ともいえるシュタイナーの講義は終わったので、今度は、地球紀、つまり今にも残っている「宇宙言語」というべき、アカシャ年代記から読み解かれるイメージについてのシュタイナーの講義を続けて、再度まとめていきたい。

 その前に、四季のなかの宇宙言語についての講義をまとめたいが、その前に、シュタイナーの講義の性質を簡単にのべる。

 シュタイナーの講義は、彼の霊能力により、俗にアカシックレコードと呼ばれるアカシャ年代記を読み解くことで、得られた真実を語っているようである。シュタイナー曰く、アカシャ年代記は、神界(デヴァチャン)にあるもので、俗にいわれるアカシックレコードはアストラル界のもので、厳密にいえば異なるらしい。

 アカシックレコードは、アカシャ年代記が転写されたもので、その区別には、高度な霊能力を有するというから、霊能力が未開な我々からみれば一種の自慢にも聞こえるが、だから、それを語るのは非常に困難なのだという。

 つまり、簡単にいえば、どの職業にも一流、二流、三流といるように、霊能者にもあるわけで、巷に秘密を語るような霊能者はほとんど三流以下だといえるだろう。だから中世では秘密を洩らした者は殺されたのである。

 注意すべきことは、人の話に左右されず、たとえ一流の人物が言ったことでも盲信しないことである。問題は、その言ったことが理解できるだけの器に自分が到達しているかどうかである。知職や真実を授けられるに相応しい聖杯となっているかどうかなのである。

 与えられたワインが毒にも薬にもなり、酔っ払って、杯を壊すことにもなりかねない。悪い血であっても、それを新鮮なものに改められるだけの本人の能力の問題といえる。

 「そんなことは信じられない」というのは当然の防衛反応であり、それは自らが拒絶するということで、それだけの器でしかない証でもある。逆に鵜呑みにするのは、消化できずに酔っ払ってしまった証拠で、単なる宗教と化してしまう。

 つまり、シュタイナー教、或いは人智学教の布教のために、ブログを書いているわけではなく、シュタイナーという代表的な現代思考とは真逆の存在の語ることも、現代人は理解できるかどうかを説いているのである。いわば、現代人の知に対する、古代人の知のアンチテーゼである。



 ソクラテスを知らない者がソクラテスを語る。プラトンを知らない者がプラトンを語り、その結果、彼らは現代人より愚かだったと結論づける現代の風潮を改めないといけない。なぜなら、それは現代の立場という観点に囚われて賢者をみているからである。

 では、講義をまとめたい。

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 現代に相応しい形でイメージを深めたいなら、霊(精神)的な指導により、今日の人間の課題を認識するために、人間の進化過程を振り返って見るのが一番良いだろう。

 勿論、見逃してはならないのが、クリスマスについてのイメージの最重要部分である、「初夜にキリストの光が人間性の進化に射し込んだことである」。この出来事の御蔭で、ゴルゴタの秘儀が地球の生に統合され、地上の人間の生と、同時に地球にも意味が与えられた。

 ゴルゴタの秘儀以前には、夏至に秘儀として祝われた祭がどれほど重要な役割を果たしていたかを以前述べた。夏至に、人間は地球と共に自らの存在を宇宙へと開き、その魂と共に地球の彼方の様々な世界に帰属する力たちと結合できた。

 (日本では、やや日付が遅くなるが、お盆に相当する。お盆に死んだ人が帰ってくるというのは、人間の魂が地球とともに、霊界へと開き、霊界の力を受けるからであるようだ。だから、「お盆」というのだろう。)

 夏至の聖ヨハネの日に、ある民族では、人間の魂が神界や様々な霊界に導かれる道(法則)に従うことで、その感情に浸透されたイメージの世界を、神的、霊的存在たちに捧げる様子が、秘儀の指導者たちにより話された。

 (神々や天使や祖先に対し、感謝の念を、自らの魂に浸透させることで、その感謝の意を、神々や天使や祖先に捧げることができることを、秘儀参入者は説いた。)

 その民族が、このような事実を説いたのは、魂が1年の行程で自らを現すが、夏至に地球が宇宙の広がりに向かって、翼を大きく広げるときに、クリスマスのようなイメージを神的、霊的存在達たちによって賦与された恩寵と感じない限り、ルシファー的勢力の誘惑に曝されることに気づいていたからである。

