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紫藤廬を出た後、食事をどこでするか悩みました。そういえば、今回は夜市に行っていないな、ということで向かったのはMRTの大橋頭駅。ここから徒歩圏にある延三夜市に行ってみました。夜市の新規開拓です。延平北路三段にあるから延三夜市というわけですね。<嘉義雄鶏肉飯>まず、やって来たのはこちらのお店。嘉義雄鶏肉飯さんです。ローカルなお店ですが、ここの夜市は南部から働きに来ている人たちが多かったらしいので、本場の味に近いのではないかと。注文の仕方は、席に着いてから伝票に印をつけて、やって来るおじさんに渡すスタイルです。パパパッとオーダーをしてみました。出てきたのはこちら。鶏肉飯に筍絲、鶏捲、金針排骨湯などを。期待通りの鶏肉飯が出てきてヤッホーだったのですが、うーん、何か今回の旅の食卓はみんな同じ感じだったな、と食べ始めてから、ちょっと反省。今回は食事に華がなくて、すみません(^^;)調子が良ければ、何軒かハシゴをするつもりだったのですが、この時点で喉やら関節に違和感。明らかに風邪の症状・・・(-_-;)あんまり調子が良くなかったので、デザートだけ食べて切り上げることにしました。<杉味豆花>目をつけていたのは、通りの反対側にあったこちらのお店。このお店、雨なのに、反対側から見てても並んでいる人が沢山いて、これはおそらく美味しいんだろうと思ったのです。メニューを見て、そういえばお芋を食べてないやと思い出し、地瓜豆花などを。喉が少し痛めだったので、「甘くしてね」とオーダー。こちらが地瓜豆花。シンプルです。甘くしてねと言ったのがいけないんですが、歯が溶けるかと思うぐらいに甘かったですwでも、その甘さにも負けないのが、このサツマイモ。台湾のサツマイモの美味しさは反則レベルですね~(^^)<茗心坊>翌朝。最終日なので、朝から目一杯動きたかったのですが、すっかり風邪引きました。。。なので、どこへも動かずに10時半頃にホテルをチェックアウト。荷物を預けて、MRTで大安駅へ。茗心坊さんにお邪魔しました。本当は初日か2日目に来るはずだったのですが、予定が狂い、結局最終日に慌ただしく訪問になってしまいました。11時オープンで11時40分には出発という、40分一本勝負ですね(^^;)最近、林さんが力を入れているのが、団圓茶。4kgぐらいのお茶を固めて作った、球状のお茶です。年年、良い台湾茶が少なくなっているので、今のうちに長く保存できるような形状のお茶を作り、良い台湾茶をきちんと後世の人に残したい、とのことで始めたそうです。元々は、凍頂の近くの放棄茶園のお茶(流行りの自然生態茶です)を全量買う契約にし、一部は松戸烏龍や松戸紅茶に。それ以外のものを、団圓茶にして・・・ということで始まったそうなのですが、最近は福寿山のお茶とかラインナップが4種類ほどに増えていました。それは美味しいんですかね?と思っていたら、茶末があるから飲んでみよう、と。こちらがその茶末のお茶なのですが、茶末とは思えないぐらいに透明感がありますね。1ヶ月半ぐらいかけて高密度焙煎法で焙煎しているそうなので、雑味などは少なく、濃く出しても味が壊れない感じでした。値札がついているわけではないのですが、何度か来ているお客さんで興味のある方には販売しているとのこと。んー、4kgってのが、ネックだなぁ・・・(^^;)今回は団圓茶はパスして、松戸烏龍の蜜香と茗心美人(東方美人)を買いました。ここの蜜香系は高密度焙煎法の効果か、上手く雑味が飛んでくれて甘さだけが残ってくれる仕上がりになっているので、個人的にはオススメしたいところです。ちょっと高いけど、美味しい東方美人を買いたい方にはオススメです。茗心坊住所:台北市信義路四段1-17号営業:11:00~20:00休み:日曜日アクセス:MRT大安駅から徒歩1分Facebookお買い物をするだけして、お茶を飲んで出発です。本当に慌ただしくて申し訳ない。。。一度ホテルに戻り、荷物をピックアップして、松江新村から長栄のリムジンバスに乗車。無事に2時間前に桃園空港に着いたーと思ったら、成田空港の雪の影響?か、出発時間が1時間10分遅れの表示が。最終日はバタバタでしたねー。・・・というわけで、今回は台北から日帰りで行ける2本の茶旅ルートを開発してみました。バスの乗り方さえマスターしていれば、回れるコースだと思いますので、是非挑戦してみてくださいねー(^^)#1回の滞在で1本のルートがオススメです。2日間続けると、さすがに疲れますのでwおしまい。旅行記はこちらにまとめました → 台北近郊プチ茶旅にほんブログ村今回はページ数が多かったですねw
2016.03.02
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<猫空からバスで市内へ>寒舎でのんびりしていたら、4時半過ぎになってしまったので、下山することにしました。市内で、もう1つのミッションをこなさねばならないのです。ロープウェーの猫空駅まで戻るのはとても面倒なので、帰りは近くのバス停から棕15番のミニバスに乗車。20分弱で木柵の街に到着。政大一のバス停で降ります。すぐ近くに政大というバス停があり、ここは各線入っているので、そこで乗り換えるのです。#GoogleMapだとバスの乗り換えも教えてくれるので便利ですね~あら、ここは日本人の方にはお馴染みの張協興さんではないですか。お客さんが沢山いたので、今日のところはスルーしました。バスを乗り継いで、次の目的地へ。<紫藤廬へ>やってきたのはご存じ、紫藤廬さんです。もう1つのミッションというのは、よく聞かれる質問に「台北市内で良い茶藝館はないですか?」というものがありまして。これ、なかなか回答が難しいんですよね。「台北市内」という縛りでなければ、「無為草堂」(台中)とか「九份茶坊」(九份)と即答するんですが。これまではちょっと考えて、アクセスのしやすさなどから「徳也茶喫」の名前を挙げてました。が、もうお店を閉めてしまったので、代わりの場所を探さないといけないのです。#「回留」や「小茶栽堂」は茶藝館ではなく、あれはカフェだろう、と思うわけでして。お茶カフェと茶藝館は別物だと思っております。上手く言えませんが、根底に流れているものが違うと感じます。そんな中では、やっぱりどこのガイドブックにも載っている、元祖のこちらかな、と思ったわけです。<茶名はオリジナル>到着したのは6時頃。食事の始まる時間なので、「あー、ちょっと遅かったか」と思いつつも入店。日曜日の夜ということもあり、ほぼ満席に近いようでした。運良く、席が空いていたので、通されます。お茶のメニューを、まずは手に取ります。あー、そうでした。ここのお茶は、オリジナルの名前がついているんですよね。お茶の種類は台湾の烏龍茶がもちろん中心なのですが、中国緑茶の黄山毛峰とか岩茶、プーアル茶などもラインナップに入っています。メニューを見ると、初心者向きというよりは、通好みのメニューになっています。高定石とか鄭天福とか、有名な茶師の名前もあったりして、「おお、あの人のお茶飲めるんだ」というのに気づける人は、多分メニューを見ているだけでも面白いと思います。なにしろ、こちらは自他共に認める台湾でトップの茶藝館。扱ってもらえるだけで茶農家さんのステータスが上がる、というようなお店です。反面、初心者さんには分かりにくいと思うので、「うーん、ここは最初のお店としては勧めにくいなー」というのが、正直な感想です。<玉山の野放茶を注文>今回は表紙に出ていた玉露澄泉というお茶を頼んでみました。素性は、玉山の野放茶だそうです。野放茶、茶人たちの最近の流行りなんですよね。”ほったらかしになってしまった茶園のお茶”ぐらいの意味合いで、有機の認証はとっていないけど、農薬も撒いてないし肥料も入れてませんよというヤツです。自然生態茶とか野生茶なんてのも同じカテゴリーですが、この手のお茶を最近の茶人たちはこぞって求めています。よくある一般的な銘柄のお茶をお茶会で出しても面白くないから、ちょっと毛色の変わったお茶を出そう・・・というニーズが結構見え隠れしています。これらのお茶は、「香りが良い」「味が面白い」というよりも、身体に響く系のお茶ですね。プーアル茶の古樹茶とか、岩茶の正岩茶、単ソウの老ソウなどと共通するような、稀少茶ならではなタイプです。違いが繊細なので、飲み手の方にも、ある程度の経験が必要なお茶かと思います。この手のお茶は産量も少なく、通常のお茶の相場とは違う動きをするので、普通のお茶屋さんではあんまり入手できません。茶人のサロンみたいなところで譲ってもらうか、茶農家に直接掛け合う(オーダーする)という形で取引されています。普通のお茶と比較するとべらぼうに高いので、ディープなお茶好きさんなら追っかけてもいいと思いますが、。お茶のセットはこんな感じです。猫を三重ぐらいに被って普通の日本人観光客を装い、店員さんにお茶を淹れてもらいましたw#え、あなた淹れられるでしょう?と疑いの目を向けられましたが(^^;)特にセレモニーな感じはなく、普通にお茶を淹れるだけです。仰々しい茶芸を見たい方は台湾の茶藝館じゃなくて、大陸の茶館に行った方が良いと思います。日本人観光客の方で、誤解している方も多いんですけどね・・・。こちらがそのお茶です。お菓子は桃片を注文してみました。割と飲み口はスムーズなのですが、煎を重ねていくと、どんどんお茶の芯の強さが出てくる感じです。透明感はありながらも、喉に余韻が長く残り、非常に上質なお茶だと思います。さすが。こちらは1回分の茶葉のみで出てきます。なので、このお茶を心ゆくまで飲み続けていく感じですね。お茶を飲みに行くことが前提なら、食事時の時間帯は外した方がゆっくりできると思います。というわけで、個人的には、初心者さんにはあんまりオススメしません。初心者さんには、もっと入りやすい・取っつきやすいお店があるので、そちらに先に行くのが良いと思います。あちこちでお茶を飲み、少し経験値がついてきてから行かれると、その本当の良さに気づくお店。ここはそんなお店なんじゃないかと思います。紫藤廬住所:台北市新生南路三段16巷1號営業:10:00~23:00休み:旧正月期間アクセス:MRT台電大楼駅・公館駅・大安森林公園駅などから徒歩15分程度http://www.wistariateahouse.com/続く。にほんブログ村台北の茶藝館はもうちょっと調査が必要ですね
2016.03.01
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マグカップで鉄観音を飲んで一息入りましたので、出発します。徒歩5分ほどで、こちらに到着。猫空でも有名な茶藝館・邀月の門の所に来ました。邀月も寒舎もここの門をくぐり、小道を歩いて行きます。この時点ではどちらに行くか決めていなかったのですが、入口のところには若者の集団の姿が。邀月からの帰りのグループと見ました。小道を少し入って行くと、分かれ道に。左は邀月、右は寒舎です。どっちにしようかな・・・とちょっと悩んだのですが、若者の声が遠くから響いてきて、これは邀月が混んでそうな雰囲気。有名だし、邀月は私がヒトバシラーしなくても良いだろうと判断しまして(←選択基準がおかしい)、寒舎に行くことにしました。#グーグルのストリートビューで中の様子まで見えますからね。凄い世の中です(^^;)<寒舎茶坊へ>少しアップダウンのある道を1分ほど歩き、やってきたのは寒舎茶坊の入口。有機認証をとっている農家さんなんですね。目の前のすぐの小屋に入ります。#誤解を恐れず言えば、釣り堀の受付みたいな印象ですw入ってみると、誰もいなかったのですが、「に~は~お」と呼びかけていたら、おじさんが出てきました。農家茶藝館、基本的に農家の方が副業でやっているので、こういうことは良くあります。本業は農業の人たちだ!というのを肝に銘じていきましょう。#そこもゆるさの要素の一つです。商売っ気が無いということです。「お茶飲めますか~」と聞いてみたところ、「もちろん!ん、君は見たところ日本人だね~」とおじさん。おー、分かっちゃいます?と聞いてみたら、「うちは日本人も良く来るし、東京にお茶売ってるんだよ」とのこと。しゃべっていると、まさに茶農家のおじさんという感じです。「田舎に泊まろう!」じゃなくて「田舎でお茶飲もう!」な感覚の方だったら、この感じ、きっと気に入るはず。<茶水費も茶葉もとってもお手頃>システムを見てみましょう。まずは茶水費。昼間は1人50元。これは安いですね~(^^)ただし、持ち込みのお茶を飲む人は120元と2倍以上と強気の設定。・・・うむ。これは「うちのお茶を飲め!」ってことですね(笑)5人まではお茶1種類のオーダーでOK。6人以上は2種類頼むように、と書かれています。うーん、これはかなりお手頃なんじゃないですか?次に茶葉。こちらもかなりお手頃価格ですね。鉄観音の良いものでも350元。一応2両の缶で出てきます。冷凍茶もここなら頼みやすいかも。もっと高いのは別にあるみたいなので、いやいやとっておきを出してくれ、というのもありかもしれません。ただ、初回なので、まずは特級鉄観音350元にしてみました。「俺のつくった鉄観音は美味いぞ~」と言ってました。こういう自分のお茶にプライドを持っている農家さん、好きですw美味しいお茶を作る農家さんって、大体このぐらいの自信を持っています。食べ物関係ですが、ちょっとしたお茶請けはありますが本格的な食事メニューは無いので、食事をするなら、隣の方が良いかもです。<広々したお庭開放型>じゃあ、お茶はあとで持って行くから、好きな席に座っててよ、と言われました。小屋から階段を降りていくと、結構敷地は広いみたい。山の中なので、台北の街が一望、という感じではありませんが、深い森の中でお茶をするって感じですね。ただ、この日は雨なので、このへんの森のお席は断念しまして、母屋の近くの小屋に避難。多分、もっと広いんだろうと思いますが、何しろ雨ですからねぇ(^^;)そこへおじさんがお茶セットとお茶を持って登場。この手のお店では、おじさんが立ち去る前に聞いておかなければならないことがあります。追加のお湯をどこでゲットできるかを聞かねばなりません。「隣にあるよ~」とのこと。こちらですね。この機械からお湯が出てくるので、それで追加すると。この手の敷地が広い茶藝館の場合は、お湯&お手洗いの場所は聞いておいた方が良いと思います。あとで聞こうと思っても、お店の人が行方不明で見つからない、とか良くあるので・・・(^^;)<クリアな美味しさの鉄観音>さて、それではお茶を淹れましょう。お茶は特級鉄観音です。おそらく、もっと良いものもあるんだと思いますが、まずはこちらで。おー、これは透明感があって、非常に美味しいですね(^^)それでいて力強さもあるのでやっぱり良いお茶なんだろうと思います。木柵鉄観音のようなお茶は、有機に合いやすいのかもしれません。真面目にお茶を作りそうな茶農家さんなので、その性格が結構でているように思います。お茶と作り手の個性はリンクしますから、やっぱり印象は正解だったかも。こちらでもまったり1時間ほど滞在して、またもお茶を2リットルほど飲みました。今日は食べ過ぎ、飲み過ぎですねw隣の邀月は華があって賑やかな感じですが、寒舎はもっと素朴な雰囲気。自然たっぷりの、茶農家さんのところで美味しいお茶をゆっくり飲みたい!という方には良いかと思います。農家茶藝館システムに慣れていれば、とても良心的なお値段&美味しいお茶なので、行く価値はあるかと。もっとも、森の中なので、虫除けなどの対策はきちんとしてきた方が良さそうです。寒舎茶坊住所:台北市文山区指南路三段40巷6號営業:9:00~翌朝6:00休み:無休?アクセス:ロープウェー猫空駅下車。徒歩約25分。 バスの場合は運転手さんに邀月門口と伝え、そこから徒歩。というわけで、今回の猫空マップです。<A>ロープウェー猫空駅<B>六季香茶坊<C>台北市鉄観音包種茶研發推廣中心<D>寒舎茶坊猫空内のバスは、降りる場所を言えばそこで停めてくれるシステムなので、お店の名前を中国語で言えるようにしておくとバッチリだと思います。なお、右の方に行くか左の方に行くかを絞れば、いずれも猫空駅から歩けない距離ではありませんので大丈夫ですよ。続く。にほんブログ村お茶重視派には良いお店かも
2016.02.26
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六季香茶坊にいる間、Facebookにて、まうぞうさんより邀月か寒舎へ行くようにという指令がありました。ですので、もと来た道を戻りまして、ロープウェー猫空駅へ。そこからバスに乗ろうかと思ったのですが、すぐに来る気配がなかったので、歩いて行くことにしました。#深坑老街で随分食べましたしねぇ。カロリーの消化が必要ですw猫空駅から山道をトコトコ歩くこと、約20分。途中の台北市鉄観音包種茶研發推廣中心で休憩をかねて見学することにしました。こちらは台北市が運営するお茶のプロモーションセンターとのこと。VTRを放映する部屋があったり、ちょっとした講座が開けるようなスペースもあります。土日には色々と体験イベントをやっているようです。あと、製茶機械をズラッと並べているコーナーも。こちらはお茶を中に入れてぐるんぐるん回し、攪拌を行う機械ですね。こちらは揉捻機。乾燥機。お茶を丸めるときに使う、団揉機。こちらは焙煎器ですね。これも乾燥機です。冷蔵庫に似たタイプのヤツですね。置いてある機械は坪林よりも少なく、種類もあまり変わらないのですが、こちらの方がピカピカなので、その点は良いかもしれません。あとは中庭があって、その後ろの山の方は茶畑があったりもするようです。雨なので通路は封鎖されていましたが、晴れている日は色々見られるのかもしれません。室内に戻ります。鉄観音は「お茶の高梁酒」と書いてあります。んー、そうなんですよね。思いっきり濃く淹れたりすると、アルコールのような揮発性の香りが出てきます。酔えます。ちなみに、この看板の横に注目。ドアが開いているところにマグカップが入っていまして、手前には蛇口が。緑茶が出る蛇口とか、ポンジュースが出る蛇口とか、色々ありますが、こちらはもちろん鉄観音の出る蛇口!一杯いただいてみましたが、割としっかりした美味しい鉄観音でした。これを無料で振る舞っているのは、さすが木柵!って感じですね。猫空駅から、こちらの方に歩いて行くと、少し先には人気の茶藝館・邀月などもあるので、そこへ行く途中に寄るのもいいですね。台北市鉄観音包種茶研發推廣中心住所:台北市指南路三段40巷8-2號営業:9:00~17:00休み:月曜日。旧暦の年末年始。アクセス:ロープウェー猫空駅より徒歩20分。もしくはバス小10・棕15にて茶推廣中心下車。Facebook続く。にほんブログ村山歩きの際の休憩スポットに(^^)
2016.02.25
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ロープウェー猫空駅から歩くこと8分ほど。六季香茶坊さんにやって来ました。<農家の経営する茶藝館>こちらは、猫空によくあるタイプの農家さんが経営している茶藝館です。便宜上、こちらでは「農家茶藝館」という分類にしたいと思います。この手のお店は、農家さんが自宅のお庭を開放したり、家の一角を開放したりしています。お庭開放型は、広々として森の中な感じで良いのですが、反面、蚊に刺されたりとか色々アウトドアならではなお悩みがあります。また、敷地が広すぎて、何か用があるときに声をかけに行くのがちょっと大変とか、デメリットもそれなりにあります。が、こちらは基本は建物の中&テラス(かなりオープンエアではありますが)なので、こうした心配は少なく、農家茶藝館の中では、ビギナーさんにもオススメしやすいお店かと。この雰囲気。まさに農家にお邪魔して、お茶飲ませてもらってる感じですね(^^)<農家茶藝館の料金システム>農家茶藝館に限りませんが、台湾の茶藝館の一般的なシステムをご紹介します。まずは、お茶を飲むか食事かを聞かれます。お茶を飲むなら、喝茶(ほーつぁー)、食事のときは、用餐(よんつぁん)とか言えば大丈夫だと思います。大事なのが料金システムです。お会計の仕方としては、茶水費 + 茶葉代 + お菓子・料理代という構成になります。日本人の方に馴染みが無いのは、「茶水費」だと思います。簡単に言えば「お湯代」で、1人につきいくらという計算をします。これは全員にかかります。席料みたいなもんですね。こちらの茶水費はこんな感じ。まず時間帯によって、茶水費のお値段が変わります。夜は割増料金です。あと、お茶を持ち込むかどうか。ここで買ったものを飲む(購買茶葉)か、自分で茶葉を持ち込むか(自備茶葉)で違います。下に色々書いてあるのは、身長130cm以下のお子さんは40元。10人以上の団体さんなら、茶水費は9掛け(1割引)にしますよ、ということですね。次に茶葉代。こちらのお茶から選びます。おそらく左が自家製で、右は仕入れものかな、と思います。同じお茶でもグレードがあるので、お値段が3つ書いてあるのもありますね。1人1つのお茶を頼まなければならないという義務は無いので、数人で1、2種のお茶をシェアするのもアリです(茶水費が人数分なのは、そのためです)。こちらのお茶は2両(75g)のお値段です。1回分しか飲まなくても、その量。缶に入って出てくるので、残りはお持ち帰りできます。#持ち帰れると思っていなくて、置いて帰ってしまう日本人の方も多いようなので、必ず持ち帰りましょうね~これに加えて、必要があればお菓子or料理を頼みます。こちらのメニュー表はこちら。日本語も書いてありますね。お店の人は日本語分かりませんが、日本人のお客さんも多いようです。お値段を見ると、野菜とかは屋台のお値段(大体1人前)の2倍か3倍の値付けになっているので、おそらく2~3人前ぐらいのポーションかなー、と見当がつきます(ちょっとしたワザです)。少人数の時は頼み過ぎに注意ですね。この手の農家茶藝館の多くは、お茶もお菓子も持ち込みOKだったりするので、お菓子は無理に頼まなくても大丈夫かと。大体こんな感じで注文すればOKです。なお、たまに「最低消費」というのが決まっているお店があります。「1人あたり、この値段は超えてね」という金額のことで、それが設定されている場合は、何か追加で頼んでクリアするようにしましょう。<木柵鉄観音の元祖&四季春発見者のお店>システムの説明を先にしましたが、実はここ、木柵でも由緒正しきお店でして。木柵に安渓から鉄観音を最初に導入した、張迺妙茶師という方がいらっしゃいました。それはここの農家さんのご先祖様。このお店の隣では、一族の方が張迺妙茶師紀念館という博物館もやっています。先祖代々の茶畑を受け継いでいるお店なので、こちらの鉄観音はいわゆる正叢鉄観音を扱っているそうです。木柵鉄観音は、今や鉄観音製法であればOKという感じになってきていて、金萱だったり四季春などからつくった木柵鉄観音も結構多いのですが、由緒正しい鉄観音にこだわっているんですね。さらに、お店の名前にもなっている六季香。これは現オーナーのお父様がここの茶園で発見した品種でして、1年に6回も芽吹いて香りが良いことから、六季香と名付けたそうです。実はこのお茶、南投縣名間郷の育苗家の方の手に渡り「四季春」と改名されたところ、人気が爆発。そう、お馴染みの四季春の元祖でもあるんですね。というわけで、木柵鉄観音好き、四季春好きの方は、ここに来ない手は無いでしょう!というわけです。<六季香を注文>今回は、お店の名前に敬意を表し、六季香にすることにしました。#農家茶藝館さんは、自分のお茶を飲んで欲しいからやっている部分もあるので、自分のつくったお茶が注文されると嬉しいはず。ん、でもメニューの右側に四季春もありますね。何が違うんだろう・・・と思って、お店の方に聞いてみたところ、六季香の方は手摘みとのこと。というわけで、六季香の良いやつを頂くことにしました。こちらが六季香の茶葉。中発酵・中焙煎とあったように、確かに普通の四季春とは全然違う見た目ですね。火入れが効いていて、木柵スタイルな感じです。茶器はこちらが準備されました。農家茶藝館、基本はセルフです。湯沸かしポットはこんな感じ。お湯が足りなくなったら、机の下にある大きなヤカンから注ぎます。お茶を淹れてみました。焙煎が効いていますが、火がきつい感じはしません。特筆すべきは、口に含んで飲んでからの香りの広がりですね。鉄観音などとはやはり違い、他には無いタイプ。発酵と焙煎が少し高くなると、こんな感じになるんだ、と面白い発見でした。このお茶が出てきて、残りが持ち帰りできてお土産になるのなら、全然良いじゃない、と思います。1時間ほど滞在して、2リットルぐらいお茶を飲みました。#飲むときは、大茶飲みなもので・・・そうこうしていると、いつの間にやら天気が少しだけ回復。お店の前には茶畑が広がります。この眺めもこのお店の魅力の一つですね(^^)ちなみに茶畑の中を通る、細い小道を伝っていくと、樟樹樟湖環状歩道という遊歩道に出ます。遊歩道を右へ行けば猫空駅方面に抜けられるので、天気が良いときなら、そちらを回って帰るのも面白そうですね。六季香茶坊住所:台北市文山区指南路三段34巷53號営業:10:00~24:00 ※金・土・祝日は27時迄休み:無休のようですが、Facebookで要確認。アクセス:ロープウェー猫空駅下車。徒歩約8分。 バスの場合は運転手さんに六季香と伝えるか「樟湖歩道」下車。https://www.facebook.com/liujixiangteahouse/続く。にほんブログ村ちょっと歩きますけど、良いと思います(^^)
2016.02.23
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それでは、猫空へ向かいましょう。地図の通り、大きな木のあるところから、バス通りを渡って反対側の方に木柵のバス停はあります。深坑-捷運木柵站(MRT木柵駅)の間には、沢山のバス路線が走っているので、割とスムーズに乗れると思います。とりあえず、上の写真に載ってるバス、660、666、679、795は全てMRT木柵駅を通ります。<MRT木柵駅までは約10分>たまたま、ロープウェー動物園駅まで直行できる679番のバスが来たので、乗ってみました。街中の通勤バスのイメージです。もちろん、悠遊カード使用OK。・・・あ、そうそう。台湾のバスは、停留場で突っ立っているだけでは通過されちゃいます。なので、乗りたいバスが来たら、手を上げてアピールしましょうね。このバスも渋滞とはほとんど無縁でした。そんなわけで、MRT木柵駅には約10分で到着しました。意外に近いですよね。ここでお客さんはだいぶ降りてしまいました。次に降りるところは政大(政治大学)が多かったですね。バス路線が色々乗り入れているので、乗り換えに便利な場所です。#降りてしまった後に、車内の写真を撮りました。私は、直接、ロープウェー動物園駅まで行けるから「ラッキー」と思っていましたが、木柵駅から先の道中が結構かかりました。川を渡れば2分ぐらいで着く距離なんですが、バスは木柵の街の中をクネクネ走りましたので、追加でさらに15分ほど。サクサク動きたい方は、木柵駅でMRTに乗り換えるのも手かと。<猫空ロープウェイに乗車>そんなこんなでロープウェー動物園駅に到着。雨なので空いてました。それでも床が透明のクリスタルキャビンは並んでました。15分ぐらいで乗れるようでしたので、かなり空いている方だとは思うんですが。私は天気も悪いし、一般ゴンドラで良いんじゃないの、ということで一般ゴンドラに。すぐに乗れました。最初のうちは、それなりに景色が見えていました。が、標高が上がって行くにつれて、外は真っ白に。この状態で約30分というのは、結構微妙ですね~。#後述しますが、2016年2月から料金が大幅値上げになったので。何はともあれ、ロープウェー猫空駅に到着。うーん、山の上は輪をかけて何も見えないですね・・・ロープウェー猫空駅の近くには、茶畑があり、お茶どころであることは感じます。坪林は、茶畑が山の方にあるので、あんまり茶畑を見ることは出来ません。が、猫空は山の中なので、茶畑がかなり身近に感じられると思います。それにしても天気が良くないですね。ちなみに訪問したのは2016年1月でしたが、2016年2月から、ロープウェーの料金が劇的に上がりました。新運賃は動物園駅から猫空まで、なんと120元と2倍以上に!何人かで行くならタクシーの方がお得になってしまいました。なので、天気が悪いようなら、動物園駅からバスとか別の手段も検討に値するかと思います。ともあれ、道路さえ順調なら、坪林-深坑老街-猫空のルートは、・坪林→福安居バス停 バス20分・福安居→深坑老街 徒歩7分・深坑→ロープウェー バス25分(途中で降りれば短縮可)・ロープウェー 所要30分と、こんな感じの移動でたどり着けるので、十分、日帰りの茶旅コース候補にはなるかと思います。<山道を歩いて、茶藝館へ>さて、猫空です。天気もあんまり良くないので、茶藝館に行くことにします。猫空駅を出て、右手の方角へ。すぐにまた道が分岐しますが、これは左の方へ。こちらの案内板にある、六季香茶坊さんに行くことにしました。ギリギリ徒歩圏で行けて、日本人の方にオススメしやすいところはここかな、と思いまして。駅の近くは茶藝館やレストランが、そこそこあってそれなりに賑やかな感じです。が、しばらく歩くと、それも途切れ、フツーの山道に。初めての方は、この道で良いんだろうか・・・と思うかもしれませんが、突き進みましょう。歩いていると、道の脇は茶畑になっていたりします。茶畑との距離が非常に近いので、森林浴気分で頑張って歩きましょう。先程の案内板の所から、8分ほど歩くと目的地に着きます。続く。にほんブログ村坪林から猫空が無事に繋がりましたね☆
