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シマちゃん騒動記[酷暑の夏の思い出]。。小さかった頃の涼しさの思い出を求めてか、かつて過ごしたであろうところの植木鉢の底に避暑の場所を求めた結果・・・前にも後ろにも進めずに七転八倒する苦しさにおちいってしまったシマへビのシマちゃん[こちら]。そんなシマちゃんの命にかかわる危機の現場を目のあたりにして、その救助法をかんがえねばならなくなった自分。後退することができないというヘビの生態からかんがみて、とりもかくにも、頭部のほうから引き抜くしかない!とかんがえるに至りました。で、まずは鉢を横にして、植わっている木の根が回っていることを祈りつつ、植木全体をひっこぬいて[成功!] 内側からシマちゃんを引っ張るけれど抜けず。で、これはいかんと、暴れるシマちゃんの身体に触れぬようにプラ鉢に鋸で切れ目をいれる作戦を決行。。。。 切り込みをいれたところを、ペンチで力任せにねじ切って穴を広げて・・・ 切断して広げた穴の外側から、なんとかシマちゃんを鉢の内側に押し戻すことに成功しました。ほっ。シマちゃんの動きが時間の経過とともにニブくなってくるのを心配しながらの作業でしたが、なんとか10分かからぬうちの素早い救出に成功しました。 そしてこちらが、切断したプラ鉢の破片。シマちゃんにとっては生死を分けたプラスチック片となります。ということで今回はシマヘビまで辟易と感じた今年の夏の酷暑の いちエビソートのおはなしでした。→ 椋鳩十さんの南九州の酷暑と湿気についてのはなしは こちら。 その後のシマちゃん。 バツがわるかろうと・・押し入れた鉢をそのままにして すておき、1時間ほどした現場にもどってみたら、シマ ちゃんの姿はありませんでした。無事だったようでほっ。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 29, 2021

酷暑はシマちゃんまで惑わせる。9月にはいったというのに、まだまだ暑い夏。そんな酷暑残暑の続く南九州の午後3時。 お茶の時間にクーラーをかけた室内でコーヒーをのみながら、なにげに外をみていたそのとき。事務所の前庭においてある 高さ50センチ・直経60センチの大きな鉢の水抜き穴付近に、なにか動くもの・・・ おそらくは生き物の姿が見えた。熱くなっているはずのアスファルトの表面をバシバシと叩きつけている、なんだか黒っぽい鞭/ムチ状の物体。鉢の大きさからいって、おそらくは 40センチくらいの、細長い生物。遠目でみていて、それはいままでにみたことがない生き物・・。ということで、おっとりがたな[おっとりカメラですね笑]で、店から飛び出し、謎の生き物の様子を まじかでみれば・・・・なんと これは ヘビ。シマヘビです。 シマヘビの尻尾がその謎の生物の正体なのでした。焼けるような暑さになっているアスファルトの表面を打ちつけつづけるヘビの尻尾。元気があってよろしい・・・なんて思えもしますが、この様子はただごとてではない。ということで、ちかくによってまじまじと観察してみれば 水抜き穴より、どうみてもヘビ・シマヘビの胴のほうが太い。 どうやら 暑さ対策として、以前には楽々はいることができていた植木鉢の水抜き穴が、成長したいまとなっては想定外に小さくなっちゃったがために・・・、入ることはおろか、引き返すこともできなくなって、苦しんでいる状態にちがいないと、わたくし判断するに至りました。 とうのシマヘビにしてみれば、苦しい腹部の圧迫に加え、困るのは盛夏の太陽に熱せられたアスファルトの熱高温。時間が経過するとともに、きっと息も絶え絶えになってきているにちがいありません。その証拠にあんなにはげしく鞭うつかのように激しくアスファルトを叩いていた尻尾というか、ヘビの下半身の動きが、じょじょに弱くなってきているのも感じられはじめたのです。これはいかん、とにかく早く 急いで助けねば・・・つづく。それにしても どじっちゃいましたね、シマちゃん[こちら]。賢いはずのヘビにしては、今回のこの失態。やっぱり酷暑のせいだとおもわざるを得ないかんじなのでしょうね、この状態は。 前進するときに 体表面にあるウロコを立て、地面 に引っ掛けることもするヘビ。だから頭を方向転換 できる空間がなければ、バックはできず、いちど頭 からはいった穴からはでられない・・という話があ ります。実際に石垣にはいっているヘビを引っ張っ た経験が数度あるのですが、ほんとに引きづりだす ことはかないませんでした。 ということで今回の 救出方法やいかに。。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 25, 2021

ペット・セメタリーでもあるまいに。 雨の降っているあいだに終わらせたいなと、仕事があがったあとの日暮れ前に取り掛かった刈り払い機による除草作業。 そう、刈り払い機による除草作業は、石も撥ねぬし・汚れも流れるし ということで、 じつは降雨時のほうが好都合 なのだ。 ← 前回[こちら]からのつづきです。ひきつづき2016年分となります。ただ問題は日没。19時前には終わらねば、いくら日の長い南九州だとはいっても、さすがに中止に追い込まれてしまう。ということで、とにもかくにもスピード。普段はブロック塀や庭石に気をつけながらの作業を心がけるのだが、今回ばかりは刈り払い機のコードが切れるのも厭わずに予備のコードを常備・交換しながらの作業を続ける。そんな草刈り作業が、前回にご紹介したシマヘビの塚にさしかかった。 やすらかに眠っているかな、あの若いシマヘビは。などと、埋める前に見たあの澄んだ目の色などをおもいだしつつ、作業を続けた。そして19時。大慌てで・やっつけた草刈り作業が無事終わって、本来ならやり遂げた感いっばいになるはずの心に、なにかひっかかりがあることに気づいた。 あ、ひょっとすると。と、その 心に沸いてた釈然としない気持ち に つき動かされるされるように、カメラを持って あのヘビの塚に向かう。 そこで見たのは 埋葬した場所から移動した墓標の石 と、埋葬するときにかけたはずの土がなくなってしまった穴・・・たしかに異変がおこっていたのだ。雨のせいもあって薄暗くなりかけた19時ジャスト。急ぎの草刈り作業中では、わかりようもないできごと。 あのシマヘビ。ひょっとして生き帰って這い出たのか?とも、おもったのですが、いやそんなはずもない。何者かに掘り起こされたにしては、まわりの軟らかな土に足跡もついていない。そう、ペット・セメタリーでもあるまいに と思わせられた、なんだか不思議なできごとでした。 ちなみにこの美しすぎるヘビの轢死体を見つけたのは じつは同じ班内で亡くなられた方のお葬式の段取りの はなしをしにいったかえり道。したがって埋めたのは お通夜の日&ほりかえされていたのがお葬式の翌日。 それもあってか 不思議なかんじが ばいぞー。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 21, 2021

しまちゃんではなかった。けれど・・前回[こちら]から1年後、2016年分となります。↓両脇がコンクリート塀になっている小径[こみち]。 のののの10分前ほどに通った小路を、逆から帰ってきたとき。さきほどにはなかったはずのむかって右側の道路わきの溝ふたの上。写真の “とまれ”の白文字の“れ”の字付近に、ロープ状の物体があるのに気づいた。 んっ!?と一瞬考え、ひょっとするとと思いながら、おもわず小走りでちかづいてみる。 やはり。予感は当たった。 そこにいたのは シマヘビ だった。 しかし様子がおかしい。近寄っても動かないのだ。ひょっとしたらと思いつつ、なめらかな鱗の表面を そっと指で撫で、体躯のなかほどに2つの傷があるのを確認した。推測ではあるが・・・この個体は 左のブロック塀を降り右側に渡ったところで、やってきた道幅いっぱいの大型車のタイヤに轢かれてしまったのだろう。 この先で造成工事がはじまったところだからなと、工事が始まる前にはこの道を通らなかったはずの、その大型車のタイヤの突起を思い浮かべた。もっていたノートを丸めてポトムスのポケットに差し込み、そっと両手で シマヘビを、ほんのさきほどまで呼吸していたはずのシマヘビを持ち上げる。 のの のの 家に帰り、この個体を木製のパレットの上にのせ、身体の色や体長を調べ・・・うちにいる しまちゃんではなかったことを確認して安堵しつつ、スコップを準備した。 のののの土砂を満載したつぎのダンプが通る前になんとか埋めてやれるのがせめてもの供養になるかなと思いつつ のの のののの花の終わったばかりのヒラドつつじの根元に穴を掘り、そのなかに傷口をしたにして そっとおき、土をかけ、墓標の石を置いた。そのとき ゴォーと、両脇のブロック塀にエンジン音を反響させながら、土を満載したダンプが、あのせまい道の道の奥からゆっくり徐行しながらうごいていくが見えた。自分がとおりがかった道での、きわめて近い時間内でおこったできごと で あっただけに、なんとかならなかったものかと思いながら去りいくダンプ をじっと見つめた。6月の宮崎の海岸部地方にしては、ずいぶんと涼しい風の吹いていたお昼前のできごと。 ますます住宅街になりつつありますが、昔の名残りの水田 が南側に1枚だけ残っているおかげで まだまだいろいろ な生物が出没します。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 20, 2021

