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中世の騎士の甲冑のような鉄の鱗を持つ貝。2010年分ですが、次回関連で再掲載です。 ↓『中世の騎士の甲冑のような鉄の鱗を持つ貝』この貝の標本と出会ったのは2006年江ノ島水族館・・・わたくしはこの標本をみたときに、これはてっきり「オウムガイを鉄で模したアート作品」であるな・・・と勘違いしてしまいましたよ。 そう、みえませんか? さらに外見とおなじように生態も独特。通常の巻貝は敵に襲われると殻の中に身を隠し蓋を閉めてしまいますが、この貝には蓋が無く、鱗のある足を閉じることで自らの身を守るのだそう。見た目と同じように硬そうと見て取れる、そのあたかも金属のようにみえる鱗から連想したのは、 そう中世の騎士の甲冑姿。 そしてこの貝の鉄の鎧の成分は見た目だけではなく、ほんとうに 鉄分〔硫化鉄〕で、なんと磁石にも反応する。 鉄は実験などでは硫黄と反応して硫化鉄〔Fe + S→ FeS]となるのはわかっていることのですが、その化学反応を 体内でおこなったうえに、その硫化鉄の成分で鱗を生成するというのですから、この生物のすごさにはただただ脱帽もの。あっと、書き遅れてしまいましたが、この貝の名前はスケーリーフット。和名を「ウロコフネタマガイ」といいます。 2001年に世界で初めてインド洋の深海にて採集・学術発表され「硫化鉄の鱗を鎧のように身にまとった巻貝」として世界中で話題になったスケーリーフット。世界の海の中でも、その地点でしか見つけられていないという不思議なそして超貴重な貝であります。 ここで・・・忘れてならないのは日本の飼育技術の巧みさ。 深海でも高温域でもない大気圧下の常温で飼育することに 成功し一般公開までしてしまうというのですから、これがま たなんのもまして素晴らしいですよね。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 31, 2021

SDGsの6。日本もまた水不足に?SDGsの6である安全な水の努力目標の4・・・2030年までに全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる・・というものがあります。この努力目標をみて、ぁあ水不足に悩む国もあるのだなぁ・・などという感想を持つと同時に、日本は水にめぐまれていてよかったなぁど思われる方も多いかと思いますが、農業現場や地方などでは たびたび干ばつや大干ばつがおこっていることも往々にしてある。今回はそんなケースについてのご紹介です。その1『カッパの王国を襲った大干ばつ』その2『日増しに からっぼになっていくダムの水』その3『極端な多雨・少雨が増えている日本。』その4『日本の水に関する内訳』その5『自衛隊にも襲いかかった“渇水危機”』という具合に、宮崎県から九州、日本の水というふうな、水についての当ブログの関係の回の2011年前後の干ばつ時の回の再掲載となります。「牛丼一杯を生産するのにも 風呂おけ10杯分、量でいえば2トン超の真水が必要になる」ともいわれているのが農業生産の世界・・・そんな現実を認識しながら、よろしかったら ご参考に。↓その1『2010年/カッパの王国を襲った大干ばつ』宮崎はカッパの王国といわれるほどに、県内には複数の大小の河川がくまなく流れ、水に恵まれた土地柄なのですけれど、そんな宮崎に、昨年から水不足の傾向が顕著になってきています。3月下旬から早期水稲の田植がはじまった宮崎県では、深刻な水不足に悩まされています。宮崎地方気象台によると県内は今年に入って少雨傾向にあり、宮崎市の3月の降水量は32ミリで、平年の180ミリを大幅に下回っている。4月も降水量の少ない状態が続く見通しを発表しています。 4月1日の地方紙はそのような渇水の状況を次のように伝えていました。 『宮崎県内で水不足の影響が出始めている。昨年夏からの少雨 が今年に入っても続いているためで「これまでにない深刻さ」(県河川課)。ダムからの緊急放流や農業用水の取水制限など でしのいでいるが、一部自治体で稲作などへの影響が出始め ており、まとまった雨が降らなければ上水道への影響も懸念 される。』 と、いうもの。 田植後の干上がった田と、水不足の状況を伝える新聞記事 そのような状態を受けて、宮崎県の河野俊嗣知事は7日、少雨のため一ツ瀬ダム(西都市)と渡川ダム(美郷町)の有効貯水率がゼロとなり、枯渇したことを発表、他のダムも枯渇が懸念されるとして、農工業用水の大口利用者や流域自治体などに節水を呼び掛けます。 その後4日8日。気象台の予報では、『県内全域でまとまった雨が降る』との予報であったにもかかわらず、残念なことに結果は少雨に。この少雨を受けて県河川課は『県の管理13ダムのにおいて、ダムへの降水量は1月は4%、2月は42%、3月は16パーセントでしかなかった』 『県内のダム46カ所のうち、枯渇した一ツ瀬と渡川のほか別の4カ所も放流量を調整。今後も雨が降らなければ1-2週間で最低水位を下回り貯水率がゼロとなる見通し』と、いう深刻な水の状態を報告するに至りました。 ・・・この時期のこの渇水は誰しも記憶にないところ。宮崎の農家の間では50年、いや60年以上も実施されたことのない“雨乞い”の儀式の話が取りざたされるようにまでなっています。天候というもは皮肉なもの、昨年のいまごろは多雨による日照不足がつづいていたのですから、自然というものは、つくづく予測のつきにくいものだと 実感せずにはおられません。さてそこで。農業の現場で生産に携わっている身としては、このような日本の雨の偏りの傾向は、今後も継続していくものと考えていったほうがよいかもしれません。