2016.02.21
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坪林茶業博物館の見学を終えまして、次は深坑に向かいます。坪林から木柵へは直通バスは無いので、乗換をする必要があります。バスの乗換というと、何か凄く面倒な印象になりますよね。が、「深坑老街で観光or食事しつつ、乗り換える」ということであれば、割と抵抗感もないかと。今回のルートのキモは「深坑老街を経由する」というところですね。<坪林バス停から923番のバスに乗車>路線バスの旅の鉄則は時刻表の確認。まずはバス停に行って、時間を見に行きましょう。坪林のメインストリートまで一旦出てきて、バス停の方へ。着いた・・・と思ったら、お目当ての923番バスが来ていて、お客さんが続々乗車中でした。本当は、いつものお茶屋さんか坪林農会の直売所に寄るか、と思っていたのですが、「次のバスが、しばらく来ないのも困るし、もうこれに乗っちゃえ!」と飛び乗りました。その前にヒトバシラーとしてのノルマを果たすために、時刻表の写真をパチリ。バスに乗ってから、時刻表の写真を見て気づいたんですが、土日は結構本数がありますね。30分に1本出てます。でも、11時の次は12時だったので、飛び乗ってしまって良かったのかも。バスでは悠遊カードも使えるので、小銭の心配も要りません。降りる停留所ですが、乗車するとき運転手さんに「深坑老街に行きたいんだけど、どこで降りればいいの?」と聞いてみたところ、「福安居」とのことでした。この923番のバスは、坪林のターミナルを出てから、坪林国中バス停を経由。坪林インターから高速道路(國道5号)へ乗ります。高速は1区間だけ。次の石碇インターで降ります。石碇インターを降りた後は、高速の連絡道路(一般道)をしばらく走り、再び高速道路(國道3号)に乗って、新店へ向かうようです。詳しくは、新店客運の路線図・時刻表にて。バスの車内は、こんな感じ。高速を走りますが、普通のローカルなバスです。<福安居バス停から深坑老街へ>道路は渋滞もなく、極めてスムーズだったので、20分ほどで福安居バス停に到着しました。バス停に着くと、運転手さんが「福安居だよー。深坑老街ー」と声をかけてくれました。降りるときには「ここ曲がって真っ直ぐね」と教えてくれました。謝謝^^うーん、これはホントに何にもない場所ですねwでも、ここから老街までは、徒歩7分ほどなんです。しかも道順は至ってシンプルでした。まずはバスを降りたら、バスの進行方向そのままに歩き、目の前にある交差点を右折。ここから道なりに歩いて行き、平埔橋という橋を渡ります。橋を渡り終わっても、さらに真っ直ぐ。しばらく歩くと、一方通行になっている信号があります。ここを直進。奥に中華電信の建物があるので、分かりやすいかも。すぐ左手にこのような建物が見えてきます。ここの手前、左側にある道が、深坑老街です。<深坑老街は豆腐の街!>あいにくの雨ではありましたが、雨に濡れた老街ってのも、なかなか良いですよね。こちらは水の良い場所ということで、豆腐で街おこしをしています。なので、老街の中には自慢の豆腐や豆腐製品を出すお店が沢山あります。老街の真ん中へんにある、豆腐アイス屋さんに立ち寄り。6種類の味があるとのことでした。とりあえず、ここはオリジナルだろうということで、「原味」というプレーンなやつを買ってみました。お味は、アイスクリンに近い感じでしょうか。滑らかというよりも、素朴な雰囲気。しっかりと豆腐の味・香りは感じられて、甘さも控えめです。美味しいのですが、量が結構多いので、途中から味が単調に感じられるかも。何か味つきのやつにするか、何人かで行ったら、色んな味を頼み、ちょこちょこ少しずつ食べるのがオススメですね。<臭豆腐を食べてみた>せっかくの豆腐の街なので、豆腐料理を食べていこうと思いました。台湾で豆腐といえば、アレですよね。臭豆腐。夜市とかに行くと、結構強烈な香りを漂わせてます。ぶっちゃけ、私も食べたことなかったんですが、せっかくなので初挑戦してみようかと。ここも、あちこちに臭豆腐の看板が掲げられていて、それを食べさせるお店がいくつもあります。が、大きな違いがありまして、あんまり強烈な香りが漂ってこないんですよね。中には「臭豆腐の匂いが嫌で夜市に行けない」という方もいらっしゃるんですが、そういう方でもここは大丈夫だと思います。どこにしようかな、とお店を見て歩きました。鶏を吊ってるお店もありますね~。ここの老街は2012年にリニューアルをしているので、どこのお店もそこそこ衛生的だと思います。あれこれ悩んでいたら、結局、老街の終わりまで来てしまいました。仕方ないので、老街のシンボルにもなっている大きな木の下にある有名店。こちらに入ってみることにしました。ただ、レストランに入るという選択は良かったのかどうか・・・というのは、料理のお値段を見ると、1皿1皿の量が多そうなんですよね。台湾の地方のレストランに行くとありがちなことではありますが・・・ここの看板メニューは、紅焼豆腐、豆腐羹、豆腐魚の3つらしいです。が、魚はどう考えても多過ぎな気がしたので、紅焼豆腐、豆腐羹に臭豆腐と野菜、ご飯を注文してみました。で、出てきたのがこちら。やっぱり多かった...orzこれ、多分3人分ですね(((((^^;;でも、頼んじゃったんので、仕方ない。気を取り直しまして、食べてみましょう。豆腐はやっぱり美味しいですね。特に紅焼豆腐は、豆腐そのものの味がよく分かります。特に味が濃いとかそういうことはないんですが、おそらく水なんだろうな、と思います。クリアな美味しさといいますか。で、左上の臭豆腐なんですが、こちらは揚げたやつです。あまり強い匂いは感じないので、モグッと行ってみましたが、何というか豆腐の味がギュッと締まっている印象ですね。サクッとしています。噛みしめたときに旨みが出るのと同時に、ちょっと癖のある香りはしますが、嫌なほどではありません。赤い辛めのソースを少しつけて食べると、より美味しくなりますね。で、豆腐羹は、正直、日本人の方には勧めづらいですね。ちょっと漢方っぽい香り(おそらく人参)が強いので、これは苦手な方が多いと思います。頑張って食べたのですが、どう考えても量が多すぎでありまして、結局、豆腐羹はほとんど残してしまいました。が、他のはなんとか全部完食しました。頑張りました。ベストは尽くしました。食べているときはかなり苦しかったのですが、豆腐だったので、後にはもたれなくて、助かりました。深坑老街は、来た時と反対側のこちらから入ってくる方が多いです。というのもこちら側に深坑のバス停があるからなんですね。今回のルート、地図に落とすとこんな感じになります。<A>福安居バス停<B>老街の入口<C>老街の中心付近(豆腐アイス屋さん)<D>深坑バス停(木柵方面行き)ローカルなお店もOKな方は、深坑老街でお食事も良いと思います。もしくはここではちょこっと何かをつまむ程度にし(芋圓屋さんとか豆花屋さんとか、串焼き臭豆腐とかもありますし)、坪林のレストランもしくは猫空の茶藝館で茶葉料理ってのも手です。お好みで上手く、滞在時間を調整していただければ、と。続く。にほんブログ村お茶の合間に豆腐~
2016.02.20
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さて、それでは早速、坪林茶業博物館に行きましょう。地図にある通り、川の向こう側です。橋を渡って徒歩5分って感じです。外観も白い建物になってスッキリしています。2015年8月にリニューアルオープンしたのですが、内部は全く違っていました。以前の記事はこちら。台湾お茶旅行記(15)-坪林茶業博物館コンセプトとして、最近流行りの体験展示?というんでしょうか。色々自分で触って&動かしてな展示が増えています。中に入ると、建物は3つ。右側の展示棟、真ん中の展示棟、左はお土産物店ってかんじです。では、右から行ってみましょう。<右側の展示ホール>右側の展示ホールは、お茶の作り方などを勉強できるコーナー。製茶用の道具類が色々と展示されています。古い機械と新しい機械が一緒に展示してあったりするので、お茶づくりの進化も感じますね。あとは、包種茶の包み方を体験できる?ようなコーナーも。全般的にスタイリッシュな雰囲気になっていて、ちょっと今までのイメージではないですね。<正面の展示ホール>続いて、正面の展示ホールへ。こちらは1階と地下1階の二層構造になっていて、一階は主に文山包種茶&坪林の展示になっています。文山包種茶の作り方とかもあるんですが、色々工夫がされています。たとえば、こちらの「お茶づくりの1日」というコーナー。萎凋の時などに使う竹のザルのミニチュア版があり、それを自分で引き出して見ることが出来るようなっています。まず朝は、茶摘みをして・・・深夜にはこんな作業をする、と。 こんな感じで、色々触って体験できるようになっています。品評会のやり方なども、具体的に展示されています。あとは、さすがIT先進国!な感じの展示も。たとえばこちら。お茶の包み方が文山包種茶、鉄観音、碧螺春で違うそうなのですが、その包み方が動画で見られます。どうやって?と思いますが、右側に丸っこい札がありまして、その札をカメラの場所に置くと、動画が流れるという仕組み。なかなか面白いです(^^)あとはこちら。タブレットの画面をかざすと、何もない茶杯なのに、タブレットの画面にはお茶が入っているように見える!という仕掛けです。・・・こういう技術の無駄遣いな感じ、嫌いじゃありません(笑)そんなハイテクな感じの展示があるかと思えば、こんなコーナーも。おなじみの「うふふ」という感じのこの女性の絵。なんだか分かります?裏側に回るとこうなってまして、後ろから顔を出して記念撮影が出来るんですね。顔ハメ看板好きの方は、是非お試しくださいwこのほかには地元・坪林のお茶をつかった製品の紹介があったり。上手くスポンサーに還元するとか、そういう方向を考えているようです。入場料無料なのに、スタッフの方が説明してくれたりするので、力が入っています。#しかし、やって来る人は少ない・・・茶服の展示などもありました。台湾ではお茶の服とはこういうもの、というふうになったんですね。時代の移り変わりを感じました(^^;)<地下は特設展>地下は特設展の場所になっていて、行ったときは英国紅茶な展示でした。ダージリンとかの茶産地の紹介だったり、華やかな茶器の展示などがありました。個人的に気にいったのは、このラクダですかね~(笑)<左側の建物はお土産物屋さん>左側の建物にはお土産物屋さんがあります。文山包種茶の試飲をさせてもらえますし、あとはお茶を使った様々な製品を販売しています。お菓子とか茶を練り込んだ麺線とか茶油とか。お茶は、個人的には「んー」という感じだったので、麺線とお菓子を買ってきました。いずれにしても、かなり大幅にリニューアルされています。一度来たことがある人も是非、再訪してみてください。空いているのは、ちょっと勿体無いなーと思います。入館料無料なのに。1時間もあれば十分に見て回れますので、朝の時間の有効活用にも良いと思います。坪林茶業博物館住所:新北市坪林区水徳里水聳淒坑19-1號営業:9:00~18:00休み:毎月第1月曜日と旧暦の大晦日・元旦。不定休はWebサイト、Facebookで要確認。交通:MRT大坪林駅より大都会客運・坪林行きにて坪林下車。徒歩約5分。 MRT新店駅より923番(高速経由)、緑12番(一般道経由)に乗車。坪林站から徒歩約8分http://www.tea.ntpc.gov.tw/https://www.facebook.com/pinglin.tea.m続く。にほんブログ村別物になってますよ!
2016.02.19
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タイトルは”プチ茶旅”なんですが、今回の旅行記は長いですねw#色々と集大成でお送りしております夜は総統選挙のテレビ中継をずっと見ていて、旅行記的には面白くないので割愛。ようやく3日目です。3日目は、台北郊外の茶産地である坪林と木柵(猫空)。これらを公共交通機関のみ利用して回るには、どうしたら良いか?を検証してみました。結論からいうと、とても上手く繋がるので、日本のお茶好きさんのプチ茶旅には、大変良いのではないかと。茶畑も見られますし、茶藝館もあります。<坪林へ行くには?>まずは坪林に行きます。2014年に茶業博物館がリニューアルされました。それからしばらく行っていなかったので、ちょっと行ってみるか、というのが今回の旅のきっかけです。これまで台北から坪林に行くには、MRTで新店駅へ行き、そこからバスで約1時間というルートが一般的でした。【参考】台湾お茶旅行記(14)-文山包種茶のふるさと・坪林へそのあと、雪山トンネルの開通で宜蘭へ抜ける高速道路ができました。が、初期の頃は大型バスの通行禁止とか、色んな制約があったんですよね。今は普通に高速バスがバンバン走っていて、あの規制は何だったんだ?状態になってますが。で、高速道路が出来たおかげで、坪林に行く高速バスがあるとかないとか・・・あるならあるで、情報が流れてきても良いはずなのですが、あまり流れてこず。何かモヤッとしておりました。まうぞうさんに聞いたところ「大都会客運のバスで行けるはず」という情報を耳にしました。で、色々調べてみたところ、新店より少し手前の大坪林駅から乗れるらしいことが判明。今回はそのルートで行ってみることにしました。やはり実地調査は必要ですからね~。#とことん現地調査にこだわりますw<大坪林駅のバス停は少し歩きます>朝、MRTに乗って、大坪林駅へ。バス停がどこにあるのかをこちらの乗り換えマップで探します。あ、これですね。9028番。4番出口を出てみたところ、目の前にはバス停があり、沢山のポールが立っています。・・・が、ここにはありません。階段を上ってきて、そのままの方向へ1分ほど歩くと「羅東 蘇澳」と書かれた看板が出てきます。立派な待合室のあるところでした。奥の方に切符売場があるので、そちらへ行ってみます。時刻表を見てみると、1月から変わったみたい(2ヶ月間限定?)。アップにしてみます。左が平日、右が土日ですね。毎正時に出ているようですが、時々、飛んでます。平日だと8時、11時、14時、16時が飛んでて、土日は14時、16時が飛んでます。観光目的には、土日の方がダイヤは良いようですね。路線図を見てみると、羅東や蘇澳に行くバスが一部立ち寄るということのようです。割と遠方から来るので、帰りのバスは時間がずれやすそうですね。この点は頭に入れておいた方が良いかも。売場で切符を買いました。「坪林まで」と言うと、「次は9時ね」と言われました。52元でした。1元値下げ?高速バスだけあって、距離の割にはちょっと割高ですね。近くにコンビニでもあれば飲み物でも・・・思ったのですが、近くには無いようです。事前に買ってきた方が良さそうですね。5分前ぐらいにバスが到着。乗ってみました。自由席だったのですが、すぐに降りるので前の方に陣取りました。<坪林まで30分!>バスは定刻の9時に発車。バス停を出発すると、真っすぐ高速道路のインターチェンジへ。高速に乗ると渋滞も無く、スムーズそのもの。車窓の景色は高速道路なので、面白いものではありませんが。が、高速道路はやはり偉大。なんと、30分で坪林に着いてしまいました。これは早い!でも、ろびんさんによると、渋滞すると1時間かかったりするそうです。そうなると山道を走っても変わりませんね・・・坪林が結構山深いことを知りたい方は、新店から高速道路を通らないバスに乗っても良いかもしれません。本数が減ってそうな気はしますので、調べてから行った方が良いかも。<バス停の位置関係>ちなみにここのバス停は坪林の街の中からは、ちょっと外れています。一般のバス停では、坪林国中というバス停になるようです。坪林のターミナルの次のバス停みたい。向かい側に見えるのが帰りのバス停です。一緒に降りたおばさまたちも、帰りはどこで乗れば良いの?と聞いていました。目指す坪林茶業博物館は道路を渡って、橋を渡ればすぐ。徒歩5分ぐらいのイメージです。バス停と博物館の位置関係を地図で表すとこんな感じです。※OpenStreetMapの地図を使用。<A>高速バス・坪林バス停(坪林国中バス停)<B>坪林茶業博物館<C>坪林農会の直売所<D>坪林のバス停(新店・深坑方面行きのターミナル)それでは橋を渡って、坪林茶業博物館に行ってみます。時刻は9時半。博物館は9時開館なので、ちょうど良い感じです。続く。にほんブログ村便利になりました☆
2016.02.18
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鶯歌・陶瓷老街でお昼を迎えるケースもあると思います。そこで、老街内のお食事処とお勧めのお手洗いスポット(長居するなら重要!)のご紹介を。その他、茶器購入にあたっての攻略法あれこれをまとめてみました。<お食事処やお手洗いなど>鶯歌 茶器屋さんマップ内では、緑色の四角・A~Dで記載しています。<A>鶯歌光點美学館真新しいショッピングビルにはハニートーストが名物のカフェだったり、ファーストフードのお店(頂呱呱)なども入っていて、ちょっとした食事が食べられます。重慶街側の入口には、陸羽茶藝のドリンクスタンドがあったりして、休憩にも便利です。お手洗いも新しく衛生的。お店ももちろんですが、老街歩きの拠点としても有効に活用できそうです。<B>富貴陶園重慶街にある、ギャラリーレストランといった趣のお店です。セットメニューが各種用意されており、ゆっくりと食事を楽しむことができます。お値段は300元以上からと台湾の相場からすれば高級の部類ですが、雰囲気はピカイチです。入口のところにメニューブックが出ていたりするので、それを見て判断されると良いかと。http://www.fugui-yingge.com.tw/<C>老街陶館2階の甕仔麺観瓷の入っている老街陶館2階に、簡単に麺を食べられるお店があります。フードコートに近い雰囲気なので、割と入りやすいのではないかと。甕仔麺の向かいにはドリンクを売っているお店があって、休憩にもよさそう。老街陶館はお手洗いも割と衛生的なので、その点でもお勧めできますね。<D>厚道飲食店ローカルなお店もOKの方でしたら、排骨飯や鶏腿飯の美味しい、こちらのお店。昔のレトロな雰囲気を再現した面白いお店で、週末は行列の絶えない人気店です。オリジナルの名前の付いたドリンクメニューも豊富。休憩にも良さそうです。支店が三峡の清水祖師廟の向かいにあります。https://www.facebook.com/hodow.tw<各店の品揃えとお値段>鶯歌のお店を何軒か回ると気づかれると思いますが、どこのお店も同じような商品を扱っており、あまり値段も変わりません。茶器メーカーの数は限られていますし、売れ筋の商品は大体決まっていますから、どうしてもこうなります。価格が比較的お手頃なメーカー製の茶器を購入されるのでしたら、基本的にはどこのお店でも買えると思いますし、お値段も大差ありません。なので、「見やすい」「買いやすい」「店員さんとフィーリングが合う」とか、そんな感じでお店を選べば良いと思います。お店によって違い&個性が出るのは、作家物の茶壺だったり、一点ものの商品群です。品数はさほど多くないかもしれませんが、これらはお店によって、かなり個性が出ます。「どこのお店も、そんなに変わらないな」と思ったら、こうした作家物のラインナップを見ていただくと、お店の個性やセンスなどが分かると思います。<安い茶器と高い茶器の違いとは?>茶器は本当に値段もピンキリです。初めての方ほど、どれを選んで良いのか迷われることもあるかと思います。例えば茶杯なら1つ10元の激安なものから、1000元を超えるようなものまで、本当に色々あります。安いものは規格品で、絵付けはプリント。大陸からの輸入品が多くを占めます。あんまり安いものだと形が少し不格好だったり、色が微妙だったり。安いものほど日本人好みな、シンプル&無地のものが無いんですよね。中には歪んでいたり、印刷がずれていたりするのもあります(^^;)有名メーカー製のお値段がそこそこするものは、造形もきれいですし、絵付けもしっかりしています。見栄えも勿論ですが、持ったときの感覚や唇に当たる際の滑らかさなど、お茶が美味しく感じられるような工夫が随所に散りばめられています。お値段なりの理由は、きちんとあります。一点ものや手描きの絵付けのものは、やはり高級品。お値段はかなりしますが、風格もあり、それこそ一生ものです。安物すぎる茶杯だと、せっかくのお茶の味がなんだかスポイルされるようにも感じます。個人的な経験から言うと、安くても50元前後ぐらいを1つの目安にすると良いかも、と思います。茶壺の場合、大きく違うのは水切れの良さですね。工作精度がもっともハッキリ出る部分です。良心的なお店では、水切れのテストをさせてくれたりもするので、それなりのお値段のものを買う場合は、お願いしてみることをお勧めします。あと道具ですから、やはり持ったときの感覚はとっても大事です。見た目は良くても自分の手になじまない・・・では、道具としては失格です。気になるものは、どんどん触らせてもらって、納得のいくお買い物をしましょう。なお、茶壺は小さければ小さいほど&薄手になればなるほど、生産が難しいので高価になります。それをするのにはとっても技術が必要で、職人さんの長いキャリアと弛まぬ研鑽が必要なんです。逆に言うと、有名作家さんのものでも、ちょっと大きめのものなら割とリーズナブルに購入できたりします。道具の見立ては、やっぱり身銭を切って、色々試さないと難しい部分もあります。良いものを沢山見て、実際に触り、使いつつ、時には失敗して後悔する。とにかく経験と時間(そして授業料w)が必要です。まずは手の届く範囲で少しずつ買い求め、親しんでいくことをお勧めします。上級者さんであっても、誰しも必ず通る道ですので。<よく見かける台湾の茶器ブランド>色々なお店でよく見かける茶器ブランドの特徴を知っておくと、商品を選びやすくなるかと思います。Webサイトや実際の製品を色々見てみると、スタイルや特色が少しずつ頭に入ってくるでしょう。贔屓のブランドが見つかったら、直営店でお買い物をしてみると良いと思います。直営店限定のモデルなどがあったりしますので。一部のブランドを列挙してみます。○風清堂 Facebook陶瓷老街や近くに直営店あり。記事内参照のこと。○三希 Web陶瓷老街に直営店あり。記事内参照のこと。○陶作坊 Web陶瓷老街や近くに直営店あり。記事内参照のこと。台北の永康街など市内各所にも直営店あり。○台湾丞漢 B-choice Web総合的に茶器・茶道具を扱う会社。茶器はもとより、茶巾や細かな茶道具、電気ケトルまでカバー範囲はもの凄く広いです。比較的リーズナブルな価格のものが多く、コストパフォーマンスに優れるものも多数(時に外れもあります)。最近のヒット商品は、客家の花布をデザインした茶器類でしょうか。○宜龍 Web総合的な茶器メーカー。クラシックな茶器もありますが、最近目立つのは磁器とガラスを組み合わせたモダンでアイデア商品的な茶器のライン。台北の永康街・永康公園の近くに支店あり。鶯歌・陶瓷老街に直営店はありません(2016年1月現在)。○建窯 Facebook総合的な茶器メーカー。比較的お手頃なものが多いです。シンプルで日本人好みな茶器もありますが、ゴテゴテした中国風のデザインのものも多く、好みは分かれるかも。台北・重慶北路のカルフールの向かいに典蔵陶藝行という代理店があり、そこで買うことも可能(事務所チックなので雑然としてますが)。○醇品 Webクオリティーの高い茶器に特化したメーカー。お値段は結構しますが、デザインや絵付けなどは、さすがと思うことも多いです。台北・永康街に直営のショールーム兼ショップがありますが、訪問するだけでも予約必須。○飄逸 Webボタンを押すと茶湯が落ちてくるマルチティーサーバーやポリカーボネート製の茶漉し付き水筒など、異色の茶道具を開発・生産するメーカーです。人と同じことをやらない会社なので、生産しているものはここが最初に発明したものばかり。ある意味、オンリーワンの会社です。<台北や日本との品揃え・価格差について>台北では茶器を扱っているお茶屋さんというのは、意外と多くはありません。置いてあっても「お客さんの利便性のために、とりあえず置いています」程度の力の入れ方が多く、種類が少なくてあまり選べなかったりします。また、鶯歌で買うのと台北などの市中で買うのとでは、価格差があることが多いです。#直営店でしっかりしているところなら統一価格だったりしますが。なので、欲しい茶器がいくつもある場合には、鶯歌まで行った方が色々選べて楽しい&お得に手に入ると思います。それから日本国内との販売価格差ですが、結構大きいです。茶器は重い&壊れやすいので運送費・歩留まりを見ないといけないということもあります。が、最も大きい理由としては、茶器は食品(お湯やお茶)に触れるものなので、販売目的で輸入する際には日本の食品衛生法に基づく検査が必要なためです。身体に有害なものが染み出てきたら国民が困る、ということで輸入の際には、国内の機関で検査することを日本政府が求めているのです。その検査費用分と検体の費用が価格に上乗せされてしまうので、どうしてもお値段は高くなってしまいます。そういう日本の検査制度のせいで高いのであって、お店がぼったくっているわけでは無いので、念のため。#個人で日本国内に持ち込み、自分で使用する分には自己責任なので問題ありませんが、他の人に販売すると食品衛生法違反となります。そんな理由で、日本国内では茶器は割高になります。が、割れ物・重いものを運ぶ手間が省けることや検品や商品のアドバイスなどは期待できます。「目利きに自信が無い」「どれを選んで良いか、よく分からない」という場合は、必要に応じて、国内のお店を利用するのも良いでしょう。鶯歌ガイドは以上です。にほんブログ村旅行記は続きます♪
2016.02.17