なーんだ、しまちゃん♪だったのか。別ブログの2015年分ですが、次回関連でよろしかったら。 ↓ほろ酔い加減で月でも撮ろうかと、 暗い勝手口を出た瞬間〔とき〕っ、住宅〔いえ〕の壁沿いを疾走する なにか を発見っ。 バッテリーチャージがまにあわないままに、連写・連射・れんしゃ・・。そして フラッシュを点けた ファインダーにとびこんできたものは・・・ なーんだ、しまちゃん♪ だったのか。 〔追いかけて連写しちゃって〕驚かしてごめんなさい。 おっ、 明日は ジャンボ宝くじ買わなくっちゃだね。教えてくれてありがとう。。 ● ヘビ と 金運 については こちら 。 いまはすっかり住宅街になりましたが、昔の名残りの水田が南側 に1枚だけ残っているおかげで いろいろな生物が出没します。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 19, 2021

SDGs。牛丼よりむしろ生姜焼き定食で。5月にご紹介した回の文章中[こちらこちら]で・・・余談ですが、「牛丼一杯を生産するのにも風呂おけ10杯分の、2トン超の真水が必要になる」ともいわれている貴重な水をつかって生産した農産物を大量に輸出している国々の水資源の将来のほうがむしろ心配になっちゃいましたね。カリフォルニアとかオーストラリアとか干ばつと山火事は日常茶飯事になってきているじゃないですが、それでも食料/水の化け物を輸出する根性って、普通じゃない気がしませんか?と書いたのですが、この文にあるように、農生産物・畜産物を育てるために必要となる水の量は、いわゆる仮想水という考え方で推定できます。 この仮想水という概念は、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念であり、いまや「牛丼一杯を生産するのに・・・」という語句を検索しさえすればとてもとてもたくさんのサイトやブログがでてきます[こちら]。むしろ たくさん出てきすぎて辟易してしまうほどに/笑。そしてじつはたいへんなことであるはずの世界の水問題が、読めば読むほど、ぁあそんなものなんだなぁ・・と、 まるでふつうのこと、まるでヒトごと、まるで別の世界や別の惑星のはなしのように思えてきたりもします[慣れてきちゃうんでしょうね]。これは 由々しきこと。一般の消費者に意識をもってもらうために生み出されたフレーズが流行り過ぎたことが理由で、そのインパクトを失ってしまうとは、本末転倒ではありませんか。そこで。ここは 牛丼だけにはまかせとけない。 そう、ハンバーガーはもとより、うどん、ラーメン、スパゲッティーに オレンジジュース、コーヒーやビール、そして生姜焼き定食やハンバーグランチなどの助力助太刀が、いまや必要な時代・事態となったのです。。ということで、こちら。こちらが いろいろなメニュー/食べ物をつくる時に必要な仮想水の量が明示されている、ある意味マニアックな笑 サイトになります。 さあ とりあえずは、これで安心。「牛丼一杯で必要な・・」と言いかけただけで「2トンでしょ。」なんて答えるヒト対策として、「牛丼一杯で必要な水は2トンなのですがぁ、では生姜焼き 定食では どのくらいの水が使用されているのでしょう?」という具合に使用して、仮想水という概念を初めて知ったときのあのインパクトを、好きな食べ物/メニューを利用することで、ぜひに とりもどしてやりましょう。そうでもしないと。・・・ある日、いつもどおりに蛇口をひねっても水量がまるで足りなくなったり、そのうちまったく出なくなって、あわててスマホでニュースを検索する・・・なんて日が、決してこないとはいいきれない時代なのですものね、実際は。 もういちだんマニアックな仮想水計算機/こちら。 便利というか、すごいですよね~。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Oct 15, 2021