その2『2010年 日増しにからっぼになっていくダムの水』ダム湖沿いの道を走りながらの森林浴を楽しんでいると、このような緑に満ちた光景が目に入ります。 しかし↑今年の5月の風景は、例年とは大きく違いました。 それは喫水線の位置・・・ダム湖の水の量が甚だしく少かったのです。 いつもの年であれば、木々の緑の下は ほどなく水面。ダム湖のいま見えている崖、白く見える部分は 例年なら湖水に沈んでいる部分となります。 建設当時に『西日本最大のダム』といわれた一ツ瀬ダムのダム湖の、本年の貯水量が こういった惨状なのですから、今回の東九州における水不足がいかに激しいものであったかが わかろうというものです。 ご参考までに、もうひとつのダムの風景がこちら ↓ 。 上の写真は、ここ一ツ瀬ダムよりも北、大分県にある北川ダムに関する5月21日付けの新聞記事です。このように50年ぶりとも形容された大干ばつによって、東九州各地のダムでは、史上はじめての低水放流を実施しなければならないほどの貯水率の減少 という事態に見舞われているのです。 ・・・一般的な国民の認識として、“日本は水に恵まれている”というものがありますが、この認識はそろそろ改められてしかるべきなのではないのかと、そう思えてなりません。 その3『極端な多雨・少雨が増えている日本。』 日本の農業生産にとって大事な水の問題を考える場合に まず第一に挙げなければならないこと、それは日本の降水量の変化についてです。 気象庁の全国の51地点での継続した調査や国立環境研究所の調査で、とくに西日本を中心にしたほとんどの地点で年降水量の変動が大きくなっていることが報告されています。つまり極端な多雨そして少雨の年が増えている。 →気象庁の異常気象リスクマップは こちら 。 → 注.2021年現在版は こちら。そうなんです、 「水がほしいのに、降らない」「水が過剰なのに、まだ降る」 こういった気象/降水量の変化は、作物の生長に応じて水を継続して必要とする農業生産にとって、きわめて不都合な話しとなってくるのです。 渇水の話しをつづけますと、たとえば 「露地もの」の葉もの野菜を大面積で栽培する場合に、50日を越す渇水に見舞われたとしたら農作物の成長不良や枯死などの被害が発生します。それでもまだ生産できればよい方で、これ以上に水の絶対量が不足した場合は ・・収穫がゼロになってしまうという壊滅的な打撃を受けることになる。 現実におこったこのような干ばつ/渇水の例としては、1978年から1979年にかけて起こった福岡渇水が語り草になっいますが、この場合には 5月から翌年3月まで続いたといいいますから、生産に携わる身としては 想像しただけでもぞっとしてしまいますよ。 そんな被害ですが、渇水による農業被害の金額がはっきり出ている例としては、1994年夏に起きた全国的な渇水で、特に被害が大きかったといわれる四国の松山市を中心とする当時の5市14町4村のケースがあります。7月はじめから10月下旬までつづいた干ばつよってもたらされた農水産業被害は、70億円を超したといわれています。 またこういった水不足/干ばつは、たとえば給水設備のととなっていないことの多い大面積の露地野菜栽培の場合、生産にかかわる費用の増大が経営にのしかかることになります。作物が枯れないように人手と経費をつかって かん水作業をおこなうわけですが、この1994年の渇水の際には、生産することに対して平年の約3倍もの費用が必要になったとされております。こうなってくると収穫できたとしても往々にして採算はとれないなんてことになってしまうのですから、これはこれで生産者としはやりきれない話だとおもってしまいます。。 まあしかし考えてみればです。 農業生産に多少でも回せる水があるならまだまし・たとえばもっと長い、2ケ月越える渇水が起こったとすれば、水の節約のため水道用水が減圧給水や時間断水される事態もはじまってくる。。そうなると工場の操業短縮や停止といった被害が発生するでしょうし、家庭生活において食事の用意ができない、水洗トイレが使えないなどの大きな影響が及ぶことになる。 ここまでの非常事態に陥れば、野菜の生産やとくに水を必要とするイネ栽培を行う農業には回せる水がないといった処置がとられることになるのでしょうね。農業するものにとっては辛いはなしでありますけれど。 その4『日本の水に関する内訳』 「日本の農業は世界への農産物輸出を大量に増やせる」という説があります。その説の裏づけになっているのが、「日本は水資源に恵まれているから」ということらしいのです。そこで水の日の本日8月1日。本当に日本が水資源に恵まれているのかを検証してみることにいたしましょう。わが国の年間の降水量は、平均で約六千四百億立方メートルです。そのうち約36パーセントは蒸発し、残りの約四千一百億立方メートルが利用可能な水の量で、実際に使われている水の量は2006年の取水量ベースでそのうちの八百三十一億立方メートル〔ここですでに降水量の12パーセント〕となっています。 このような統計をみると、使用されていない水が多いように思えてしまいますが、それらの水の一部は地下へ、そしてそのほかの大部分の水は海へ流出していきます〔日本は山国であり、その急峻な地形が影響しているためによけいに〕。 さて実際に使用されている 八百三十一億立方メートルの水の内訳です。 用途別の使用状況〔2006年〕では、農業用水が使用される水全体の66パーセントにあたる約五百四十七億立方メートル、生活用水が19パーセントにあたる約百五十七億立方メートル、工業用水が15パーセントにあたる約百二十六億立方メートルとなります。 こうみてくると農業生産のために必要な水の量が、いかに大量に必要であるかがわかる数字ではありませんか。