アルタクセルクセスの王宮址遺跡
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皆様明けましておめでとうございます。新年の御慶申し入れます(←江戸時代風の言い回し)。今年も宜しくのほどを。 あんまり書いてもしょうがないのだが、初夢のことなど。今年の初夢は例のごとく断片的にしか覚えていないのだが、変なものだった。まあ僕の見る夢は自分が産婦人科に行ったり親子連れのニホンザルが家に住んでいたり、豪華客船で別の夫婦と合同結婚式(新婦は登場せず)といったものなど、妙なのが多いのだが。 今年の初夢は何やら僕が日本海軍の技術者と言い合いをしている夢だった。相手はいかにも官僚といった感じの人だが、軍服は着てないので軍人ではないのだろう(それでなぜ旧海軍の人と分かったのかは不明だが、少なくとも昔の日本人だった)。周りには確かモンペ姿の女性がたくさんいて困った顔をしている。最近太平洋戦争についての本とか映画を見たわけでもないのだが。 話しても仕方ないので初夢の話はこれだけ。・・・・・・・ マントゥのことを書いたが、もう一つ食べたいトルコ料理があった。 「クル・ファスリエ」という料理で、日本語にすると「白インゲン豆のトマト煮込み」ということになる。これはマントゥ以上にどちらかといえば家庭向きの料理で、トルコの「お袋の味」にあたるらしい。こっちのほうが作り方も簡単そうなので(豆を水に戻すのに一晩かかるが)、こちらも作ってみるか。簡単とはいうが日本で言えば味噌汁ようなものだから、その実味付けに如実に慣れや上手い下手が反映される。 どういう料理かは漫画「トルコで私も考えた」の二巻か一巻に出てきたと思う。いわく、食べ残して水を足せば足すほど豆がふやけて増えていき、なかなか減らない魔法の料理。腹持ちもいいし温まるし、今の時期にはちょうどいいかもしれない。 作り方や外見は例のごとくこちらのページなど。こちらのページは重宝するなあ。 しかしあれだな、こういうトルコ料理でさえも、ちょっと検索すれば作り方を書いた日本語のページがいくらでもヒットするのだから・・・・。便利といえば便利だが、情報の値段が安い時代になったものだと思う。 ざっと調べたが白インゲン豆は原産地は中南米で、旧大陸に広まったのは16世紀以降のこと。「トルコのお袋の味」といっても非常に長い伝統というのでもないようだ(まあトマトも南米原産だしね)。トルコ語でファスリエというのもイタリア語かスペイン語の訛りのようだし。 ただ西アジアで長らく豆食が食事の大きなウェイトを占めていたのは間違いないようで、そういえば僕もほんの少し関係するけどこういうニュースがあった。(引用開始)最古の豆 シリア北西部の新石器時代遺跡で発見(毎日新聞2006年5月21日付記事)シリア北西部の新石器時代の遺跡から、世界最古と見られるソラマメとヒヨコマメが大量に見つかった。総合地球環境学研究所(地球研、京都市)の丹野研一・上級研究員(考古植物学)らが確認した。 見つかったのはシリア第2の都市、アレッポから約70キロ離れたテル・エル・ケルク遺跡。約1万500年前~約8000年前の遺跡で、筑波大調査団(団長・常木晃教授)が97年から発掘を続けている。地球研の有村誠・研究推進員(西アジア考古学)が一部の調査区を発掘。掘り出した土1067リットルの中から、丹野研究員が炭化したソラマメ437点とヒヨコマメ138点を見つけた。いずれも約1万500年前の先土器新石器時代中期前半の地層に含まれていた。 ソラマメはヨルダンの約1万1000年前の遺跡から5点の出土例があるが、数が少なく、出土地層が後世に荒らされて年代の真偽が不確実。ヒヨコマメも今回の遺跡と、同時代のトルコの遺跡で1点が出ているだけ。今回は出土数が多く、地層も荒らされていないため、年代が確実な例としては共に世界最古になる。 (引用終了) 調査でシリアに滞在していたとき、地元の人と一緒に家庭料理を食べていたのだが、ほとんど毎日のように何らかのかたちでマメ料理があった。そのとき一緒にいたWさん(日本人)は出される食事を毎日写真で記録していて「穀物や家畜ほど重視されてなかったけど、マメの考古学研究は重要ですよ」と力説していた。その意見に目と腹で納得したものだった。 西アジア原産といわれるのは上の記事にあるヒヨコマメ、レンズマメ、ソラマメである。日本でおなじみの大豆や小豆は中国原産。実は僕があまり好きじゃないグリーンピース(エンドウマメ)も西アジア原産だそうだ。 豆腐というと日本料理の代名詞みたいになっているが(江戸時代は米、大根と共に三白とされ主要食材)、実は今では原料はほとんど外国産となって久しい。昔は田んぼの脇で作っていたと聞いたことがあるが、今やエタノールの原料にもなるし完全に工業作物になりつつある。マメは体にもいいし、もっと食べたほうがいいんだろうねえ。 そういやイギリスのホテルでやはり白い豆のトマト煮込みが朝食に毎日出たけど、あれはあまり美味いとは思わなかったな・・。
2008年01月02日
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