SDGsの6。日本もまた水不足に?SDGsの6である安全な水の努力目標の4・・・2030年までに全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる・・というものがあります。この努力目標をみて、ぁあ水不足に悩む国もあるのだなぁ・・などという感想を持つと同時に、日本は水にめぐまれていてよかったなぁど思われる方も多いかと思いますが、農業現場や地方などでは たびたび干ばつや大干ばつがおこっていることも往々にしてある。今回は 5月に一度ご紹介した文なのですが、次回分の参考として そんなケースについてのご紹介です。その1『カッパの王国を襲った大干ばつ』その2『日増しに からっぼになっていくダムの水』その3『極端な多雨・少雨が増えている日本。』その4『日本の水に関する内訳』その5『自衛隊にも襲いかかった“渇水危機”』という具合に、宮崎県から九州、日本の水というふうな、水についての当ブログの関係の回の2011年前後の干ばつ時の回の再掲載となります。「牛丼一杯を生産するのにも 風呂おけ10杯分、量でいえば2トン超の真水が必要になる」ともいわれているのが農業生産の世界・・・そんな現実を認識しながら、よろしかったら ご参考に。↓その1『2010年/カッパの王国を襲った大干ばつ』宮崎はカッパの王国といわれるほどに、県内には複数の大小の河川がくまなく流れ、水に恵まれた土地柄なのですけれど、そんな宮崎に、昨年から水不足の傾向が顕著になってきています。3月下旬から早期水稲の田植がはじまった宮崎県では、深刻な水不足に悩まされています。宮崎地方気象台によると県内は今年に入って少雨傾向にあり、宮崎市の3月の降水量は32ミリで、平年の180ミリを大幅に下回っている。4月も降水量の少ない状態が続く見通しを発表しています。 4月1日の地方紙はそのような渇水の状況を次のように伝えていました。 『宮崎県内で水不足の影響が出始めている。昨年夏からの少雨 が今年に入っても続いているためで「これまでにない深刻さ」(県河川課)。ダムからの緊急放流や農業用水の取水制限など でしのいでいるが、一部自治体で稲作などへの影響が出始め ており、まとまった雨が降らなければ上水道への影響も懸念 される。』 と、いうもの。 田植後の干上がった田と、水不足の状況を伝える新聞記事 そのような状態を受けて、宮崎県の河野俊嗣知事は7日、少雨のため一ツ瀬ダム(西都市)と渡川ダム(美郷町)の有効貯水率がゼロとなり、枯渇したことを発表、他のダムも枯渇が懸念されるとして、農工業用水の大口利用者や流域自治体などに節水を呼び掛けます。 その後4日8日。気象台の予報では、『県内全域でまとまった雨が降る』との予報であったにもかかわらず、残念なことに結果は少雨に。この少雨を受けて県河川課は『県の管理13ダムのにおいて、ダムへの降水量は1月は4%、2月は42%、3月は16パーセントでしかなかった』 『県内のダム46カ所のうち、枯渇した一ツ瀬と渡川のほか別の4カ所も放流量を調整。今後も雨が降らなければ1-2週間で最低水位を下回り貯水率がゼロとなる見通し』と、いう深刻な水の状態を報告するに至りました。 ・・・この時期のこの渇水は誰しも記憶にないところ。宮崎の農家の間では50年、いや60年以上も実施されたことのない“雨乞い”の儀式の話が取りざたされるようにまでなっています。天候というもは皮肉なもの、昨年のいまごろは多雨による日照不足がつづいていたのですから、自然というものは、つくづく予測のつきにくいものだと 実感せずにはおられません。さてそこで。農業の現場で生産に携わっている身としては、このような日本の雨の偏りの傾向は、今後も継続していくものと考えていったほうがよいかもしれません。その2『2010年 日増しにからっぼになっていくダムの水』ダム湖沿いの道を走りながらの森林浴を楽しんでいると、このような緑に満ちた光景が目に入ります。 しかし↑今年の5月の風景は、例年とは大きく違いました。 それは喫水線の位置・・・ダム湖の水の量が甚だしく少かったのです。 いつもの年であれば、木々の緑の下は ほどなく水面。ダム湖のいま見えている崖、白く見える部分は 例年なら湖水に沈んでいる部分となります。 建設当時に『西日本最大のダム』といわれた一ツ瀬ダムのダム湖の、本年の貯水量が こういった惨状なのですから、今回の東九州における水不足がいかに激しいものであったかが わかろうというものです。 ご参考までに、もうひとつのダムの風景がこちら ↓ 。 上の写真は、ここ一ツ瀬ダムよりも北、大分県にある北川ダムに関する5月21日付けの新聞記事です。このように50年ぶりとも形容された大干ばつによって、東九州各地のダムでは、史上はじめての低水放流を実施しなければならないほどの貯水率の減少 という事態に見舞われているのです。 ・・・一般的な国民の認識として、“日本は水に恵まれている”というものがありますが、この認識はそろそろ改められてしかるべきなのではないのかと、そう思えてなりません。 その3『極端な多雨・少雨が増えている日本。』 日本の農業生産にとって大事な水の問題を考える場合に まず第一に挙げなければならないこと、それは日本の降水量の変化についてです。 気象庁の全国の51地点での継続した調査や国立環境研究所の調査で、とくに西日本を中心にしたほとんどの地点で年降水量の変動が大きくなっていることが報告されています。つまり極端な多雨そして少雨の年が増えている。 →気象庁の異常気象リスクマップは こちら 。 → 注.2021年現在版は こちら。そうなんです、 「水がほしいのに、降らない」「水が過剰なのに、まだ降る」 こういった気象/降水量の変化は、作物の生長に応じて水を継続して必要とする農業生産にとって、きわめて不都合な話しとなってくるのです。 渇水の話しをつづけますと、たとえば 「露地もの」の葉もの野菜を大面積で栽培する場合に、50日を越す渇水に見舞われたとしたら農作物の成長不良や枯死などの被害が発生します。それでもまだ生産できればよい方で、これ以上に水の絶対量が不足した場合は ・・収穫がゼロになってしまうという壊滅的な打撃を受けることになる。 現実におこったこのような干ばつ/渇水の例としては、1978年から1979年にかけて起こった福岡渇水が語り草になっいますが、この場合には 5月から翌年3月まで続いたといいいますから、生産に携わる身としては 想像しただけでもぞっとしてしまいますよ。 そんな被害ですが、渇水による農業被害の金額がはっきり出ている例としては、1994年夏に起きた全国的な渇水で、特に被害が大きかったといわれる四国の松山市を中心とする当時の5市14町4村のケースがあります。7月はじめから10月下旬までつづいた干ばつよってもたらされた農水産業被害は、70億円を超したといわれています。 またこういった水不足/干ばつは、たとえば給水設備のととなっていないことの多い大面積の露地野菜栽培の場合、生産にかかわる費用の増大が経営にのしかかることになります。作物が枯れないように人手と経費をつかって かん水作業をおこなうわけですが、この1994年の渇水の際には、生産することに対して平年の約3倍もの費用が必要になったとされております。こうなってくると収穫できたとしても往々にして採算はとれないなんてことになってしまうのですから、これはこれで生産者としはやりきれない話だとおもってしまいます。。 まあしかし考えてみればです。 農業生産に多少でも回せる水があるならまだまし・たとえばもっと長い、2ケ月越える渇水が起こったとすれば、水の節約のため水道用水が減圧給水や時間断水される事態もはじまってくる。。そうなると工場の操業短縮や停止といった被害が発生するでしょうし、家庭生活において食事の用意ができない、水洗トイレが使えないなどの大きな影響が及ぶことになる。 ここまでの非常事態に陥れば、野菜の生産やとくに水を必要とするイネ栽培を行う農業には回せる水がないといった処置がとられることになるのでしょうね。農業するものにとっては辛いはなしでありますけれど。 その4『日本の水に関する内訳』 「日本の農業は世界への農産物輸出を大量に増やせる」という説があります。その説の裏づけになっているのが、「日本は水資源に恵まれているから」ということらしいのです。そこで水の日の本日8月1日。本当に日本が水資源に恵まれているのかを検証してみることにいたしましょう。わが国の年間の降水量は、平均で約六千四百億立方メートルです。そのうち約36パーセントは蒸発し、残りの約四千一百億立方メートルが利用可能な水の量で、実際に使われている水の量は2006年の取水量ベースでそのうちの八百三十一億立方メートル〔ここですでに降水量の12パーセント〕となっています。 このような統計をみると、使用されていない水が多いように思えてしまいますが、それらの水の一部は地下へ、そしてそのほかの大部分の水は海へ流出していきます〔日本は山国であり、その急峻な地形が影響しているためによけいに〕。 さて実際に使用されている 八百三十一億立方メートルの水の内訳です。 用途別の使用状況〔2006年〕では、農業用水が使用される水全体の66パーセントにあたる約五百四十七億立方メートル、生活用水が19パーセントにあたる約百五十七億立方メートル、工業用水が15パーセントにあたる約百二十六億立方メートルとなります。 