そしてここでかんがえなければならないこと、それは現在の日本は、もちろん時給率が3割程度の食料輸入国であるということです。そう、時給できていない7割の食料を輸入している国であればこそ、この約五百四十七億立方メートルの農業用水だけで事足りている・・・そういった厳然たるという現実がある。そこを忘れてはなりません。そこで結論ですが、 日本には大量に輸出するための農産物を生産する水資源はない・・・これが農業の生産現場にいるものとしての意見です。 ちなみに輸入されるものの生産に必要とされる水の量についてもお知らせしておきましょう。いったいどれくらいの外国の水が使用されているのか。国土交通省の資料によれば・・・コメ・麦・豆・肉類に綿製品などだけでも約四百四十億立方メートルになるといわれています。 [主な輸入品の生産に必要な水量] そう、繰り返しになりますが、日本に水がありそうに思えるのは7割にも及ぶ海外からの食料のおかげ、もしその輸入が途絶えることになってしまったとしたら 日本には農産物を自給できるほどの水資源はない・・・ のです。[水利組合などの弱体化などのマイナス要因もあることですし→こちら]残念ながら日本の水の将来は非常に脆弱な状況であるといわざるを得ないというのが実情だとおもいます。実際に本年の九州の水稲作の植え付け時期には、大渇水が現実の問題となりました。 必要なときに降らず、不必要なときに大降りするもの・・・それが 雨。 その5『自衛隊にも襲いかかった“渇水危機”』水の日の8月1日から、「日本は水資源に恵まれているわけではない」という現実を、現場の話をお使ってお届けしたのですが、そんな折・・・こんどは東京・硫黄島の水不足が深刻化しており、『自衛隊は一部の隊員を引き揚げさせ、訓練も制限している。』というニュースも発表されました。 ニュースは こちら です。 シリーズでお知らせしてきたこのブログの水不足に関する関連の回はいじょうです。いわずとしれたことですが、日本は島国、その日本という島が硫黄島のようにならないことを祈りながら、水を大事につかっていきたいとおもいます。余談ですが、「牛丼一杯を生産するのにも風呂おけ10杯分の、2トン超の真水が必要になる」ともいわれている貴重な水をつかって生産した農産物を大量に輸出している国々の水資源の将来のほうがむしろ心配になっちゃいましたね。カリフォルニアとかオーストラリアとか干ばつと山火事は日常茶飯事になってきているじゃないですが、それでも食料/水の化け物を輸出する根性って、普通じゃない気がしませんか?
May 28, 2021

サツキが丸坊主にされるまえに。梅雨の時分には、ひと雨ごとにぐいぐい伸びる枝葉とか下草とかに注意がとられて、ついつい疎かになってしまうサツキの様子見。葉がなくなって丸坊主にされた 昨年・一昨年の 苦い思いを胸に今年はひまを見つけては駆除してきましたが、そんなに気をつけていたとしてもやっぱりいるのが、こちら ↓ ミノムシです。・・ということで2018年の被害を受けた時分の回の再掲載です。 梅雨の前後の今時分の季節に、サツキなどの樹の葉がなくなってしまう などという被害に心当たりのある方にはよろしかったらご参考に。 ↓『サツキを丸坊主にした犯人は/2018年6月分』じとじとと小雨が降りつづいた長い梅雨もおわって、ひと月あまり。 晴れ渡った青空のもとで、早朝の涼しいうちに事務所の剪定でもや ろうか・・と、道具をもってお盆前の樹木の伸びを確認していたら 列に植えられているサツキに、葉がなくなって丸坊主になりかかっ ている部分を発見[映像↑の左の映像が被害個所・右は健常部分]。しまった油断した・・・とおもったときには大発生しているあの虫、ミノガの仕業です。 ミノガとは もちろんミノムシ。 葉や枝を食べた残りくずで 幼虫の作る巣が、ワラ製の雨具である蓑/ミノ[こなきじじいが着ているアレです]に 似ているために ミノムシとよばれるようになったのであろうという、あの虫です。 いったいどのくらいいればこんなに丸坊主にされるのだろう と、ためしに被害個所の1本当たりの1センチ以上の大きさのムシ を、ひとつふたつと枝から引き剥がしといったところ、約30匹く らいのミノムシを捕獲しました。 農業用の害虫図鑑をひも解けば、 発生は年1回・梅雨あけに新成虫が現れる とされていますので、6月の中旬以降につぎつぎと孵化した幼虫が2月弱あまりでおおきいものは3センチ強に育ったことになります。そしてこのミノムシ。 特筆すべきは、その防除の厄介さです。なんせ防水性に富んだミノを持つ。たとえ薬剤を散布したとしても安全なミノのなかに逃げ込んしまうのでなかなか薬効がないのです。さらには汎用性な食性も武器ということであり、75種の庭木や樹 木で発生し、ときにはヒマワリなども食害するというからビックリ ですよね。ということで、お庭の手入れが趣味のあなた。 梅雨明けてひと月のいま。お庭の一角に丸坊主になりかかっている株はありませんか。もし存在/したとしたら、対処は いま。充分に生長して被害が広範囲に広がらないいまのうちに、せっせとミノをみつけて捕獲してまいりましょう。ということで今回は、梅雨明けの爽やかなサツキの新緑を丸坊主に した犯人は局所に大量発生するミノムシだった というお話でした。 身の回りにある 手ごろなものでも、ミノを作るミノムシ。 色とりどりの毛糸クズのなかに、蓑をはずしたミノムシを 入れて毛糸のミノを作らせる・・なん遊びも以前は流行って ましたよね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 26, 2021

