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2010.07.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
キリスト教の尼僧の修道院では、全員が堅苦しい戒律を守る日々を送っている。


老院長は、鸚鵡が入った籠を下げて、意気揚々と修道院に帰って来た。

院長は、早速修道院の大広間に籠を置いた。

鸚鵡は、新しい環境に緊張したのか、一日目は黙っていた。
処が、二日目から大声で叫び始めた。
「おニイさん! 私を抱いてよ! 
 安くしてあげるわ!
 いっぱい楽しませてあげるわよ!」



院長は困り果てて、町の教会の神父の許へ相談に出掛けた。

「丁度よいところに来られました」と、神父が言った。
「私のところには、オスの鸚鵡が一羽、もう十年もいますが、賢いだけでなく、とても信心深くて、
 祈祷文を諳( そらん )じます。
 お祈りの言葉の他には、何も言いません。
 その鸚鵡を暫くお貸ししましょう。
 きっと、よい効果があることでしょう」

神父がそう言うので、院長はまた、意気揚々と籠を下げて、修道院に戻って来た。

そして、メスの鸚鵡の籠と並べて置いた。

院長以下、修道女たちは、どうなることかと息を殺して、見守った。

二羽の鸚鵡は、暫く互いの顔を見詰め合っていた。


「おニイさん! 私を抱いてよ! 
 安くしてあげるわ!
 いっぱい楽しませてあげるわよ!」
と、叫んだ。

すると、オスの鸚鵡が、

 十年間も、心を込めて祈った甲斐があった!」
と、甲高く叫んで、小躍りして、何回も羽ばたいた。


本編へのコメントです。
(Edelstoffさん)
なるほど、必死に毎日10年間祈り続けたその願いの中身は・・というわけですか。

(偏屈老人)
Edelstoffさん

皆様も、10年間祈り続けてみて下さい。 






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Last updated  2010.07.01 06:39:42
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