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続きまして、陶瓷老街のもう1本の見逃せないストリート・重慶街にあるお店の紹介です。写真のように庶民感覚な通りでしたが、最近は新しいスポットのオープンなどもあって、ここ数年で変化の起こっている通りでもあります。#上記の写真はちょっと古いです。以下の住所記載の後にある、「左側」「右側」というのは、育英街の方から駅へ向かってどちら側かで記しています。鶯歌 茶器屋さんマップの一筆書きルートに沿ったものですので、見る際にはご注意を。【陶瓷老街・重慶街】<11>観瓷重慶街にある煙突が目印のショッピングビル・老街陶館の2階にある茶器・茶道具のお店です。茶壺、蓋碗、茶杯、茶盤、各種茶道具類など何でも揃います。他と比較するとガラス製品の品揃えが多めのような気もします。割と穴場的な場所なので、比較的空いていますし、お店がそんなに広くない割にはディスプレイが見やすく、通路の幅も広いので、ゆっくり商品を吟味できます。日本人好みなお店かと。店員さんに声をかけやすいというのも、結構見逃せないポイントかも。住所:新北市鶯歌区重慶街95號2F(右側)<12>陶作坊 鶯歌重慶店陶作坊の支店です。こちらは文化路店よりもお店が広いので、商品の展示にも気が配られていますし、ゆっくり商品選びができそうです。新製品などをゆっくり見たいなら、こちらかも。アウトレット商品もほんの少しですが置いてある時もありました。住所:新北市鶯歌区重慶街126號(左側)<13>文化壺藝茗坊老街陶館の向かいにある青い看板のお店。台湾の手作り茶壺の品揃えが豊富。色々装飾を施したものが目立ちますが、日本人好みのシンプルデザインの商品もあり、お値段は比較的お手頃。ショーケースに入った商品も見やすく、ゆっくり商品が吟味できそう。茶壺を買うならチェックして損は無いお店かと思います。住所:新北市鶯歌区重慶街108號(左側)http://www.topcreator.com.tw/Demo-culture-teapot/<14>鶯歌光點美学館こちらはお店ではなく、ショッピングビルです。2015年2月オープン。中には陸羽茶藝のお店や柴焼の専門店、茶葉店などのほか、様々なお店が入っています。このビルができてから、重慶街はだいぶイメージが変わった印象です。住所:新北市鶯歌区陶瓷街18號(右側)Facebook<15>和昇茶陶坊重慶街を歩いていると、途中で少し膨らむように分岐し、元に戻る道があります。その膨らんでいる側の小径にある、茶器や茶道具を総合的に扱うお店です。家族経営な雰囲気の漂う庶民的なお店で、店内は少し雑多な感じ。他のお店にある商品でも、お値段がほんのり安いものもあったりして、お買い得商品も見つかりそうです。住所:新北市鶯歌区重慶街62-2號(左側)<16>子士小舗重慶街の比較的駅寄りの方にある、茶器や茶道具を総合的に扱うお店です。開放感があって入りやすい印象。お店はあまり広くはないのですが、所狭しと様々な茶器や茶道具が置いてあります。三希の商品などが多く、日本人好みなものが多くあります。ただ、通路が狭い上に、人気のお店なのかお客さんがひっきりなしなので、荷物を商品にぶつけたり引っかけたりしないよう、ちょっと注意が必要かも。住所:新北市鶯歌区重慶街63-1號(右側)<17>騰龍陶瓷老街の入口にほど近いところにある、茶器や茶道具を総合的に扱うお店です。入口のドアが重たそうで、入るのに少し勇気が要るかもしれませんが、入ってみると、奥まで広い店内で、商品もとても見やすいお店です。メーカー製茶器を中心に商品アイテム数もかなりあり、茶巾やマット類の品揃えも豊富。日本人好みの商品も多いです。店員さんがいつもお店の奥のレジ付近にいるので、用があるときは呼びに行かないといけないのが、ちょっと難点。時々、子士小舗の値札の付いた商品もあって、おそらく系列店だと思います(子士小舗の社長の名前が騰龍さんなので)。向こうでゆっくり見られなさそうなら、こちらが良いかも。住所:新北市鶯歌区重慶街55號(右側)次はお食事処や攻略法などを。続く。にほんブログ村茶道具を見るなら、こちらでしょうね
2016.02.16
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続きまして、陶瓷老街のメインストリート・尖山埔路にあるお店の紹介です。鶯歌でお買い物をしている感のある通りなので、ぜひ歩いてみたいところです。以下の住所記載の後にある、「左側」「右側」というのは、駅方面から向かってきてどちら側かで記しています。【陶瓷老街・尖山埔路】<4>禮享陶坊老街に入ってすぐ。線路を渡る跨線橋歩道の前ぐらいにあるお店です。こちらのお店は作家物の茶壺の品揃えが多く、それも日本人に人気の呉政憲の作品などがあったり、小ぶりの茶壺も多いので、日本人好みのお店だと思います。「安い」というよりは「良いものを揃えている」という印象ですが、お店は庶民的な雰囲気で、お値段も割と抑えめ。水を入れてのテストをさせてくれたり、面倒見も悪くなく、買いやすいお店ですね。日本人とみるや、書籍『はじめての台湾茶』に載っていることをPRしてきたりするので、日本人はウェルカムのようです。作家物の茶壺が欲しいなら、ぜひ覗いておきたいお店です。住所:新北市鶯歌区尖山埔路8號(右側)Facebook<5>風清堂 老街茶器館ご存じ風清堂。老街にもお店が複数ありますが、どこもレイアウトは明るくきれいなイメージ。比較的入りやすいです。ここは真向かいにもお店があって(★は省略)、妙に密集している感があります。写真のお店が「老街茶器館」で、お茶寄りな品揃えです。反対側のお店は「老街藝術館」で、壺などが多いですが、茶器も少し置いてます。住所:新北市鶯歌区尖山埔路30號(右側)※老街藝術館は、尖山埔路15號(左側)<6>三希よく見かける茶器メーカーの1つ・三希のお店です。大きなお店ではありませんが、三希の商品が色々置いてあります。三希の茶器は割とシンプルなデザインでカチッとしたつくり。指に少し水をつけて縁をこすると甲高い音のする響杯が有名です。あちこちのお店で三希の商品は見かけると思いますが、ブランドのイメージショップ的なところでもあるので、チェックしてみると良いかもしれません。住所:新北市鶯歌区尖山埔路31號(左側)<7>弘祥茗壺総合的に茶器を扱うお店です。割と庶民的なイメージで入りやすいかと。店頭には1つ10元というような激安な茶杯、茶器が並んでいます(ほこり被ってたりしますけど)。間口は広くありませんが、奥に長細いつくりで、茶壺の品揃えも多いです。茶壺に関しては、手前の方は比較的お手頃ですが、好みは分かれそう。奥の方に行くほどにお値段も高くなります。尖山埔路の中では、茶道具類もそこそこある方だと思いますので、その点では重宝するかも。住所:新北市鶯歌区尖山埔路37號(左側)<8>鎮勝陶坊駅方面から尖山埔路をしばらく歩いて行くと、右側に陶瓷街という小さな通りが出てきます。そこを越えて、2軒ぐらい先の左側にあるお店です。茶壺がメインの品揃えのお店ですが、高山茶・プーアル茶などお茶も並べていたりします。安めの茶壺の他、1500元ぐらいからのお手頃な手拉壺(手作り茶壺)が結構あります。入門編にはいいかも?と思いますが、デザイン的には好みが分かれそうです。好みに合えば、ですね。住所:新北市鶯歌区尖山埔路59號(左側)<9>陶禮陶坊尖山埔路と育英街の交差点付近。セブンイレブンの真向かい、左側にある店舗です。「ん、さっき似たような名前のお店無かったっけ?」と思うかもしれませんが、その通り。<4>で紹介した、禮享陶坊の姉妹店です。少し奥まった場所にある分、ゆっくり見られそうです。こちらはお店としては少し小さいので、茶壺の品揃えは少なめ。ただ、メーカー製では無い、蓋碗の良いのがあったり、煮水器も良いのがあったり、と良いもの揃えるお店だなーと思います(勿論お値段はちょっとしますけど)。住所:新北市鶯歌区尖山埔路105號(左側)Facebook<10>臻味茶苑番外編で茶葉の専門店です。看板には「茶器」と書いてありますが、置いてませんw尖山埔路を育英街を越えてズンズン突き進み、鶯歌国小の校門の前ぐらいにあります。こちらは、福山雅治とCMで競演したことで有名な、呂禮臻老師のやっているお茶屋さんです。茶人の好みそうなお茶が揃っています。台北に現在2店舗(迪化街と永康街)に支店があり、そちらで買うことをお勧めしますが、「どうしても呂老師に会いたい!」という場合は、こちらに来ましょう。ただ、茶藝界の有名人のため、出張で不在のことも多いのと、お茶は呂老師とお話しして出してもらうスタイルなので、一見さんには厳しいかも。まずは台北のお店に通って、ファンになったらどうぞ。住所:新北市鶯歌区尖山埔路169號(左側)台北の支店:(迪化街)台北市迪化街156號 Facebook(永康街)台北市金山南路二段13巷19號 Facebook次は重慶街編です。続く。にほんブログ村こっちは茶壺屋さんが多い印象ですね。
2016.02.15
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というわけで大渓から桃園経由で鶯歌に到着しました。お茶好きのみなさんは、大体、陶瓷老街のお店で茶器を買われると思います。初めての方でも、こちらを歩けるような地図を作成してみました。2016年の最新版です。※OpenStreetMapの地図を利用しています。小さくて見にくいかもしれませんが、ブログの限界です。ご容赦ください。スマホで見て、画像を保存するなどして、上手く活用ください。上記のマップに従って、ご案内をしてみます。※なお、台北から鶯歌駅までの行き方は、こちらを参照ください。台湾・茶器と茶荘めぐり(2)-鶯歌への行き方&陶瓷博物館<鶯歌駅から陶瓷老街への行き方>鶯歌駅から茶器屋さんの集まる陶瓷老街までは、少し離れています。徒歩で約10分ぐらいかかります。比較的歩きやすい道順は、上記の地図に青い矢印で書き入れています。スタートは右上にある鶯歌駅です。1.鶯歌駅の改札を出たら、右側へ。文化路の出口へ行きます。2.駅を出たら、駅を背にして右の方へ。青い矢印の通りに道なりに進みます。少し下り坂です。3.交差点に出ます。以前は歩行者用信号がなかったのですが、最近はあるので、それを使って鋭角に右折します。4.ガード下を通って線路をくぐります。くぐってすぐの交差点を左折します。5.少し上り坂を道なりに登っていくと、冒頭の写真の場所へ出ます。陶瓷老街は、地図では左の方の星マークが密集しているあたり(赤いエリア)。尖山埔路と重慶街、育英街を三辺としたトライアングルになっています。冒頭の写真はその頂点部分で、左が尖山埔路、右が重慶街です。このうち、尖山埔路は街並みが整備されて、いわばメインストリートのような感じになっています。<お店の紹介>では、地図の星印の番号順に簡単にお店(基本、茶器店)のご紹介を。駅から陶瓷老街に進み、尖山埔路→育英街→重慶街と一筆書きで進めるように番号を振っています。さて、お店の選定基準です。お皿がメインで茶器も置いているお店というのは、陶瓷老街にも結構あります。が、そうしたお店は外して、茶器がメインの専門店と思われる店に絞りました(1軒だけ茶葉専門店があります)。あとは、このブログの特性を考え、初心者さん~中級者さん向けのお店にしました。上級者の方になると、好みのスタイルがハッキリしてくるので、スタイルが合わないと紹介しても意味がありません。自分で探しましょう。初心者の方でも入れるということで、あんまり高級そうだったり、マニアックすぎるかも、というお店は外してます。比較的オーソドックスな、普段使いか若干よそ行きな程度の茶器を扱うお店がメインです。また、仕入れ向きの問屋も外してます。#プロの方は自分の足で苦労して探してください。商売にするつもりなら、ネットの情報に安易に頼るような横着をしてはいけませんw【鶯歌駅から陶瓷老街・陶瓷博物館への途中】<1>風清堂 藝品部日本人の評価も高いメーカーである風清堂。その本社の横にある、あまり飾り気のない直売部です。風清堂の茶器は、デザインはオーソドックスながら薄手で使いやすく、お値段もプリントもののお手頃なものから手書きの高級なモノまで幅広くあります。初心者さんから上級者の方まで、長くお付き合いできるメーカーではないかと。こちらのお店は駅から近いからか、日本人の方もよく訪れるようで、店員さんは日本人慣れしてます。(このブログのせい?笑)日本語は通じませんが、電卓叩いて金額を見せてくれたりするので、お買い物しやすいかもしれません。少し重いものを買うときにも重宝しますし、在庫も多いので、同じ商品のまとめ買いにも便利です。<2>風清堂 茶具部陶瓷老街へ曲がる交差点付近にある風清堂の支店です。こちらは少し照明を落とした、シックな店構え。茶器をメインに扱っていて、ディスプレイも上手なので、茶席のイメージなどは湧きやすいかも。<3>陶作坊 文化路店陶瓷博物館へ向かう途中にある、茶器メーカー・陶作坊の支店です。陶作坊の茶器は、温かみのある色合い・印象の茶器が多く、特にアルコールランプ式の煮水器セットは大ヒット商品になっています。支店は多数ありますが、こちらのお店の魅力は少し難ありのアウトレット商品があること。市価の6割引きという破格値で、少しピンホールのある商品などを販売しています。この3店舗については、過去記事も参照下さい。台湾旅行記2012初夏(3)-鶯歌の茶器屋さん(文化路編)次は陶瓷老街・尖山埔路編です。続く。にほんブログ村今回のを一応、決定版としたいと思います
2016.02.14
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大渓老茶廠の見学を1時間ちょっとで終えましたので、次は大渓老街に行きましょう。帰りのバス停は、道路の反対側です。11時35分のバスに乗りまして、大渓老街を目指します。台湾好行バス・小烏来線には大渓老街のバス停が2つあります。1つは中山路老街(新南老街)で、もう1つは和平路老街。順番としては手前の中山路老街で降りるのが良いのでしょうが、お昼を食べたいので、和平路老街で降りました。#最初のバス停を無視したら、運転手さんに「ここで降りないの?」と聞かれましたw<百年油飯>大渓の街の中に着いたのは、ちょうど12時なので、まさにお昼時ですね。バス停から少し戻り、民権路の交差点を入ります。ローカルな市場の中を突っ切りまして、やって来たのはこちらのお店。百年油飯さんです。清の時代に行商から始まったお店だそうで、百年以上続いているから百年油飯とのこと。ローカルな食堂という感じです。席を確保してから、並んで注文するスタイルです。私は席を確保せずに、並んで空きが出るだろうという前提にしていたら、ちょうど空いたのでラッキーだったかも。こちらの看板メニューは、おこわのような油飯なのですが、看板メニュー3種がセットになった「百年三寶」というのがあったので、それを注文しました。油飯、肉捲、肉羹湯がセットになったものです。油飯は味が程良く染みて美味しいです。少し重たいかなーと思っていたのですが、少し甘辛のソースがかかっていて、これをつけて食べるとだいぶ軽い感じで食べられます。肉捲はなかなかボリューミー。かまぼこのような食感なので、美味しく食べられます。2種類のソースを使い分けて食べると飽きませんね。スープも具だくさんで、この3つで十分満腹ですね。120元は若干観光地価格ですが、まあ悪くないかと。游記百年油飯住所:桃園市大渓区民権路17号https://www.facebook.com/BaiNianYouFan/<和平路老街と新南老街>食事を終えて、角を右へ。和平路老街に出てきました。やはり、週末は人が多いですね~。こちらはお土産物屋さんあり、食事のできるお店もありなのでローカルな食堂OKの方なら、食事をとるのも良いと思います。衛生的な面で不安が・・・という方は、大渓老茶廠で食べてきた方が良いかも。大渓は水が良いということで、豆腐関連商品(有名な豆干とか)が有名なので、軽く豆花を食べるのもいいかもしれません。和平路老街を歩いて、川の方に向かっていくと、福仁宮が。その先の角を左に曲がると、川沿いの公園などが整備された道に出ます。トコトコ歩いて行くと、右手に蒋介石の銅像が出てきたり。もうちょっと先に行くと、日本時代の建物である武徳殿なども出てきます。その手前の路地を入れば、中山路老街とも呼ばれる新南老街。こちらの方が人は少なくて、日本人の好きな老街かな、と思います。和平路老街の入口から、新南老街まで寄り道せずにぐるっと散歩をすると、大体30分ぐらいでしょうか。かなり端折って説明しましたが、大渓の観光は、以前の旅行記を参考にどうぞ。台湾かけあし旅行(3)-大溪の中山路老街と中正公園台湾かけあし旅行(4)-大溪の和平路老街細かくみていくと、2時間とか3時間ぐらいは楽しめるかと。<大渓のバスターミナル>新南老街の少し先の交差点付近にバスターミナルがあります。大きなバスが出入りしているので、すぐに分かるかと。大渓バスターミナルからは各地へ行くバスが出ているので、ここから三峡や鶯歌へ直接行くこともできます。ただし、台湾好行バスはここを通らないので、好行バスに乗るには大通りまで出ないと行けません。私はここから、直接鶯歌にバスで行ってみようと思ったのですが・・・鶯歌行きは一番右の列。11:55の次は14:40、16:05と、あまり本数がありません。んー、これ、タイミングを合わせるのが、なかなか難しそうですね。13時台があればベストだったんですが。三峡経由で鶯歌に行く手もありますが、普通のバスは停留所に各駅停車なので、時間かかりますからね。鶯歌に夕方到着してもお店が閉まってたりするので、このへんは何を優先するかで決まりそうですね。ちなみに2016年1月現在のバス料金は以下の通り。桃園まで46元、鶯歌45元、三峡46元です。悠々カードも使えるので持っていると便利です。なお、鶯歌行きのバスは、鶯歌駅の博物館寄りの出口に発着するようです。終点2つぐらい手前の加油站バス停で降りれば、鶯歌陶瓷博物館と陶作坊文化路店の間あたりなので、陶瓷老街に行くのにも便利ではないかと。私は鶯歌に早めに行きたかったので、一旦、桃園に出て、そこから電車で鶯歌へ向かいました。桃園駅の1駅隣が鶯歌駅なので、バスの時間が合わないようなら、これが一番早そうです。続く。にほんブログ村午前中に老茶廠。昼は老街で、午後は鶯歌or三峡ってのがお勧めですね
2016.02.12
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というわけで、大渓老茶廠へやってきました。<大渓老茶廠とは>こちらは元々、日本統治時代の1926年に、三井合名会社が作った角板山工場です。三井というよりも、日東紅茶というブランドの方がピンときますね。かつては輸出用紅茶を主に生産していて、最盛期には年間約600トンの紅茶を作っていたそうです。戦後は政府直轄の台湾茶業公司、そこが民営化された台湾農林の手に渡って生産が続けられました。が、1956年に火災が発生。1959年に再建したものの、その後は国際市場の動向などもあり、生産量は減少。ついに1995年に、生産を停止しました。しかし、2010年に観光施設として生まれ変わり、今日に至るとのことです。火災に遭ったとはいえ、再建の際には総統・蒋介石の要請で当時の構造を忠実に再現したとのことです。観光施設へのリニューアルによって、新しい建築と当時の建築が入り交じった面白い建物となっています。入口を入ると、お茶の販売コーナーになっています。コンクリート打ちっ放しの空間に、美しくデザインされたお茶の缶が整然と並んでいる姿は、なかなか格好いいです(^^)照明なども吊り下げライトになっていて、モダンな空間ですね。順路としては、2階→1階と回るのが正解のようなので、レジカウンター奥にある通路から、2階へ上がってみます。1階にはカフェもあって、簡単なランチもとれるようです。<2階は発酵を考えた機能的な作り>2階の多くは室内萎凋の場所になっています。木を組んで作った高い天井になっています。天井が高いのはイギリス式なんだそうです。このフロア、紅茶の命である発酵を左右する、萎凋を行っている場所です。それだけに、特に空気の流れには、ものすごく工夫がされているようです。このような大型の換気扇がいくつもあったり、1階の機械(乾燥機)から発せられる熱を上手に活かすため、大きな空気穴が設けられていたり。窓は空気を取り入れやすいよう、90度回転する開口部の大きい作りになっていたり。 この窓は日本スタイルだそうです。そういえば、昔の木造校舎の窓っぽいですねw萎凋棚の棚はヒノキで作られていました。奥の方の空間には台湾のお茶の品種の紹介があったり、当時の電気工事図面なども展示されています。非常に機能的なつくりになっているのですが、それゆえの機能美を感じられるステキな空間です。しばらく見学をしてから、バルコニーに出てみました。なんとなく懐かしさを感じる佇まいですね。もっとも、こうした古い部分と新しい部分が組み合わされている感じです。中庭の池はこんな感じですし、カフェコーナーなどはガラス面の多いスタイリッシュなものになっています。<1階には古い機械や日本時代の展示物も>続いて、1階の展示コーナーへ。こちらには昔工場で使われていた古い機械が展示されています。こちらはパッキングマシーンだそうです。歯車がたくさん付いていて、実にメカメカしいつくりです。農家の孫的には、唐箕(とうみ)だ!と思いましたが、原理は一緒ですね。風の力でお茶を選別する機械だそうです。軽いものほど遠くに飛んでいくわけです。こちらはお茶の切断機械だそうです。こうした機械があちこちに置いてあります。当時としては機械をたくさん導入した、最新鋭の工場だったことを偲ばせます。年産約600トンというのは伊達ではないです。また、当時の工場の写真があったり、昭和十九年度と書いてある、日本時代の資料なども展示されています。ちなみに三井合名が最初に台湾に進出したときは、このような出張所から始まり、次々と工場を作っていきました。こちらの工場は大正十五年に作られたのですね。三井は、いくつもの場所に工場を作って、様々なお茶を生産していたようですが、輸出用の紅茶はここが主に担っていたようです。日本にせよ台湾にせよ、特段資源はない国です。なので、こうして一生懸命、外貨を稼いでいたことが分かりますね。と同時に、当時の日本は、紅茶作りにかなりの技術を持っていたことが分かります。これをもう一度復活させたら、国産紅茶も面白いのに、と思いました。なお、こちらではすぐ近くに茶園はないのですが、台湾農林は少し離れたところでお茶を栽培しており、ここで実際に製茶も行っているそうです。その区画はこんな感じでした。ここの販売コーナーに並んでいる有機の緑茶や紅茶などが、その商品のようです。コスト的には海外産には敵わないので、特色のあるお茶に絞って生産しているようです。<有機のお茶が主力>ぐるっと工場を回ってきまして、販売コーナーに戻ります。ゆっくり見ても1時間弱ですね。お茶の品揃え的には、有機の紅茶と緑茶が主軸のようです。この他、伝統的なパッケージを復刻したと思われる、どことなく懐かしいスタイルのお茶も。ここは建物もそうですが、缶のデザインもスタイリッシュになっていて、デザイナーさんがキチッとデザインコンセプトを詰めて作っている感じがします。ここを持っている台湾農林は、大きな会社なので、このへんはさすがですよね。#術中に見事にはまりまして、お茶を4種類ほど買ってきましたwなお、販売コーナーの中にも、色々な機械が置いてあります。こういうのが置いてあっても、違和感が無く、オブジェのように溶け込んでいます。気になったのが、なぜかプーアル茶推しなところですね。こんな、プーアル茶の壁みたいなのもありましたし、自由に試飲できるお茶がなぜかプーアル茶…そこは紅茶じゃないんかーいと突っ込みを入れたくなりました(笑)おそらく、中茶の台湾の代理店になっているんでしょうね。大手の会社はお付き合いも色々大変ですw<日本統治時代の台湾茶を知りたい方にオススメ>大渓老茶廠は、日本統治時代のお茶づくりや歴史に興味のある方には面白いところだと思います。見学は大体1時間~1時間半程度で見終わると思いますので、好行バスで訪れるには便利かと。もう1時間ぐらい足して、カフェコーナーでお茶を飲んだり、ランチをとるのも良いかもしれません。ただ、その場合は早めに行った方が良いと思います。朝一番はさすがにガラガラでしたが、11時頃には、かなりお客さんが増えてきていたので、休日のランチは争奪戦になるかも、と思いました。残念ながら茶畑は見られませんが、大渓の古い建物巡りと併せて回ると、とても良い観光コースになりそうですね。大渓老茶廠住所:桃園市大溪區新峰里1鄰 復興路二段732巷80號営業:10:00~17:00(1日に3回ほど、スタッフの方が工場を案内してくれるそうです)休み:無休 …のようですが年末年始、春節期間などは確認した方が良いかもアクセス:台湾好行バス・大渓老茶廠バス停下車 徒歩2分(休日のみ) 大渓バスターミナルから復興行きに乗り水流東バス停下車 徒歩2分http://www.daxitea.com/にほんブログ村美しい工場です♪
2016.02.10
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翌朝。今日は大渓老茶廠へ行きます。大渓老茶廠~大渓老街~鶯歌の1日プチ茶旅です。旅の出発は台鐵・台北駅から。まずは桃園を目指します。各駅停車で行っても良いのですが、時間的にちょうど良かったので自強号に乗車しました。9時桃園発の台湾好行バスに乗りたいので、この時間は絶妙なのです。桃園駅に着いてみると、駅舎が新しい駅舎に切り替わっていました。橋の上にあるタイプですね。旧駅舎と線路は撤去工事をしてました。上記の写真でいうと、右側の出口へ行きます。好行バスの看板が出てますね。右側はあまり栄えていない、いわば駅裏なので、割と広々してます。奥の方に見えるのが桃園客運のバスターミナルです。以前の駅舎より駅裏に移動したので、バスターミナルが分かりやすくなったのは良いですね。前に来たときは迷いましたから…ファミリーマートのところまで行くと、ターミナルの建物がハッキリ見えます。ちなみにこのへんは東南アジアな方向けのお店がたくさん。台湾じゃないみたい…バスターミナルの中へ入ってみると、こんな感じです。よくあるタイプのバスターミナルです。切符売場は閉まっているので、どこで切符を買えば良いか…と思ったら、こちらのお兄さんの所ですね。ここでお兄さんに声をかけて、好行バスの一日券を買います。これで1日、乗り放題です。定価は150元なのですが、シーズンオフだからか2割引の120元でした。一緒に各バス停の時刻表もついてくるので、大変便利です。時刻表です。10時迄は30分おきですが、それ以降は本数が少なくなります。そして、注意すべきは運行日です。この台湾好行・小烏来線は、休日(土日と台湾の祝日)のみの運行なのです。好行バスだと、大渓老茶廠まで一本で行けますが、平日の場合は大渓バスターミナルで、復興行きのバスへ乗り換えが必要です。ちょっと面倒ですが、平日の方がゆっくり見られると思うので、そのへんはトレードオフですね。大渓老茶廠までは、ここから大体1時間ぐらいかかります。朝10時オープンなので、9時発のバスで行くと、オープンと同時に入れる感じです。休日は割と混み合うので、この時間が良いのではないかと思います。一番右側のレーンからバスに乗車。こんなバスです。乗ってみると、一般バスと変わらない感じですね。休日のみ運行なので、台湾好行バスの中でも、ローカル感が漂う感じです。バスは市内を抜けて走っていきますが、やはりそこは好行バス。止まる停留所の数が少ないので、一般路線と比べると、早く着きます。大渓老街までが大体30分強でしょうか。バスはそこからさらに山の中へ入っていきます。このバスが走るのは、省道7号線。北部横貫公路という台湾北部の中央山脈を突っ切る横断道路です。なので、割と険しい感じの道を走っていきます。目的地の大渓老茶廠からもう少し山の中に行くと、新興の高山茶産地としても知られる拉拉山に至ります。大渓からしばらく走ると、慈湖へ。このへんは蒋介石・蒋経国の墓所があるところです。バスは何故かトイレ休憩のため、経国記念館に5分だけ停車。運転手さんがタバコを吸いたかっただけのような気もします…(^^;)バスはさらに山道に入っていき、くねくねした道を走ります。桃園市復興区(かつての桃園県復興郷)の入口付近にある大渓老茶廠バス停で下車しました。ここで下車したのは私だけでした。他のみなさんは、この先にある小烏来スカイウォークが目的地みたいですね。一般のバス停だと、水流東というバス停になるようです。大渓バスターミナルから、復興行きのバスに乗れば30分か40分だと思います。バス停を降りて、住宅街の道を2分ほど歩くと大渓老茶廠です。台北駅から順調なら2時間弱の小旅行ですね。続く。にほんブログ村日帰り茶旅にいかがでしょう?
