2007.08.31
XML
カテゴリ: アピオ商品発掘隊


コイルの歴史
 (イラストは私の印象をやや大げさに描いたもので、実際には長い月日で少しづつ進化していました。)
 よく言うバネレート(バネの定数)は、バネを1mmたわますのに必要な荷重を表しており整備士の国家資格の勉強でも実際に計測実習したり勉強しますが、私が以前講義を受講した際になるほどなあと感じたのは、そこで講師の方が、たとえとして説明してくれた30センチの定規です。
 例えばやわらちゃんでお馴染みのリーフスプリングの場合は、この定規に例えると定規の端と端を持った場合、すなわち長く持った場合は、やわらかくバネ定数は小さくなります。逆に中心部を5センチぐらいの感覚、すなわち短いリーフの場合は手で持った感じも固く、すなわちバネ定数が大きくなります。
 コイルスプリングはぐるぐると巻いてあるのでわかりにくいですが、あのコイルをぎゅーと引っ張り一本の棒として考えればわかりやすいと思います。巻き数の多いコイルは、一本の棒として仮に引き延ばすと長くなりますのでバネ定数がちいさくなります。アピオのコイルA2000Tiのように巻き数が少ない場合は引き延ばしても、巻き数の多いものよりもバネ定数は大きくなります。
 また同じ長さの場合、バネの線径を細くすればバネ定数はちいさくなり、逆に太くすればバネ定数は大きくなります。これは針金や鉛筆で太い場合と細い場合とを比べればイメージできますね。
 ニッパツではショットピーニングの速度や大きさの研究、また神戸製鋼との共同開発によるバネ鋼材の開発により現在の他メーカーの追随を許さないバネがリリースされています。この結果過去20年の間に4割もの軽量化に実現し、今は世界中の自動車メーカーから省エネの要として注目を浴びていると先般の日経新聞(07年7月20日)にも報道されていました。

 よくアピオのコイルを見て、「なんだか細くて巻き数も少なくて、どうも見た目弱々しい~」という声を聞きます。確かに男らしく太くて線間の狭いピッチで巻いてあるコイルの方が、見た目的(ビジュアル的)には4駆らしくていい!という感想もわからなくもないのですが、実際には以上のような歴史と技術から、A2000Tiコイルスプリングがいかに優れたコイルスプリングであるかご理解いただけると思います。見た目とは裏腹に細くて巻きの少ないワイドピッチのA2000Tiコイルスプリングは世界の注目を集める日本の技術の粋でもあるのです。



[ジムニーJB23用] BTOU'07 つよし君 安心キット [限定20セット販売]



[ジムニーJB23/43用] A2000Ti つよし君八段コンプリートキット・2






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.08.31 14:20:45


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: