リトル・リバー・バンド(Little River Band、日本語では“リトル・リヴァー・バンド”と表記される場合もある)は、1975年に音楽シーンに登場したオーストラリアはメルボルン発のロック・バンド。70年代後半から80年代初頭にかけていくつものヒットを飛ばし、1978年の「追憶の甘い日々(Reminiscing)」(参考動画(1)・(2))などのヒット曲で知られる。このグループは、米国をはじめ世界規模でオーストラリアの音楽シーンへの注目を向けるさきがけとなった。後々オージー・ロックのアーティストが世界進出を果たす道筋ができたのは、このバンドの成功による部分が非常に大きい。ちなみに、バンド名の“Little River”というのは、メルボルン近郊の地名らしいが、豪州アーティストの欧米進出の道筋をつけたことからしても、“小さな川”ならぬ“大きな川”の流れを形成したと言える。バンド自体は様々なメンバーチェンジを繰り返しながら現在も存続している。
リトル・リバー・バンドの大きな特徴の一つは、米国の西海岸(ウエスト・コースト)のロックに通ずるような爽やかなハーモニーである。この『光ある時を』でも、そのハーモニーは存分に生かされている。2.「心変わり(Man on Your Mind)」や3.「思い出の中に(Take It Easy on Me)」、5.「愛はいつまでも(Love Will Survive)」では、彼らの本領発揮ともいえる曲調とハーモニーが存分に堪能できる。さらに、そのハーモニーがさらに美しく冴えるのが、本作では4.「バレリーナ」や6.「フル・サークル」のような静かな曲調のものである。
このアルバムの特徴は、比較的ヴァラエティにとんだ楽曲が散りばめられている点だと思う。1.「ナイト・アウル」というタイトながら陰のある雰囲気からアルバムは始まる。上記のようなこのバンドを代表するサウンドの曲やハーモニーの冴えるスロー曲も含まれる。また、8.「悲しみの大通り(Suicide Boulevard)」のように憂いをたたえた曲調のものがあるかと思えば、10.「風まかせの人生(Don’t Let the Needle Win)」では力強いよりロック色の強いナンバーも聴かせてくれる。アルバムの最後を締めくくる11.「ガイディング・ライト」では、ハーモニーを封印しソロ・ヴォーカルでバラード曲を聴かせる。
1. The Night Owls 2. Man on Your Mind 3. Take It Easy on Me 4. Ballerina 5. Love Will Survive 6.Full Circle 7. Just Say That You Love Me 8. Suicide Boulevard 9. Orbit Zero