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2006.08.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ムッチー穴沢、久々の登場でございます。

 あまりちゃんと聴いたことがなかったこの曲、いろいろ調べたらボサノバ1号だって。しかも1958年にできたっていうんだから、こいつぁ驚きだよ。
 しかし、こんなことも知らなかったんだから、自分の無知さ加減に呆れてしまったね。

 ジャズの人たちの間では "No More Blues" という英題で通っているこの曲のポルトガル語の原題は "Chega de Saudade"。ブラジルの人たちの発音では「シェーガ・ヂ・サウダーヂ」("de" は「で」じゃなくて「ぢ」ね)。邦題は『想いあふれて』です。
 英訳の歌詞を読むと、「♪ もう悲しくはない 家に帰るんだから、・・・」いう出だしでわかるように、望郷の念に駆られていた「私」が、ついに故郷に戻るという内容だね。心の平安をまもなく取り戻せるんだ、一刻も早く戻りたいという気持ちを表すかのごとく、ゆったりとしたメロディーとは裏腹に、早口言葉さながらの歌詞が続く。
 しかし、これは何度も聴いているうちにすごい曲だなあと、感心してしまった。

 まずは作曲者アントニオ・カルロス・ジョビン自身によるピアノを聴いてみた。
 まさに正調ボサノバ曲!

 レコードのオリジナルは御大ジョアン・ジルベルトのようで、歌としてはさすがその後のボサノバの方向性を示した記念碑的パフォーマンスといわれるだけのことはある、オススメですね。

 このほか、カヴァーものが相当数あるけれど、女性ボーカルが多いですね。
 デュエットものもいくつかあるようですが、ベベル・ジルベルトは父親のジョアン・ジルベルトとデュエットしていて、結構いい感じですね。
 単に娘と父親というだけで、全然違うんですけど、『恋のひとこと』を歌うナンシー&フランクのシナトラ父娘を連想してしまいました。

 それで、僕が凄い曲だと感じた最大の要因は、曲作りにおけるユニークさにあるのでした。
 この曲、マイナー(短調)で始まり、途中サビがメジャー(長調)になる。・・・と、ここまでは別によくあるわけですが、このサビが終わってはじめのメロディーに戻ったはずなのに、ここはマイナーではなくメジャーになっている。
 初めて聴いたときには、メジャーに展開するサビがかっこいいなあと思ってはいたのだけど、元に戻ったと見せかけて、メジャーのままだったとは!
 後で譜面を見たら、♭(フラット)1つから♯(シャープ)2つに変わったまま終わっているじゃないですか。
 つまり、ギターを弾く人なら、コードを思い浮かべてもらうと簡単にわかると思いますけど、Dm が D になってそのまま終わるということなんですよ。

 ほかにもこういう曲はたくさんあるのかどうか、見当もつきませんけど、ちょっと思い浮かばないです。
 誰かご存じない?


 いやあ、この曲でボサノバの歴史が始まったことといい、作られたのが1958年だったことといい、僕はまったく知りませんでした。
 60年代の半ば、ビートルズの日本デビューの頃の Getz/Gilberto (ゲッツ/ジルベルト) が最初だと勝手に思い込んでいたんだから、穴沢も随分おめでたい男よのう。
 それにしても1958年とは、随分古いですよね。ロックンロールの歴史といい勝負だ。

  関連日記: 『恋のひとこと』 『君に夢中』



 夏風邪を引いたままお盆休みに入ってしまい、調子良くないですが、休みだという自覚が風邪をあまり意識させないのがいいですね。もっともそろそろ治りかけなので、当初のような辛さはないのも事実ですけど。
 さて、どこかの変わり者が時代錯誤な参拝をするようなので、私も対抗して、時代錯誤なボサノバでも奏でて2006年の8月15日を迎えると致しましょうか。
 ホント、しょうもない男やで、最後まで。あのライオン丸。





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Last updated  2006.08.15 07:38:29
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