シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年05月07日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 ところで、前回述べた、睡眠中の夢への参入と同様の方法で、人間は起きているときの昼の生活にも参入できる。昼の生活において、人間は全く無骨な形で、物質(肉)体を用いている。このことに関しては「ゲーテアヌム」誌の論文のなかで述べた。

 昼の生活において、人間は、全くといってよいほど、次のような事実の洞察までには到達していない。

 その洞察とは、昼の生活のなかにも、常に火の精霊を霊視でき、火の精霊たちは、人間の思考と、頭部の組織から発する全てと、内的な親和関係にある、ということである。

 従って、人間が、完全に覚醒した昼の意識をもち、しかも、ある意味、自身の(肉体の)外にいる状態になれば、つまり、いわゆる完全な理性的存在で、両脚でしっかりと大地に立ち、しかも同時に、自らの(肉体の)外にいる(自分であると同時に自分と相対する自分ではない存在、すなわち自己の思考を、外から眺める対象として観察できる)という状態になれば、そのとき、もし、火の精霊たちを知覚できれば、火の精霊たちが宇宙のなかで、別の側から、思考を知覚可能にするように、構成していることを認識できる。

 このように、火の精霊を知覚することは、自身を思考の存在として見ることへと導き、思考の存在として、思考を煮詰めるだけでなく、思考の経過の観照へと導く。ただ、このとき、思考は、人間に結びつくことをやめ、思考は、自らを、宇宙の思考として呈示し、思考は宇宙における衝動として、生命体として活動する。

 このとき人間は次のことに気づく。

「人間の頭は、あたかも、この頭蓋の内部に、思考が閉じ込められているかのように思う幻影を、呼び起こしているにすぎない。」

 思考は、ただ頭蓋内部に反映しているだけで、そこにあるのは思考の鏡像である。思考の根底にあるものは、火の精霊の領域に属する。この火の精霊の領域に参入すると、人間は思考のなかに自分自身を見るだけでなく、宇宙の思考内容を、つまり、本質的に、同時にイマジネーション(霊視)的な内容である思考内容を見る。

 つまり、この思考内容は、自身から出ていく力であり、宇宙思考を、思考として呈示してくれる力である。従って、次のような結論に達する。



(2)『神秘学概論』の地球進化:第一講の編註2参照のこと。

 この『神秘学概論』は、火の精霊の視点から見て、宇宙思考が、思考として現れてくるように描かれている。

 このような事柄の深遠に現実的な意味があることがわかる。しかし、人間にとって、現実的な意味は他にもあり、ノームとウンディーネのことを考えれば、シルフと火の精霊はいわば、人間の意識の世界と境を接する世界に生きる存在で、既に(この世の)境域の向こう側の存在である。

 通常の意識では、これら4大精霊を見ることから守られている。なぜなら、これらの存在全てが、本質的に、良い性質(種類)ではないからである。良い性質(種類)のものは、例えば、以前述べたような、植物の成長に様々な形で働きかける精霊たちである。

 しかし、それでも、その全てが良い性質(種類)ではない。これらの精霊たちが活動する世界に参入するやいなや、良いものだけでなく、悪いものに遭遇する。これらのうち、どれが良い種類で、どれが悪い種類か、を見分ける方法を修得する必要があるが、そう容易いことではない。

 悪い種類の精霊を描写することから、見分けるしかない。悪い種類の精霊を、良い種類の精霊から区別するには、特に、良い種類は植物界と鉱物界を拠り所とすることが多く、悪い種類は、動物界と人間界に接近する性質をもち、また、更に悪い種類は、植物界と鉱物界にも近づく、という点にある。

 これら鉱物界、植物界、動物界の領域の精霊たちが持ち得る悪に関する概念を得るのは、高次のヒエラルキア(神々)により、本来は、植物-動物界のために良い精霊たちに(役目として)指定されていた営みを、人間や動物に近づき、人間のなかで実行する(悪い)精霊たちに関わり合うときである。

 ノームやウンディーネの領域に由来する悪い精霊たちがいて、悪い精霊は人間や動物に近づき、人間や動物に働きかけ、本来なら下等生物に付加すべきものを、物質的な形で人間や動物のなかで実現させ、将来、どのみち進化を辿れば、自ら獲得し、人間や動物のなかに存在するものを、早期に、物質的な形で実現させようとする。

 (悪とは、間違ったTPOの善である。つまり、早熟をもたらす精霊が悪である。聖書にある人間の楽園からの追放は、悪い精霊ルシファー「聖書では蛇」に、人間は知恵「知性」を授けられたために、神々「高次のヒエラルキア」の進化計画「楽園」から追放されたことを暗示している。

 シュタイナーによると、神々は、もっと後に成熟してから、人間に知性を授ける予定であったが、悪魔が人間を誑かして、早熟のうちに知性を授けたために、知性を駆使するだけの道徳性を身につけないうちに、人間は知性を乱用している、という。

 その端的な例が、利己主義のために、知性を用いることである。他者を愚弄したり、罵倒したり、傷つけることなどが、それである。また科学技術を使って自分だけが利益を得たり、闘争したり、戦争したりすることもあてはまる。) 

 悪い種類のノームやウンディーネたちがいることで、人間や動物のなかで、より下等な生物-植物が生きるようになり、寄生生物が生まれた。このように悪い種類の精霊たちは寄生生物をもたらす存在である。





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Last updated  2010年05月11日 16時55分50秒
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