2016.02.09
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入国審査の長い行列もあり、台北行きのバスに乗れたのは、午後5時。金曜日の夕方ということで、嫌な予感はしていましたが、案の定、高速道路から断続的な渋滞に捕まります。台北駅からMRTを乗り継いで、ホテルに到着。この時点で、既に6時半過ぎてました。午後出発の桃園着の便だと、やっぱり初日はほとんど動けませんね。<金峰魯肉飯へ>とはいえ、今回はとにかく時間が無いので、お茶屋さんを1軒攻略することにします。その前に途中の中正紀念堂駅で降りて、金峰魯肉飯でご飯を食べていきましょう。夕食時なので少し並びましたが、回転が速いので、10分もしないうちに席に着けました。やはりこちらが美味しいですね。個人的には、刻んだセロリの入ったスープを飲むと「台湾に来たな」という感覚になりますw<春點・Spring Pointへ>お腹も落ち着いたところで、MRTにもう一度乗り、新店方面へ。4つ先の萬隆駅で降ります。公館駅の次です。1番出口を出たら右へ。新店方面に歩道を進むと、1分ほどで右手にお店が見えてきます。春點さんにやってきました。こちら、このブログできちんとご紹介するのは初めてですが、今回で3回目の訪問です。リピートしているのには理由がありまして、非常に特色のある面白いお茶を扱っているからです。とはいえ、写真のように、いわゆるお茶屋然としたお店では無くて、若い人がふらっと入って来られるような明るいお店。入口には試飲台の代わりのカウンターがあり、奥にはテーブル席やソファー席があり、カフェのような雰囲気です。オーナーさんも若くて30代半ば。最初はネットショップから始めて、こちらの実店舗をオープンしたそうです。「若い方に、伝統的な烏龍茶の良さを伝えたい!」という想いを持ったお店で、講座をやったりもしています。伝統的なお茶屋さんというよりは、日本の中国茶専門店のようなお店ですね。<喫茶もやってます>喫茶営業もしておりまして、店内には簡単なカフェスペースがあります。こちらでマグカップ一杯飲み切りスタイルでお茶を提供しています。初めて訪問したときに、喫茶で飲んだのはこちら。プロモーションで1杯99元のお茶でしたが、発酵度高めな蜜香のお茶でした。「急須で1煎1煎、丁寧に淹れる」をマグカップたっぷりになるまで繰り返すので、ちょっと時間はかかります。が、待つだけあって、かなりフルーティーな香りと蜜香の感じられるお茶です。そんなお茶がたっぷり入って、このお値段は破格の安さです。WiFiも入るので、ちょっとした休憩に良いかも、と思います。茶藝館ほどでは無くても、しっかりとしたお茶を気軽に飲みたい向きにはお勧めできますね。<どこかで見たことのあるお茶の名前が…>さて、こちらで扱っているお茶の口上が壁に書かれています。最近流行りの軽発酵のお茶では無くて、伝統的な製法できちんと発酵された、果物や蜜のような味のお茶を扱っていると書いてあります。その横には、扱っているお茶の名前が並んでいますが、中には肉桂烏龍茶とか黄金桂烏龍茶というものもあります。これも、もちろん台湾産。「ん、発酵をきちんとさせた烏龍茶に、台湾産の肉桂とか黄金桂?」と、ここでピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。そうなんですね、実はオーナーさんのお父様は、意翔村茶業で働いていた方。なので、お茶はかなりの面で共通しています。ただ、ちょっと違うのは販売の仕方でして、こちらは取り扱っているお茶を全てメニューに載せています。種類にして30種類か40種類ぐらいでしょうか。全て台湾産のお茶なのですが、凍頂烏龍茶、阿里山高山茶のような耳馴染みのあるお茶だけではなく、鳳凰単叢(こちらも台湾産)とか、愛麗絲(アリス)美人茶とか桃楽絲(ドロシー)とか、なんだこれは?というお茶も色々並んでいます。木柵鉄観音にしても、鉄観音品種で作った正叢の他に、別の品種で作ったものも置いてあったりします。お値段もお手頃なものから、そんな高いお茶もあるの?というのまで、均しくメニューに並んでいます。ある意味、画期的。台湾の烏龍茶は、発酵、焙煎それから品種の組み合わせで色々な味や香りのお茶になるのですが、そういうのを整理して知りたい方にはピッタリのお店なんですよね。清らか系がお好きな方にはあまりお勧めできませんが、「果物とか蜂蜜とか、お茶でそんな香りがするはずは無い」と思っている方とか「青いのはちょっと苦手で…」という方には是非行っていただきたいお店です。意翔村だと、ある程度顔なじみにならないと、定番以外のお茶をオーダーするのが難しいのですが、こちらは誰にでも門戸が開かれている感じなので、日本人の方も買いやすいと思います。<お茶を買うときはカウンターで試飲できます>お茶を買うときは、入口付近にあるカウンターで試飲ができます。こちらの試飲は、基本的には蓋碗を使用します。小ぶりの蓋碗に茶葉をかなり少なめの2gか3gぐらい入れ、少し長出しするスタイルです。台湾のお茶屋さんだと、茶葉をガサッと多めに入れて、早めにサッと出すというスタイルも多いのですが、これだと茶葉の欠点を隠しやすいんですよね。敢えてそれをやらない、というのは茶葉に自信があるから、と言えると思いますし、日本人のお茶淹れスタイルには合っているかな、と思います。日本で買うと台湾茶はやっぱり高いですから、少しずつ消費しちゃいますよね。その飲み方でOKの淹れ方をやってくれるので、日本に帰ってきてから味を再現しやすいのでは、と思います。<変わったお茶4種を試飲>私は、既に店員さんに顔バレしていますので(苦笑)、新入荷の珍しいお茶4種類を勧められました。左から、・鳳凰単叢紅茶・杉林渓包種茶・梨山凍頂烏龍茶・梨山正叢鉄観音です。台湾茶に多少馴染みのある方ほど、「それは一体何だ?」という感じですよね(笑)鳳凰単叢紅茶は、南投縣に植えられた鳳凰水仙種から作った紅茶です。複雑な甘い香りで、これはちょっと他では飲めないタイプのお茶ですね。杉林渓包種茶は、杉林渓の茶葉を文山包種茶のように製茶したもの。香りは確かに軽快なのですが、飲んでいくと杉林渓高山茶と共通する香りがしっかり出ていて、杉林渓の味だ!と感じます。産地の味ってのは、こういうことだな、と分かる一品。梨山凍頂烏龍茶は、梨山の茶葉を凍頂烏龍茶の伝統的な製法で仕上げたもの。市販されている梨山は割と軽快タイプが多いですが、こちらはグッと梨山の特徴である果物の香りというのが出てきています。で、余韻はものすごく長くて、さすが梨山!でした。梨山正叢鉄観音は、梨山で鉄観音品種を植えている農家さんがありまして、そこの鉄観音を使ったもの。高山気の出ている鉄観音という、非常に面白いお茶でしたね。…と、ちょっと”まにあっく”な方も唸るようなお茶が出てきたりします。もちろん、それだけでは無くて、リーズナブルラインのお茶も発酵をバシッとさせたフルーティーなお茶ですし、色々なお茶を納得いくまで試飲させてくれるので、初心者さんにも安心です。ウンカに咬ませた蜜香系のお茶の品揃えも多く、他のお茶屋さんには無いタイプの甘い香りのお茶が欲しい方には行っていただきたいお店です。<日本語のできるスタッフさんも>なお、お店には日本語のできるスタッフさんがいます。お茶の方はまだ勉強中なので、込み入ったお茶の話はオーナーさんがいるときの方が良いですが、日本語でもお買い物ができるのは安心かもしれません。日本語のTwitterを運営されているので、行かれるときはメッセージなどで確認されると良いと思います。というわけで、観光客の方向けのお茶屋さんに物足りなさを感じる方とか、発酵度高めのお茶が好きな方は、ぜひ行ってみて下さい。気軽に行けるお店の割には、なかなか筋の通ったラインナップなので、行く度に発見があるかと思います。最近、クレジットカードも利用できるようになったので、お買い物もしやすくなりました。ただ、こだわりのお茶であるがゆえに、1つ1つのお茶の在庫量はやや少なめ。品切れも結構あります。2,3日あれば取り寄せもできるとのことなので、到着初日に行ってみるのが良いかもしれません。春點・Spring Point住所:台北市羅斯福路5段262-1號営業:9時~22時アクセス:MRT松山新店線・萬隆駅1番出口を出て右へ。徒歩1分。http://www.springpoint.com.tw/https://www.facebook.com/springpointhappytime/(Facebook)https://twitter.com/springpointtea(日本語Twitter)にほんブログ村親切なお店ですよ(^^)
2016.02.05
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今回の台北行きでは、トランスアジア航空(復興航空)を利用してみました。最近、台湾路線ではこの会社が最安値になることが多いですし、60日前迄なら往復で9,800円!(2016年1月28日以降の発券分は11,800円だそうですが、それでも安い)という激安料金だったりもするので、気になっている方も多いんじゃないかと。もっとも、例の事故連発がありましたので、そこを懸念される方も多いとは思います.まあ、評判やクチコミだけでは実態が分からないので、どんなものか乗ってみようと、ヒトバシラーしてきました。#行く前は、周りからさんざん「命知らず!」とか言われましたが、これを書けているということは、本当の”人柱”にはならずに済んだわけですw<成田は第2ターミナルから出発>トランスアジア航空は、料金は激安ですがLCC(ローコストキャリア)ではなく、FSC(フルサービスキャリア)なので、成田空港第2ターミナルから出発です。Webチェックインはできないので、当日、カウンターでのチェックインになります。電話で事前に座席指定もできるらしい?ので、こだわりのある方は挑戦してみると良いかも。私はExpedia経由でチケットを押さえる際に、窓側リクエストを出しておいたのですが、きちんと窓側の席がアサインされました。もっとも、その席は”窓のない窓側の席”だったんですけどね…(^^;)#機体を支える柱が入っている席がありまして、そこに運悪く当たりました。もっとも、壁に寄りかかって寝たいから窓側を選んだので、全然問題は無かったのですが。成田での搭乗手続きはJALの方が代行していました。行列もそれほど長くはなっておらず、成田のチェックインは極めてスムーズでしたね。預け入れ手荷物も20kgまでは無料と、普通の航空会社と変わりません。今回の台北行きの出発は13時だったので、手荷物検査も出国手続きもかなりスムーズ。ゲートもサテライト側ながら、付け根あたりの81番ゲートだったので、割と近い方かと。この時間は出発便も少ないので、条件が良いのかもしれません。<機材はA330>機材はA330でした。搭乗は後方座席から案内されていきます。金曜日の昼間出発でしたが、9割近くは埋まっていたと思います。乗っている方は、台湾人も多いのですが、日本人の姿も匹敵するぐらい目立ちます。HISとかの格安ツアーになると、この航空会社を割り当てられることが多いようで、学生さんだったり、年輩の方なども目立ちます。どちらかというと旅慣れた方というよりは、ツアー利用なんだけどLCCはちょっと不安、という方が多いような気もしました。機内ですが、2-4-2の配列なので、どこに座っても、最悪1人にお願いすれば通路に出られる便利なレイアウトです。座席の間隔も日系などに比べると決して広いわけではありませんが、LCCに比べたらやっぱり広いです。毛布と枕もセットされていて、シートテレビも各席に付いているので、フルサービスキャリアらしさを感じます。<機内サービス&機内食>シートテレビはリモコン操作で映画や音楽を聴くこともできますし、フライト状況の表示も。もっとも、映画や音楽の種類は他のフルサービスキャリアと比べると少なめです。このへんで上手にコストカットをしているんでしょうね。なお、イヤホンはあとでCAさんが配りに来ます。個人的に嬉しかったのは、機内でUSBの充電ができることですね。到着後にバッテリー満タンで活動できるのは、安心です。iPhoneを繋ぐとこのコンピューターに接続云々のメッセージが出るのですが、どういう機能があるのかは定かではありません。CAさんには、今のところ日本人の方はいないようで、アナウンスも向こうの方の日本語アナウンスです。アナウンスの順番としては、中国語、英語、台湾語、日本語の順番で、離陸時&着陸時などの重要なアナウンス以外は中国語・英語だけのこともあります。声をかけるにしても、普通は飲み物と機内食のオーダーぐらいだと思うので、込み入ったことをお願いするのでなければ、中国語ができなくても何とかなるでしょう。免税品の販売も、もちろんあります。機内食ですが、豚肉と鶏肉の2種類を聞かれました。行きは鶏肉をオーダーしたところ、こんな感じ。親子丼?っぽいご飯です。和風のダシが利いているので、親子丼風なんですが、卵にかなり火が通ってボソッとしているので、”親子丼風”ですね。人によっては無いわー、かもしれませんが、私は十分食べられました。デザートのロールケーキは台湾風のちょっとスポンジが重たいやつで、クリームも台湾の伝統的?なクリーム。日本のコンビニスイーツより劣りますが、まあ世界標準で見たらこんな感じでしょう。普通のFSCだと、もう1品ぐらいあると思いますが、このへんでも上手くコストカットしているようですね。復興航空は、飛行機を飛ばしていない時期は、しばらくケータリング会社として事業を行っていたので、機内食のコストカットノウハウは結構あるはずです。そのへんを活かしての低料金という面も多少はあるかも、と思います。ちなみに帰りは豚肉をオーダーすると、こんな感じでした。いずれにしても、中国大陸の国内線の機内食みたいな感じですね。料金を考えると、付いているだけでも…と思います。飲み物は種類こそ絞られていますが、もちろんビールも無料で持ってきてもらえます。やはりLCCとは一線を画している感じです。#中国の国内線だと、これにロールパンが付いて炭水化物責めになりますねw<桃園空港では、かなり歩きます>行きのフライトは、ほぼ定刻に出発して、ほぼ定刻に到着。第1ターミナルのA2ゲートに着きました。このゲートは、一番端っこの方にあるので、入国審査に行くまでにかなり歩きます。バニラエアやジェットスターなど、いわゆるLCCの航空会社がよく利用する区域なので、このへんはLCCと同じ感じです。安い理由の1つはこのへんにもありますね。預け入れ手荷物は普通の回転テーブルから出てくるので、特に気になる点もないかと。今回はキャンペーンで、搭乗半券を見せると國光客運のリムジンバスが、台北まで125元のところ100元になるというので、使用してみました。國光客運のチケットカウンターで、搭乗券の半券を見せて、台北までと言うと、ちゃんと購入できました。さらに、こんなチケットが付いてきました。帰りもこれで20元引きになるみたいですね。ただ、國光客運のバスは、本数は多いのですがシートピッチがかなり狭いので、快適さには劣るかな、と思います。あとは13時発の便だと、到着時刻が台北のラッシュアワーと重なることも多いので、終点まで行かずに市内に入ってすぐのMRTとの乗換ができるバス停で降りた方が、時間の節約になるかも、と思います。<桃園空港のチェックインは混雑します>帰りは15時30分発の飛行機を予約していました。2時間ほど前に空港に到着してみたのですが、チェックインカウンターは大行列…関西空港行きの便など、日本行きの便が集中するのにチェックインカウンターが5つか6つしか無いので、捌き切れていない感じです。カウンターの端っこの方は、他の航空会社に2つぐらい貸しているような感じなので、このへんもコストダウンの一環…なのかと思います。そんなわけでチェックインに時間を要するのはほぼ既定路線なので、早めに空港に到着した方が良さそうです。他の時間ならもう少し違うのかもしれませんけど、空港内の免税店をじっくり見て回るのはなかなか難しいかも、と思います。また、チェックイン時に「席だけビジネスにアップグレードを有償でできますよ」と案内を受けましたが、帰りは3時間ですからね… ちょっと微妙かも。<問題は、ゲートで必要な日本語のアナウンスがないこと>なお、私が帰国する日は、運悪く関東地方で大雪の日に当たり、遅れや欠航の心配がありました。空港に到着してみると、案の定、出発時刻が1時間10分遅れに。#ちなみにこの日、成田-台北線で大幅に遅れたのはトランスアジアのみでした…チェックインに予想以上に時間がかかったので、遅れるのは別に構わなかったのですが、おかげで注意点なども見えてきました。出発ゲートに行ってみると、新しい出発予定時刻の16時40分になっても、飛行機は到着せず。しかし、新しい出発時刻がアナウンスされるわけでもなく、そのまま放置。出発予定時刻を過ぎてから飛行機が到着し、出発が遅れるアナウンスがあったものの、それは中国語と英語のみで、具体的な時刻の案内はありませんでした。それから45分程たってから、飛行機は結局、2時間遅れで出発しました。このとき、関空行きも同じゲートに集められており、関空行きはゲート変更が行われる旨のアナウンスがあったのですが、これも中国語と英語のみ。台湾人乗客の民族大移動が起こったのを不審に思った、日本人の方が案内板に関空行きが無いことに気づき、後を追っていたようでした…このへんの対応は、台湾らしいいい加減さかも、と思いました。搭乗の際は、さすがに日本語のアナウンスがありましたが、その前段階の遅れている事情などは、語学力の問題もあって、対応できないのかも、と思います。機内の清掃も、隅々まで行き届いているというレベルでは無いので、このへんの台湾的な緩さを許容できないと「二度と乗るか!」という人も出てくるでしょう。なんといっても料金が安いですし、機内食も含めて、ある意味、出発から台湾気分になれる航空会社なのですがね…<深夜着便は遅れも注意かも>成田の滑走路に降りたのは2時間遅れの21時30分頃でした。個人的に気になったのは、折り返し便の20時30分発予定の台北行きです。これは深夜23時30分に桃園に到着するスケジュールなのです。トランスアジア航空、予備機材を豊富に持っている会社では無いので、一度遅れるとLCCばりに玉突きで遅れてしまいます。定時到着を前提にギリギリのスケジュールを組んでしまうと大変かも、と思います。さらに成田は騒音の関係で、離発着が23時迄に制限されています。下手をするとその門限にも引っかかるか?と思ったのですが、この日は22時16分には折り返して飛んでいきました。200名以上が搭乗できるA330クラスの飛行機で、この折り返し時間はちょっと驚異ですね(^^;)<LCCっぽいFSCと割り切ればコスパは極めて良好>今回乗ってみた感想ですが、LCCよりも絶対的な価格で下回ることもあるのに、一通りのサービスが付いているので、個人的にはアリかなと思います。日本基準のサービスからすれば、多少物足りないところはありますが、料金を考えれば妥協できる範囲だと思います。搭乗時間も東京からで4時間ほどなので、多少のことは構わないよ、という向きには悪くない選択かと思います。やはり、気になるところは安全性ですが、このへんは台湾の航空当局にきちんと規制・監督をしてもらうことと、会社の自助努力に任せるしかありません。大赤字だと色んなことをカットせざるを得なくなり、それが安全運行に支障を来してしまう可能性はありますが、それはどこの会社も同じこと。搭乗率がきちんと採算ラインを超えていれば、まあ心配は無いのではないかと。価格志向の強い方は、LCC以外のもう1つの選択肢として考えてみるのも良いかもしれません。にほんブログ村何事もなければ、コスパは良いと思います
2016.02.04
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あるきち@台北です。金曜日の夕方から台湾に来ております。こちらに来るまでに去年の旅行記を終わらせるつもりで、1日2本更新をやりましたが、終わらず。結局、”夏休みの宿題が終わっていないのに学校に行き始めちゃって、帰ってきてから一生懸命宿題をやってる状態”になっていました。先程、無事に完結して、ほっとしておりますw台湾では今日、総統選挙がありましたが、特に混乱も無く、冷静に、しかし確実に盛り上がっていました。若い方もかなり投票に行かれていたようで、日本も見習わなくてはと思いますね。さて、今回は台北の近郊を回っております。今日は桃園からバスを乗り継ぎ、大渓老茶廠へ行ってきました。初めて行きましたが、日本統治時代から続く台湾の紅茶生産の歴史を感じることができる、面白いところでした。大渓老街、鶯歌とあわせ、台北から日帰り小旅行ができる感じなので、のちほど詳しくご紹介したいと思います。電車&バスに乗れさえすれば、パックツアーの旅行とは少し違った、台湾とお茶の旅を楽しんでいただけるのではないかと。明日は、台北近郊の茶産地ということで、坪林と猫空を上手く回るルート開発に挑戦したいと思います。上手くいけば、これもお茶を程良くテーマに取り入れた日帰りコースになるかな、と。#今回は”茶旅ヒトバシラー”ですw今回は時間が短く、明日が実質最終日ですが、色々と見てきたいと思います。にほんブログ村鶯歌マップも更新しますよ♪
2016.01.16
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<三峡へ>最終日の午前中もしっかり観光&お買い物をします。荷物をパッキングした上でバスに乗り、緑茶の産地としても知られる三峡へ。まずは清水厳祖師廟を見学。彫刻などが素晴らしく、細かく見ていくといくらでも見ることができそうです。ちょうど行事があったらしく、出ようと思ったら爆竹テロwに遭遇。目の前だったので、さすがにビックリしました(^^;)このあとは老街をぶらぶらと。土曜日とはいえ、時間が早かったので開いているお店は少なかったのですが、その分写真は撮りやすいですね。 ぐるっと回ったら、定番の金牛角アイスなどを食べて休憩。<鶯歌で茶器のお買い物>三峡を後にして、鶯歌の陶瓷老街へやってきました。割れ物は最後に!のショッピングタイムです。参加者のみなさんには、私、特製の「鶯歌 茶器店マップ」をお渡ししました。(この地図の更新版)到着したのは10時だったのですが、まだあまりお店が開いていない感じだったので、まずはぐるっと街を一回りして、各お店の狙い目などをご紹介。前月来た時に見つけた、老街のど真ん中にできた新しいショッピングビルなどもご紹介を。ここ、綺麗なので、お手洗いの利用などはお勧めです。お店はどこもキラキラしたものが多いのと、デパートの食器売り場のようなディスプレイをしっかりした店が多くあります。どちらかというと、大陸のお客さんが喜びそうなお店が多いですね。あとは茶藝の世界では最大勢力?の陸羽茶藝の直売店が出ているので、陸羽独特の茶器などが入手できます。重慶街側の入口の所には、何と陸羽茶藝のドリンクスタンドまであります。ここが第1号店。タピオカミルクティーを注文して飲んでみました。有力チェーンと同じくらいの品質のお茶、タピオカの食感で、さすが陸羽さん、きちんと仕上げてきましたね、という感じです。みなさんのお買い物ですが、作家物の茶壺など、お目当てのものを買えた方も多かったようで、良かったです。ギリギリまでお買い物をして、そのまま空港近くのレストランで食事を取り、帰国の途へつきました。…と、4泊5日ですが、最後の日まで、かなり濃厚なお茶ツアーとなりました。これでもだいぶ端折って書いているので、参加した人たちはもっと色々と経験を持ち帰って来られていると思います。なお、このツアーの企画第二弾は、今年の4月の初めに中国・江蘇省の太湖沿岸にある献上茶の産地と宜興を訪ねる旅が計画されています。ちょうど新茶の時期なので、美味しいお茶が飲めますし、茶園や工場見学をもれなくするので、お茶を買うこともできるでしょう。日本でもお馴染みの張莉頴先生にもご案内をいただく予定にしています。今回の製茶ツアーもそうですが、個人で行くのと、相応のコネクションを持つ方がしっかり企画していくツアーはまた違ったものが見られます。初めての方でも全く問題無く参加できるので、ご興味のある方は、ぜひ。締切は2月1日迄です。旅行の詳細などは、以下のURLまで。http://cha-tea.org/催行されたら、私も行く予定にしていますので、ご一緒できると思います。#会報への寄稿を優先しなければならないので、私の旅行記をブログにあげられるのは半年遅れになりますがw おしまい。旅行記は こちら にまとめました。にほんブログ村ベテランガイドさんが驚くほどのコアな旅でしたw
2016.01.16
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<問屋の仕事見学へ>梨山から戻った翌日。この日は台北市内を動きます。まずは朝から、茶問屋へ。ご存じ、林華泰茶行です。こちらで茶問屋の仕事というのは何かを考えます。バックヤードの大型焙煎器を見せてもらったり、普段は公開していない、2階以上のスペースの見学も。変動が起こりがちな農作物を、如何に安定して商品という形にするか、というところに問屋の大きな役割があります。それを実現するためには、膨大なノウハウと基盤が必要になります。意外と見えにくいんですが、茶業界を支える大きな役割を果たしているんですよね。ちなみに、こちらの中庭にはお茶の品種が色々と鉢植えにされています。関心の無い人にとっては、ただの鉢植えですが、お茶に関心のある人にとっては非常に興味深いものです。品種が分からないと、お茶分かりませんので。#中庭を見たいときはお店の方に、きちんとお願いするようにしましょう。勝手に入っちゃダメです。さて、ここでクエスチョンです(唐突)この品種、いったい何でしょうか?正解はCMの後…ではなく、この記事の最後で♪<迪化街の臻味茶苑へ>問屋見学の後、迪化街へ移動します。霞海城隍廟でのお参り方法などをガイドさんに教えてもらいつつ、迪化街をぶらぶらとショッピング。こちらのお店へやってきました。古蹟である林五湖本館の建物を利用したお茶屋さん、臻味茶苑です。2014年の台湾観光協会のプロモーションビデオで舞台となったお店なので見覚えのある人もいるかも。YouTubeこちらの店主はビデオでもラスボス的に出てくる呂禮臻先生。台湾の茶藝の世界では知らない人はいません。普段は鶯歌にある本店の方にいるのですが、こちらの支店の方に来ていただきまして、ここで参加者のみなさんとお茶を飲みました。良いお茶を色々と大盤振る舞いでした。なお、こちらで扱っているお茶は、茶人好みのこだわり系のお茶です。ちょっとお値段が高いものもありますが、50g程度の小分けパッケージなどもあるので、試してみるには良いかもしれませんよ。<たっぷりフリータイム>この後は、昼食を採ってから、各自、自由行動の時間に。台湾まで来たら、自分で色々買いたいものもあるでしょう、ということでのフリータイム。私、お茶を買いたいという一部メンバーの方の声にお答えし、特色ある2軒のお店へお連れしました。1軒目は、台北市内の南の方・萬隆駅近くにお店を構える 春點 Spring Pointさん。こちらは発酵をしっかりとさせた、古き良き時代の烏龍茶を今の人たちに味わってもらいたい、ということでやっているお店です。オーナーさんは若い方なのですが、最初はネットショップから始めて、実店舗を持つに至りました。果物の香りのするお茶とか甘い香りのお茶、というのを実感したいなら、このお店かな~、と思います。詳しくはまたのちほどご紹介します。もう1軒は、民権西路駅のすぐそばに移転した、富宇茶行さん。こちらは問屋さんですが、先の林華泰茶行とはまたちょっと違うスタイルの問屋さんです。先程のお店とは対照的に清香のお茶を得意分野としています。あとは苗栗の東方美人ですね。こちらも、後日詳しく。観光客向けのお店では物足りない方々だったので、濃香と清香の代表格として、両店舗をご紹介。あとは焙煎系のお店でも…と思っていましたが、どちらの店舗でもたくさん試飲をさせてもらったので、あっという間に夕方に。お茶屋さんでじっくりお茶を選ぶとなると、時間がいくらあっても足りませんね(^^;)続く。にほんブログ村欲しいお茶&これまで飲んできた経験値によって、行くべき店は違うのです【クイズの答え】金萱でした~
2016.01.16