フェニックス[不死鳥]という名前なのに枯死。。4月のはじめ。地元紙である宮崎日日新聞に掲載されていた記事・・・ 日南市立油津小学校でシンボル的な存在となってていたフェニックスの木が伐採された というものでした。 そう、宮崎県の県木に制定されているフェニックスの樹。今回のこの小学校の記事でもわかるように、たとえば図書館とか体育館とか農業試験場などの教育施設や公民館とか自治体の関連施設、くわえて民間の農協とか病院とか、さらには景観を大事にしている公園はもとより風光明媚な観光地区の道路脇とか川べりとか、あとお金持ちとか資産家のおうちとか/笑 とにかく宮崎県においてはいたるところに植えられており、県民にとっては幼い頃より慣れ親しんでいて、いろいろな思い出がつまった宮崎を象徴するシンボルツリーといってもよい植物であるのです。だからフェニックスの樹を絵に描いたり、木陰でかくれんぼやだるまさんがころんだ などをしたりしたなどといった経験をもっていることであったろう油津小学校の子供たちは きっと[なれ親しんだ学校のフェニックスの樹とのお別れは]さびしく感じたことだったろうな・・・と、そうおもわずにはおられませんでした。さて、そこでフェニックスです。もともとは不死鳥という名前がつけられているほどに丈夫であるはずのこのヤシ科の植物であるフェニックスを弱らせた原因です。「昨秋頃から葉の色が褐変し、年が明けた頃からはすべての葉が落下し、春を迎えた頃には立ち枯れ状態にいたった」と学校関係者にいわしめた原因となったもの、それがヤシオオオサゾウムシの存在[前回はこちら]です。宮崎県とししてもチラシ↓なども使ったりした啓発につとめ、ここ10年以上にわたって対策をとってはいるのですが、なかなかフェニックスへの加害を阻止することができない状態がつづいているのです。 チラシ → ちなみにそのヤシオオオサゾウムシによるフェニックスの被害状状況です。もともと「約3千本のフェニックスを「県木」に指定している宮崎県において、1998年にはじまる この虫の発見確認以降の約10年間で枯れた木は累計で約650本」といわれていました。その後 宮崎県は薬剤散布や防虫ネット&薬剤注入で対応し民間による伐採には補助金を支出しているといった対策をとっているとはいえ・・・それから10年いじょうも経過した現在では、もっともっと被害が広がっているものと考えられています。いちど樹木のプロといっていい県林業技術センター技術者と話す機会があったとき、これ幸いと この虫に対する見解をきいたことがあるのですが、その方曰く 「ヤシオオオサゾウムシは一度に何百個も卵を産み、さらには飛翔し生育域を拡大していくので、これを根絶やしにするのはじつに難しい」と話されていたことを鮮明に記憶しています、 残念ながら。いじょう、今回はフェニックスという大樹を枯死させる難防除害虫のヤシオオオサゾウムシのおはなしでしたが、この新聞記事にある 油津小学校のフェニックス伐採の映像あり とのことで、仕事場やお家にフェニックスがある・・といった方や この虫の生態に興味がある方は、この映像が公開されているうちにいちどご覧になったらいかがでしょうか[枯れかけた場合の対処法や運悪く枯れた場合の処理経費の参考となりますし]。こちらです。 九州各地で広範囲に繁殖しているヤシオオオサゾウムシ。 10年ほどまえに長崎西高校生物部の研究では 「DNA解析した結果、宮崎・長崎各県の個体が同一系統 である」ことが確認されています。・・ということは、や はりこの虫の日本での確認は宮崎スタートで、その系統が 拡散しているということになりますから 大切にしている フェニックスをお持ちの方は要注意かと。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 25, 2021

オレンジ色の昆虫〔にくいやつ〕。次回の参考に2010年分の再録です。 ↓ この昆虫 をご存知ですか。この虫の名は ヤシオオオサゾウムシ・・・その名の表すとおりに ヤシの木に巣くう、オオきい、ゾウムシの仲間。ゾウムシというから小さいのかと思いきや、意外や意外カブトムシのメスほどの大きさもあるでかいゾウムシです。さらに目立つのは その色でしよう、あざやかなオレンジ色の体色には、しょうじき驚かされてしまいます。このインドが原産だという ヤシオオオサゾウムシ 。本土では 1998年に宮崎県で発見されたのち、1999年に岡山県・鹿児島県、2000年に福岡県、2003年に長崎県と三重県、そして、2004年には熊本県と、寒くない冬がつづくとともに生育区域を拡大。2005年には淡路市でも みつかっているように、急速にその生息域をひろげているようです。そんな外来の昆虫であるヤシオオオサゾウムシなのですが、問題は この虫がヤシ、とくに フェニックス・カナリエンシス(Phoenixcanariensis)を食害してしまうこと。ご存じのように南国の象徴とでもいうべきフェニックスは、高さ10メートル超、幹の直径が1メートルくらいの大きさはザラといった風情の巨大なヤシ科の植物ですから 体が大きいゾウムシだけに、その餌になる植物もでかくなるといったところなのかもしれません、ね。さて、そのヤシオオオサゾウムシのフェニックスに対する食性行動はつぎのようなものとされています。 フェニックスの樹冠部に飛来 ↓ 樹冠部に卵を産み付ける ↓ 卵からかえった幼虫は樹冠の内部を食い尽くす ↓ 成虫となり次の樹へ移動/分布を広げるといった具合です。巨大なフェニックスだとはいえ、樹冠の成長点を狙われるのでは たまりません。やがてフェニックスの樹冠部は空洞状態となり、生長が停止。新葉はもとより、虫の侵入の前からあった葉も、やがては枯れて終いにはすべての葉が落ちてしまうことになってしまいます。