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2015.04.10
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カテゴリ: アロマテラピー

tumblr_mycountryliving.jpg
                                          by mycountryliving

こんばんは。

今日は雨の一日でした。

平野部の桜はほぼ散って、
あちらこちらに美しいピンクの吹き溜まりを見かけます。



以前に少しペットのアロマに触れたことがありますが
最近のペット用品にも
アロマをうたっているものが増えてきましたので
ちょっと注意事項をまとめてみました。

ほとんどの市販商品は
ペットの安全性を考えて作られた商品ですが
安価すぎる商品やよくわからない輸入商品
特にペット後進国産のものなどは要注意です。
アロマ関連に限らず何が使われているかわかりません。

また、オーナーの管理が甘いと
ペットたちのいたずらなどで
思いがけず事故が起こってしまうこともありますよね。

例えば、ペパーミント入りのガムを見つけ
飼い主の留守中に大量に食べてしまったり
精油などの瓶をひっくり返したり、軟膏を舐めてしまったり・・・
たとえ安全性の高いものを使っていたとしても
精油成分の大量摂取につながることもあります。

ペットと暮らしている方々は
食品の禁忌事項などをご存知だと思いますので省きますが
うっかり子供がペットに与えかねない
キシリトール入りのガムやお菓子なども
ペットには毒になります。



精油入りの主なペット商品
シャンプー、リンス、コンディショナー、イヤークリーナー、
虫除けスプレー、虫除け首輪、虫除けキャンドル
肉球クリーム、犬用ガム、デンタル商品 など




こちらは参考までに

(獣医師の救急医療専門書の中毒のページから)

カモミール
摂取することで嘔吐、運動失調

※カンフル
摂取することで嘔吐、腹部緊張、筋震、興奮、痙攣
中枢神経抑制、無呼吸、昏睡

※シトラスオイル(リモネン、リナロール)
特に猫
過剰流涎、抗うつ、虚弱、低体温、運動失調、転倒、血管拡張
低血圧、陰嚢、会陰部皮膚炎、死亡

シナモンオイル
摂取することで嘔吐、吐き気、腎毒性、神経毒性

ユーカリオイル
摂取することで腹痛、気管支痙攣、沈うつ、嘔吐、呼吸不全
痙攣、昏睡

ティーツリーオイル
皮膚へ暴露されることで麻痺、神経過敏、脱水、低体温
昏睡、死亡

メグサハッカ油
2,000mg/kgを局所的に摂取することで
無気力、嘔吐、下痢、喀血、鼻出血、痙攣、肝細胞壊死、DIC

(「伴侶動物のための緊急医療」より)

カンフルはケトン類のカンファー(樟脳)
シトラスオイルは柑橘系の精油




さて、ここからは 「猫」 限定のお話しを

前にも書きましたが
基本的に猫ちゃんにアロマはおすすめしません。
もともと肉食動物なので
植物成分を代謝する機能がないからです。

人間やワンちゃんたちに有益でも
猫ちゃんの場合は中毒を起こしてしまいますので
ご注意くださいね。

以下、参考資料です。


(猫の薬に対する副作用)

アスピリン
消化器障害、腎毒性、血液凝固障害、肝毒性

アセトアミノフェン (解熱剤)
メトヘモグロビン血症

ピレスロイド (除虫菊の主成分の総称)
中枢毒性、運動障害




(猫独特の薬の反応)

インスリン・・・効きが悪い
糖質コルチコイド・・・副作用が出にくい
バルビツール酸誘導体・・・感受性が高い
フロセミド・・・聴覚障害、電解質異常
抗ヒスタミン薬・・・乗り物酔いや嘔吐に無効
抗真菌薬・・・骨髄抑制、血液肝毒性、催奇形


バルビツール酸誘導体は癲癇薬
フロセミドは利尿薬






猫ちゃんの場合
特に柑橘系やティーツリー精油が使用不可です。


愛猫家の方々はご存知だと思いますが
猫ちゃんを預かったりする場合はご注意を。

人では安全性の高い精油なのですが
猫ちゃんには代謝できません。

使用できる精油であっても
グルーミングをする性質がありますから
匂いを消そうとして
経口摂取してしまう可能性もあります。

猫ちゃんと暮らしながらアロマを使用される場合は
シソ科の植物から採れる精油を低濃度で
ディフューザーなどで拡散したり
濃度のうすいスプレー剤か芳香蒸留水などを
ルームスプレーとして使うという工夫が必要だと思います。

一般的に動物に使用する精油濃度は人間の10分の1の
0.1%
敏感な子は0.05%です。

そして鼻先で嗅がせることはせず
ケージやトイレなどの掃除に精油を使った場合
香りが消えてから
動物を戻すなどしていただくと良いかと思います。




ウサギやモルモット、ハムスターなどの草食動物は
代謝機能がありますので
あまり神経質になる必要はありませんが
被毛などに香りの分子が付着すると
匂いを消そうとしてグルーミングし経口摂取しがちになりますし
体も小さいので注意が必要です。


猫などの肉食動物以外 に使用できる精油
いずれも個体差があります。

スイートオレンジ、ティーツリー、ヒノキ、ネロリベンゾイン、プチグレイン
マンダリン、ラベンダー、ローズマリー、ローズウッド、 など




今のところ、精油に関しても市販商品に関しても
深刻な事故は報告されていないようです
(情報が少ないのでわからないこともありますが)

ちょっと、お堅い話しだったでしょうか。。^^;

私は過去にワンちゃん用の
肉球クリームや消毒と消臭を兼ねたスプレーなどを
手づくりしていましたが、重宝しましたよスマイル



では、本日もお疲れさまでした。

良い週末でありますように。


おやすみなさい





             (参考)日本アロマ環境協会機関誌








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Last updated  2015.04.10 22:23:53
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