音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年02月13日
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テーマ: 洋楽(3395)




 エルトン・ジョンが1997年に発表したシングル曲。以前から発売を予定していた別の曲(「サムシング・アバウト・ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」)とのカップリングで、両A面(CD時代でもなぜこの言い方が続いているのだろう?)で発表された、言わずと知れたダイアナ元英皇太子妃(ウェールズ大公妃ダイアナ、1997年8月31日死去)への追悼曲である。日本のオリコン・シングル総合チャートでは、国内の曲を押しのけて初登場1位を獲得するという、21年ぶりの快挙も達成している。

 周知のように、この曲は70年代の自曲のリメイクである。原曲は1973年発表の2枚組大作『黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)』に収録されており、この時点の曲名の邦訳は「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)」。このタイトルからもわかるように、ノーマ・ジーンことマリリン・モンローを偲ぶ曲だった。

 その後、1987年にはライブ音源がシングルとしてリリースされた。こちらの方はアルバムでは 『エルトン・スーパー・ライヴ~栄光のモニュメント~(Live in Australia)』 に収録されている。このライブ・バージョンは翌88年に全英5位、全米6位のヒットを記録している。

 以上のような経緯を持つ原曲は、エルトンのいつもの共作者バーニー・トウピンによってかなりの改変が施され、ダイアナ妃の人生や追悼という内容に合うように書き換えられた。例えば、“Goodbye Norma Jeane, though I never knew you at all(さよなら、ノーマ・ジーン、あなたには一度も会うことがなかったけれど)”という歌い出しは、“Goodbye English rose, may you ever grow in our hearts(さよなら、イギリスの薔薇よ、あなたが私たちの心で生き続けますように)”になっている。この印象的なヴァースだけでも実に印象的な追悼曲になったことが伺える。

 結局、このシングル発表の結果、エルトン・ジョンは翌1998年のグラミーにおいて最優秀男性ポップボーカルを受賞した。さらに、2009年には、この曲がギネスブック上で“チャート史上もっとも売れたシングル曲”にも認定されている(余談ながら、それまでに英チャート史上最高売り上げは 「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」 、またギネスによるとチャート以前の非公式売上No.1はビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」と、いずれもクリスマス曲だとのこと)。


[収録盤]






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Last updated  2011年02月13日 07時14分35秒 コメント(2) | コメントを書く


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