さらにこのまま、虫に対する対策がなにも講じられずに放置されるとすれば最終的には樹全体が枯死し、そしてなにせ巨大な樹体であるフェニックスなのですから 万一倒伏したとしたらたいへんな事態を引き起こしかねない・・ということで、安全性を考えれば、切り倒さなければならなくなってしまいます。ということで ヤシオオオサゾウムシ・・・じつに厄介な虫だと いえます。そのような最悪の事態をさけるために、ここ宮崎県ではこの虫の被害を回避するため 次のような対策をとってきました。いわく・・・ ● フェニックス上部に漁網を巻き付ける〔成虫飛来を阻止〕 ● 殺虫剤を散布して成虫の根絶をはかるといった対策です。だけれども、ここでなんといっても問題となるのは、ここでもフェニックスの樹体の巨大さです。そうなんです、その樹体の高さゆえに、こういった処置を講ずるためには 必然的にクレーン車が必要になる(経費がかかる)。このことも被害が拡大する一因となっています。ちなみに宮崎市の農業系の大学内キャンパスにある65本のフェニックスに上記の対策を施したケースでは クレーン車3台をつかっての、まる10日もの作業が必要となったとされているほど[クレーンをつかった単純な剪定作業だけでも1本で4万円かかる・・といいますからいくら経費がかかったのかかんがえるだけでも怖ろしい話です]。もちろん昔から観光にちからをいれていて、フェニックスをたくさん植栽している宮崎県ですから対策を講ずるのは無論ここだけではなく、平成11年度以降の5年間に、国・県・市町村や民間のフェニックス ・3353本について 同予防対策が講じられたというのですから、すごい[ただでさえ貧乏県なのに]。が 困ったことにこういった対策がとられても、ヤシオオオサゾウムシを根絶するに至っていないというのですから、なんとも悲しい話ではありませんか。さあそんなヤシオオオサゾウムシ、温暖化の進行とともに分布をひろげているのが現実なのですから、 そのうち近い将来に、あなたのお住まいの近くで、地上1メートルほどのところを飛んでいるオレンジ色の大きな甲虫が見られる日がくる・・・・のかもしれません。つづく。 気候の変化のバロメーターともなりえる生物分布の 変化。南方系の外来種は、確実に北進中です。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 20, 2021

施設野菜、シーズン最終コーナーへ。5月中旬に郵便ダイレクトメールで発送した農事メモですが、土のクリーンアップを図る意味でも、よろしかったらご参考に。 ↓『施設野菜、シーズン最終コーナーへ。』 → 春先3月の管理は こちら。 → 乾燥で起こりやすい石灰不足については こちら。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」
May 18, 2021

早期水稲、生育状況とこれからの管理。平年よりも20日ほども早くに梅雨入りした南九州地方。そんな気象のもとでの早期水稲の管理についての当店ダイレトメールはつぎのようになっております。よろしかったらご参考に。参考としての回 → イネつくりは水見半作の回は こちら。 → 田水の出し入れスムーズにの回は こちら。 1株あたり20本程度の茎数を確保した時点でおこなう 「中干し」。無効分けつの抑制や地下部の健全化、倒伏 防止などの効果がありますよ。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 17, 2021

SDGsの6「安全な水」について、その3。政治家なら いまやみんなつけている・・・みたいな バッジで有名になった感のある SDGs(エス・ディー・ジーズ)。これこれ このピンバッジ → そんな SDGs/Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の 六番目、「安全な水とトイレを世界中に」の目標関連として、これまで当ブログでご紹介してきたいわゆる現場目線での水についてのあれこれをひとくくりのカテゴリーにしてご紹介していくシリーズの3回目[2回目はこちら]。 今回は 6.6 山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関する生態系の保護・回復を行う。についての参考記事となります。日本でいちばん栽培されている作物であろう イネと水田の栽培方法に関する記事となりますが わかりやすくするために関連記事2本ぶんとなりましたが、よろしかったらご参考に。 ↓『2013年5月分/ イネつくりといえば みすみはんさくさん。』 田植えから約60日が経過するころ、この時期は身体づくりにおわれていたイネの生長が、 実をつくる生長に切り変わっていく時期となるんですよ。→ 田植してひと月後の話しは こちら。〔4月1日前後に田植したイネでは〕そんな季節のはじまりです。この時期に、“ためっぱなし”であることも多かった水田の水を、いちど抜いてしっかり田を干します。これを田んぼづくりでは「中干し」といいます。このような水を落とす管理をするのには、もちろん次のような理由があります。 ■ 土中の有機物の分解に伴い発生する硫化水素やメタンガス を抜く ■ 遅れて発生しようとする、イネの生長〔分けつ〕をおさえる ■ 田の表面を硬くしていくことで、来るべきイネ刈りをやりやすくなる ■ 溝切りなどおこなえば除草効果も期待できるといったところ。そうそう田んぼが見られる環境にお住まいで田を見る機会がある・・・といわれる方は、就農希望者でなくとも、ぜひぜひ田んぼの水のあるなしを観察されてください。面白いものですよ。あ、そして タイトルの “みすみはんさく” さんです。 