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<四駆じゃないと走れない道>茶畑見学はすぐ近いところのような口ぶりだったので、歩いて行くのかと思っていました。が、ジョニーがスタッフの車を手配しています。あれ、バスはあるんだけどな、と思っていたのですが、車の用意ができたというので、分乗して出発します。工場から、力行産業道路を下っていくのですが、道路は細いのに向かいからキャベツ満載の大型トラックが走ってきます。路肩に落ちながらギリギリ交わす、というやりとりが対向車が来る度に繰り広げられます。時間がものすごくかかるし、道を外れたところは泥水の溜まったぬかるみなので、これはバスや普通車ではとても来られません。四駆を持っているスタッフの車を集めていたわけです。距離的にも結構あって、数Kmは走ったと思います。離合に時間もかかったので、40分ぐらいかかったんじゃないかと。力行産業道路はしょっちゅう崖崩れが起こる”酷道”(県道ですけど)としても有名ですが、その一端を少しは感じました。<美しき茶園>到着したのは、華崗五区にある、華剛茶業の茶畑。傾斜はかなり急です。こちら、自社で一から作った茶畑だそうで、有機肥料などを使った理想的なお茶づくりの環境を作ろうとしているようです。ここからの眺めは非常に素晴らしく、梨山茶の産地として知られる、翠巒や翠峰方面を見た写真がこちら。谷の向こう側には秘湯で知られる紅香温泉の集落も見えました。帰りには、お茶や茶摘みの人たちを運ぶトロッコにも乗車。ただ、最初に乗った人たちは、エンジンが暖まっていなくてパワーが出なかったのか、斜面を登り切れず、何度もジェトコースターのように下に戻ってきていましたw茶園見学を終えて、工場に戻り、昼食をとります。今回の製茶では、ずっと工場でご飯をいただきました。スタッフの方向けに賄いの方を雇っていて、その方々がお料理をされています。どれも美味しく、製茶作業の合間には夜食もいただきました。デザートとして、梨山名産の梨や桃もたっぷりいただきました。桃は瑞々しくて甘く、梨は、梨の名産地在住の私も太鼓判の味でしたよ(^^)<福寿山農場の茶園>いよいよ帰りですが、途中で福寿山農場の天池付近にある茶園も見学。ここで標高2600mぐらい。大禹嶺が無くなったからとはいえ、他にも標高が高く、このように森に囲まれた茶園はあるんです。ここの茶園のみのお茶を飲んでみたいと思いましたね。ちなみに、華剛茶業と福寿山農場は協力関係にあるとのことです。ジョニーとは福寿山農場の入口のところで、一旦お別れ。彼はこのあと、私たちの作ったお茶を揉捻し、翌日の夕方、台北まで届けてくれました。とにかくお世話になりっぱなしでした。台北へはグッスリと眠っていたら、あっという間。夜7時には到着し、夕食を取ってからホテルに入りました。続く。なかなか良いお茶を作るメーカーさんなので、Facebookのページをご紹介しておきます。華剛茶業Facebook最近、台中の中心部に若い人たち向けのお茶カフェをオープンされるなど、色々な取り組みもされています。吉時好茶にほんブログ村ジョニーは今年3月のFOODEXにも来るそうです
2016.01.15
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<梨山の朝>工場スタッフの方の部屋を割り当ててもらい、今回のために手配してもらった新品の寝袋にくるまって、少し仮眠。5時ピッタリに目が覚め、外へ。眠いんですけど、清々しい朝です。中央山脈に朝日が当たり、表情を刻一刻と変えていきます。ジョニーはこの景色を見せたかったようです。確かに綺麗。工場の前の道は、力行産業道路という名前の県道です。ここを朝採れキャベツを満載した大型トラックが、朝から走っていきます。重い車が通ることを想定して舗装をされていない道路に、こうした過積載の車が通るので、道路はすぐに傷んでしまいます。たっぷり水を含んだキャベツは重いですからね。<手製のお茶の仕上げ>さて、昨日(というか2時間前)に作ったお茶は、どうなったのでしょうか?発酵室から出て来た状態がこちら。あまり変わっていないような気もしますが、とりあえずこれで適正発酵と見なして、殺青を行います。殺青は、こちらのドラム型の殺青機で。丸いドラムの下にガスバーナーが付いていて、中のドラムがゴロンゴロン回る仕組みです。下に来ると、茶葉が瞬間的に熱せられて高温になり、茶に含まれている水分が蒸発して、水蒸気が上がり、その高温の水蒸気で酵素が殺されるわけです。殺青が終わったら、このように前に倒れるので、中からザザーッと茶葉が滑り落ちてきます。このあと、軽く揉捻。お馴染みの半球型ではありませんが、この段階でとりあえず良しとします。荒茶のさらに前の段階ですが、今日持ち帰るのは、これ。できあがった茶葉を乾燥機にかけます。ここで本日持ち帰り分のお茶の完成となります。重さを量ってみると、あれ、1kgを超えてる…作ったお茶の半分は半球型にするのに回しているので、これは量が多すぎます。どうやら、1人に2kg近く茶葉が割り当てられていたようです。最初に生葉を配布するときに計量ミスがあったみたい。結果、今回の参加者の方は、2kg近い梨山茶が持ち帰れるという、とんでもない大盤振る舞いとなりました。市場価格で計算すると、一体いくら分なんでしょう…(品質は製茶をした個人の責任w)<テイスティング>できあがったお茶を持ち寄って、テイスティング大会です。同じ材料から作ったお茶ですが、全員微妙に違う水色ですね。味や香りも様々。プロが作ったものとはやっぱり違いますが、そこそこ飲める印象です。さすが梨山。それぞれのお茶について、ジョニーがコメントを付けていきます。その話を聞いていると、彼がお茶のどういうポイントを見て、評価しているのかが分かります。確かに、それがこのメーカーの傾向なんですよね。ちなみに、私の作ったお茶なんですが、結論から言えば”果香”にはなりませんでした。”花香”って感じです。昨日は、やはり温度や湿度の関係で、発酵度を高めるのは難しかったようです。人間がこういうお茶を作りたいと思っても、条件が揃わないと、そういうお茶にはならないわけです。やはり、製茶は人間の思い通りにいくものではありません。お茶の生産者の方は、毎日がこういう戦いなんだろうなと思います。ただ、出来映えを見に来た、お茶のお師匠さんからは、「お前の悪くないぞ」と言ってもらいました。雑味は少なめだったので、そこは良かった点かな、と。<半球型にするまで>持ち帰るのが、半球型のお茶ではないのは、何故?という疑問は、丸くする団揉の作業を見れば分かります。お茶を丸めるためには、まずこのように布でお茶をくるみます。この大きな玉をこちらの機械にかけて、圧力をかけながらぐるんぐるん回します。これをやるのにはものすごく力が要るそうで、屈強な若手がこの担当に充てられていました。ぐるんぐるん回すと、少しずつお茶が丸くなっていきます。で、こうなったものをもう一度、ばらす(玉解き)をして、また丸めてぐるんぐるんと回します。一度に力をかけすぎると、均等に力がかからないので、何度も繰り返して少しずつ形を作っていくわけです。これを延々繰り返すこと、なんと24時間。そこまでやって、やっと私たちが目にする、あの半球状のお茶になります。丸めるという作業は、実に大変な作業なんですね。当然、この丸める作業をやっている間に、お茶には圧力が加わり、細胞壁が壊され、茶汁が出たりして、味の輪郭が作られていきます。発酵作業の方が注目されがちですが、揉捻も烏龍茶の味を形作る上では、外せない工程なんですね。#洗茶をするということは、これを捨てることになりますね。団揉は、本当に体力の要る作業なので、屈強な若手でも腕を痛めたりして、仕事ができなくなってしまうこともあるのだとか。そんな過酷な工程なので、最近では、簡単に丸い形を作ることのできる機械も登場しています。が、やはりそれで形を作ると味わいにはやはり差が出てしまうそうです。烏龍茶の生産については、効率だけでは割りきれない部分が、今でもたくさん残っています。機械を使っているからといって、簡単にできるわけでは無いんです。製茶はここまで。このあと、南投縣側の茶畑を見せていただけるとのことなので、それを見学してから、台北に戻ることになりました。続く。にほんブログ村手間を考えると烏龍茶の値段、安すぎるかも
2016.01.15
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<3パターンのお茶を目指す>今回は各参加者が違うタイプのお茶づくりをすることになりました。発酵の軽い”清香”、少し発酵を進めた”花香”、発酵を重めにした”果香”の3タイプ。それぞれ、茶葉を揺する攪拌の回数と時間を調整して、目指すことにしました。私は、”果香”の担当。発酵度高めの梨山好きなので、いいですよー、と安請け合いしたのですが、これが後に大変なことになります。攪拌のやり方をお手本で見せてもらいます。最初はやさしく、回数を少なく。そのあとで徐々に動きを大きく、回数も増やしていき、最後には大きく、長く揺するようになります(大浪)。最初はほんの数回、サラサラッと揺するだけなので、楽勝です。静置している間は、お茶を飲んだり、工場内の見学をしたりしていました。<大工場の製茶は日本酒造りに似ている?>本来であれば、7月下旬というこの時期は梨山のシーズンオフで、工場はお休み。私たちで貸し切りの予定でした。が、この年の梨山の春茶は、霜害によって、産量が40%減というひどいシーズンでした。そんなこともあって、この時期でも製茶を行っていました。幸か不幸か?プロフェッショナルの、大規模な製茶作業を見られるということで、そちらの見学をしてきました。#写真はありません。企業秘密満載なので、あっても出せません。発酵を進める揺青の作業を見学したのですが、大規模な製茶の作業は、一人で全てをやるハンドメイドなやり方とは少し違います。お茶づくりの先生が1人いて、あとは若手のスタッフが十数名。原住民の方が多いようです。山の中では雇用が少ないので、ここは貴重な働き口です。お茶づくりの先生が、茶葉の発酵の状態や香りの変化などを見て、「よし」と指示を出して、若手の人たちがテキパキと作業を行います。指示を待っている間は、かなり緊張感があります。なんというか、日本酒の杜氏さんと蔵人のチームのような感じでしたね。確かに揺青の機械を使ったり、大きなシートに茶葉を乗せて、それをひっくり返したりするので、少し作業は粗くはなるのでしょう。が、茶葉の状態を見て判断するところは、完全に人の感覚が残っています。烏龍茶の場合は、発酵の工程だけは茶葉の状態によって加減が全く変わってくるので、こういうスタイルなんだろうな、と思います。「大メーカーのお茶なんて…」という方もいらっしゃいますが、いやいや、現場を見たら、そうとも言い切れませんぜ、というのが私の感想です。大手ほど、異物混入や農薬汚染などに対して、かなりしっかりとした管理もしているので、その分も考えたら、まあ割に合うお茶だと思います。※桃園空港の一部の免税店でも売っているので、空港で買わなければいけないときは、良いかもしれません。空港なのに、定価で販売してますし。ちなみに、この日の製茶の師匠は、前月、まうぞうさんと一緒に鹿谷でお目にかかってました。その時は、とても穏やかで好々爺という感じだったのですが、工場の現場に入っていると、まるで別人のようにピリピリしていました。プロフェッショナルとは、そういうものなのだと思います。<製茶は深夜にまで及ぶ>工場見学を終え、茶葉のところに戻ってみると、だいぶしんなりとしてきていました。硬かった茎も水が抜けてくると柔らかくなってきます。最初はちくちくして痛かったぐらいでしたが、柔らかい葉になって、やりやすくはなりました。が、攪拌の力加減と回数が増えてくると、腰に大変負担がかかります。「製茶はしんどいなー」と思い始めましたが、本当に辛いのはここからでした。最終攪拌ともなると、攪拌をする時間が”清香”の人でも、1枚につき30分程かかります。このときには、ザルは3枚から2枚になっていましたが、それでも合計で60分、茶葉を揺すり続けるわけです。で、”果香”タイプは1枚につき45分揺すりなさい、と。合計90分。マジですか...orzちなみに、このとき、午前1時。外気温は7度にまで低下。涼しいというより、寒いです。ここは真夏(7月)の台湾なんですが…ぶつぶつ言っても始まらないので、作業に取りかかります。私、東方美人の茶農家さんで時折、製茶を手伝わされるので、攪拌もそれなりに回数はやっていると思います。が、力加減が全然違うんですよね。まず、茶葉の成熟度が全然違います。一芯二葉で脆い葉の東方美人と一芯三葉、いや下手をすれば一芯五葉ぐらいの葉では、かけるべきパワーが全然違います。お茶の品種的にも青心烏龍の方がかなり丈夫なので、その差も大きいですね。烏龍茶だから一緒でしょ、なんてことは無いです。なので、攪拌をしてもなかなか、茶葉が変化しません。おそらく、気温の低さもあると思います。酸化酵素の働きが鈍いんでしょう。どこまで製茶が大変な環境なんですか、ここは。なので、1枚45分が終わっても、「まだ足りない」と言われ、時間はどんどん延長。。。結果的に、全ての攪拌が終了したのは、午前3時を回っていました。「発酵度の高い梨山じゃないと嫌」と、お茶屋さんで気軽に言っていたことを反省します。こんなに大変だと思ってなかったんですよ。反省。揺青が完了した段階の茶葉はこんな感じ。この状態の茶葉を、温度と湿度の管理された発酵室へ入れます。さすがに眠いです。ジョニーも眠そう。「とにかく少しでも眠りたい…」のですが、発酵から上がってくるのは5時とのこと。てことは、2時間しか眠れませんね。。。私たちはこれが1日だけだから、まあ耐えられますが、製茶をする人はシーズンはいつもこんな感じなわけで。製茶は本当に重労働だと、改めて思い知ったのでした。続く。にほんブログ村発酵の重さは労働の重さと心得ます
2016.01.14
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<福寿山農場から梨山茶区北側を展望>大禹嶺から梨山の街まで戻りました。ここからは山を越えて、工場のある華崗地区を目指します。山の反対側に行くためには福寿山農場の中を突っ切っていきます。通りの両側にも茶畑があります。9年前と違うのは、防霜ファンがあることですね。割と新しいものだったので、最近付けたのだと思います。福寿山農場の中腹付近に展望台があったので、ここで下車。こんな風景が広がっております。梨山茶区は、台中市と南投縣に跨がる茶区なのですが、ここから見えるのが北側の台中市側。左の方に行くと、台中方面で佳陽、新佳陽などの産地が。正面の少し山が低くなっているところが宜蘭方面への道で、右の方が花蓮方面で大禹嶺という感じです。山の名前はこんな感じ。<華剛製茶廠>そろそろ日も傾きかけてきたので、工場へ急ぎます。福寿山の上の道をもう少し上って、標高2600m付近へ。ここには天池という場所があって、蒋介石の別荘である達観亭というのがあります。が、今回はスルー。山の頂上を越えると、そこからは南投縣仁愛郷。すぐに華崗という集落に入ります。製茶工場やちょっとした商店などがあり、それなりに村の様相を呈しています。ここで標高2500mぐらい。その街の中を抜けたところに、目的地の華剛製茶廠があります。※翌日撮影標高2500mの場所にあるとは思えないぐらい立派な設備の整った、近代的な工場です。福寿山農場の工場よりも最新鋭設備な感じです。こちらHACCPとISOの認証なども取得しているので、安全管理や衛生管理もしっかりしています。たとえば、工場内は土足厳禁。周囲には高原野菜(キャベツなど)の畑がたくさんあり、農薬を撒いているところもあります。そうしたものが靴に付着してしまうと、工場内に持ち込まれてしまう可能性もあるので、そういうものを排除するためです。スタッフさんもお揃いのユニフォームを着用し、基本は帽子も着用です。工場内には簡易で農薬検査を行うことのできるラボも備え付けられており、やるべきことをきちんとやっている工場ですね。台湾政府から衛生安全の工場格付け五つ星も取得しています。<日光萎凋から製茶開始>荷物を置いて、早速工場の中へ。私たちが製茶する生葉は、ちょうど日光萎凋が終わったところでした。なにしろ、5分で天候が急変する場所です。日光萎凋を行う場所は、このように透明な天井になっています。※翌日撮影平地だったり、もっと標高の低い産地であれば、このような設備が無くても製茶はできます。が、標高2500m級となると、こうした設備が無ければ、とてもやっていけません。そのあたりの投資も含めて、どうしても高コストにならざるを得ないので、梨山のお茶はそれなりのお値段になります。それでも大陸の一部のブランド茶などに比較すれば、大変良心的なプライスだと思います。コスパはずっと高いな、と。各参加者の方に生葉が振り分けられ、それを各自が担当するザルに移します。1人3枚を担当。日光萎凋が終わった段階のお茶は、こんな感じ。これを揺すって、静置してを繰り返すことで、水を少しずつ抜きながら、発酵を進めていきます。今回の参加者の方は製茶経験者もおりましたが、初めての方もいらっしゃるので、丁寧に解説も。工場内には、特設教室が設けられ、ジョニーの講義。今回は華剛茶業の社内でも、貴重な交流の機会と設定いただいていたようで、スタッフの方に非常に協力的にしていただきました。普通は外部から製茶体験を受け入れるようなことは無い工場なので、まさに特別な機会でした。続く。にほんブログ村行けるときに行っておかないと、ですね
2016.01.14
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<大禹嶺のあれこれ>バスで梨山の街を出発。大禹嶺までは片道30分ちょっとかかります。地図で見ると、直線距離では近いのですが、谷を避け、山に沿って道が付いているので、道のりは結構あるんですね。台湾の地方に行くと、場所がどこにあるかを示す場合に、省道の何Kmポスト付近にあるか、という表現があります。大禹嶺のお茶が語られる際に耳にする、105Kとか103Kというのは、それぞれ、105km・103kmポスト付近にある茶園、ということになります。いわゆる本家の大禹嶺の茶園というのは、最も古くから開発され、大きな面積を占めていた105Kの他に、103K、102Kなどに茶園が存在していました。梨山の街を出てしばらくすると、碧緑渓という場所を通過します。このへんにも割と大規模に茶園がありました。大体90Kぐらいのところです。90Kというと、いわゆる大禹嶺からは10Km以上、道のりでは離れています。が、このへんの茶園のお茶も大禹嶺として売られていることは多いですね。私が6月に台北で購入した大禹嶺茶も90Kのお茶でした。#90Kと書いてあったので、ある意味正直なお店ですし、美味しいので全く問題無いのですが。途中、派手に崖崩れをしている場所がありました。工事をしているときは、1時間に10分間しか通行できないそうです。脆い岩石でできた山なので、大きな地震や台風で簡単に崩れてしまうんですね。政府が違法な森林伐採や果樹・茶樹栽培を規制する方向に行くのも、これと無関係ではありません。<大禹嶺103K茶園>深い山の中に入ってしばらくすると、時折、道路のそばにポツンポツンと小屋のようなものが見えてきます。大禹嶺の茶園に近づいてきたようです。到着したのは、大禹嶺103Kの茶園です。が、省道8号線の上の斜面に目をやると、このような景色が。元々はお茶の木あるいは果樹があった場所ですが、このように伐採されてしまっています。そうなんです。9年前にも反対運動がされていましたが、遂に茶樹や果樹栽培を行っている農家さんへの執行がされていたんですね。理由は後述しますが、環境保護の名目と土地の使用用途の問題です。大禹嶺の多くの場所は伐採を受けてしまった(もしくは執行予定)ため、2015年の大禹嶺の春茶は産量が激減しています。2014年には約1万斤(6000kg)の産量があったそうですが、2015年の春の時点では約半分になったとのこと。そんななかでも、ここの103K茶園の一部は私有地にあるということで、伐採を免れたのだそうです。他に残っているのは、最も歴史があり、規模の大きい105K茶園だったのですが、大変センシティブな時期ということで、今回の訪問は叶いませんでした(そして、2015年11月に大部分が伐採されてしまいました)。103Kの茶園は、急斜面を下りたところにあります。雨で濡れていたこともあり、足元は悪く、慎重に斜面を下りていきます。山の天気は変わりやすい、と言いますが、このくらいの標高になると、晴れていたかと思っても油断できません。どこからともなく、雲が現れ、雨になるという感じです。華剛のスタッフの方によると「5分で天気が変わる」とのことです。お茶の栽培もそうですが、製茶にとっても非常に難しい天気の場所ですね。それなりの設備が必要です。大禹嶺103Kの茶園がこちら。深い森の中に囲まれた茶園という感じですね。茶樹を見ていても葉に厚みがあり、なんというか潤いがある印象の茶葉です。同じ梨山茶区ではあるのですが、周辺の環境がまるで違うので、同じ品種でも育ち方は違います。このへんの微妙な差が、やはりお茶にも出てくるので、大禹嶺は大禹嶺なんですよね。<伐採された大禹嶺102K茶園>梨山の街への戻りがけに102K茶園にも寄ってみました。こちらも大手の会社が製茶を手がけていた茶園で、小屋などがあったそうなのですが、今ではこのありさま。伐採しただけでして、法面の保護なども特にされていません。環境保護が名目だったはずですが、このままだと余計に土壌の流出とか、崖崩れが心配のような気がします。最高峰の茶園を潰すことでの見せしめが目的だったのか、どうも一貫性を感じない政府の対応です(日本でも良くありますが、台湾では結構多いパターン)。ほんの僅かに残っている茶樹も、すっかり雑草に埋もれています。今年の初めに伐採されたとのことですが、それから1年経たずで、このような状態になるわけです。<土地の使用目的の問題か>諸説ある大禹嶺が伐採になってしまった理由ですが、色々な報道を見てみると、政府側には執行に足るだけの十分な根拠があるようです。それは、「国有林を林業目的で借りたのにもかかわらず、果樹栽培や茶樹の栽培を行った」という主張です。そもそも、やっちゃいけないことでしょ、というわけです。法治国家としては当然のことです。この問題を知るには、少々、歴史を紐解かなければなりません。梨山を通っている省道8号線は、中部横貫公路という名前の道で、蒋介石とともに台湾に逃げてきた退役軍人(台湾では「栄民」と呼ばれます)の方々によって開発が行われた道路です。言うなれば、失業対策の公共事業でできた道路です。国主導の道路なので、道の周囲は基本的には国有地となっています。大変な難工事で多くの犠牲者を出した中部横貫公路。花蓮のタロコに行かれると、それを祀っている廟もあるので、ご存じの方も多いかもしれません。さて、道路が完成した後、当然、道路工事の仕事は無くなります。しかし、大陸の各地からやってきていた、彼ら。ふるさとは海の向こうで戻るわけにもいかず、かと言って、台湾には帰るべき場所がありません。そこで、この土地に留まり、一から開拓をして農業を始める人たちもいました。その流れで政府が国有地を使用して、彼らのために作ったのが国営の福寿山農場だったり武陵農場だったりします。国営の開拓農場です。なかには農場には入らない、あるいはそこから独立したい人が、国有地の使用許可を得て、林業などに携わるケースもあったようです。今回の問題になっている茶園は、大体こうした経緯で貸し出されていたわけです。彼らは蒋介石の忠実なる部下たちであったわけですし、ふるさとに帰れない、非常に気の毒な境遇でもあります。何かあっても大目に見る風潮もあったのかも、と思います。当初は申請通り、林業を行っていたのかもしれません。が、林業はそんなに儲かるものではありませんし、輸入材に押されるのはどこの国も一緒。なので、生活のために果樹栽培を行ったり、茶園に転換した例もあったのだろうと思います。それも、上記のような理由で(なにしろ、相手は栄民です)黙認されてきた、というのが実際のところなんじゃないかと思います。たらればですが、用途変更申請をどこかのタイミングでしていたら、結果は変わっていたのかもしれません。時代は過ぎ、大陸から渡ってきた栄民の人たちも亡くなられて、次の世代の人たちが相続するようになってきています。初代は大目に見ても、二代目は、というのもあるかもしれません。さらには、話題になった映画「看見台湾」で環境破壊の現状が浮き彫りになったことや1斤12,000元(600gで48,000円)という高値になったお茶へのやっかみ、はては総統選挙等々、様々な要因が重なって、このタイミングになったのかも、と思います。法律的にグレーな部分があった大禹嶺茶が高値で取引される状況は、他の産地の方からすると決して面白くはなかったでしょう。しかし、その産地が無くなったことで、これである意味フェアな競争になるとも言えます。台湾の茶業全体という視点で見れば、健全な方向に行くかもしれません。いずれにしても、大禹嶺の大部分の茶園は、2015年の冬茶をもって大部分が無くなりました。大禹嶺は、もはや台湾茶の歴史の1ページになってしまった、ということです。残念ですが、仕方ないです(でも、きっと代わりの産地がそのうち出てくるでしょう。台湾人、日本人が思うよりずっとしたたかです)。それにしても、こういうタイミングのぎりぎりで訪問できたのは良かったと思います。実に貴重な機会でした。続く。にほんブログ村外省人といっても色々ですからね
2016.01.13
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<福寿山農場の近くの茶園へ>ジョニーの車に先導されて、一行は早速茶園に。福寿山農場の近くの茶園です。途中の道には見覚えがありました(←9年前に歩いた人)。途中でバスを降り、徒歩で茶園へ。やってきたのは、こちら。華剛茶業が契約して栽培してもらっている農家さんの畑です。梨山の土地の事情はちょっと特殊なので、こうした土地を持っているオーナーさんにお茶を栽培してもらい、それを全量買い上げて、製茶をする、というスタイルが多いそうです。向かいに見えるのは、ゴンドラでしか行けない茶園として有名な天府農場です。道路が通っていないので、製茶機械を分解して、ゴンドラに乗る大きさにし、現地で組み立て直して作ったらしいです。ただ、そんな苦労をして開拓した天府農場ですが、2年後に政府に返還されることが決まっているそうです。これは大禹嶺とも共通する問題です。 茶園では、ちょうど茶摘みをしておりました。ジョニーからは梨山の土壌の特徴の説明などが。茶摘みの班長さんからは摘み方の方法伝授があり、参加者のみなさんでほんの少しだけ茶摘みをお手伝い。製茶をする立場から言うと、理想の茶摘みの状態はこんな感じだそうです。が、実際問題、そうはならないんですよね。農家と茶摘みさんは重量で実入りが決まってくるので、どうしても下に1枚とか場合によっては2枚も余計なものが付いてきます。柔らかい葉っぱと硬い葉っぱの両方が混在するお茶というのは、水分の抜け方が違いますし、お茶の強度が違うために、製茶は非常に難しくなります。今回の製茶に利用したのは、このとき摘んでいた茶葉だったのですが、やっぱりそういうものがとても多く、製茶に苦労することになります。茶摘みは重労働で危険も多く(斜面ですし、虫とか蛇とかも多いですし)、かといって給料が良いわけでも無いので(給料が良い=茶の値段が高いですから)、慢性的に人手不足。こういう現実の狭間で生産者の人は苦労しているというのが、非常に良く分かりました。一旦、街に戻って昼食。お、ここは9年前に来たレストランですね。やはり美味しいと地元で評判のようです。商売が上手く行っているのか、2階が増築されていました。食事をしながら、天候も良いので大禹嶺に行きますか、ということになりました。大禹嶺までの省道8号線(実質、一般国道。台湾の場合、国道は高速道路を指すので)が割と派手に崩れるので、どうなることやらと思っていたのですが、天候が良いので、これなら行けるとのこと。ただ、あまり積極的に連れて行こうとはしていませんでした。大禹嶺は、非常に厄介な状況下にあって、それが現在進行形だったからです。続く。にほんブログ村いよいよ大禹嶺へ
2016.01.13
