隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Jul 25, 2026
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カテゴリ: 登山・ハイキング


ほぼ、予想した通りの咲き具合であった  2026.7.25現在





今年、6月1日以来の山伏である。その時は、猪の段(いのだん)に咲くズミの花目当てのハイクだったが、今日は、山頂付近に咲くヤナギランの花が見たくて、妻を誘い、家を出た。以前は、もっぱら山伏へのクラシックコース、梅ヶ島の西日影沢から入山することがほとんどだったが、加齢とともに、きつくなり、次第に足が遠のいて、ここ、4~5年は、井川の林道勘行峰線を北進し、牛首を過ぎ、まもなくの猪の段登山口から歩き出すことが多い。今の私にとっては体力的に見合ったお気に入りコースである。

ここまで自宅から、58kmを走行、梅ヶ島へ行くのと大差はない。気温20℃、下界とは大違いでやはり涼しい。
しかし、クルマから出たとたんに、虫がまとわってくるのには閉口した大きいのでアブだと思うがびっくり、ドアを開けておくと、車内にも入ってくるので油断が出来ない。虫よけスプレーと防虫ネットは用意してきたが、この後、このアブやブヨに終始、悩まされることになる。


うるさくつきまとうアブに閉口





ウィンク
大きな略図案内の看板はあるが、風化して文字が薄い、読みづらく、登山口を示す明瞭な案内標識もないので、つい、通り過ぎてしまいそうで登山口であることがわかりにくい。ほとんどのハイカーは、この先の百畳峠からスタートするようで、山中でここからのハイカーに会うことはまず無いし、駐車しているクルマを見たこともない。
したがって、静かな山行ができると思えばそれまでだが、もっと多くの人たちに歩かれていいのにと思う





猪の段を通過し、明るい自然林を楽しむ
登山道は、さして急な登りもなく、緩やかなアップダウンがある程度。途中、二重山稜あり、船窪地形ありで変化に富む地形で、要所についている目印を追って行けばきわめて明瞭道迷いの心配無用。私もいつも歩きながら、風化した古い目印に変わり、赤テープを取り付け、帰路にも迷うことのないよう前後を振りかえり、、適切なマーキングをしながら、おいしい空気を存分に吸って山歩きを楽しんでいるウィンク





サワオトギリ(オトギリソウ科)





イボタノキ(モクセイ科)




明るく開けた百畳平までやってきた~





百畳平は、去年の11月に天国へ旅立ったサラが大好きだった広場。
小河内岳の良く見える散骨場所へ立ち寄って今日も手を合わせた




後で話して知ったのだが
同じ静岡市内の某山岳会のグループの皆さん総勢17名が百畳平を通過してゆく~
このコースでこれほどのハイカーさんを見るのは、初めてだったびっくり





百畳峠分岐に寂し気に咲くシモツケソウ(バラ科)
かって、深い笹原だった百畳平、ニホンジカの食害と笹枯れ期に入って、今や裸地状態。まるでゴルフ場を思わせる。変わってコケ類が目立って多い。いろんな花が咲き誇っていた往時が懐かしい







アキグミ(グミ科)の花。登山道に黄色の花びらがびっしり落ちていたので上を見て気がついた




気持ちの良いダケカンバの林の続く緩斜面を過ぎ
市営山伏小屋を直下に見送り、、ホーキ崩を右に見ながら、植生の変化を楽しみながら
針葉樹林帯を往く~





西日影沢分岐を過ぎれば山頂は近い。
防鹿柵内には、今年も艶やかな紅紫のヤナギランが咲き誇っていた手書きハート手書きハート手書きハート

数十年前は、8月の旧盆のころがヤナギランの見頃だったが、地球温暖化によって、花期が年々早まり
今では、7月の二十四節気の大暑のころには満開近くになっている





ヤナギランは、
茎の下から順番に咲き出していくので今がちょうど真ん中あたりか、てっぺんまで咲き切るにはまだしばらくかかるので、当分、楽しめそう~花期の長い花である






<参考>
華麗に咲いたヤナギランが役目を終えて種子になった姿はこんな風である  2023.10.25撮影 





数はぐっと少ないが同じ柵内に咲くクルマユリ(ユリ科)花は直径5センチほどで大きくはない。名の由来は、茎のまわりに葉がクルマの形につくところからきている(輪生という)。亜高山帯以上で見る赤いユリはこれだけなのでまず間違えることはない。似た花にコオニユリがあるが、葉のつきかたを見れば、判別できる