こうみてくると農業生産のために必要な水の量が、いかに大量に必要であるかがわかる数字ではありませんか。そしてここでかんがえなければならないこと、それは現在の日本は、もちろん時給率が3割程度の食料輸入国であるということです。そう、時給できていない7割の食料を輸入している国であればこそ、この約五百四十七億立方メートルの農業用水だけで事足りている・・・そういった厳然たるという現実がある。そこを忘れてはなりません。そこで結論ですが、 日本には大量に輸出するための農産物を生産する水資源はない・・・これが農業の生産現場にいるものとしての意見です。 ちなみに輸入されるものの生産に必要とされる水の量についてもお知らせしておきましょう。いったいどれくらいの外国の水が使用されているのか。国土交通省の資料によれば・・・コメ・麦・豆・肉類に綿製品などだけでも約四百四十億立方メートルになるといわれています。 [主な輸入品の生産に必要な水量] そう、繰り返しになりますが、日本に水がありそうに思えるのは7割にも及ぶ海外からの食料のおかげ、もしその輸入が途絶えることになってしまったとしたら 日本には農産物を自給できるほどの水資源はない・・・ のです。[水利組合などの弱体化などのマイナス要因もあることですし→こちら]残念ながら日本の水の将来は非常に脆弱な状況であるといわざるを得ないというのが実情だとおもいます。実際に本年の九州の水稲作の植え付け時期には、大渇水が現実の問題となりました。 必要なときに降らず、不必要なときに大降りするもの・・・それが 雨。 その5『自衛隊にも襲いかかった“渇水危機”』水の日の8月1日から、「日本は水資源に恵まれているわけではない」という現実を、現場の話をお使ってお届けしたのですが、そんな折・・・こんどは東京・硫黄島の水不足が深刻化しており、『自衛隊は一部の隊員を引き揚げさせ、訓練も制限している。』というニュースも発表されました。 ニュースは こちら です。 シリーズでお知らせしてきたこのブログの水不足に関する関連の回はいじょうです。いわずとしれたことですが、日本は島国、その日本という島が硫黄島のようにならないことを祈りながら、水を大事につかっていきたいとおもいます。余談ですが、「牛丼一杯を生産するのにも風呂おけ10杯分の、2トン超の真水が必要になる」ともいわれている貴重な水をつかって生産した農産物を大量に輸出している国々の水資源の将来のほうがむしろ心配になっちゃいましたね。カリフォルニアとかオーストラリアとか干ばつと山火事は日常茶飯事になってきているじゃないですが、それでも食料/水の化け物を輸出する根性って、普通じゃない気がしませんか?
Oct 14, 2021

まだ高温。根の張りの悪さを改善するには。10月中旬にはいったとはいえ、いまだ最高気温が30度前後もある宮崎県平野部・・・ハウスの温度は30度以上にもなる天気がひき続き続いています。そんな高温条件のなかで散見されるのが 1.作物の根の張りの悪さ 2.そのための生育徒長 に加えての 3.花着きの不良です。ということで10月11日分のお客様向けDМとなります。なおトマト関係となってはおりますが、内容は果菜類全般に適用できますので よろしかったらご参考に。梅雨から一転して暑すぎる夏となり、その後の再度の長雨となった本年。そんな天候のなかでの、苗作りから定植、そして本圃の管理となったわけですが、なんといってもハウス栽培は長丁場。年明けをから来春にかけての生育最盛期に向けて、生育初期の現時点での軌道修正をはかってまいりましょう。 10月にはいっての気温30度超は もはや定番。 高温になると花が弱くなるメカニズムについては こちら。 昨年10月の同時期のDMは こちら。 ご参考までによろしかったら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Oct 12, 2021

