不登校や引きこもり、その他様々な心の悩みを抱える人達へ

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2017.03.31
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バウムはここ数年、驚くほど定着率が上がりました。年間の離職率は 十~十五%程度 です。
けれど逆に言えば、まだ年に数名は 「バウムの方針が合わない」 という理由で、辞めていきます。

彼らの「合わない方針」とは、大体同じです。それは、「社内イベントや研修・勉強会が多過ぎる」。

外部の方から見ると、ずいぶん羨ましい理由だと思います。
社内にコミュニケーションの機会や研修・勉強会の制度が無いから、わざわざ休日に自分のお金を使って外部の研修に参加したり、飲み会を開く。

そんな人達が大勢居る中で、バウムではコミュニケーションを取る機会も、研修や勉強会もそのほぼ全てを就業時間中に、なおかつ会社のお金で行います。

しかし、一部の職員はこれが納得出来ない。彼ら曰く 「そんな暇があるなら、もっと現場でご利用者様対応をするべきだ」。



バウムがこの社内イベントや研修・勉強会に掛ける時間とお金は尋常ではありません。当然、私も相当の労力を割いています。使うお金も年間二千万円以上です。

もし、彼らの言う通りこの社内イベントや研修・勉強会が無くなれば、私はもっと経営に専念出来る。

しかし、現実はそんなに甘くない。なぜなら、 バウムの職員は、その半分以上が「コミュニケーションが苦手です」とはっきり言うから(自覚が無い職員も少なからず居ます)です。

逆に言えば、「コミュニケーションが得意です」と言い切る職員はほぼ居ません。

サービス業にも関わらず、です。他人と話す事が苦手、自分の思いを伝える事が苦手、他人の思いを推し量る事が苦手。そういう人しか基本的には入社しません。

でも、別にそれはそれで構いません。福祉の世界に入る時重要なのは、知識でも経験でもスキルでもなく、 「想い」 だと私は考えています。

なぜなら、知識も経験もスキルも訓練次第で身につける事が出来るが、「想い」はそれが出来ないからです。

しかし、サービス業において、お客様とのコミュニケーションが苦手、とは言っていられません。
だからこそ、訓練が必要です。

しかし、苦手な人に「仕事以外の時間を使って得意になってこい」、と言ったところで上達するでしょうか?しません。



しかし、実践しません。

なぜなら 「苦手だから」。

普通の人は自分自身には甘い。休日返上で、自分の苦手な事に積極的にチャレンジするほどの猛者なら、これもまたとっくに克服しているはずです。再三言いますが、この仕事はコミュニケーションが苦手とは言っていられません。

だから、 就業時間中に訓練をするのです。

それが社内イベント。



さて、これは研修・勉強会でも同じ事が言えます。毎日毎日仕事をして、帰って来てから、もしくは休みの日に皆さんは勉強をしたいですか?したくないですよね。普通はそれが正しい(中には見習うべき勤勉な職員もバウムには居ますが、ごく少数です)。

もちろん、帰ってから家事に育児に、という職員も居ます。さらに、昨今はワークライフバランスという言葉もあります。そう考えると、専門職だからと言って、仕事以外の時間に勉強をしなさい、とは言えません。

むしろ会社としては、休みの日は思いっきり遊んでリフレッシュして下さい、と言います。
では、いつ知識を蓄えれば良いですか?もう就業時間しかありませんよね?
さらに言えば、私の行っている毎週の勉強会は、会社の方針や社会人としてビジネスマナーを学ぶ勉強会です。

これにも不満が出る。専門知識を得る為の勉強会ならともかく、 なんで会社の方針やビジネスマナーを毎週学ばなければいけないんだ 、と。

これも簡単です。 理解していないし、出来ていないから。いくら専門知識を学んでも、挨拶一つ笑顔でお客様に出来ない職員は、福祉職員失格です。

でも、これが本当に出来ない。

朝一番に事務所に出勤してきて、ぼそっと「おはようございます」。

私が事務所に入ってきても、そっぽを向いて「おはようございます」。

会社のトップにそっぽを向いて挨拶が出来る職員たちです。

当然ご利用者様にも同様にそっぽを向いて挨拶をする。

我々の仕事はサービス業です。

お客様にサービスを提供する事で、初めてその代価を得る事が出来る。
そういう意味では、バウムの方針に納得がいかない職員の方が正しい。

しかし、コミュニケーション能力も、知識も、スキルも、基本的なビジネスマナーでさえも未熟な状態でお客様の前に出て、質の高いサービスを提供出来るのでしょうか?

そして、就業時間中はサービス提供時間だと言って、その代わりに全社員が就業時間外で学びの時間を作るのでしょうか?それが出来なければ、いつまでも質の低いサービスを提供し続ける事を良しとするのでしょうか?

では、面接の段階で、コミュニケーション能力が高くて、知識もスキルも持っている人だけ採用すれば良いではないか、と言われるでしょうが、それこそ夢のまた夢。そんな優秀な人材は中小企業には入ってきません。

特にこれからの時代は労働者人口が減少し、慢性的にどの業界も人材不足が加速します。
我々はそんな時代の中で、 コミュニケーション能力も、知識もスキルも無くても「想い」がある人材 を、どのように教育して戦力にしていくのかを考えなければいけない。

一部の能力のある職員に甘え、潰れるまで負担を強いる組織ではなく、飛びぬけた職員が居なくても、全員で支えあえるような組織を作る。
その為にも社内イベントや研修・勉強会はどうしても必要になってくるのです。



理事長 笹谷 寛道





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Last updated  2017.03.31 12:35:43コメント(0) | コメントを書く


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