クルマユリとヤナギランのコラボレーション~





開花前のキオン(キク科)
黄色い花が咲く。マルバダケブキなどと同じニホンジカの忌避植物である。





終わりに近いクガイソウ(ゴマノハグサ科)の花
盛期に見る花は紫がもっと濃くたいへん美しい





柵内の花を観察後、山頂へ、、山伏名物の枯木立、たいていはウラジロモミのようだ
遠く安倍東山稜も今日はうっすらとしか見えない。





二等三角点標石のある山伏(標高2014m)の山頂着。
次第に青かった空に白い雲が広がってきた~




週末とあって、多くのハイカーが訪れて休憩中~





山頂気温は、22℃、日影は涼しく快適だが、陽の射す場所はさすがに暑いしょんぼり





ここにも、サラが眠っている。一緒に食事した思い出の地だ





山頂からの展望に期待してきたが、かすみがちで雲が多く、遠望がきかないしょんぼり
富士山はまったく雲の中で見えず、南アルプスも同様。かろうじてうっすらと見える程度だった






歩行中もつきまとってうるさいブヨ(アブよりもずっと小さくコバエに似ている)がこの山頂にも多い耳の中にまで侵入して実にウルサイ
防虫ネットをかぶりながらの昼食タイムだ




昼食後、山頂で一仕事終えて、西側の木道を歩きながら下山する


トウヒ(マツ科)





長さ6センチ位のトウヒの松ぼっくりが樹の下にいっぱい落ちている~




広い柵内でも、もっともヤナギランが多く咲くのは、南側のこの一帯、右側の青々としていた針葉樹もいつの間にやら完全に枯れていたことに今回気が付いたびっくり





ニホンジカの糞にたかって食事中のオオセンチコガネを発見
餌の栄養が良いのか、光に反射してたいへん美しい体色をしている昆虫である





最近、来るたびに立ち枯れた樹が増えている光景が気になるクール





今では、可倒式の防護柵、降雪する冬期は寝かすことで損傷を免れるメリットがある。
かって、植生復元ボランティアの一員として固定式の柵のくい打ちをしたり、茂りすぎた笹刈り作業をした頃が懐かしく思い出される。皆、元気でいるだろうか





コケオトギリ(オトギリソウ科)





ダケカンバの多く繁る緩斜面をのんびりと下る妻、いつもと変わらず快調である





ミゾホウズキ(ゴマノハグサ科)





理想体重を大幅にオーバーしていることは、この写真で一目瞭然である~
何とかしなくては、、、そのうち山歩きもできなくなってしまうだろう




地上では見られない地衣植物のサルオガセが樹木にからみついて垂れ下がるさまは
見慣れた光景である。深山の趣があり、霧が漂えばまさに幽玄の世界だ







古い「猪の段」の標識を通過すれば、牛首、林道方面への分岐はもうすぐそこだ





どこでも見られるツル性のイケマ(ガガイモ科)大きな葉の間から小さな花が地を這うように咲いている
イケマというのはアイヌ語で「大きい根」と云う意味だそうである




テレビでは、盛んに、「不要な外出を避けるように」と云っている
猛暑をいいことに家にこもることが多かったせいで体力の低下をイヤと云うほど感じた今日のハイキング。ヨレヨレながらも無事下山~妻はへっちゃら、疲れた気配もないのがクヤシーイ号泣





帰りに林道を走行中、バイケイソウ(ユリ科)の小群落が目に入りカメラに
納める。




バイケイソウの花をズームアップ、盛りは過ぎているが、じっくり眺めてみるとシンプルに美しく
とてもアルカロイドを持つ有毒植物には思えない。それゆえニホンジカの食害に会わないので、早春の山では大群生しひときわ目をひく植物であるが、その時期の新芽には、まだ毒性が強くないので、シカの食痕のあとをみることがある。ウィンク



なお、さらに走行中、愛らしいリスが右から飛び出しピョンピョン跳ねながら、車道を横断し、牛首山に向かう急斜面を駆けあがって行った。


樹皮が独特のまだら模様のリョウブ(リョウブ科)の白い花も
芳香を放っていた



帰路は、市営の日帰り温泉、口坂本温泉で汗を流す。
1977年創業と云うから、もう約半世紀も経つのか。当時から、山の帰りには良く浸かって帰ったものである。田舎の素朴なこの温泉の泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉で、ヌルヌルして、梅ヶ島の黄金の湯に近い。内湯は、加温しているが、湯加減もちょうど良く、露天風呂は、源泉かけ流しでいつまでも浸かっていたいほど。大人の入湯料金は昔から変わらない300円がいい

温泉を出た途端、雨がポツポツ降り出し、そのうちに土砂降りに変わったが、市街地に近くなったらパッタリ止んだ。路面も乾いており雨が降った形跡がないので、どうやら山中だけの降雨だったようである。

<参考コースタイム>
猪の段登山口9:15~10:05百畳平10:15~11:00山伏13:00~13:30百畳平~14:15猪の段登山口
歩数計→11020歩 2.5万図     梅ケ島





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Last updated  Jul 27, 2026 12:55:05 PMコメント(0) | コメントを書く


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