土の斜面に大石を積みつづけていって。むき出しの土の斜面に、まずは平らな大石を ひとつおきます。 ↓そのうえに平たい石を2個ほど重ねてみましょうか。 ↓さらに坂の幅に合わせて横の方向にも石を並べていってみます。 ↓こんな要領でまずは横方向、それから上方向へと・・・ ↓一心不乱に この一連の作業をつづけていけば・・・・↓しまいには頂上部が見えないほどの石の階段ができあがります。ただ、しかし。下からみたこの感触だと、このラフで荒々しい石の積み方の階段であれば、 階段とは名ばかり、果たして登れるしろものなのかなんて、あなたはきっと思われることでしょう。かくいう私も下から上へと登り始めるときは そんなふうにおもったのです。が、しかし意外や意外。この階段を上から見下ろせば・・・ 横方向に見ても縦方向に見ても、ラフで荒々しく見えてしまう下方向からの見た目とは大ちがい。 ある意味ソフトな普通の階段に見えてしまうのですから、すごい。実際に登ってみた身としては、足の上げ幅がいろいろに調整できるせいなのか、じつに登りやすい・・・そう、はやりの表現でいうとするなら サステナブルというか、ダイバーシティというかそんな万人にやさしい階段でありました。これほどの建造技術をもった技術者と熟練した作業者たち・・・それはまさに仕事のプロフェッショナルというか、仕事の鬼であったことだろうななと感嘆した次第。ということで今回は、前回ご紹介した地獄車な階段[こちら]とは正反対ではあるが、見た目とはちがってちょー登りやすかった階段についてのおはなしでした。 → この階段についての詳しいおはなしは こちらです。 付け加えまして、この階段に積まれている石の、もう ひとつの特長が・・・木立に囲まれた環境にありなが ら 石が苔むしていないこと。だから 足を乗せても 滑らない。 不思議な話なのですが。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 8, 2021

やっといま来た、赤とんぼ。いったん開けた梅雨が再びやって来たかのようにお盆の時期から3週間もわたって降り続く雨に襲われたかと思えば、つづいて高温続く晴天となって 田畑がからからに乾いた宮崎県地方。こういったある意味異常ともいえる天候の影響を受けているのは、毎年庭にやってきてくれる生き物たちとておなじとみえて例年は夏ばにやってきて目を楽しませてくれるはずの、小型の赤とんほの一種であるショウジョウトンボが、10月になった本日6日に、やっとその姿をみせてくれました♪それはそうですよね、いまだ日中は30度を越す高温。体感的には、まだまだ夏という気温がつづいていますから、来るのが遅かったのは、彼らにとってはまあ当たり前といったところなのでしょう。そんなショウジョウトンボが、毎年縄張りにしているお気に入りのユズリハの枝にとまった姿がこちら。 お気づきのように,いまだ体色が真っ赤になりきっていないとはいったものの、 青空にトンボは映えます。さすがなものですね。 群れて飛ぶ、いわゆる赤トンボであるアキアカネなど もこれから姿をみせてくれないかなあ。。ということで 南方の生物が姿を見せ始めたり、南方の植物などが冬に 枯れなくなっている話は こちら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Oct 7, 2021

ここにもあったよ、地獄車な階段[参道]。急な神社の階段を見ると、ついついテレビドラマ『柔道一直線』のいち場面である、車周作の必殺技である地獄車の練習風景を思い出してしまうという方もおおいのではないでしょうか。そう、高松英郎さん扮する周作の指導のもと、布団をかぶって参道のてっべんからなんどもなんども転がり落ち続ける桜木健一さんの演じたあの伝説のシーンです。そのような テレビドラマのいちシーンを 思い起こされてしまう同じ角度で・一直線に伸びた・長い参道/階段 を持つ、神社さまに 旅先で出会いました。 参道のはじまる下からみあげても社殿がみえないこの階段で鍛練しつづければ、きっと超高速の地獄車が完成しそうです。ちなみにこの階段がどれくらいつづいているのかといえば・・・ ビルの高さでいえば、おおむね7階くらいの高さにつづいている参道/階段でありましたよ[じつにみごとな建設技術!]。地獄車の練習で、コースをはずれずに上手に転がってきたとしても、したで止めることができるのかどうか心配になりそうなそんな階段でありました。 そんな楽しい思い出しに感謝しつつ、さあ、つぎの地獄車の階段[参道]には、いったいどこで、出会えるのかな。 地獄車の練習がうまくこなせるようになったひと なら、やりとげた感いっぱいになるでしょうね、 きっと。 そんなひとには ♪ How does it feel, how does it feel? って、 ライクアローリンストーンみたくに訊いてみたい/笑。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Oct 4, 2021
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