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読レポ第678号
傾聴の基本
著:心理学博士 古宮 昇
発行:総合法令出版KK
Ⅴ部 第3章:話し手が
聴き手に質問するとき
3-6満たされない
愛情を求める
話し手が、聴き手に対して
「もっと欲しい、もっと欲しい」と
意見やアドバイスを
求めることがあります。
満たされない愛情を求める、
「甘えたい」という欲求が
強くなったときに
こうしたことが起こります。
話し手がその欲求から
「聴き手のことを話してほしい、
アドバイスが欲しい」と
求めるとき、
本当は聴き手についての
情報が欲しいわけでも
アドバイスがほしいわけでもなく、
「もっとあなたの関心が欲しい、
愛情が欲しい」と願って
いるのです。
しかし、他人が本当に
その欲求を満たすことは
できません。
その欲求は、「(親など)
重要な人が自分を十分に
愛してくれなかった、
十分に温かい関心を
注いでくれなかった」と
いう愛情飢餓感に
よるものだからです。
私たちにできることは、
話し手の気持ちを
なるべく話し手の身に
なって
共感的にわかろうと
することです。
それ以上の
ことができる場合、
聴き手が進んで
そうしてあげようと
思うのなら、
無理のない範囲で
提供できることを
提供すればいいと
思います。
しかし、「相手のために」と
無理をしないように
心がけましょう。
無理をすると、
聴き手が自分を
犠牲にして憔悴したり、
相手に対して
腹が立ってきたりします。
すると結局、
相手のためにも
聴き手のためにも
なりません。
この章では、話し手から
受ける質問について
学びました。
質問に応答するときの要点は、
それ以外の発言について
応答するときと同じです。
「話し手はこの発言によって
何を表現しているだろう?」
「私に何をわかってほしくて
話しているのだろう?」と考え、
話し手が表現していることを
なるべく話し手の身になって
想像して理解し、
その理解を言葉で
返すよう心がけましょう。
と著者は述べています。
確かに話し手が、
聴き手に対して
意見やアドバイスを
求めるのは、
背景には愛情飢餓感が
隠れているのかもしれません。
寂し感があることから
自分に関心をもって
ほしいという気持ちの
その表れでしょう。
自分のコトを聴き手が
親身になって
寄り添ってくれているかを
質問の応答で
話し手は聴き手を
吟味していることもあります。
その応答で、話し手と
聴き手との信頼関係が
形成されていきます。
応答により、話し手が
安心感を得られたら、
話し手は、本音で話を
していきます。
ただし、話し手の
愛情餓死感を聴き手は、
満たすことはできません。
話し手自身で
満たしていくしか
ありません。
聴き手は話し手に
無理のない範囲で
提供できることを
提供することです。
聴き手は
話し手に対しては、
寄り添い
「話し手はこの発言によって
何を表現しているだろう?」
「私に何をわかってほしくて
話しているのだろう?」と考え、
話し手の身になって理解し、
その理解を言葉に返す
応答することが
傾聴につながります。
傾聴は話し手が
何を表現したいのか、
何をわかってほしくて
話しているのかを
しっかりと捉えることです。
それによって、
話し手に理解し
言葉で返して
あげることです。
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