三角半作さん? 水見範作さん?じつはこの方、日本のイネつくりコンクールで長年にわたって優勝してこられた方なんです・・・なんていったら信用していただけるかもしれませんが〔無理か/笑〕、ほんとはイネつくりに関する格言です。正確には 「水見半作」となります。これは水の管理は稲つくりの半分を占めるほど大切な作業であるという意味なんですね。。頼りになるんですよね、みずみはんさく/笑。ということで今回はイネ作りにおいての土の栄養状態や病害虫のことばかり、あるいは大型機械での大規模農業が注目されがちな日本のイネつくりですが、じつはイネつくりには 田んぼという生育環境をコントロールするための〔ある意味ローテクともいえる〕水管理技術も必要不可欠です・・・ということのおはなしでした。『2013年5月分/ 生き物にもやさしい“溝切り”。 』 タズリさまにて草をとられ、土中のメタンガスや硫化ガスをだされた田は大きく育ってきます。そして充分に育ったところで「中干し 」で、イネに気合を入れたその後の管理です。 そんな田んぼに関する作業で、最後の仕上げの作業があります。それが 「溝切り」 です。 これは 田の中に 5~10m間隔に深さ約10~15センチ・幅約20センチの溝を掘ること 、なんですよ。ののののの タズリさまと同じで、いまはエンジン付きがありとても楽となりましたが・・・そうですね、今年もやってみたのですが、田の中の周囲と、田の中に3本の溝を掘って、10アール当たりでだいたい小一時間というところ。思案するよりもやってみれば早いものだなといったところ。 機械は こんなかんじ ですが、最近はトンネルを掘るような仕事をするものもあるんですねぇ。 さてそれで「そんな溝を田の中に掘ることで、いったいどんなメリットがあるというのだろう・・なんておもいますでしょう?けれど、これがもうまったく・たいしたものなんです。 中干しで水を抜きたいときにはこの溝を使ってササッと排水、逆に田が乾きすぎてそうそうに水を入れたいときは、この溝を伝ってスムーズに水がはいる という、排水と給水をスムーズにおこなえるという、それはもう感激もの・・・というすばらしい技術なんです。 そしてこの技術には、もうひとつ、とても感心するところがあるんです。 なんだとおもわれます? それは、田の水が干されるときに威力を発揮しますよ。水の出し入れのために掘ったはずの、その溝が、水田で暮らしているメダカやオタマジャクシなどなどの田に生きる水棲生物のための〔用水路への〕避難路になる。。ののの というわけなんです。ということで今回は「中干しというイネつくりの技術に付属している溝切りという作業」は、田に棲む生き物に対するやさしさを持っていますよ・・というおはなしでした。 中干しの時期の。田のライムグリーン色のなかにたたずむ のは、凄く気持ちがいいんです。そう、これすなわちアマ ガエル気分/笑。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 13, 2021

あこがれの剪定。。鬼太郎ファミリーの捕手役みたいな 妖怪ぬりかべ とか、NHKの BS番組によくでている ドーモくん とか、なぜだか あのような四角いかたちに仕立てられている樹木ズ に 心惹かれて幾歳月・・・。そんな直方体というか、立方体というか、全ての面が平面に仕立てられているモチ[だと思っている]の樹が これ。 通りがかるたびに、いつもかわらず目を楽しませてもらえる葉緑樹です。写真からも わかるように けっこう大柄。これなら ドーモくんといっても ぬりかべさんといつても差し支えなさそうな ルックスですよね。・・・憧れている身としては、近くに寄って、そのみごとに仕立てられた緑の平面や、平面と平面のまじわる直角のヘリなどを 両の手で触って確かめたいのもやまやまなのですが・・・この樹のある場所が問題。家からでて、ちょっと歩いていけるのらよいのですけれど、じつはこの樹の植えられている場所は 20キロほどメインの国道を南下したところの交通量の多い片道2車線の中央分離帯部分に植栽されているいわゆる街路樹なんですね。だからなかなか近寄りがたい。だけれどもたまたま交通量が少なくて、しかも青空がひろがっているときなどの、この道路の景観や素晴らし。まるで大相撲の東西幕内力士の土俵入りみたいに、分離帯にズラーッと居並ぶ[ドーモくんやぬりかべさんに見える]モチの樹の様子が こちら↓。 ということで今回は、国道を通行するドライバーに安らぎをあたえ、車の排気ガスを浄化する働きもしてくれている街路樹、しかも四角く仕立てられている宮崎市の街路樹のご紹介でした。・・・でこのモチの樹たちなのですが、もう何十年もずーっと不思議におんなじ大きさ・形なんですよ、同じく植栽されることの多いワシントンパームなどのヤシの樹が大きくなりすぎて困ることも多いのに、この樹形のままでいるのって、ひょっとしてほんとうに妖怪だったり? 見れるけれども近寄れない、触りたいのに触れない ことって、なんだか 心惹かれますよねー。 閑話休題・・言っているつもりでもなかなか言えて ない公園と樹のおはなしは こちら。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 11, 2021