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昨年の台湾旅行記がすっかり滞っています。そうしている間に今年の旅行が・・・という感じなので、取り急ぎ、昨年夏に行った梨山製茶ツアーの様子を簡単にご紹介します。台湾茶ファンの憧れの土地・大禹嶺にも行ってきました。情報の早い方はご存じかもしれませんが、昨年の冬に大禹嶺は大きな転機を迎えました。そんな最新情報も織り交ぜてレポートしたいと思います。このツアーは、NPO法人中国茶文化協会の中国茶現地視察ツアーの第一弾として行われたものです。#第二弾は、大陸の献上茶の産地と宜興紫砂を巡る旅です。詳しくはこちらへ<まずは永康街へ>一行は東京、福岡、那覇の三カ所から出発しまして、桃園空港のロビーで集合しました。参加者の方は、インストラクター資格を持つ方からこれから勉強しようと思っているんです、という方まで様々。会員さん以外の方も参加しており、今回の旅行が初めましての方もおりました。現地のガイドさんと合流して、バスに乗り込み、永康街を目指します。永康街では、まず冶堂の新店舗(入口が分かりづらい)へ。こちらはお店も広く、ある程度の人数で行っても、少しゆったりできる空間。日本語のできるスタッフさんがおり、今までの本店よりも日本人の方は行きやすいかも、と思います。※ここのブログでは、まだきちんと紹介していないので、詳細は後日。急なスコールでもあったので、ここでお茶を飲んでまったりと。もっとも、こちらには口当たりの良さそうな茶杯や茶席づくりには非常に使い勝手の良さそうな布・道具類があるので、インストラクターの方々は素早く反応し、お買い物をしておりました(笑)雨も小降りになったところで、自由行動開始。参加者の方から、お茶の服が欲しいという声があったので、李堯棉衣店や中国っぽい小物のお店にご案内しました。そうしたところ、「女子力高いですね」と言われましたwぶらりと永康街を巡った後、定番ですが鼎泰豊でお食事。翌日から梨山なので、変なものを食べて体調を崩すといけませんからね。敢えて定番のお店で、定番のメニューをいただきました。<礁渓温泉>食事の後、高速道路に乗って、宜蘭方面へ。梨山への安全なアクセス路として強く勧められたのが、宜蘭経由だったもので。礁渓温泉のホテルへ。翌日の製茶がしんどい可能性もあるので、今日はちょっとゴージャスなホテルに。部屋のお風呂も豪華な感じです。私はしっかりと水着&帽子持参で来たので、大浴場の方へ。全般的にお湯の温度が低めで、スパリゾートハワイアンズみたいな温水プールな感じでした。チェックイン後、ぶらぶらと街を散策。東部で流行っているというスイーツ屋さんにも行ってみました。初日は、ここで終了。<梨山へ>翌朝、7時にホテルを出発します。午前中のうちに梨山に着きたいので、早めの出発です。朝食は、サンドイッチのボックスを車内でモグモグと。序盤は川沿いの快走路で快適なドライブでしたが、徐々に山の中へ。険しい山道をクネクネと登っていきます。「険しい」とは言っても、以前、霧社や清境農場の方から登ってきたよりは、かなり道が良いと感じました。途中の集落で休憩を挟みながら、走ること3時間半。割と快適に梨山へ到着しました。ここで今回お世話になる、華剛茶業の副総経理(副社長)である、杜蒼林先生(通称・ジョニー)と合流。さっそく茶園の見学に向かうことになりました。続く。にほんブログ村ちょっと駆け足旅行記になりますが(^^;)
2016.01.12
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あるきち@台北です。水曜日から台湾に来ております。初日は台中でまうぞうさんと合流後、竹山経由で鹿谷に行きました。茶農家さんを何軒か回って、翌日は埔里へ。こちらでもかなりなこだわり系の茶農家さんへ。で、昨日、新幹線に乗って台北に到着。ここからは単独行動で、早速、お茶屋さん巡りを開始しております。新規開拓&移転などの情報更新も何軒かしないといけないので。。。開始早々、お茶屋さんで偶然、エコ茶会の淹れ手の方ご一行様と会いました。・・・うーん、お茶好きの世界は狭いです(^^;)今日は台北市内のお茶屋さん巡り。明日は鶯歌に行き、明後日は東方美人の農家さんに行きます。ここのところの急な円安に泣きながらの道中ですが、色々美味しいお茶を飲んでいきたいと思います(^^)※写真は鹿谷の麒麟潭。
2015.06.06
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お茶は、比較的良いイメージがあるからなのか、これを悪どい商売に使う輩がおります。宗教、スピ系の勧誘だったり、中国ではお茶を使ったマルチ商法なども出てきております。お茶そのものを純粋に楽しむのでは無く、お茶を利用してどうこうしようという人たちは、本当に死ねばいいのに、と思います(過激な発言ですみません)。何故こんな話をしたかというと・・・ネットの検索サイトに「上海 中国茶」と入れてみて下さい。教室、店、お土産、おすすめ・・・というキーワードに混じって、「詐欺」というのが出て来ると思います。これ、本当に多いらしいんです。ネットを検索すると、被害にあった方の体験談などが載っていますが、手口を簡単にご紹介すると、1.街頭で声をかけて、仲良くなる(主に英語らしいです)。2.「茶館で茶芸を見せてもらうんだけど、あなたも行かないか?」と言葉巧みに誘う。3.流暢にお茶の説明をし出す。4.折角だから一緒にお茶を買おうという流れになる。5.お会計で数万円の金額を請求される・・・というものです。これが悪質なのは、数万円のお茶っていうのは実際にあるんですよ。例えば、最高級の西湖龍井。1斤4000元(500gで約8万円)ぐらいのものは、普通です。それを知っていると、やっぱりお茶は高いからなー、と納得して支払ってしまう方もいるんです。でも、こうしたお茶は、自分から求めていってやっと手に入る感じのものです。見知らぬ人に連れて行かれた場合、まずそれは嘘だと思った方が良いです。・・・というか、ついて行っちゃダメ!です。さて、私が何故こんなに力説するかというと、私も声をかけられたからです。その手口をご紹介したいと思います。#こんなヒトバシラーは好んでしませんw滞在最終日の日曜日のことです。天山茶城で最後のお買い物を終えた、あるきち。飛行機まで、まだちょっと時間がありました。とはいえ、人民元はほぼ使い切って、あとは昼食代ぐらいです。前日に南翔饅頭店の支店で小籠包を堪能したのですが、これがやはり美味しかったんですね。時間もあるし、折角だから、本店の行列に一度は並んで買ってみよう!と思い立ちました。#今までズルして2階で食べてたのでwで、地下鉄に乗って、豫園へ。豫園駅を降りると、そこは人でごった返しておりました。駅の出口を出て、横断歩道を渡りました。えーっと、ここからどういう道順だったかな、と考えながらスタスタと人の流れについて歩いていると、後ろから声をかけられました。中国語だったと思いますが、英語だったかもしれません。無視してスタスタ歩いていたのですが、それでも追いすがってくる感じなので、振り返ってみると、20代半ばぐらいの若いカップルの姿が。スマートフォンを見せて、これで写真を撮って欲しい、と言われました。このときは中国茶詐欺の一派だとは思わず、ああ、それぐらいなら良いよ、と引き受けてしまいました。で、豫園駅を出たところの交差点をバックに写真をパシャリと。特に何か雰囲気のある建物の前というわけでもなくて、「何でこんなとこで記念写真?」と不思議だったんです。さらに写真を撮る時のリアクションが、向こうから「いー、あーる、さん!」と掛け声をかけるなど、ノリノリな変なテンションだったんですね。・・・こういう変にノリの良い中国人は、個人的な経験上、怪しさ満点です。そこで、「ああ、こいつらには関わらない方が良い」という勘が働きました。何よりも、「早く行列に並んで、小籠包を食べなければ行けないのだ。邪魔すんな」という、食い気が勝っておりました。なので、「あなたの写真も撮ってあげよう」「どこの国の人ですか」という英語の質問をガン無視して、「じゃーねー」と手を振って、さっさとその場を離れました。中国の道端で声をかけられた見知らぬ人間に「私は日本人です」なんて言いふらして歩く気もないですし。・・・と、実はこれだけだったのですが、「ひょっとして、あれは噂の中国茶詐欺だったんじゃ?」と気づいたのは、小籠包を買って、食べ終わった後です。食い気が知らず知らずのうちに詐欺を撃退したわけですwこの経験だけでも、この詐欺集団は非常に組織的な犯行だと感じました。まず、声をかけてくる人の身なりが、割ときちんとしているんですね。大学などできちんと教育を受けた感じの、しっかりとした若者が声をかけてきます。これで油断をする人もいるんじゃないかと。あと、騙してやろう感が、あんまり感じられないんです。おそらく、「君たちがやっているのは詐欺では無く、中国と中国の茶文化を海外の観光客に教えてあげるガイドで、その報酬がお茶の代金なのだ」とか、教育をされてんじゃないの、と思いました。こういう目的意識を受け付けられると、本人は悪いことをしているつもりじゃないので、なおさらタチが悪いという。最初に「写真を撮って欲しい」というお願いをしてくるあたりも巧みです。声をかけられた方は「何かをしてあげた」気になりますから、何かをお返しにしてもらうのは、当然なのかな?という気になっちゃうんですね。で、写真を撮ってもらっちゃったりすると、精神的な貸し借りを1回したことになるので、次からの会話などが断りにくくなるわけです。心理学的にも良く出来たシナリオだと思います。そもそも冷静に考えてみれば、道端で声をかけられた人とお友達になって、どこかのお店に買いに行く・・・ってのは、日本にいるときでもやりませんよね?でも、旅先だと、そういうことをしちゃう人も多い・・・もし声をかけられても、絶対について行かないようにしましょう。引っかかる人がいなくなって、商売にならなくなれば、こういう詐欺は無くなるので。とにかく引っかからないことが大事です!にほんブログ村さすがについて行くヒトバシラーはやりませんw
2015.05.14
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に来ております。今日は色々と用事を淡々とこなしてました。そんな中でも、地方からやって来た人民の波に乗りながら、南京東路を歩くだけでも色々面白い発見が。噂のメイソウさんが、繁盛してるのを見かけたり。これまた最近噂のドローンが無秩序に飛んでるのを数カ所で見かけました。そのうち規制がかかるのかもしれませんが、お店の人が勝手に飛ばし、歩行客の注意を引いてましたwしばらく来てませんでしたが、上海はやっぱり面白いところです(笑)もちろん、こちらも忘れてはおりません。穀雨も過ぎたこの時期、中国緑茶を探すには良い時期なんですよね(^^)茶葉市場を何カ所か回って、全体的なお茶のトレンドとか勢い、相場の動きなどを見てきたいなと思います~。にほんブログ村人民パワーは健在ですw
2015.04.23
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2015年4月8日にオープンした成田空港の第3ターミナル(LCCターミナル)。現在のところ、チェジュ航空、春秋航空日本、ジェットスター、バニラエアが利用しています。このブログ的には、バニラエアの台北、高雄行きも発着するので、詳細が気になるところです。早々に国内線を利用してきましたので、ターミナルの様子をレポしたいと思います。<最寄り駅は空港第2ビル>第3ターミナルは、第2ターミナルの隣、成田空港会社本社ビルの奥に新設されています。電車でのアクセスの場合、空港第2ビル駅が最寄り駅です。バスの場合は、新設された第3ターミナルの停留所になります。空港第2ビル駅のかつての検問所(※廃止されました)を出ると、床にこのような表記が。ここから第3ターミナルまで710mだそうです。荷物を持って歩くと考えると、徒歩10分~15分というところでしょうか。第2ターミナルからは、第3ターミナル行きの無料連絡バスも走っています。が、ターミナル前の道路は一方通行で第1ターミナル方面に向かっているので、第3ターミナルに行くには、ぐるっと周回道路を一周して回り込むというルートを走らなければ行けません。このような事情から、バスでも10~15分ほどかかるそうです。駅からのアクセスには割と時間がかかりますので、早めに到着するように心がけたいですね。<連絡通路の様子>今回は連絡通路を通ってアクセスしてみました。地上に出ると、第2ターミナルの外に連絡通路の入り口があります。こちらの通路を歩いて行きます。通路は天井と横に簡易の壁はありますが、風は吹き抜けます。ものすごく寒いときや暑いとき、雨風が強いときは連絡バスを利用したくなりそうです。また、道のりは決して平坦では無くて、ところどころに坂があります。ものすごく重い荷物を持っているときも、歩きたくはないかも・・・連絡通路の長さは約500mあるので、結構な運動になりますね。途中には、飲料の自動販売機とベンチが設置された休憩コーナーが何カ所かあります。連絡通路をひたすら歩き、このエスカレーターを上がれば第3ターミナルです。<チェックインカウンターとショップ>こちらが第3ターミナルです。天井は天井板がなく、構造や配管が見える状態ですが、上手く処理されていてチープ感はあまり感じません。目の前に飛び込んでくるのがチェックインカウンターですが、一番手前がチェジュ航空で、春秋航空日本、ジェットスター、バニラエアの順に並んでいます。バニラエアは国内線と国際線が分かれていますが、迷うことはないでしょう。同じフロアにショップやフードコートがあります。チェックインカウンターの向かいには、コンビニのローソンや書店、外貨両替所やレンタル携帯などのお店が並んでいます。少し奥に進むと、大規模なフードコートがあります。お店のラインナップはこんな感じ。空港内にしては価格も頑張っていると思います。その向かいには、食品を中心としたお土産物店とドラッグストアなどがあります。お店は大体このくらいです。コンパクトながら、必要になりそうなものは最低限揃いそうですね。唯一、気になったのは、空港宅配のカウンターが無いことです。第2ターミナルのカウンターを利用することになるのですが、持って行くのは結構大変かな、と思いました。あと、チェックインカウンターから手荷物検査場までの間には、座るところがあまりありません。手早く搭乗手続きを済ませて、早めに搭乗待合室へ行くか、フードコートを上手く使う必要がありそうです。<国内線はサテライトへ>フードコートの横に国内線と国際線の分岐があります。国際線は本館から出発するのですが、国内線は別棟のサテライトからの出発です。まずは国内線の手荷物検査場。集中するときはかなり並ぶので、早めに通過した方が良いと思います。搭乗口までは結構距離があるので。手荷物検査場を抜けたら、サテライトに通じるブリッジ(連絡通路)を渡ります。エスカレーターに2回乗って、ブリッジの上へ。ブリッジからは飛行機の往来が眺められます。このブリッジ、飛行機側から見るとこんな感じです。下を飛行機が通り抜けられる高さになっているようです。<サテライト棟の様子>ブリッジを降りるとサテライト棟です。こんな感じで、左右に搭乗口が並んでいます。奥の方までかなりの距離がありますが、動く歩道などはありません。搭乗口はこのような雰囲気。簡素です。このサテライト棟、出発便の搭乗口がどこかを一覧で表示する電光掲示板のようなものは無く、各出発口の上にあるモニターだけが唯一の情報源です。なので、サテライトに渡る前の段階で、出発口が何番かを確認し、覚えておいたほうが良いでしょう。#空港で発券した搭乗券なら出発口が書いてあるのですが、事前にWebチェックインしてたりすると、記載が無いのです。サテライト棟はかなり簡素な作りで、お店はジェットスターの小さな売店とバニラエアの自販機コーナーがあるだけです。ソファーはそれなりに数がありますが、出発便の周りは埋まってしまいがちです。ちょっと離れたところに座るケースも出てきそうです。なお、電源の使えるこのようなデスクが2,3箇所あるので、モバイラーさんも安心ですね。このようにサテライト棟は、本当に搭乗を待つだけの空間といった感じです。ただ、窓の開口部が大きく、周囲の飛行機や働いている人が、近くてよく見えるという利点も。飛行機好きの方には楽しい場所かもしれません。飛行機への乗り降りはタラップと屋根付き通路を通って行います。降機の様子は、こんな感じ。搭乗の際は、搭乗口でバーコードを読み込んでもらい、やや急な階段を2階分ぐらい下ります。エスカレーターはないので、ここまで歩き通しで来ると足元がちょっと不安になりそうです。地上まで降りたら、チューブの中へ。雨はしのげそうですが、風は抜けてきますね(^^;)・・・と、以上が搭乗までの流れです。<気になったことなど>全般的に見ると、思っていたほど安っぽい感じではなく、なかなか快適なターミナルだと思います。駅から引かれている青い通路を伝っていけば、出発できるので、分かりやすさという点でも、よく工夫されていると思います。また、飛行機が至近距離で見られますので、LCCの運賃共々、飛行機が”身近に”感じられるのは良い点ではないでしょうか。ただ、やっぱり気になる点はあります。○とにかく歩く!第2ターミナルから、第3ターミナルの移動は「このぐらいだったら許容範囲だな~」と思っていました。が、その後のサテライトまでの移動も結構あるのは、ちょっと盲点でしたね。ギリギリに駅に着いたりすると、30分近くも休み無く歩き続けることになるので、荷物を極力軽くしたり、途中で一息入れる時間を見込むなど、利用者側の工夫が必要そうです。年輩の方や体力に自信の無い方は、連絡バスの利用をお勧めします。○トイレの数が少なめ一般のターミナルは、搭乗口ごとぐらいの勢いでトイレがありますが、第3ターミナルは少なめです。例えばブリッジは結構歩くのですが、ブリッジの最初と終わりにしかありませんし、サテライト棟にも手前と奥の2箇所にしかありません。見つけたときに行っておいた方が良いかも、と思います。これらの点は、利用者側である程度、理解して利用するしか無いですね。にほんブログ村上手に使いましょう♪
2015.04.14
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文字数の多い記事が続いたので、気分転換に写真多めの記事を。9月の初めに中国地方をグルリと回りました。行程としては、成田→高松→坂出→岡山→米子(泊)→松江→益田(泊)→山口→周南→広島(泊)→尾道→成田。中国地方を縦横断するという、ほとんど電車移動ばかりの旅でしたが(^^;)#お茶屋さん巡りの旅です。その成果は後ほど。その最終日、尾道に寄ってきました。この日は大雨で、電車が止まっていたりもしたのですが、広島からバスで到着。ギリギリ天気が持ってくれたようで、なんとか観光できそうですね(^^)最初に駅の近くの喫茶店へ。尾道名物の尾道チャイダーを飲みに来ました。レトロな瓶です(^^)カープチャイダーというのもあるそうです。さすが広島。お店、ようやく開けるというところだったので、テイクアウトにしました。お茶入りのサイダーなんですが、お茶味は控えめです。この日は、木曜日で商店街の多くが休みでした。なので、近くで営業している数少ないラーメン屋さんに入って、尾道ラーメンをば。食べていると、外はものすごい大雨に(^^;)これは観光は難しいか?と思ったのですが、小降りになったタイミングを見計らって、レトロなアーケード商店街に逃げ込みました。ここなら雨も大丈夫です。商店街、軒並みお休みが多く静かな感じでしたね。尾道、猫の多い街としても知られているので、こんな猫のマークの帆布屋さんもありました。で、商店街の終わりのあたりを少し路地に入った、こちらのお店へ。猫のパッケージの尾道紅茶を扱っている、今川玉香園茶舗さんです。紅茶はスリランカ産のウバ、ディンブラ、キャンディ、ヌワラエリヤ、アールグレイなどなのですが、それぞれのお茶が違うイラストのパッケージに入っています。思わずパケ買いしたくなるパッケージですよね(^^)この他、因島産の八朔を静岡産の国産紅茶に付けた八朔Teaなどもありました。お店を出ると、何とか雨は小康状態のようです。このタイミングで猫の多い、山の手の方へ行ってみましょう。猫の置物がたくさん置いてある「猫の細道」というのがあるそうなんですが、時間の関係で今回はパス。何しろ天気がギリギリ持っているうちに回りきらないと!とりあえず、ロープウェーで山を登り、坂を下ってくることにしました。ロープウェーは、人が乗り込んでガイドをしてくれます。山を上がっていくと瀬戸内海の景色が見えて、なかなかの絶景です(^^)ロープウェーを降りて公園の方に歩いて行くと、猫がなかなかパンチの効いた視線を送ってきてくれましたwここから、坂を下っていきつつ、くねくねと路地を歩いて行きます。坂のある街は画になりますなぁ。歩いて行くと、猫が多数出没するところも。広場をふと見ると、あちこちに猫がのんびりとしております。猫写真を撮りたい方には楽しいところですね~。通りを歩いていても、時々、猫が寝転んでおります。テクテク歩いていると、猫を発見。カメラを向けると近づいてきました。シャッターを2,3枚切ると、視界から消えました。ん、どこ行った?と思った瞬間、足のところにスリ~ッとすり寄って、そのまま、歩いて抜けていきました。・・・何という女子力の高い猫!#オスだったらどうしよう(^^;)飼い猫さんだったみたいですけど、すっかり悩殺されましたw細い路地を歩いて行くと、このような看板が出ておりました。パン屋さんのようです。ちょっと寄っていきましょう。少し坂道を上っていきます。すると右手に、小さなお店が。ネコノテパン工場 小柄な女性の方が、お一人で手作りで作っているようです。こちら工房と兼ねたお店ですが、販売スペースがとっても小さくて、人が1人入るともう満員wそれこそ猫の額のようでもあります。カンパーニュや食パン、菓子パン、ビスコッティなどが並んでいます。後から来たグループが、「ああ、良かった。まだパンがあった」と言っていたので、結構人気店みたいです。売り切れご免、な感じですね。パンとビスコッティを購入しました。パンはモチモチとして味わい深い感じです。なるほど人気あるのが分かります。ビスコッティは少し堅めに仕上げられていますが、粉の味が豊かでいくらでも食べていたい感じでした。日持ちするので、おみやげにも良いかも。と、一通り回ったところで、雨がまた降り始めてきました。もはやここまでですかね、ということで駅の方に戻りました。滞在は正味4時間ぐらいでしたが、なかなか楽しめました~。尾道、初めて訪問しましたが、あちこちに文化の香りの漂う良い街でした。猫好きさんはカメラを持って、是非(^^)にほんブログ村猫の街!尾道地方のベストコレクション尾道チャイダー尾道のご当地ドリンクの代表!尾道チャイダー
2014.10.25
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駅までジョニーに送ってもらい、豊原から無事にホテルへ帰還しました。が、今回のお茶酔いはかなり強烈でした。作りたてのお茶ってのは、専門的に言いますとお茶に含まれるポリフェノールの酸化が十分に終わっておらず、不安定な状態なんですね。で、その不安定な物質ってのは、かなり刺激的でありまして、二日酔いとかの症状に似た気分の悪さをもたらします。いわゆる悪い方の「茶酔い」です。更にお茶の場合はカフェインもついてくるので、苦しいが眠れぬ・・・という、実にしんどい状態になりました。結局、翌朝まで残ってしまいました。まさかのお茶で二日酔い・・・(^^;)このときの対処法はアルコールの二日酔いと全く同じです。要するに身体の血中にこの不安定な物質が残っているから、酔っ払っている状態なのです。なので、ホテル備え付けのミネラルウォーターをガブガブ飲んで、外へ出すという作業をします。あわせて、糖分や塩分の補給もしておくと。そんな対処をしまして、出発までにはどうにかこうにか、体調が戻りました。お茶が悪かったというよりも、多少疲れ気味だったのもあるんでしょうねぇ。テイスティングの際は、体調万全にというのが基本です、はい。帰りもバスで桃園空港に向かいます。ていうか、台湾のバス安すぎるんですけど。平日だからか台中-台北が170元だそうです。台湾、バス旅行も悪くないと思います。帰りもチャイナエアラインです。機内食は、まあ・・・アレ・・・ですが、パイナップルケーキと烏龍茶が出るのは良いですね。台湾系の航空会社に乗ると、機内でも台湾気分が継続するのはメリットですwあと、Webチェックインすると免税品が割引で買えるということなので、話題のKAVALANウィスキーを購入してみました。免税品のKAVALAN、お値段は市中と同じなのですが、その分、量が増えて1000mlの瓶になります。加えてミニボトルもついてきました。そこに割引も受けられて、ちょーお得でした。帰国してから飲みましたが、なかなか美味いです。余韻が長いです。宜蘭に工場があるようなので、見学に行ってみたいですね(^^)そんなこんなで、”今回は”無事に帰国できましたwなによりも、年に2回訪問ペースに戻したいので、今回はお茶を買う量をかなり抑えました。我ながらよく頑張りましたw台湾、年内にもう1回ぐらい行っておきたいと思います(^^)おしまい。にほんブログ村冬茶のシーズン、狙ってます♪<おまけ>台湾で「半沢直樹」の”倍返し(加倍奉還)”が流行っているという話は聞いていました。そんなわけないやろー、と思っていたんですが、あちこちにありましたwまずはコンビニ提携の悠遊カード。このカードに入って、指定商品を1つ買ったら1つくれるそうです(買一送一)。うん、確かに倍返しですね(笑)小さく日本語で「倍返しだ!」と書いてあるのも、なかなか秀逸ですwそれから、こちらの候補者の方。市長になったら倍返ししてくれるそうですよw
2014.08.28
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”銀行”でアイスクリームを堪能した後、バスに乗り、北へ向かいます。台中へ今回やって来た理由。それは台中の北・豊原にある華剛茶業のJohnny訪問のためです。静岡の世界お茶まつり、Foodexに セミナー と色々お世話になりっぱなしなので、一度、ホームにお邪魔せねばと思っていたのです。バスの終点・豊原のバス車庫で降ります。このへんは完全な郊外で新興住宅街って感じの場所です。運転手さんからは、当然地元のヤツだよな的に話しかけられましたwそこから少し歩いてやって来たのが、こちら。華剛茶業の新オフィスです。こちら、オフィス兼ショールーム&出荷センターといった趣です。なんでも、お客さんを接待する場合、市街地にあるお店では若干手狭ということで、こちらを作ったようです。こちらには販売用のお茶はあんまり置いてないようなので、アポを取ってくる感じですね。お茶を買うなら、後で出てくる豊原市街にある本店の方が良いです。華剛茶業についてご説明しておきますと、ここの母体は豊原にある泉芳茶荘という老舗の茶荘です。豊原のある旧台中県の茶業界では重鎮でして、現在でも、地元・台中市の茶業組合の理事長をやっていたりもします。何よりもポイントは、大禹嶺茶区の開発なども手がけ、梨山茶区にある華崗地区(標高2500m)に自社工場を持っているという点。この工場、1日に2000kgの茶葉が持ち込まれ、1200斤のお茶を作る生産力があるそうです。梨山茶の生産においては、大手と言えます。色々な茶荘に卸売りもしているので、梨山茶の出元をたどると、割とここにたどり着くことも多いかと。 で、そこの後継者である5代目が、こちらのジョニー。日本で茶酔いさんからプレゼントされた有田焼の器で梨山茶を淹れております。彼が携わるようになってから、卸売りだけでは無く、消費者に支持されるブランドにならないと!ということで「華剛茶業」という看板で積極的に小売りにも乗り出しています。空港などでも、ここのお茶が結構良い値段で販売されています。現在では、中国大陸にも代理店を通じて進出しており、中国各地の展示会などでプロモーション活動を行っているそうです。・・・というわけで、梨山Lover的には外せない会社なんですね。まずは、今年の出来はどう?という話を。実は春茶の製茶シーズン、茶旅の須賀さんが華剛茶業の工場を訪問しており、えらい雨で崖崩れが起こって大変だった、という話は聞いておりました。#このへんの話は、今年のエコ茶会の須賀さんのセミナーで写真とともに聞けると思います。やはり、その情報は正しかったようで、シーズンのほとんどが雨で、晴天はごくわずかだった、と。基本的に雨の場合は、お茶を摘まないのです。が、そうは言っても、あまりに雨が続くので、晴天を待つ間にも茶葉はどんどん老化してしまいます。そこで、やむなく雨でも摘まざるを得なかったそうです。うーん、今年は非常に過酷なシーズンだったようです。まあ、実際に飲んでみようと、ということで、生産日ごとのお茶をテイスティング。ズラリと梨山茶が並ぶさまは壮観ですね(^^)端から飲んでいくと、やはり雨で香りが立たないな、と感じるロットも多数でした。それでも、ここの場合は雨でも何とかなるような設備は揃っているので、条件が悪いなりにも一定の水準までは持ってきています。しかし、やっぱり条件の良いものと比べると・・・な感じでした。何というか、香りが違うんですよね。おひさま様パワーが無いと、お茶はこうなるな、と。市場に出回る今年の梨山春茶、こういうの多かったと思います。それでも、できたてのお茶を2煎目までテイスティングしていくと、なかなか味が化けるのもあったりして、面白いですね。試飲したお茶は、梨山の中でも産地はさまざまななので、個性が違ったりして、なかなか面白いです。色々味わって、私、今年の大禹嶺102Kを購入してきました。スペシャルロットですね、これは。大きな量産をしている会社だから良いお茶は無いだろう、とか言われますけど、こういうロットもあるんですな。さて、さすがに作りたての梨山をジャンジャカ飲んだので、さすがに酔いました(^^;)特にここのお茶、茶園管理を徹底して、お茶の根っこを鍛えまくっているので、そもそもが強いんですよね。梨山の中でも、傾向としては、結構骨のあるお茶なんです。それを製茶仕立てでじゃんじゃんテイスティングしたんですから、さすがの私も目が回りました。。。このあと、本店の方へジョニーのバイクに2人乗りで移動。「え、バイク?」と思いましたが、街中なら放し飼いの屈強な犬はいないから、きっと大丈夫でしょう(爆)こちらが本店です。豊原の市街地にあり、駅からも徒歩圏内なので、お茶を買うならここに来ると良いと思います。こちらにはジョニーのお父さんとお母さんもいます。このジョニーのお母さんってのが、日本に何回も来ている日本好きの方なのですが、非常にお茶に厳しいのです。テイスティングのコメントなどを聞いていても、お茶の成分と味の絡みをきちんと把握しているし、製茶の工程と味の関係をバシッと掴んでいるので、この人は凄いと思います。まうぞうさんも、この人にお茶を教わった、というぐらいの方ですので。こちらでもいくつかお茶を頂きましたが、正直、お茶に酔ってて、あんまり覚えてません(爆)この後、ジョニーに連れられて廟東夜市にて、やたらと美味しい排骨麺やワンタンを食べに行きました。・・・その写真が無いことから、私がフラフラだったことは察してくださいw今度は工場に遊びに来てね、とはジョニーの弁。・・・そのうちお邪魔したいと思いますw泉芳茶荘住所:台中市豊原区復興路128号電話:04-25265364※日本語は通じませんが、ジョニーがいたら英語で大丈夫だと思います。続く。にほんブログ村台中に行かれたら、梨山好きの方は、ちょっと寄り道して是非(^^)
