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2017.02.15
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バウムは、残業を原則禁止しています。


私は滅多な事では部下を叱りませんが、 サービス残業を容認した上司は(把握していなかったらさらに)許しません
結果として一人当たりの残業時間は、月に多くて五時間程度です。

 しかし、ある時職員から言われました。

理事長は、残業ばかりですね 」。

もう何度も言われている事なので、私の言い訳も決まっています。

私は経営者だから、残業という概念はないのですよ

そして、何度も言われないように、事ある毎に予防線も張っています。
「私は皆さんの五,六倍の給料を貰っています。だから、皆さんの五,六倍働かないとダメです」
「私が働いた時間に比例して、法人の規模が拡大する。それはすなわち皆さんの給料が上がるという事。だから、私は休まず働き続けるのです」。

実際に、私は二四才でバウムを設立し、今年で十一年目。設立当初に比べ、 売上は十五倍 社員数は四十五倍 にもなりました。
給料が少ないと言われるこの業界において、 年収六百万円 を超える幹部職員が数名居ます。
パート・アルバイト含め全従業員は、 毎年必ず昇給 もする。賞与の金額も少なくありません。
だからこそ、今までは自分自身の働き方に一切の疑問を持ちませんでした。


私が生まれた時代はバブル絶頂期でした。とは言え、十才の頃にはバブルが崩壊しているので、当時の事は実際は話に聞く程度です。
しかし、今でも鮮明に覚えているのが「企業戦士」という言葉と「二十四時間働けますか?」というCMです。多分、今の若い世代には聞き慣れない言葉でしょう。
とある栄養ドリンクのCMなのですが、子供ながらに「格好良い」と衝撃を受けたのを覚えています。職場は戦場で、サラリーマンは職場という戦場で命をかけて戦う戦士、という訳です。
そう考えてみると私のお父さん世代は、まさに命がけで戦って来た世代だったのだと思います。

自分の時間を極限まで削り、嫌な事も辛い事も『家族の為』と必死で耐える。


父は自営業だったせいもあり、毎日朝から晩まで働き続けていました。
当時は、日曜日しか休みがなかったですが、その唯一の休みには、必ず家族を連れて外出をしてくれる。子供ながらに、この人はいつ休んでいるのだろう?ととても不思議に感じていました。
そして、さらに不思議な事に、父が一生懸命働けば働くほど(家にほとんど居ないのに)、家族は温かく、笑顔も溢れるようになる。

そんな家庭で育ったので、当然私も「企業戦士」を目指しました。そして実際に社会人になり、がむしゃらに働きました。
二十四才で経営者になると、周囲は一回りも二回りも年上の経験豊富な経営者ばかり。その人達と対等に渡り合うために出来る事は、とにかく誰よりも数をこなす事でした。質では勝負にならないので、量で勝負する。知識も経験も無い若造には、量で勝負するしか道が無かったのです。

そして十年経った今、 バウムは地域に沢山の雇用を生み出し、沢山の障害者の方々の生活の場を提供する法人 に至りました。
しかし、私はまだまだ知識も経験も圧倒的に足りない。その中で、普通の働き方をしていては、追いつけない。だから目標にしている人が一日八時間働くなら、私は一日十六時間働く。
極端な話ですが、その人の十年間を私は五年で経験出来る事になる。

しかし、質で勝負できないならば、量で勝負する、という理屈はもう時代には合いません。優秀な人も、そうでない人も、一日八時間という、決められた同じ土俵で勝負しなければならない。
そこでいかに結果を出すかが、これからの時代に求められている。時代は既に変わり始めています。
量をこなせば誰でも認められた時代は終わり、これからは質を問われる時代です。

この時代で働く 『人』も、『会社』も『経営者』も変わらなければいけません

そこで、私自身も自らの仕事の多くを捨てる事を決めました。既に全従業員に宣言している通り来年度は、参加する法人内の懇親会を半分にし、週に二日は夜七時には帰宅します。
そして、社員同様私も週休二日を実践します。週末にどうしても仕事が入る時には、平日に休みを取ります。今は当然のように実施している、 管理職の九日間の長期有給休暇 も変わらず取得します(来年度は全職員に拡大し、 有給消化率七十%以上 を達成します)。
その為に、バックヤードをどんどんIT化し( サービスの提供はアナログで手間を惜しまず )、事務に掛ける時間を圧縮。効率の良い職場環境を作る為に千万円規模の投資を断行します。




                                  理事長 笹谷 寛道





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Last updated  2017.02.15 17:37:55
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