SDGsの6「安全な水」について、その2。飛ぶ鳥を落とす勢いというか、泣く子も黙るというか、黄門さまの印籠というか、最近 巷で見ない日は無いといった趣となっているSDGs(エス・ディー・ジーズ)。このバッジ/文様で 有名ですよね → そんな SDGs/Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の 六番目、「安全な水とトイレを世界中に」の目標関連として、これまで当ブログでご紹介してきたいわゆる現場目線での水についてのあれこれをひとくくりのカテゴリーにしてご紹介していくシリーズの2回目[1回目はこちら]。 今回は 6.b 水と衛生の管理向上における地域コミュニティの支援・強化についての参考記事となります。よろしかったら。 ↓『2011年12月分/ 春の小川は用水路。』 なにげなく見過ごしてしまいがちなのですが、冬の時期に枯れていた田畑地帯にある小川が春になると流れていることに気づかれたことはありませんか。じつはこれ、自然な小川ではなく農家の手によって人為的に流されている用排水路の場合が多いんですよ。農家を主体にした水利組合の管理のもと、計画的にながされている農業用水なんです。 田の水を管理する水利組合は、農業生産を行う上で欠かせない用排水施設の整備・管理や農地の整備いわゆる土地改良を目的として設立された農家の人たちの組織です。この土地改良区は全国に約7,000・関係する農家は約300万人・関係する農地は約300万haといわれています。 そんな日本の農業用用排水路の総延長は なんと 約22万km! この距離は、ほぼ地球5.5周にも達っするのだそうです。現場にいるわたくしなども、この話しを聞いたときにはさすがにびっくりしました。いや、すごいものですね。そんな、網の目のように張り巡らされた日本の用排水路についてのおはなしです。 田植えに先立つ2ケ月前、水稲農家の苗づくりと並行してこなわれるのが、集落ごと・水の流れる系統ごとの用水路の清掃です。イネの栽培がおわってからおよそ半年、繁茂した草や、その後の増水などで埋まった土砂などが用水路から除去されます。もちろん投げ込まれたゴミの処理も、当然あります。。 この用水路清掃には、その水利を利用する方たちが参加するわけですが、かなりな時間と労力がかかります。自分の経験では、ひとつの水利系統で半日くらいの出役となります。 規模を拡大したり・高齢化の農家の農地を借りたりして田畑を耕作する方は、この共同清掃に何らかの形での参加が義務付けされますので、これがなかなかに大変。耕作規模が大きくなるほど、水路を多く利用するほど、出役は増えるわけですから、その負担も大きくなっていくわけです。これもまた、日本の耕地面積の土地集積が行なわれにくい大きな原因 の ひとつにあげられますね。 余談ですが・・・農外から農業に進出しようとする企業や、現場を知らない農業評論家の方には、農業を行うに当たってどうしても必要となる、このような作業に関する認識が欠けているようにおもえてなりません。そうそう、新規就農された方などは、こういった就農前には分からな かった地域の共同作業の多さに驚かれる場合も・・・多々あるんですよね。したがって農家の絶対数が減ると・・・水害はまちがいなく増加する・・わたくしはそうみています〔経営効率を重視する“先進的農家”が、管理を喜んで肩代わりしてくれるとは思えない気がするものですから〕。といったことで今回は 農家が主体となった水利組合が日本の農業用用排水路を管理しているというお話のご紹介でした。 用排水路にかんする身近な例といえば、たとえば火事など が発生した場合に、その火事の鎮火用の水を 水利組合が その網目のように張り巡らされた用排水路を駆使して水を 回して提供した・・なんて話も けっこうあります。すご いなぁと感心せずにはおられません。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 7, 2021

SDGsの6「安全な水」について、その1。小泉さんとか あべさんとかを代表として 飛ぶ鳥を落とす勢いというか、泣く子も黙るというか、黄門さまの印籠というか、最近 巷で見ない日は無いといった趣となっているSDGs(エス・ディー・ジーズ)。ほとんどの政治家の皆様の胸元を飾っている、あのバッジの存在を知らないという方 は、いまや ほとんどいないのではないでしょうか。いわずもがなですが、このバッジの意味するSDGsとは 2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標でとなり、それぞれにつぎのような図とともに解説がつけられていますよ。そんな SDGs/Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の 六番目、「安全な水とトイレを世界中に」の目標関連として、これまで当ブログでご紹介してきたいわゆる 現場目線での水についてのあれこれをひとくくりのカテゴリーにしてご紹介していくことにいたします。順不同にはなりますが、ご参考までによろしかったら。▼ SDGsの6「安全な水」について↓の参考として6.6みたいな話。『2013年9月分/生き物から“水”のありがたさを教わる』 どのような生きものが住んでいるかで、水環境は判断できるのをご存知ですか。知られている一般的な判断基準は、つぎのようになります。 ● きれいな水 ・・・カワゲラ・ブユ・サワガニ ● 少しきたない水 ・ゲンジボタル・スジエビ・イシマキガイ・カワニナ ● きたない水 ・・・ミズカマキリ・タイコウチ・タニシ・ヒル ● 大変きたない水 ・セスジユスリカ・アメリカザリガニ・サカマキガイ このような水の生物相は、水環境とともに順次変化していきます。たとえば 水のよごれが増加していくと カワゲラ→ウルマシマトビゲラ→エルモンヒラタカゲロウ→コガタ シマトビケラ→力ワニナ→スジエビ→ヒメタニシ→シマイシビル→ ミズムシ→モノアラガイ→オオユスリカ→イトミミズ→サカマキガイ →チョウバエというふうにすんでいる生き物の種類は変わっていきます。