2014.08.27
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5日目です。この日の台中は快晴。さすが晴天率の高い街・台中です。これだけ天気が良ければ、アイスも美味しいはず。ということで、テクテクと宮原眼科へ・・・と思いつつ、ここを華麗にスルー。通りのもう少し先にある、こちらへやって来ました。このビルですね。台中市第四信用合作社(通称:四信)です。チーズケーキとパイナップルケーキでお馴染みの日出グループの宮原眼科に続く新店です。名前の通り、信用合作社(信用組合)をテーマにしたお店で、銀行の窓口を模した会計カウンターや、金庫の扉があるなど、宮原眼科とはまた違ったコンセプトのお店です。宮原眼科の方は、基本、物販がメインで、アイスなどは立ち食い状態がデフォルト・・・なのですが、こちらはカフェや喫茶需要を意識したお店のようです。なので、1階のフロアにも席がたくさん。座って食べられます。さすが銀行w2階にも上ってみましたが、こちらもかなりの席数があり、飲み物やアイスなどのスイーツが充実しているようでした。ゆっくり座って味わいたいのなら、こちら、ということみたいです。駅から離れる分、お客さんも少なめですし。1階に戻りまして、奥にあるアイスのショーケースの方へ。システムは宮原眼科とほぼ一緒です。こちらの方がスペースにゆとりがあり、お客さんの数も少ないので、よりゆっくりと選べそうです。少し試食もさせてもらえました。あれこれやり取りして、選んだのはドーンと三球+トッピング4種で、こんな感じ。メインのアイスは、メイクイライチヨーグルト、土マンゴー、東方美人で構成してみました。酸味が少しある土マンゴーは愛文とはまた違う魅力がありますね(^^)例によってモリモリなので食べきるのに若干苦労しましたが、やはりテーブルに座って食べられるのは、落ち着きます。宮原眼科からちょっと歩きますけど、ゆっくり食べたい方は、こちらを強くお勧めしたいですね。眼科は帰りにお土産物を買う感じで。台中市第四信用合作社住所:台中市中区中山路72号電話:(04)22271966営業:10:00~22:00台中市第四信用合作社Facebookページ(中文)この後、バスを乗り継いで豊原に向かいます。続く。にほんブログ村是非こちらもご贔屓に
2014.08.16
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プユマ号に乗って、彰化に到着しました。時々小雨が混じる、あいにくの天気。彰化に来たらやることは小吃食い倒れしかありません。まず向かったのが本命のこちら。スッキリ味わい深いスープが印象的な猫鼠麺です。ここのスープは、店名の通り、猫と鼠という天敵同士を二日間じっくり煮込んでダシを取り・・・(このネタ、以前も使いましたねw)というのは、もちろん冗談で(^^;)豚と魚介のダシを十分に引き出しつつもスッキリと上品な味わいに仕上げた、かなり絶品なスープの麺があるのです。あとはよく煮込まれた豚足。このへんが有名です。全体のメニューはこんな感じ。数年前と比べると若干お値段が上がった感じです。例によって、猫鼠三宝麺と豚足(豬脚)の小さいサイズ、それから小皿でお野菜をお願いしました。まずは猫鼠三宝麺。澄んだスープの美味しさはさすがですね(^^)上に乗っている三宝(肉団子、鶏のつみれ、蝦団子)が若干スープを濁らせる感があるので、かえって邪魔かも、とも少し思いました。三宝のそれぞれは美味しいんですが、スープを思う存分味わうなら、普通の猫鼠麺もありかな、と。それから、もう1つのメインの豚足。こちらも安定の美味しさですね(^^)とろりと柔らかく煮込まれていて、味付けの濃さも大変丁度良い感じです。豚臭さもあまり無いので、豚足敬遠気味の方でも食べられるかも、と思います。小さいお皿でも結構食べ応えがあります。1人で食べるにはちょっと多いかも。お野菜が丁度良い箸休めになります。麺と豚足を食べるとかなりボリュームたっぷりですが、彰化に来たら、ここはやはり外せないよな、と思いました。猫鼠麺住所:彰化市陳稜路223号電話:(04)7268376猫鼠麺Facebookページ(中文)続きまして、彰化名物の肉圓を食べに行きましょう。猫鼠麺の近くにある有名店(阿璋肉圓、彰化肉圓)を華麗にスルーして、駅の反対側の方までテクテク歩いて行きます。やって来たのは、こちら。最近評判が良いという、阿三肉圓です。有名店のうち、彰化肉圓などは随分綺麗なお店になっていますが、こちらはかなりローカル色が強いですw結構お腹いっぱいだったので、肉圓の小さいヤツを1つ注文しました。肉圓、食べたことの無い方への説明が少し難しいのですが。イメージ的には肉まんの皮がサツマイモの粉とかで作ったプリプリの生地に置き換わっている感じです。で、それを油で揚げ、甘めなソースをかけた感じの食べ物です。モチモチッとした生地の食感が台湾人の好むいわゆるQQ感というやつでして、ケンミン・・・ならぬ島民熱愛のB級グルメです。店ごとに特徴が色々ありますが、こちらの肉圓はとにかく外側がカリッとしてて、味が濃い印象ですね。でも中の生地はモッチモチ。そして、中の餡もタレも、かなり味わいが強め、というか濃いです。日本人が食べるにしては、ちょっとにんにくがキツイかなーという印象があります。個人的な意見で言いますと、積極的にはお勧めしづらい感じです。阿三肉圓住所:彰化市三民路242号電話:(04)7240095阿三肉圓Facebookページ(中文)彰化の肉圓の有名店ですが、上記で名前を挙げた3軒の中なら、個人的には阿璋肉圓かな・・・と思います。が、しばらく食べてないので脳内補正がかかっている可能性もあります。今度行ったときに再確認してみたいと思います。というわけで、2店舗を巡っただけですが、尋常で無いほどお腹がいっぱいの状態だったので、おとなしく台中のホテルに戻りました。この日は、移動と食べるしか無かった気がしますwにほんブログ村こうして見るとやっぱり相当食べてますよね(^^;)
2014.08.15
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4日目は台中へ移動します。朝、狙いを定めていたのは台鉄の新型車両・プユマ号(普悠瑪列車)。これに乗ると、台中まで1時間50分で行くことができるので、これに乗れればベストだなー、と。高鉄だと台中までは1時間ですが、台鉄台中駅に行くには、乗換をしなければならないので、時間的に変わらないし、荷物がある場合はこちらの方が楽なんですよね。しかし、人気のようで予約が取りづらいとか。とりあえず、駅に行って聞いてみよう、と思いました。・・・が、やはり台北-台中間は全然席が無く。プユマ人気をなめてましたね(^^;)諦めて、隣にあるバスターミナルからバスで行くことにしました。2時間半かかるとはいえ、台中まで230元(約800円)。。。安すぎる。台北のバスターミナルは初めて利用しましたが、非常に近代的ですね。1階でチケットを買い、各フロアの乗り場に向かうという流れなので、それだけ押さえておけば、活用できそうです。バスは渋滞が心配なのですが、特に混雑も無く、快適に2時間半で台中駅に到着しました。スーツケースも預けられてラクチンなので、荷物があるときはバスの旅も良いですね。お値段を考えたら、時間差もあまり気になりません。しかし、プユマ号に乗りたかったなー、という気持ちが台中駅に着いたら、再びフツフツと。そこで思い至ったのは、プユマ号の終点は台中の一駅先の彰化だということ。「終点間近の1駅(台中→彰化)だったら、いくら人気でも乗れるんじゃね?」と、台中駅の自動券売機で空きを調べたところ、案の定、空いてました。迷わずチケットをゲット。「普悠瑪」の文字が(^^)時間まで少しあったので、一旦、駅裏の宿泊先ホテルに荷物を預けてきました。で、駅に戻ってプユマ号を待ちます。今回、コンデジしか持ってかなかったので、すぐ前に来た自強号でテスト撮影wうむ。コンデジでもそれなりに撮れそうですね。そうこうしているとプユマ号が入線してきました!こちらがプユマ号です。カーブの多い東部幹線を高速で走り抜けられるよう、日本の振り子式電車を導入したのです。さあ、乗車しますよ(^^)/乗車の時、意外だったのが、結構台中から乗る人が多いんですよ。彰化までしか行かないのに(^^;)子供連れなども多く、記念乗車をするのによく使われている区間なのかもしれません。40元(約140円)だし、ちょっとしたアトラクション感覚かも。車内はこんな雰囲気。確かに日本の特急電車っぽいですね。テーブルには、新幹線のような車両内設備の表示も。さて、肝心の乗り心地です。「最新型でサイコーです」と言いたいところなんですが・・・乗ってみると非常にスピード感があります。いつもより速めに動くので、ちょっと急かされている感じ。で、一番気になったのが、ゴツゴツと小突き上げてくる感覚ですね。縦方向の揺れってのを結構感じます。で、重心が高いのか分かりませんが、ちょっと落ち着かない感じです。「これ、ずっと乗ってたら酔いそう・・・」と正直思いました(^^;)車両は速いんだけど、やっぱり保線の問題かなーとか、色々考えました。#あるきちは鉄っちゃんではないので、あまり詳しいことは分かりませんがwそんなことを考えていると、あっという間に12分で彰化に到着。到着後は皆さん記念撮影してました。やはり人気なんですねー。さて、彰化に来たからには、小吃を食べるしかありません。続く。にほんブログ村意地で乗ってしまった(^^;)
2014.08.14
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夕食はホテルから徒歩圏内の寧夏路夜市へ。が、かなりの大雨になっております。これは屋台は無理か?と思ったので、店舗型のお店に逃げ込みました。寧夏路夜市の入り口付近にある、おなじみの頼記鶏蛋[虫可]仔煎です。安定の美味しさですね(^^)雨で人の出足が少ないからか、割とすぐに座れました。で、これを食べていたら、雨が小降りに。このタイミングを逃してはなりません。再び夜市の中に戻りました。寧夏路夜市、人出は結構あるのですが、なんかいつもと雰囲気が違います。聞こえてくる中国語の発音や衣服、立ち振る舞いから判断するに、明らかに大陸からの観光客が多いようです。で、彼ら、あんまり食べないんですよね。ただ見てるだけで。大雨になる前にどこで食べようかと思っていたのですが、こちらのお店に飛び込みました。真ん中へんにある小董乾炒河粉という屋台です。こちらに目をつけたのは、このキッチン。屋台としては反則に近い火力を備えております。少々やり過ぎな感もしますが(^^;)こういうお店で頼むものと言えば、やはり炒飯でしょう。ということで蝦仁炒飯を注文。パラッパラの炒飯で、これは実に美味しい(^^)屋台の炒め物はやっぱり火力で選ぶべきですね。エビもプリプリしておりました。スープも忘れずに頼みます。食事をしていたら、またドーッと雨が降ってきたので、屋台のお店でライチを購入します。これだけあって100元。結構な量です。2日間に分けて食べますw中身もこのようにジューシーな感じでした。暑い時期に出かけるのはライチを食べるためといっても過言では無いですw(←お茶はどこ行った?)最後は、古早味豆花に立ち寄って、粉圓豆花を。タピオカとのシンプルな組み合わせですが、やはり美味しい!・・・と、結局この日は食べ倒れで終了しました(^^;)続く。にほんブログ村カロリー?計算しちゃダメです(笑)
2014.08.13
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明けて3日目。天気が良かったら平渓線に乗ろう!と思っていたのですが、大雨の予報が出ていたので、取りやめに。市内巡りに充てることにしました。朝、せっかくなので時間をずらして阜杭豆漿でブランチを・・・と思って出かけてみました。が、行ってみたら想像以上の大行列。建物の中だけでは収まりきらず、MRTの駅の出口のあたりが列の最後尾だったので、さすがに諦めました。土・日は時間をずらしても(ずらしたから?)、難敵でした(^^;)そのあと、まうぞうさんに与えられたミッションを果たすべく台湾大学へ。卒業式だったみたいで、お花の露店がたくさん出ていました。お花だけではなく、ぬいぐるみも。これは記念に持っておけるから、花よりもいいのかもしれませんね。なかなか面白いアイデアです(^^)肝心のミッションですが、すれ違いでコンプリートできず(涙)無念であります。。。朝からフラれ続けたので、「こういうときは食い気だ!」ということで、この日のミッションを食べる台北#『歩く台北』的なノリでに変更しましたwまずは中正紀念堂駅に行き、こちらのお店へ。金峰魯肉飯噂は聞いてましたが、来るのは初めてです。台北の南の方と西の方は滅法弱いもので(^^;)#住んでいたのが松山空港のそばと天母だったというのが影響してます。こちらの注文は伝票に書いて、店員さんに渡すスタイルです。初めてなので、文字通りの看板メニュー2種とメンマなどを頼んでみました。魯肉飯を大にするかとタマゴをつけるかで迷いましたが、食べ歩きに備えてセーブすることに(←結果、後悔)。魯肉飯(中)と[金鼎]邊[走坐](スープ)です。魯肉飯、台湾だったら、どこで食べてもそこそこ美味しいです。なので、私も「まあ、魯肉飯の美味しさは、こんなもんよね」と思っていました。が、ここのは本当にお肉がとろけるように柔らかく、味付けも絶品。ちょっと次元が違った。美味しすぎます。喩えるならば牛料理専門店で牛丼を食べて、あまりの美味しさに「ごめんなさい、吉野家の牛丼食べて牛丼食べた気になってました」というような感じですかね。でもお値段は、普通のお値段と一緒みたいな。#ちょっと「盛った」気もするな(^^;)で、一緒に頼んだ[金鼎]邊[走坐]。これもこの店の看板に魯肉飯と並ぶメニューだけあって、かなりの美味しさ。海鮮系のダシがよく効いていて、クニュクニュの麺も入っています。具だくさんで食べ応えもあって実にいいです。で、周りを見ていると、煮タマゴ(魯蛋)を皆さん頼んでいるんですよね。あー、あれ美味しそうだったかも...とちょっと後悔。みなさんは、行ったら是非頼みましょう。#後にTwitterでちょしさんから「卵は?」というツッコミが入りましたw人気店ですが、やっぱりそれだけの裏付けのあるお店だと思いました。ここは今後は外したくないお店ですね(^^)金峰魯肉飯住所:台北市羅斯福路一段10號之2電話:02-2396-0808続く。にほんブログ村食べる台北!
2014.06.30
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初日こそ食べられませんでしたが、台北では、一日一マンゴーかき氷を個人的なノルマにしまして、2軒のお店に行きました。いずれも庶民的な感じのお店です。まずは前回も訪問した冰讃。雙連駅に近いので、今回は大変訪問しやすかったです。マンゴーのある時期だけしか開かない、季節限定のお店です。少し肌寒かったからですかね。お客さんは日本人ばかりでしたwこちらで注文したのはシンプルにマンゴーを味わえる芒果雪花冰。ミルク味でふわりと溶ける雪花氷の上に、どーんとマンゴーが載って、練乳もたっぷり。結構なボリュームなんですが、これで90元(約320円)はお値打ちかと。別料金でトッピングを加えることもできるそうです。マンゴーとミルクだけでも確かに美味しいのですが、量が多いとやや単調に感じてしまうこともあるので、次回はトッピングにも挑戦してみようかと思います。冰讃住所:台北市雙連街2號電話:02-2550-6769営業:11:30~23:00続いて、翌日はMRTの行天宮駅へ。4番出口を出たら、松江路を渡らずにそのまま路地へ入っていく感じです。で、左手に市場などを見ながら商店街ふうの道を真っ直ぐ歩いて行くと、右手にこの看板が見えてきます。こちらの黒岩さんも庶民的な感じのお店です。ここのショーケースのところで、注文とお会計を済ませます。で、注文&お金を支払ったら、席で待っててね。持って行くから、というスタイルです。お店の中には、やたらと渡辺直美が取材に来た時の雑誌の切り抜きが貼ってあります。結構、日本人のお客さんもいるようですが、それでもまだまだローカルなお店です。で、注文の品が到着。芒果牛[女乃]冰かなりのボリューム感があって、「え、こんなに!?」と、ちょっと焦りました(^^;)これで90元なんですよ。ちょっとビックリですよね。こちらの氷は、流行りの雪花冰ではなく、一般的なかき氷です。で、黒砂糖の蜜がたっぷりかかっているのが特徴ですね。食べる前は、黒砂糖とマンゴーって、黒砂糖の香りと味が強すぎて、マンゴーが消えちゃわない?と思っていたのですが、それは杞憂でした。マンゴーの甘みをさらに黒砂糖が補ってくれる感じで、なかなか良いのではないかと。氷の量も多いですが、マンゴーもゴロゴロしており、これはかなりの食べ応えがあります。ちょっとお腹を空かせて突撃したいお店ではないかと。黒岩古早味黒砂糖[坐リ]冰 錦州店住所:台北市錦州街195號電話:02-2536-2122ちなみに、今年は天候の関係ですかね。マンゴーの糖度が例年よりも少し低い?ような気がしました。それでも十分美味しいんですけど、トッピングなどで少し甘みを足すと更に美味しく食べられるように思います。続く。にほんブログ村台湾滞在中は「カロリー」という言葉を忘れましょう(笑)
2014.06.21
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大安駅から新しくできた信義線で台北駅方面へ。次の大安森林公園駅で降ります。ここの1番出口を出たら、ぐるりと左に旋回。地下鉄出口とセブンイレブンの間の路地を入って、2つ目の通りを左へ。すると見慣れた看板のある路地にたどり着きます。お馴染みの意翔村茶業です。残念ながら、陳さんは不在でした。今回はお茶はほんの少しだけで、メインは店主・陳煥堂さんの著書を買いに来ました。それがこちらの本。『烏龍茶的世界』まうぞうさんから情報をもらっていたので、買いに来たのです。写真も多く、紙質が結構良いので、なかなか重いです。持参したバネばかりで量ったところ1冊で500g弱あります。本の定価は450元なのですが、お店に買いに行くと若干安い値段で入手できます。そして、共著者さんと2人分のサイン付き(笑)正直、内容をあんまり知らず、「ま、陳さんの新しい本だったら買っときますか」的なノリだったのでした。が、ホテルに戻って、パラパラとめくって見たら、お茶の鑑定に関する内容が大変充実していて、とても勉強になります。すごく良い本だな、と思います。そして、表紙の帯にも「お茶屋が教えたくない茶葉知識」的なコピーが踊っていますが、これ、ちょっとヤバいんじゃないか・・・というぐらいの内容もwたとえば、高山茶の産地ごとの生産コストや茶摘み人のコストなどを一覧表にしていたり、コンテスト茶への異論を唱えたり、ベトナムやタイなどで栽培されている境外茶の話もしています。・・・業界的に本当に大丈夫なんでしょうか(^^;)いずれにしても、この本を読み込んだら、台湾の烏龍茶事情については、だいぶ勉強になるのではないかと。なお、後日、もう1冊追加で買いに行ったところ、今度は陳さんがいました。「本が出たって聞いたので、買いに来た」というと、早耳だねぇ、という感じでした。自慢の写真だと、お茶にカフェインの結晶が付いているページを見せられました。確かにここまで綺麗にカフェインの結晶が出ている写真は見たこと無いかも。これ、やっぱり貴重な本だと思います。意翔村茶業住所:台北市新生南路一段161巷6-2号電話:02-2703-0394営業:09:30~18:30休業:日曜日新しい最寄り駅は大安森林公園駅です。続く。にほんブログ村この本、早く読破しなきゃね(汗)
2014.06.20
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次のお店はMRT文山内湖線(文湖線)に乗って、南へ。新たに開通した信義線との乗換駅である大安駅で降ります。やって来たのはおなじみの茗心坊。お店の入り口、改装したそうです。お店の中はいつもの感じです。店主の林貴松さんは、相変わらずお元気そうです。いつもは茗心茶皇を買っていたのですが、昨年から、ちょっと気になるお茶が出てまして。そのお茶の名前は松戸烏龍茶。矢切の渡しでも知られる千葉県松戸市。近くの江戸川から上がってくる川霧のおかげで美味しいお茶が育ち、最近では烏龍茶も作られて・・・・・・というのは、もちろん大ウソですw店主の林貴松さんの名前の「松」と、家を意味する「戸」を組み合わせたものです。要するに、「松っちゃんちの烏龍茶」ぐらいの意味かと。産地は凍頂付近だそうですが、農薬や肥料などは散布しておらず、自然そのままの状態の茶畑になっています。茶畑を所有しているわけではなく、そこのお茶を全量買い上げているとか。春、冬は烏龍茶として製茶し、夏茶は紅茶として加工しているそうです。製茶の時期になると、店主の林さんも出かけていき、お茶づくりを行っているそうです。このへんの様子は、茗心坊のFacebookにも写真が上がっていますし、お店でも写真を見せてもらえます。製造した烏龍茶の一部は4kgぐらいの球形の団茶に仕上げているのもあり、これもお店で展示されています。色々と思い入れのあるお茶なので、松戸烏龍茶なんですね。で、今回もその松戸烏龍茶をいただきました。伝統的な凍頂に近づけるというコンセプトで作っているので、焙煎に時間がかかるそうです。火を入れては休ませ、また火を入れるという感じで。なので、飲んだのは昨年の冬茶。発酵と火入れを重めにしているので、香りと甘みが際立つ感じですね。雑味が少ないのは茗心坊らしいところです。何よりも自然仕立ての茶園なので、お茶の芯がしっかりしているように感じます。凍頂のお茶という観点で評価をするとべらぼうに高いんですが、風格は高山茶並みなので、まあ納得感はあります。「同じ茶畑の夏茶で紅茶も作った」ということなので紅茶も飲んでみました。「おー、松戸紅茶?」と聞くと、その名前いいね!と言ってましたが、お店での商品名は蜜香紅茶ですw水色はこんな感じ非常に透明感があって艶のある水色です。香りが大葉種の紅茶じゃないか、これ?と思うぐらい、華やかな香りです。それでいて渋みも少なく、甘みがあるので、これはいいかも、と思いました。ただ1点、ちょっと気になることが。紅茶の入れ物が、この木製の茶筒しか無いんです(^^;)非常に綺麗な茶筒なんですが、ちょっと大きい・・・250g入るんですが、直径15cm×高さ16cmほどの円柱型なので、持ち帰るのは結構大変。欲しい方は、ちょっと大きめのカバンを持ってこられることをお勧めしますwお茶を飲んでいたら、常連さんがやって来て、あれこれ議論に巻き込まれました。今回のテーマは、日本、台湾、中国、韓国の国民性の違いについてwここで長居してると、毎回こんな感じなんですよね(^^;)そんなこんなをしていたら、お昼をご馳走になってしまいました。客家料理が出ているので、あれ?と思って聞いてみると、林さんは客家だとか。高雄の美濃の出身だそうです。奥様は台南出身ですが、客家じゃないそう。なんでも兄弟が美濃にいて、そこで自然農法のトウモロコシなどを作っているそうです。食卓にもそれが上っていましたが、やっぱり味が濃厚で、味わい深かったです。なるほど松戸烏龍茶は、こういう好みが反映されているのかもな、と思ったのでした。食後には、食べきれないほどのライチ(玉荷包)とパイナップルも。この時期の台湾、暑いし雨も多いけど、果物は豊富で良い季節です(^^)茗心坊住所:台北市信義路四段1-17号電話:02-2700-8676営業:11:30~21:30休業:日曜日茗心坊Facebookページ大安駅は4番出口を出て、目の前の横断歩道を渡ります。お店は、渡ったところにあるスターバックス、ファミリーマートの入っている大きなビルの一番右側(信義路側)にあります。続く。にほんブログ村多少高いですけど、良いお茶がある店です
2014.06.19
