2004年05月08日
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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

アッサラーム アライクム

第65章(スーラト=ッ=タラーク)です。

ジュズ・カドサミーといわれる第58章から第66章までの啓示は女性に関することが多いです。

第65章は第1節

「ヤー ハイユハ=ン=ナビーユ イザー タッラクトム=ン=ニサーア ファ=タッラリクーフンナ リ=’イッダティヒンナ ワ アフスー=ル=’イッダ
(預言者よ、あなたがたが妻と離婚する時は、定められた期限に離別しその期間を(正確に)計算しなさい。)」

に出てくる語句が章名となりました。
この章は全般に「離婚」に関して述べられています。



ワ マイー ヤッタキ=ッ=ラーハ ヤジュ’ア=ッ=ラフー マフラジャー、
ワ ヤルズクフ ミン ハイス ラー ヤフタシブ
(またアッラーを畏れる者には、かれは(解決の)出ロを備えられる かれが考えつかないところから、恵みを与えられる。)

「マイー ヤッタキ=ッ=ラーハ(アッラーを畏れる者)」の「マン(~する者は誰でも)」は後ろに「ヤー(Y)」が来ると影響を受けて、「マイー」となります。
「ヤッタキ」は「ワカー(保護する)」の第8型「イッタカー」(イッタカ=ッ=ラーハで「アッラーを畏れる」という意味です)の3人称男性単数未完了形が条件文を表す「マン」の後なので、語尾が子音(マジュズームです。)になります。
その後ろの「アッラー(ALLAH)」の「ア」は語句が前に来ると発音されません。つまり「ラーム(L)」の子音で始まることになります。
アラビア語では子音と子音が繋がらないように音を整えます。
それで、「ヤッタク」の語尾の「カーフ(Q)」にカスラ(「イ」と発音します)をつけます。

「ヤジュ’アル」は「ジャ’アラ(置く)」の3人称男性単数未完了形が条件文を表す「マン」があるため、語尾の「ラーム(L)」が子音になっています。この行為者はアッラーです。
その後ろに「ラフ(彼に)」の「ラ(~に属する、~にために)」が来るので、「ラーム」の子音の次にまた「ラーム」が来るので、表示は「ラーム」のシャッダになっています。
「ラフ」の「フ(彼)」は「アッラーを畏れる者」を指します。

「マフラジャン」の語尾の「アン」はここで休止する場合は「アー」と発音します。タジュウィード(聖クル’アーンの読誦ルール)ではマッド=ル=’イワド(取り替え長音)と呼ばれます。
「ヤルズクフ(彼は彼に恵を与える)」は「ラザカ(糧を与える)」の3人称男性単数未完了形(これもマジュズーム)に代名詞の「フ」がついています。「ヤルズク」の行為者はアッラーです。「フ(彼に)」は「アッラーを畏れる者」です。
「ミン(~から)」
「ハイス(場所)」
「ラー ヤフタシブ(彼が考えつかない)」の「ラー」は否定形。「ヤフタシブ」は「ハサバ(数える、勘定する)」の第8型「イフタサブ(考慮する、勘定に入れる)」の3人称男性単数未完了形です。



イブン・’ウマルによると
アッラーのみ使い(サッラッラーフ アライヒ ワ サッラム)はこう言われました。
「合法的なものでアッラー最も嫌悪されるものは離婚である」

「離婚」は禁じられていません。人間は完璧ではありませんし、心も変わるものですから、「離婚」ということも「認められています。」しかし、「アッラーの最も嫌悪されるもの」であるから、出来れば避けたほうがいいのです。

「離婚」は存在するので、アッラーは「離婚」についても諸事を定めています。
「言葉にするとそれが実現してしまう」から「考えない」という「日本的」な「言霊思想」とここが違う点でしょうか。

離婚には’イッダ(待婚期間)と呼ばれる特定の期間を待たなければいけません。当事者に和解の期間を与えるための期間でもあります。離婚して、再婚するために待たなければならない期間は生理が3回くるまでです。女性によってそういうものがない場合は離婚後3ヶ月までです。懐妊している場合は、出産時までです。元妻が出産するまでの間、夫は、自分の収入に見あった住居などを、提供しなければならないとしています。出産にかかる費用や、授乳する元妻に報酬を与えることも定めています。もし元妻が授乳を拒否した場合は、元夫はだれか外の女性に子供の授乳を依頼することさえもこの第65章では言われています。
 また、結婚のときに定めたマフル(結納金)にはマフル・ムワッジャルという離婚・死亡のときに支払ってもらうものもあります。
 このように「離婚」に対しても、女性の権利がきちんと守られています。ただし、夫側の財力によって条件が異なることもアッラーは規定なさっています。

「裕福な者には、その裕福さに応じて支払わせなさい。また資力の乏しい者には、アッラーがかれに与えたものの中から支払わせなさい。アッラーは、誰にもかれが与えられた以上のものを課されない。」
(65:7)

聖クル’アーンが啓示されたのは約1400年前、日本では聖徳太子の時代です。

残念ながら、ムスリムの中にはこのような「アッラーの掟」を守らない人がいるため、「イスラーム」に対して誤解されることもあります。
ですので、聖クル’アーンの中でアッラーは
「アッラーを畏れなさい」
と何度も仰せになっています。

「アッラーはかれらのために、厳しい懲罰を準備なされる。だから信仰し、思慮ある人びとよ、アッラーを畏れなさい。」
(65:10)

アッラーのご加護と祝福がありますように
ワッサラーム






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最終更新日  2004年05月09日 00時25分39秒


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