 (この秘められた事実は非常に重要である。神社でも、クリスマスのような感謝の念を基本にしないで、御利益主義や、他力本願の依存心で、祈願すると、聖霊でなく、かえってルシファー的勢力、つまり悪霊をひきよせてしまい、下手すると魂を食われてしまう。ある霊能者によると、宇宙には魂を食する存在もいるという。)



 冬至の夜のキリストの誕生は、宗教的な霊能力をもつ共同体か、自らの心に平安を感じる人間たちによって祝われる。なぜなら、その人たちは、霊光への道を再び見つけなければならないと感じ、冬至の時期に、自らの魂の奥底に降りていくとき、自分が地球とその生に究めて似ていることを意識するからである。

 (シュタイナーのクリスマス講義からわかることで、冬至、日本では大晦日は、人間の魂と地球が奥深く沈み込む時期であるからである。クリスマス講義は、1月6日のヨハネの洗礼によるキリストの降臨生誕が、人間の魂の奥深い参入により、12月25日のイエスの生誕日に結びついたことを述べたものである。)

 というのも、地球もまた、宇宙から閉ざされているからである。雪の衣に包まれて、地球は宇宙空間で、自ら内攻する存在として生きている。

 ところが、クリスマスのイメージは主に夏至の祭を祝う時代に既にある役目を果たしていた。しかし、キリスト教以前の時代には、クリスマスのイメージの意味は現在の意味と同じではなかった。当時高貴な太陽霊はまだ宇宙(天界)に帰属し、地球に降りてきていなかった。

 地球と共に人間が宇宙で孤立していると感じたとき、夏至の人間の魂の状態は現在とは異なっていた。そしてゴルゴタの秘儀よりも、ずっと以前、主に南で祝われた秘儀に注視するなら、この状況がどんなものだったかが分かるようになる。



 この宇宙の書とは、紙に書かれた死んだ文字が伝える内容を意味するのではない。宇宙の存在たち自身が伝える内容を指している。宇宙の秘密の洞察者は、地球上で成長し繁茂する全てが、徹頭徹尾、宇宙に広がる星々から輝き降りてくるものの映像であると知っている。

 (これと似たような話で、超弦理論におけるホロスコープ論がある。物質は、超弦という映像の単子から生まれるというようなものである。プロジェクターの仕組みに似たものである。)

 この宇宙的言語の読解習得者は、それよりも遥かに単純な現代の死んだ文字による読解を習得するのと同じように、植物の1つ1つに、宇宙の秘密の明かされた徴(シルシ)の一端を見なければならないことを知っている。植物や動物の世界に探究の眼差しを向けるとき、この探究自体が、読解であることを知っている。

 このように、古代の秘儀参入者は、その弟子に、いわゆる宇宙言語を読み聞かせた。秘儀参入者は弟子に本を読んだのではなく、いわば年(歳)神(アルカイ)の霊感の下での、魂の1年の行路の秘密について、人間の生における、その意義について経験したことを伝えた。

 年神(ウイキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E7%A5%9E

 (このような秘儀参入者の話の内容から、易経や陰陽五行説や干支などが生まれたのだろう)

 このように、古代の叡智は、宇宙における存在たちや、出来事における人間の生に関わるものを読み解いた。古の賢者が、そうしたことを弟子に伝えたとき、歳(年)神のような神的、霊的存在たちの霊感を授けられた。

 どのような存在が、ヒエラルキアにおける原初の力、すなわちアルカイ(権天使)の位階に帰属する歳神だったのか。秘儀参入学に通暁した者が、心を高め、その存在に近づいた。

 そのとき、春に芽吹く植物からは、春分の事柄を、初夏に実る果実からは、夏至の事柄を、秋に紅葉し果実が熟すときには、秋分の事柄を、木々が雪片の下で輝き、大地がその岩石もろとも雪のヴェールに覆われるときには、冬至の事柄を読み解くことを可能にする力と、内(精神)的な光を、歳神によって賦与された。

 この「読書」は春夏秋冬を通じて丸一年続き、師弟間で、人間という存在自体の秘密が明かされた。そして、更にまた新たな循環が始まった。





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Last updated  2010年01月28日 17時02分56秒
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