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2日目は台北のお茶屋さん巡りに充てました。まずは1軒目。向かったのはMRTの南京東路駅です。出口を出たら、目の前の慶城街を直進。日本の大使館的役割を果たす「交流協会」の入っているビルを右手に見ながら、歩いて行きます。で、長春路を右折。テクテクと右側を歩いて行くと、ガイドブックでもお馴染み、茶梅の美味しい吉軒茶語がありますが、ここを華麗にスルー。7軒か8軒隣のこちらのお店へ行きました。お茶好きリピーター御用達の富宇茶行です。私、実はこれが初訪問なんですね(^^;)こちらのお店は、いわゆる卸売りのお店なんですが、最低単位150gぐらいから買えます。お店に入ると、お茶の詰まった大きな袋が転がっていて、実に卸っぽい感じです。右側の棚には、150gぐらいの小分けパックになったお茶が置いてあり、小売りもやってる感を出しています。阿里山、杉林渓、梨山と主要な産地のお茶はあり、一通り揃いそうですね。お茶の値段も明記してあり、普通の茶葉店の相場から比較すると「お、結構安い」と思います。ただ、問題は品質です。値段だけ安くても、美味しくなければ意味は無いので。お店の老板とおぼしき方が、日本人?何を探してる?と聞いてきます。今年の杉林渓はどうですかね?と聞くと、悪くないと。「飲んでみるかい?」と試飲を勧められました。卸で試飲ができるのは嬉しいですね。150gで550元の一般的な杉林渓を飲みましたが、特徴のはっきりした、なかなか良いお茶でした。品質から考えると、普通のお店の1~2割は安い印象です。自分の欲しい銘柄が決まっている人は、ここ、良いかも。他に梨山はどう?と聞かれます。梨山しきりに押してくるので、自信があるみたいです。ならば・・・ということで梨山も試飲してみました。割と清香系に振ったお茶でしたが、香りの清らかさといい、余韻の伸びといい、なかなか良いではないですか!「これ、梨山のどこのお茶ですか?」と聞いたところ、(えー、言っても分かんねーだろーなー的な感じで)「天府」と言われました。「おー、天府農場ね」というと、「何だ、詳しいな」と。・・・なんか、老板に気に入られたようです(笑)基本、ここのお茶はブレンドしてないみたいです。そして清香系が得意な印象ですね。こちらのお店、なぜか四季春の安くて美味しいお店という認識が広まっているようですが、高山烏龍茶の方が、よりお買い得感が高い気がします。あくまで卸の店なので、観光客向けの茶荘のように、「試飲の際にお茶菓子が出てくる」「日本語が通じる」「接客が丁寧」「パッケージが綺麗」なんてことは期待しちゃダメですが、お茶をある程度知っている方が、パパッと良いお茶を買っていくのには向いていますね。私も試飲しながらも、20分程で2種類のお茶を買えましたし。なお、お店の営業時間は、基本的には朝の10時頃から夜の10時頃までだそうです。リピーターさんがご贔屓にしているのも納得でした。富宇茶行住所:台北市長春路490號之1電話:02-2717-5300営業:10:00頃~22:00頃https://www.facebook.com/FuYuChaXing【台湾のお茶卸について】ひとことで卸といっても、3つのパターンがあります。1つは、重慶北路とか迪化街近辺にある昔ながらの老舗茶荘系の卸。この手のお店は、基本的には阿里山とか杉林渓のように、産地名を冠したお茶の販売をしません。産地限定になると、天候不順があったときに出来・不出来がハッキリしすぎてしまうからです。なので、基本は「高山烏龍茶」という商品名で販売します。そして品質に応じて、1斤1000元のお茶、2000元のお茶といったランク分けをして販売します。日本の煎茶みたいに「100gで500円、1000円、2000円、3000円とありますが、どれにしますか?」という売り方です。こうしたお店の売りは、ブレンド技術と焙煎技術。そして、自分の店独自の味を持っており、それを安定して供給できることです。たとえば、阿里山が天候不順でダメだったとしても、他の産地のお茶をブレンドし、いつもの味わい近づけ、きちんと一定の品質は保つ、というわけです。このやり方だと、消費者にとっては、煩雑な産地の名前などを覚える必要は無くなり、お店と値段を指定するだけで、いつでも大体安定した味わいのお茶を買うことができます。その代わり、とびきり美味しいものは無くなり、平均的な味わいになります。”日常的に”消費するようなお茶の飲み方をするのならば、これでも良いでしょう。が、「産地ごとの個性を味わいたい」といった、お茶を”嗜好品的に”飲みたい人には、物足りません。私、ブレンデッド・ウィスキーだけじゃ無くて、シングルモルトが飲みたいの、というニーズには応えてもらえないわけです。この手の店で、産地の名前を指定して注文したりすると、日本語達者な店主さんから「そういうお茶の飲み方は良くない」と、お説教を食らうこともありますwもう1つのタイプが富宇のような、産地直結型の卸です。各産地のメーカーから、良いロットを選んで引いてきて、地元のお茶販売店に流すというもの。基本的にブレンドはせず、やっても焙煎ぐらい。産地からの新鮮な茶葉をすぐに流します。お茶販売店にすると、各産地の色々なメーカーとやり取りしなくても、この問屋と取引しておけばお茶が揃えられるので、楽なのです。この手の問屋さんは、販売店さんのニーズに合うよう、さまざまなお茶を取り揃えており、産地の情報もある程度持っており、開示してくれます。お茶を”嗜好品的に”飲みたい場合は、こういう問屋さんの方が頼りになるかなーと思います。ただし、ブレンドしないってことは、農作物としての変動を受ける可能性が高いので、その点はリスクと言えばリスクです。「同じお金を出したのに、いつもと味が違う。キィーーーーッ」となる人は向いてません。「出来・不出来も含めて、それもお茶だよ。だって農作物なんだから」という、理解のあるお客さん向けですね。そして最後に生産メーカーの直売店。旗艦店的な小売店にしている場合もありますが、実質の卸として機能しているところも多いです。こういうところは、自分のところのお茶をそのまま販売していますので、多少、玉石混淆なところはあります。ただし、その分、自分たちで生産したお茶の出自に関しては詳しいです。また、自社ブランドのお茶だけでなく、つきあいのある業者さん同士でお茶を融通していることも多いので、他産地のお茶も揃ったりします。そのメーカーのファンであれば、こういうお店で買うのも悪くないかもしれません。にほんブログ村卸もいろいろ
2014.06.18
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さて、肝心のお買い物ですが、最初に出してもらったいくつかのお茶は、正直買う気が起きませんでした。グレード的には、普及価格帯の少し上ぐらいのお茶でした。・・・といっても、有名産地の高山烏龍茶並みの価格なんですけどね(^^;)普通の烏龍茶では、あまり良い値段はつかないであろう平地のお茶。それが「技術と条件が良ければ高級茶として通用する」というのが東方美人の凄いところであり、買い手にとっては悩ましいところです。1軒の茶農家さんのロットでも、まさにピンからキリまであり、そして上を見ていくと、本当にキリがないという・・・茶農家さんは、数あるロットの中から日本の流通に乗せられるぐらいの価格の品質の良いお茶ということで紹介してくれたようです。確かに日本の消費者が茶葉に出せる金額と輸入経費(農薬検査費用とか)を考えると、ギリギリの価格帯かなー、と思います。「ちょっと高いけど、かなり美味い」と言われるであろうランクのお茶です。が、新竹あたりの東方美人の場合、まだ上のランクがあります。せっかくなので、そういうお茶が欲しいのです。ところで、一般人が端から見ているほど簡単では無いのが「茶農家での仕入れ」です。生産者のところには、失敗とまでは言いませんが、ちょっと癖のあるお茶も数多くあります。流通に乗せやすい価格のお茶ほど、この手のお茶が多いと思います。これは技術の問題というよりは、農作物ならではの問題です。どんなに腕のある茶農家さんも、天候の関係から、百発百中の成功率というわけには行きません。「茶摘みの日に雨降っちゃった」とか「日光萎凋しようと思ったら雨降っちゃった」とか「茶摘み人が言うこと守らず、大ぶりのお茶になっちゃった」とか「発酵の時に湿度が高過ぎて、水が抜けない」とか。天候任せの農作物ですし、人手を介するものなので、品質のブレは必ず起こります。その結果がお茶の癖という形で出ます。評茶目線では、癖はマイナス評価です。しかし、完璧なお茶というのは、それこそ品評会で賞を取るようなお茶なので,普及価格帯ではなかなか、あり得ません。特に東方美人のような相場のレンジが広いお茶では。いわゆるプロである「茶商」は、軽くテイスティングしただけで、そのお茶の個性と潜在能力を把握し、「軽く焙煎したらどうか?」「ブレンドでカバーできないか?」「淹れ方を工夫したら行けるんじゃないか?」「日本の水なら大丈夫じゃ無いか?」「少し寝かせて熟成させたらどうか?」など、色々な方向性で、長所を活かし、欠点を感じさせない方法を考えます。人間と一緒で、癖はあっても活かし方次第なんですよね。上手に演出をしてあげることで、能力を引き出してあげるといいますか。キラリと光る部分を持った原石を見つけて、そこを磨いたらどうか、と考えるわけです。茶農家から茶商を経由することで、評茶目線では「問題あり」だったはずの茶葉は、「お値段の割に美味しいお買い得な茶葉」に生まれ変わります。こういう「新しい価値の創造ができる人」こそが「茶商」です。彼らの存在価値は、ここにあります。茶商とは、現地で「お買い物」をし、右から左へ商品を流して、マージンを取る人のことではありません。話を元に戻します。茶農家さんのところに行くと、茶商のフィルターを通していないお茶が並びます。まさに玉石混淆。一長一短のあるお茶が物凄く多いので、選ぶのが大変です。毎回、どれにするか悩みます。こういう半商品なお茶に向き合うと、「茶商」の凄みだったり、必要とされる能力の分厚さを痛感します。中には、評茶員資格を取ったら仕入れができる、とかいう幻想を持つ人もいるかもしれませんが、そんなに甘いものじゃないです。農家とコミュニケーションが取れる&お茶の品質の善し悪しが分かることは大前提。それに加えて、顧客のニーズ・流行だったり、お茶を良化させる手法まで精通していることが必要です。茶商を目指そうとする人は、かなり根を入れて修行しないと難しいのではないかと。そんなわけで、私のようなへなちょこは、普通に「お買い物」をします。今回、私の買ったお茶ですが「蜜香と茶水の繊細さがもう少し欲しい」とオーダーして出てきた、このお茶です。今まで飲んでいたお茶とは、次元の違う香りの華やかさと繊細でシルキーな口当たり。甘みも余韻も喉に長ーく残ります。むーん、これは美味しい(^^)これを飲むと、今までのお茶は悪くないけど、物足りなく感じちゃいますね。お値段を聞いたら、「んー、下手すりゃ大禹嶺が買えるね」というお値段でした(汗)でも、滅多に出会えないものなので、こちらを購入。一緒に行った方と袋ごと買い占めて山分けしましたwちなみに、このお茶でも東方美人の最高級品ではありません。1斤数万元なんていうお値段が付いているものも、この茶農家さんにはあります。が、こういうお茶は既に売り先が決まっているか、品評会に出ちゃうので、普通の人はお金を積んでも売ってもらえません。東方美人に関しては、台湾のお茶というよりも、大陸の鉄観音とか単ソウ、岩茶のような相場が形成されている気がします。・・・このくらいのグレードで満足するようにしよう(^^;)茶農家さんの話によると、今回売ってもらえたお茶は「品評会に出すはずだったのだが、間違えて親戚に売ってしまい、品評会に出すには量が足りなくなった」のだとか。なるほど優等生なわけです。そして、買えたのは「超ラッキー」だったな、と。来るのが1日遅かったら、きっと売り切れていたことでしょう。こんなふうに、常々通っていると「運が良ければ」良いお茶に出会うことはできます。ただし、良いお茶は相応のお値段がしますし、まとまった量を買う必要がありますけどね(^^;)「茶農家に行けば、安くお茶が手に入るのではないか」と思う人もいると思います。が、そこそこのお茶を安く買いたいのであれば、玉石混淆の茶農家さんに行くよりも、小売りしてくれる問屋に行く方が良いものに出会える確率は高いし、買いやすいと思います。茶商のフィルターを通した方が、普通の消費者にはメリットが大きいですね。生産者の様子を知るという見学込みで行くのなら良いと思いますけど。なんだかんだで、茶農家さんには4時間弱、滞在してました。サンプルを出してもらうにも時間がかかるし、パッキングも製茶作業の合間にしてもらうので、時間の流れが、どうしてもゆっくりになります(^^;)茶農家さんから「また来いよー」と見送られ、近所の人の白タクシーに乗って、高鉄の駅に行き、そこから台北へ。夕食は台北駅の2階のフードコートで担仔麺のセットをば。このあと、雙連駅近くのホテルへチェックインし、初日終了。朝の移動から長い一日になりました。続く。にほんブログ村本当の意味での「茶商」は少ないかも
2014.06.17
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毎年恒例の東方美人の産地へ行ってきました。昨年の旅行記は、すっ飛ばしてしまったので今年はちゃんとレポートしますw昨年は吉田山大茶会経由だったので、関空からジェットスターを使ったのですが、今年は成田からチャイナエアラインで。最近は機内食の時に烏龍茶を選べるのが、烏龍茶の国の航空会社らしいなと思います(^^)少し焙煎の効いた昔風の烏龍茶でした。桃園空港では着陸機の混雑で上空待機となり、定刻から20分遅れで到着。到着したら、もれなく大陸からの観光客の皆さんが。服装と立ち振る舞いで一目瞭然ですねw思ったほど現金が返ってこない両替(涙)を行った後、バスと高鉄を乗り継いで新竹へ。かつては高鉄の駅にコインロッカーや行李房が無くて難儀したものでしたが、最近はコインロッカーが備え付けられているようです。こういう些細なことを改善してくれると旅がしやすくなりますね~(^^)#と言いつつ、今回は使わなかったw新竹に到着すると、雨がドドドーッと音を立てて降っておりました。湿度もかなりあるのでムワーッとしています。気温は25度ぐらいなんですが、日本よりも蒸し暑い感じです。これが芒種の頃の台湾。気候も含めて肌感覚で掴みたいから、毎年この時期に来てます。いつもの茶農家さんのところまでは、結局タクシーに乗りました。台湾好行バスでも行けることは判明したんですが、時間がかかりそうなので。雨は降ったり止んだりというか”豪雨だったり止んだり”って感じなので、今回は茶畑散策はせずにお買い物に専念することに。まずは農家さんにお願いしてサンプルを。出てきたのは、おそらく一般グレードのもの(値段は品茶し終わってから聞くまで分からない。これが茶農家流)。数種類飲みましたが、全般的には甘さが良く出た感じで、生葉の品質としては悪くない印象。ただ、摘み取り・製茶の時期に雨が多かったんでしょうね。多くのお茶から、雨の感じが出ていました。ここの農家さんは毎年5月20日頃から東方美人を作り始めており、芒種前で既に90ロットほどが出来上がっていました。ロットあたりの量や品質は様々で、コンテストで上位を狙うようなお茶から一般的なグレードのお茶まで。発酵作業に関しては基本的に機械を一切使わない、という珍しい人なので、産量はそんなに多くありません。量より質で勝負って感じの方で、この人の作ったお茶からは一貫した個性を感じます。発酵が軽めなので好き嫌いは分かれると思いますけど。工場の方を見てみると、紅茶用の新型揉捻機も導入していました。手作りにこだわりつつも、必要な投資は積極的に行っており、非常に前向きな茶農家さんだと思います。このほか、この茶農家さんでは東方美人の秋茶、冬茶も作っています。「東方美人は夏場しか作らない」って神話が日本にはあるようですが・・・#中には1週間しか作らないとか。話、盛りすぎですって。実際には新竹縣では、東方美人の冬茶のコンテストがあり、年末頃に受賞茶を売り出しています。茶農家さんに話を聞くと、ベストはやっぱり今の時期なんですが、冬茶は香りが良いとのこと。「今度は冬にも来い」と言われたので、冬も見学してみないとですね。続く。にほんブログ村教科書と現場は違います
2014.06.16
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あるきち@成田です。 これから毎年恒例の東方美人の産地へ出かけて来ます。 桃園空港から産地へ直行します。 高山茶もほぼ出揃ったタイミングなので、そちらも色々と買ってきたいと思います。 それでは行ってきまーす(^o^)
2014.06.05
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空港ターミナルビルにバスで到着しました。みなさん「電車あるかな」と話しながら、足早に入国審査へ向かいます。おそらくバニラが最終の到着便では無いか、という時間です。入国審査の前に、「検疫」というゾーンがあります。普段は、私もすり抜けるだけの単なるゲートでした。・・・が、今日は違います。ちょっと遠目から、入国審査へ向かっていく人波を見つめる女性の検疫官。「今日の人たちは心配なさそうね」と見送っていたのでしょうか。そこへ、人波から外れて、健康相談室へズンズンと向かっていきます。検疫官「どうされましたか?」あるきち「台湾で犬に噛まれました」検疫官「犬に噛まれた・・・どうぞ、こちらへ」と、健康相談室へ案内されます。健康相談室に入ると、問診票的なアンケートに記入するように言われました。書きながら、あれこれとお話をします。検「台湾はもう狂犬病清浄国とは言えないんですよねー。いつ噛まれました?処置は?」あ「昨日です。一応、その日のうちに病院へ行って、破傷風の注射だけは打ってもらいました。」検「狂犬病ワクチンは?」あ「医者が台湾では心配ない。Under Controlだと。」検「(苦笑)うーん、困りましたね。すぐに打たなきゃいけないんですけど。噛まれた場所は?」あ「右足のふくらはぎです」検「だとしたら、まだ時間はあるか。今日、すぐに空港のクリニックで打ってもらうのが良いんですけど、電車の時間もあるでしょうから、明日すぐに打ちに行ってください」と、資料をもらいました。まず、狂犬病と破傷風の病気に関するパンフレット。それから、狂犬病ワクチンに対応できる病院の一覧。狂犬病というのは日本では一般的な病気ではないので、ワクチンを打てる医療機関が限られるとのこと。さらに飛び込みで行ったとしても、ワクチンが無いことが多いので、必ず確認してから受診してください、と。リストを見てみると、主要な都市にある大学病院の名前がズラリ。地方の県庁所在地レベルだと、名前が無いです。たとえば、東北だと宮城と青森しかありませんし、北関東は宇都宮だけ。しかも悪いことに明日は1月2日。ほとんどの病院は正月休みです。検「必ず狂犬病ワクチンの在庫があるのは、この中でも国立国際医療研究センターでしょうかね」とのこと。まあ、都内なら行けないことは無いですね。ただ、狂犬病ワクチンというのは、1回打てば、それで終わりというものではありません。 このように6回打たねばならないのです。狂犬病はウイルスが体内に入り込んでから、ジワジワと神経や脳に向かって移動していき、1ヶ月~3ヶ月ほどで発症してしまいます。発症したら、もれなく助からないので、発症する前にワクチンをバンバン打ち、抗体を作ってしまうことで、発症を回避させるようです。スケジュールを見ると、1ヶ月間のうちに5回打って、3ヶ月後にもう1回打つ。うーん、かなり病院通いをしなければなりません。面倒な病気だ・・・(>_<)しかし、ワクチンを打たないで発症したら、ほぼ100%の確率で「人生終了」なので、これは行かないわけにはいきません。日本国内で狂犬病が原因で無くなった方は1970年に1人と2006年に2人。いずれも海外で犬に噛まれた輸入症例です。なので、海外で犬に噛まれたという状況には、かなり神経質に対応しているようです。狂犬病は発病前に検査することができないので、万が一でも発症を防ぐにはそれしかありません。まったく、海外で犬に噛まれるのは、本当にシャレにならない、と改めて思いました。私、猫村に行っても、万が一のことを考えて猫には触れないなど、安全には気を遣っている方なのですが、そういう人でも噛まれるときは噛まれるんですねぇ。。。最後に、お医者さんへの紹介状を渡してくれました。狂犬病の診察ができるような病院は、ほとんどが特定機能病院です。紹介状無しでは診察してもらえないことがあったり、初診時に割り増しの初診料を取られます。やっぱり疑わしいときは、立ち寄って、これをもらっておくべきかと思いました。#中身は基本的には記入した問診票の写しのようです。病院で見せてもらいましたwなにより、検疫所に「2013年の12月31日に台湾で犬に噛まれた日本人が入国」という履歴と連絡先が残るので、何か台湾で大問題が起きれば、連絡があるかも、と思います。旅先で少しでも怪しいことがあったら、面倒でも行っておいた方が良いと思います。特に感染症系は、発症まで時間があるので、その場ではピンピンしていても急変しますから。結局、健康相談室には10分ぐらいいたでしょうか。入国審査へ繋がる、秘密のドア(苦笑)から健康相談室を退出。で、入国審査、荷物の引き取りへ。 この時間ともなると、さすがに成田スカイアクセスも終了していました。仕方無く、京成線最終の各駅停車に乗り、なんとか自宅へ到着。すっかり、日付が変わっていました(^^;) というわけで、今回は、海外で犬に噛まれると、超大変ということをヒトバシラーとして体験しましたので、みなさま、海外の犬には気をつけましょう!と力いっぱい呼びかけまして、旅行記を終えさせていただきますwおしまいにほんブログ村マジで海外の動物には気をつけましょう
2014.02.07
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出発予定時刻の2時間前、桃園空港にバスで到着しました。帰りもバニラエアです。機内の様子は、行きの方に詳しく書いたので、興味がある方はそちらへ。バニラエアで台湾に来てみました(成田-台北搭乗記)バニラは第1ターミナル(第一航厦)から出発です。チェックインカウンターは一番端っこの1番カウンターでした。隣では、シンガポールのスクートのチェックインも行われており、LCC御用達な感じのエリアです。チェックインは行きと同じで、印刷した旅程表とパスポートを係の人に預け、手続きしてもらいます。カウンターのスタッフは、エバー航空の方のようです。親会社がANAなので、その関係でしょうか。なので、発券される搭乗券もエバー航空仕様。出発まで2時間を切っていたためか、真ん中の席が割り当てられました。ちょっと窮屈ですが、帰りは3時間なので、なんとか我慢できるでしょう。荷物が無事に保安検査を通過するのを見届け、夕食を食べます。到着した時にも利用したフードコートで、香港的なセットを注文しました。お腹も程良くなったところで、出かけましょう。来るときのゲートが端っこだったので歩くことを覚悟していましたが、思いの外、遠くありませんでした。時間が遅いこともあったのでしょうかね。ただ、出発が遅延するようです。うーむ、ただでさえ22時着予定と遅い時間なのに、これで遅延すると千葉県民でも結構厳しいです。結局、搭乗開始は予定から約40分遅れ。なんだかんだで約30分遅れで台北を出発しました。席に着いてみますと、さすがにLCC仕様の真ん中の座席は狭いですね。通路側、窓側なら横にスペースが確保されるので「逃げ場」があるのですが、真ん中はそれがありません。前のシートを少しでも倒されると、かなり圧迫感があります。有料ですが、事前の座席指定を有効に使った方が良いかもしれません。行きで機内食を買い損ねたので、帰りは「お肉好きのメンチカツサンド」を。写真ではあまり美味しそうに見えませんねwでも、なかなかジューシーで美味しいメンチカツサンドでした。メンチカツというと、中にはタマネギがきつくて「ウッ」となるのもありますが、これはそんなことも無く。女性をターゲットにしている航空会社なので、その辺の配慮もあるのではと思います。メニューは全般的に「女子ウケしそうなカフェご飯的なメニュー」というコンセプトなのかな、と思います。メニューにはカロリー表記もされていますし。逆にいえば、お腹ペコペコな男性には1つのメニューじゃ物足りないかも・・・という気がします。このメンチカツサンドで500円なので、これにカップラーメン(200円)を追加するとか。それでもメニューの価格は、割と良心的。ジェットスター・アジアよりはお値打ちな感じがあります。「狭い、狭い」と言いつつも、食事をしたら、いつの間にやら寝てました。気づいたのは、着地したときでしたw帰りは、沖止めでバスに乗ってゲートに向かいます。結局、到着は15分遅れでした。出発が30分遅れだったので、頑張って挽回しましたね。ただ、この時間になると電車への連絡は、難しそうです。空港第2ビル発・JR線の最終電車は22時16分。定刻より早ければ間に合うかも。一方、成田エクスプレスの最終は21時44分なので、既に終わっています。少し間に合いそうなのは、京成。空港第2ビル発・成田スカイアクセス線の最終電車は22時37分。スカイライナーは22時30分発が最終です。ちょっと微妙。いずれもスムーズに行けば、間に合わないことは無いのですが、少しでも遅れるとかなり厳しくなります。なので、リムジンバスの利用を優先で考えた方が良さそうです。東京駅までなら、京成バスが運行している東京シャトルが23時15分まで、大体20分に1本の割合で運行しています。席はちょっと狭いようですが、900円で東京駅に着くので、割とお得です。バニラエアに搭乗した印象は、こんな感じでしょうか。狭いけど、サービス面などでは、特に問題も無く、エアアジアの欠点を徹底的に潰してきているので、割に安心して乗れるのではないかと。今は、成田を22時過ぎに出発する便や桃園を深夜3時に出発し、成田に朝の7時に着く便を運行するなど、弾丸ツアー向きのダイヤも始まっています。土日しか休めなくても、金曜日に会社が終わった後に成田へ行き、丸々2日間を台湾で遊んで、月曜日の早朝に帰着という離れ業もできることになります。徹夜が苦にならないタイプの方なら、オススメですwさて、あるきちは上記の電車やバスには乗れませんでした。なぜなら、成田空港に行かねばならない場所があったからです。続く。にほんブログ村バニラ、狭いですが悪くないと思います(^^)
2014.02.06
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さて、ホテルをチェックアウトします。帰りの飛行機は夕方便なので、途中で新竹に寄ることにしました。まずは台中駅までタクシーで行って、自強号に乗ります。最近、新幹線しか乗っていなかったので、かえって新鮮ですw時間を有効に活用するため、車内でお弁当を食べました。排骨弁当です。台湾のお弁当、見た目は今ひとつなんですが、味は良いのです。きついスパイスも無いので、未経験の方は是非チャレンジを♪1時間ちょっとで新竹へ到着。気温は20度。暑いです(^^;)新竹のお目当ては、駅から少し離れたところにあるショッピングモール、BigCity。駅前のSOGOから無料送迎バスが出ております。まずは、荷物を駅の行李房に預けて、駅の向かいのSOGOへ。BigCity行きバス乗り場は、1階の横の部分にありました。立派なバスが来て、ちょっとビックリ。これ、無料送迎バスです。「SOGOは、どうして他のショッピングモールに塩を送るようなことをするのかしら」と思っていましたが、現地に着いてみて納得。なるほど。ここにもSOGOがあるんですね。SOGO同士の連絡バスという位置づけでもあるようです。BigCityは、かなり大きなショッピングモールです。クリスマスツリーも、どーんとあります。・・・今日は1月1日ですが(^^;)ここのお目当ては3階にあります。あ、神発見。今のところ台湾に3店舗あるOPEN PLAZAの1つが、ここにあるのです。台中のお店は閉店していたので、こちらにやってきました。ただ、規模はかなり小さいですね。三角形の小さな区画です。とはいえ、主要なOPENちゃんグッズが一通り揃っております。こちらで小物を少々と、姪用のOPENちゃん人形を購入しました。この後、上のフロアに行ってみたら、翰林茶館と日出茶太(Chatime)を発見。日本未上陸の翰林茶館でタピオカミルクティーを購入して、テイクアウトしました。Chatimeは、日本にもあるのでw台北からわざわざ行くほどでは無いと思いますが、新竹で行く当てが無いときには良いかもしれません。ちなみに台中からだと、新竹行きのバスに乗れば、BigCityという停留所があります。#スーツケースがあったので、今回は電車&行李房を利用したのです。BigCity遠東巨城購物中心住所:新竹市中央路229號http://www.fecityonline.com/BigCity/というわけで、私はこれだけで駅へ戻りますwここから桃園空港までどう行くかが、思案のしどころです。新竹からは、直通のリムジンバスが無いのです。分からないことは聞いてみよう!ということで、新竹駅の観光案内所のおじさんに聞いてみました。すると、A案:台鉄で桃園まで行って、そこからバス。B案:台鉄で六家まで行って、そこで高鉄に乗換。高鉄桃園からバス。のいずれかとのこと。バスだと中【土歴】転運站で乗換になるので、観光客には勧めないんでしょうね。新竹駅から高鉄への乗換をしたことが無かったので、B案で行くことにしました。六家駅までの切符を買いました。2011年の11月11日に開業した、新しい駅です。高鉄へのアクセス駅ですね。途中の竹中駅までは内湾線を走り、竹中-六家間が新線になっているようです。こんなポスターを発見。飼っている犬や猫に毎年、狂犬病ワクチンを打ちましょう、という啓蒙ポスターです。・・・なんたるタイミングの良さ(^^;)いや、ホントにマジでお願いします!普通列車に乗り、約20分ほどで、六家駅に着きました。それにしても、高鉄駅付近は開発が進んでますね~。ちょっと前までは原っぱだったのに。六家駅では連絡通路を通ると、すぐに高鉄新竹駅です。桃園まで1駅分の切符を買い、乗り換えます。10分ほどで、桃園に到着。再びバスに乗り換えて、空港へ向かいます。うーん、新竹に寄ると、やっぱり乗り換えが面倒でしたね(^^;)続く。にほんブログ村鶯歌と迷ったんですよねぇ・・・
2014.02.05
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