しかしこれとは反対に、水の汚れが減少していくとすれば チョウバエ→サカマキガイ→イトミミズ→オオユスリカ→モノアラガイ →ミズムシ→シマイシビル→ヒメタニシ→スジエビ→力ワニナ→コガタ シマトビケラ→エルモンヒラタカゲロウ→ウルマシマトビゲラという具合にその水に棲む生き物の種類は、変化していきます。いじょう、そこに住む生き物から“水”の清らかさを教わるという話でしたが、じつにありがたいことでもあると思うんですよ、なんといってもわれわれの飲料に使う水とも密接に関係している話でありますからね、生き物と水のはなしというのは。 もうひとつ。水がきれいであれば生物の種類が多いのですが、 汚れていけばその水域に棲んでいる生き物の種類が減少して いきます。そういう生物生育分布の単純化を表した言葉として 『そういった場所では 赤い虫、白い鳥、黄色い花ばかり』と いったはなしもあります。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 6, 2021

2021年のハウスピーマン及びキュウリの設計例。ハウスピーマン及びキュウリの高木肥料店による設計例。使用する代表的な肥料の名称とその特長の回となります。
May 6, 2021

ルリカミキリ、成虫を捕獲したおす。大切に育成中のレッドロビンの生垣を食害する虫ルリカミキリの回[こちら]のつづきです。葉の裏側、それも中央部に取り憑いていることの多いルリカミキリ。 葉の間に手を通して捕まえようとしたとたん、こちらの手の到達せぬそのわずかな間隙を縫って すばやく葉から落下し飛んで逃げてしまうという、曲者ぶりをしめします。そんなルリカミキリ捕獲の秘密兵器として想いついたのがこれ。。 プラの園芸スコップ。使い方は簡単です。 葉のうらにいるルリ↓カミキリ。その真下にスコップをあてがう。これだけです。 気配をかんじたルリカミキリは、いつものように落下してスコップのなかに自ら落ちる。というわけですね。 見つける。スコップを差し出す。揺する。みずから落下。といったこの方法での捕獲率は90パーセント以上。なんなく成虫を捕獲できます。ちなみに『問うに落ちず語るに落ちる』という言葉がありますが、つかまえようとしてもなかなかつかまらないのに、自分の能力[気配に気づく・飛ぶ・どこにでもくっつく]を過信してか自分から捕まってしまうという、このルリカミキリの行動には この言葉がピッタリすぎ なんて捕獲しながらおもってしまいましたよ。さてそんなルリカミキリの捕獲数ですが・・レッドロビンの垣根の50本を10分ほど巡回して捕獲し、ペットホトルに集めた初回の様子がこちら。↓ 初日は20匹程度でしたが、7日間のあいだ朝夕にスコップを持って10分間巡回しつづけて1週間後の最終日には数匹程度までに減少していきました。 → ナメクジ対策の捕獲のはなしは こちら。さあ この対策が功を奏したのかどうなのか、結果は今後の盛夏の時期になってからの 樹の表面の状態でわかると思いますが・・・今年は被害をまぬがれて樹表の剥皮状態にならなければうれしいいんだけれどなあ[一昨年夏の被害状況はこちら]。 つるつるなペットボトルのビンの壁に なんなく 留まれる能力もすごいですよ。指先、爪先なんか にもすぐに くっつきます。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
May 4, 2021

ナメクジ防除の妙手。掲載中のルリカミキリ防除の参考として、ナメクジ防除のはなしです。同時期の害虫駆除例としてよろしかったら。 ↓毎年被害があるという場合は、冬眠から醒めた今の時期に増える前に捕獲する作戦がいちばんの対策です。彼らは夜行性ですので、日がでているうちに隠れている場所での捕獲を実行します。 → 被害の回は こちら。チェックポイントは、暗くて暖かい場所。ということで、一般家庭のお庭であれば、まずは植木鉢の底。そして鉢置きスタンドの裏やプランターです。なかでも要注意な生息場所は横に排水孔が作ってあるタイプや底に網がひいてあるタイプのプランターです。この排水孔のスペースに侵入しているケースがとても多いのです。こういった 暗くて・冬のあいだは寒さをしのげるところが[越冬や産卵場所には最適ですので]要チェックですね。さらに暗くて暖かい場所として意外なところでは、各家庭のエアコンの室外ファンの中。このなかで越冬するナメクジも多いとのことで、[室外ファンがよく壊れるという方はとくに]チェックされてみてください。そして、もっと効果的に防除したいという方は、なんといっても夜間です。そう、夜のあいだに庭に出て 彼らがお花や作物を食害にでてきたところを直接捕まえるこれです。手袋か、もしくはお箸を利用してバシバシ捕まえちゃいましょう。3晩つづけると、かなりな確率で駆除できますよ。実際の農家さんの場合でもたとえば鉢栽培の方式がとられているシンビジウム/洋ラン栽培農家さんではこの駆除方法をなされている方も多いです。そして、気になるのは集めたナメクジの処理法ですが・・・貝類に属するナメクジですからね。私の場合は、近くの池やいきつけの海で、魚やカメの餌にしちゃいます。せっかくの生命を無駄にするのは、しのびないですから。ということで、今回はご家庭での物理的なナメクジ防除のおはなしでした。 彼らが動き出す前ということもありますが、庭にまだ蚊の でてこない・いまのうちが、なんといっても作業が楽なん です。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
May 1, 2021
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