皆川 博子
さん
の 幻惑的な歴史ミステリー(?)。
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もっとも、 読み終わってみれば、 壮大なラブレター
のような気もしますが・・・
ロシアとフランス相手の戦争中 に、 ロシアで起きた クーデター は、 ドイツ に 共産主義の嵐 を巻き起こし、 陸軍幼年学校に在籍 していた アルトゥール を、 否が応 でも 戦い へと巻き込んでいく。やがて 彼は 義勇軍 に入るが、 戦う ことしか学んでこなかった ため、 戦闘に参加していないときは、 ジゴロとして生活 することに・・・ 。そんな 彼 に 恋心 を抱く ロシアからの 亡命者 で、 シナリオライターを夢見る百貨店店員 の ナターシャ や、 アルトゥール に 命を助けられ 、のちに ナチ党員 となる フーゴー 、 元義勇軍で、 成功したユダヤ系ドイツ人 の ハインリッヒ 、 薬剤師の息子 で、のちに 蝋人形師 となった 薬漬け の マティアス 、そして、 人気歌手 の ツィツェリエ は、 狂乱 へと向かう1920年代のドイツを舞台 に、 各々の物語を紡ぎだす 。それは アルトゥールの 昔馴染み で、従軍経験のある ヨハンとテオドルをいう二人の兄弟 をも絡めて、 互いに 交差、別離、そして再会 を繰り返し・・・やがて 熱帯植物園での事件へと行き着くことに・・・
戦闘やデモなど、暴力的な場面が多い にも拘らず、なぜか 読んでる間中 、 身体との温度差を感じることのない暗い水の中で、無声映画を見ているような感覚 に陥っておりました。そう、これは 壊し、失ってしまったもの に対する 愛情と後悔と執着 から、記憶を 過去 に遡り、そのくせ 観察者のように少しばかりの距離 を置いて書かれた 物語 であり、もしかしたら 書き手 は、 おのれの書いた物語を手放すことによって、それらを一つの閉鎖された世界のなかに永遠に留めようとした のでは?と、思わされて・・・まぁ、なんにしても、この クラクラ感 は、ちょっと 癖になりそう な・・・
少々知識が足らなく て、 J が ヨハンの頭文字だと気づく のに、結構時間がかかっててさ・・・ J という文字が出てくるたんびに、 <これ、誰なんだろう?>と、ずっと思ってた・・・ あぁ、情けない・・・ 。そう、どうしても アルファベットって英語読みしてしまう のよねぇ。 舞台はドイツだってぇのに・・・ いや、なまじっか 似てる発音の方が多い から、 余計に見逃してしまうのか? だって、 極端に違うのって J (ヤ、ユ、ヨと発音) と V (英語のFのような発音) だけだもんなぁ・・・などと ぼやいて いたら、 W (英語のvのように発音) やZ (濁らない) も結構違う と、ドイツ語にすこしばかり知識のある一番上の子から冷たい指摘が・・・すいません・・・
まことの華姫 2018年09月28日
誕生日ケーキには最強のふたり 2017年10月25日
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