活き活きPC&園芸三昧

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October 4, 2022
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カテゴリ: 天文
 1.初めてのアンドロメダ銀河 


  まずは結果から。

                        2022年 アンドロメダ銀河

  撮影日:2022/10/1。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi294MC Pro (0℃、Gain: 340)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光、ASiairにて32回ライブスタック。画像処理:自動保存されたスタックされたFitsファイルをASiFitsViewにてヒストグラム調整のみ。 ここ をクリックするとライブスタック動画へ移動します。




  当初は、画角を考慮してカメラはASi2600MC Proを使う予定でしたが、焦点距離400mmと4/3インチ型カメラでは銀河が窮屈です。なぜカメラをASi294MC Proにしたのか? それには、以下に記すわけがあるのです。



 2.アンドロメダ銀河への最初の一歩 


  久々の新月期の貴重な晴れ間。2022年9月26日、鏡筒はAskar FRA400、カメラはASi2600MC Pro。準備万端で、90秒露光のライブスタック開始。異例の40回ライブスタックを終了。満足して就寝。翌日データを見てみると、かなり雲が出ているフレームを発見。少なくとも9フレームは雲が映り込んでいました。そして、よ~く見てみると2個程度の真円状の斑点が見られます。そんなに頻度の高くないカメラなのに、もうゴミが付着か、と軽く考えていました。

  それが下の写真です。

            2022/9/26 ASi2600MC Proにてライブスタックによるアンドロメダ銀河

  撮影日:2022/9/26。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi2600MC Pro (0℃、Gain: 200)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光、ASiairにて32

40回ライブスタック。画像処理:自動保存されたスタックされたFitsファイルをASiFitsViewにてヒストグラム調整のみ。






 3.ライブスタック中に奇妙なものが映り込んでいる 


  2022年9月30日、かなり良いシーイングに恵まれ高テンションで26日のリベンジに挑みました。ところが、ライブスタック像を見て唖然。蛇状のものが映り込んでいたのです。最初は電線かと軽く考えていました。しかし、時間が経過しても蛇状のものは消えてゆきません。以前ネットで見ていた、2600MC Proはオイル漏れが起こるという情報が頭をよぎりました。

  残念な写真が下の写真です。


            2022/9/30 ASi2600MC Proに現れた蛇状の映り込み

  撮影日:2022/9/30。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi2600MC Pro (0℃、Gain: 200)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光、ASiairにて3回目のライブスタック時のスクリーンショット。





  これは明らかに撮像素子面の汚れだと考え、急遽カメラを外し、家に飛び込み分解。何の情報も無い分解なのでてこずりましたが、何とか中華製APS-Cカメラ用センサースワブでクリーニングしました。軽く2往復のクリーニングでした。特急で元に戻してライブスタック再開。しかし、蛇状のものは消えましたが10個程度の真円状の斑点が映り込んでいました。

その写真が下の写真です。

            2022/9/30 ASi2600MC Proの素子面をクリーニング後のライブスタック

  撮影日:2022/9/30。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi2600MC Pro (0℃、Gain: 200)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光、ASiairにて20回ライブスタック。画像処理:自動保存されたスタックされたFitsファイルをASiFitsViewにてヒストグラム調整のみ。






  せっかくの新月期の貴重な天文の夜、残念至極、あきらめるしかありません。



 4.3度目のアンドロメダ銀河ライブスタック 


  翌日の2022年10月1日も晴れの予想。昼間に再びカメラを分解し、撮像素子表面を丁寧にスワブを使ってクリーニングを行いました。


              3回目のASi2600MC Proでのアンドロメダ銀河のライブスタック

  撮影日:2022/10/1。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)。カメラ:ASi2600MC Pro (0℃、Gain: 200)。カイド鏡:EVOGUIDE 50ED II (f=240mm)。ガイドカメラ:ASi120MM Mini。オートガイド、ライブスタック共にASiair Pro。フィルター:Kenko ASTRO LPR Type2。120秒露光、ASiairにて20回ライブスタック。画像処理:自動保存されたスタックされたFitsファイルをASiFitsViewにてヒストグラム調整のみ。






  上の写真の通り、3回目でも斑点状の汚れが映り込んでいました。これでASi2600MC Proはあきらめ、急遽ASi294MC Proにバトンを渡し、ライブスタックを再開しました。そして、少々窮屈な画角のアンドロメダ銀河の撮影を完了した次第です。





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Last updated  October 10, 2022 07:59:03 AM
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