チヌマンダイ

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2006.07.17
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adann


あだにぬちー(アダンの実)
 母校の小学校の校長先生から、ビオトープをやりたいとのしらせがあって、うれしく思いあれこれと動き回っている昨今である。校長先生が、水辺の隣にアダンも植えたいと言われ話が弾む。ヤシガニや、やどかりなどがアダンの実を食べにきたら生徒たちも喜ぶだろう、できたら自分の子供のころの、自然と共生した生き方を子供たちに見せたい様子を語ってくださった。やっと、慈雨にめぐまれた昨今。今年の旧盆あけで沖永良部郷土史研究会の方々を迎える日に書いている。
 アダンは別名タコノキとよんでるが、タコのように足がいっぱい生えてくるためだろうか。校長室でアダンには幾つかの種類があるなんて言っちゃった手前、私の庭のアダンの想い出を書いてみよう。アダンには棘があるのが普通であるが棘のないアダンもある。子供の頃、その葉っぱを使って、風車(はだんもー)を祖母に作ってもらった。そのトゲナシアダンはとても大切な先祖からの贈り物のような気がしている。家族づれで東南植物園を訪ねたとき、変わったアダンに出会った。これまで見慣れている島アダンとは姿が違うので、落ちていた実を拾い長男のリュックサックに数個しまいこんだ。それが今、ビヨウタコノキとなって見事な姿に育っている。もうひとつ、従弟が八丈島で仕事していた時に持ち帰ったタコノキは天をつきさす様に伸びていたが、足を数本切られたために台風にあい横たわってしまった。新しい根が伸び、また天にむかい勢い良く立ち上がる姿を楽しみにしている。さて、タコノキはオスとメスがあるようだ。うれた実をみた都会からの観光客は、パイナップルの果実に似ていますねとはなす。食べられますかとの質問に、子供の頃はかじりましたと答える。おいしいですかとの問いに。やどかりのだい好物ですよと答えて、苦笑しながら「われは海の子」を歌った頃が懐かしくおもいだされるひとこま。
 さてと、アダンの根っこのことを与論島では、アダナシと呼び作業用の紐(ぴぬい)を作るための生活に欠かせない植物であった。それから、アダンの新芽は食用になり、また追い込み漁の道具になったこともある。潮風を吸い砂に根を固め、陸と海との潮騒の調和を奏でる貴重な植物である。蛇足だけれど、棘なしアダンの実からは棘ありアダンが生えてきた。海岸植生の最前線で、海の風から私たちの暮らしを守っているアダンに感謝しながらこどものころにかえり、カジマヤー(風車)を作ってみよう。





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Last updated  2006.07.17 22:21:32
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