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2026年06月24日
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カテゴリ: 教育
「才能なんて、特別な子にしかないものだろう」と思っていた僕が、二人の娘を見て考えを改めるまでの話
「才能」という言葉を聞くと、僕はずっと「生まれつき持っているもの」だと思っていました。
音楽の才能、絵の才能、スポーツの才能——それは一部の特別な子どもだけが持っているもので、普通の家庭の普通の子どもには関係のない話だと。
だから娘たちが何かに夢中になっていても、「将来の役に立つかどうか」を基準に考えてしまっていました。
長女が絵を描くことに夢中になっていても「絵で食べていけるわけじゃない」と思っていました。次女が料理に興味を持っていても「家庭科が得意なだけだろう」と思っていました。
その考えが変わったのは、娘たちがそれぞれの進路を決めたときでした。
■ 長女が「デザインを学びたい」と言った夜
長女が高校3年生の夏、進路について話し合いをしました。
長女が言いました。「デザインを学べる大学に行きたい」と。
僕の最初の反応は「デザインで仕事になるのか?」という疑問でした。正直に言うと、不安の方が大きかったのです。
でも妻が「長女がずっと絵を描き続けてきたのを、パパは覚えてる?」と静かに言いました。
思い返しました。
小学生の頃からスケッチブックを持ち歩いていた長女。休みの日に何時間でも絵を描いていた長女。「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と僕が言っても、消しゴムのかすを払いながら描き続けていた長女。
あの「才能」が、10年以上かけて育っていたのです。
■ 「夢中になれるもの」が才能の種だった
長女の話をきっかけに、僕は「才能」の意味を考え直しました。
才能とは、生まれつき持っているものではなく、**「夢中になれることに時間をかけ続けた結果、育っていくもの」**だったのではないかと。
長女は絵が「うまかった」から描き続けたのではありません。絵が「好きだった」から描き続けた。その積み重ねが、大学でデザインを学べるだけの力を育てていたのです。
次女も同じでした。料理への興味が、食や栄養について調べる習慣につながり、大学で学ぶ分野の選択につながっていきました。
二人に共通していたのは、**「夢中になれるものを、とことんやり続けた時間」**でした。
では、子どもの才能を伸ばすために親にできることは何か。
僕が出した答えは、「特別なことをすること」ではありませんでした。
**「子どもが夢中になっている時間を、奪わないこと」**でした。
長女が絵を描いているとき「勉強しなさい」と言い続けた時期がありました。次女が料理に興味を持っていたとき「台所は危ない」と遠ざけていた時期がありました。
あの頃の僕は、娘たちの「夢中の時間」を邪魔していたのです。
時短で生まれた時間は、その「邪魔しない余裕」を僕に与えてくれました。家事に追われていなかったから、娘たちが何かに集中していても「早くしなさい」と急かさずに済みました。時間的余裕が、娘たちの「夢中の時間」を守ることにつながっていたのです。
■ 「才能を伸ばす」ための、親の3つの関わり方
娘たちを育てた経験から、才能を伸ばすために親ができることをまとめました。
① 「夢中になっているもの」を否定しない
「将来の役に立つか」ではなく「今この子が夢中になっているか」を見る。夢中になれるものを見つけている子どもは、すでに才能の種を持っています。それを否定することは、種を踏みつぶすことでした。
② 「深掘りできる環境」を整える
夢中になっているものをさらに深掘りできる本、道具、体験を、さりげなく用意する。長女が絵に夢中なら画材を。次女が料理に興味があるなら料理の本を。「やりなさい」ではなく「使っていいよ」と置いておくだけで十分でした。
③ 「やり続けた先を一緒に見る」
長女が「デザインを学びたい」と言ったとき、大学のオープンキャンパスに一緒に行きました。「こんな世界があるんだ」という体験が、長女の「もっとやりたい」につながりました。
子どもが夢中になっているものの「その先」を一緒に見ることが、才能を「将来の可能性」に変えていく力になります。
■ 娘たちが教えてくれた「才能の本質」
今、長女は大学でデザインを学んでいます。次女は食と環境に関わる分野を学んでいます。
二人とも、誰かに「これをやりなさい」と言われて選んだ道ではありません。ずっと夢中になり続けてきたものが、自然と道になっていたのです。
才能は、特別な子どもだけのものではありませんでした。**どの子どもの中にも、「夢中になれるもの」という名の才能の種がある。**それを親が守り、深掘りできる環境を整えることで、その種は静かに育っていく。
「才能なんて特別な子にしかないものだろう」と思っていた僕への答えを、娘たちが体を張って証明してくれました。
時短で生まれた時間は、その証明の場を作ってくれていたのです。





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最終更新日  2026年06月24日 19時55分52秒
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